イギリスの大学の学費は高い!?留学に必要な費用の目安や安く抑えるコツを紹介!

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イギリスの大学は、QS世界大学ランキングでも常に上位校がたくさんあり、教育と研究の質が高いことで有名です。イギリスの大学に留学をしたいと考えている方には、以下のような疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。

「イギリスの大学ではどのような教育が受けられるの?」

「イギリスの大学の費用は高い?」

「イギリスへの留学には費用がいくら必要?」

「高い留学費用を抑えるコツはある? 」

この記事では、イギリスの大学の基礎情報から解説し、イギリスの大学の授業料や生活の費用の目安について解説をします。是非最後までお読みください。

イギリスの大学の特徴

基本情報

イギリスの大学は、全国に約160校あります。

学期は日本と異なり秋から始まる2学期制になっており、大学生は、通常3年間で卒業をします(スコットランドは4年間)。大学院は1年で卒業します。

すべての大学に一律で独立の審査機関があり、教育の質、教員の質、生徒の満足度などが調査されており、大学全体の質が保たれています。例えば、大学の成績も教授の一存だけで決まるのではなく、点数や評価の仕方が外部機関によってチェックされます。

大学の種類

イギリスの大学には、大きく分けて以下のような分類があります。

古代の大学(Ancient Universities)と呼ばれる大学。例は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、エディンバラ大学などです。

赤レンガ大学(Red Brick Universities)と呼ばれる、19世紀ごろに設立された都市型大学で、名門校が多くあります。例としては、マンチェスター大学、リヴァプール大学、リーズ大学などがあります。

1992年以降の新設大学という専門学校から大学に認定された大学群があります。実践重視の教育がされており、例えば、カーディフ・メトロポリタン大学、ミッドセックス大学などがあります。

また、上記とは別にラッセル・グループという24大学から構成されている、有名な大学団体があり、イギリスの大学における研究が盛んに行われています。研究に関する国家予算の多くがラッセルグループの大学に投入されています。

授業の形式と評価

イギリスの大学の授業では、1年から専門教育が始まります。アメリカの大学では教養課程の履修が必須であり、日本でも1、2年生時に教養課程を設けている大学が多いので、違いがあります。

イギリスの授業は、講義、セミナー(少人数制のゼミ)、チュートリアルと呼ばれる指導教官との個別指導の方式があります。

成績の評価の仕方には、筆記試験、エッセイなどの課題、クラス内でのプレゼンテーション、グループワーク、理系の場合は実験や実習なども評価の対象となります。

科目自体は、生徒が学びを深められやすいように構成がされていますが、基本的に図書館やオンラインリサーチなど生徒の自主的な学習が必要です。

日本の高校卒業からの留学について

日本の高校卒業からイギリス大学への留学には注意があります。

イギリスの高校生は大学に入った時点で、専攻科目の基礎力を既に学んでいます。理由は、高校生を対象とした、Aレベルという科目・分野別の試験があり、大学に出願する際に成績の提出が必須となっているためです。

日本の高校を出て大学に入学をする際には、大学の要件を満たさない可能性が高いので、イギリスの大学に入る前に、Aレベルの取得または、ファウンデーションコースを受ける必要があります。

イギリスの大学の平均年間学費

イギリスの大学の学費

イギリスの大学の大半は国立であるため、留学生はイギリス国内の学生よりも授業料が高く設定されています。

イギリス国内の学生に対しては、学生の最大の年間学費の上限が決まっており、2025年秋から2026年春にかけてのイングランド学生の年間の学費の上限は£9,250 (日本円177万円)です。スコットランドでは、スコットランドの学生及び欧州連合(EU)出身者は無料で勉強できます。一方で、海外からの留学生は、£15,000〜£60,000(日本円288万円〜768万円) と大学によって決められるため、幅があります。

学費の傾向としては、文系よりも理系専攻の方が学費が高く、理系よりも医学専攻の方が更に学費が高い傾向があります。

また、世界大学ランキングやイギリス国内の大学ランキングでランキングが高い大学ほど学費が高い傾向があります。

具体的な学費について

では、次に具体的な学費についてみていきたいと思います。

まず、イギリスでもトップを争うオックスフォード大学の年間学費は、海外留学生の歴史専攻の年間学費が、£41,430(790万円)、化学専攻が£59,260(1,137万円)、医学専攻で臨床授業前が£46,600(894万円)、臨床授業の場合£61,560(1,181万円)です。

赤レンガ大学に属する、名門のマンチェスター大学の年間学費は、海外留学生の年間学費が、歴史専攻で£26,500(508万円)、化学専攻で、£36,000(690万円)、医学専攻で臨床なしが£38,000(730万円)、臨床授業が£58,000(1113万円)です。

イギリス国内で上位50位位に位置する、ケント大学の海外留学生の年間学費は、歴史専攻で£19,300(370万円)、化学専攻で£23,500(451万円)、医学専攻で£49,700(954万円)です。

イギリス国内で100位程度に位置する、イースト・ロンドン大学の海外留学生の年間学費は、映画専攻で£15,560(298万円)、化学専攻で£15,560(298万円)となっています。

前項で説明をした、イギリス大学のファウンデーションコースの授業料は、£10,000〜£15,000(192万円〜288万円)となります。

イギリス大学留学に必要な費用の目安

イギリス大学へ支払う授業料の他に、イギリス大学の滞在費が必要になります。以下、滞在費の内訳と各項目の費用の目安について説明します。

寮、住居費

留学生の留学中の住居として、一番メジャーなのが、学生寮です。学生寮は、大学が運営している所が多く、在学中の学生が希望をすれば入ることができます。学生寮は敷地の近くに建物があり、管理人さんも在中していることが多いので、慣れない土地でも安心できます。

学生寮のタイプは大学により様々です。自室にキッチン、トイレ、シャワー、洗面台完備の部屋、シャワーとトイレは自室にあり、キッチンやリビングが共有の部屋、トイレ、シャワーが共有の部屋などがあります。男女混合の場合もあれば、男女が別れている寮もあり、共有する人数も4人〜20人など様々です。

学生寮の1週間の費用の目安は、£100〜£300(約1.9万円〜5.8万円) が目安です。夏の長期休暇を除いて、学期中の滞在は39週間が目安です。したがって年間で換算すると、£3,800〜£11,700(73万円〜224万円)となります。

ただし、ロンドンの大学の学生寮は金額が地方より高かったり、1年しか利用できないといった条件の大学もあるので注意が必要です。

生活費

食事は、学生寮で出される場合もありますが、スーパーマーケットで買い出しをし、自炊を基本とすると、食費は1ヶ月で3万円〜4万円程度になります。

学生寮の場合、光熱費や水道代、WiFiは、学生寮に含まれる場合が多いです。

寮の共用スペースにランドリーが設けられている場合が多く、洗濯と乾燥機をそれぞれ£3、£2程度で行うことができます。

交際費

人によりますが、交際費でレストランに行く人もいるかと思います。イギリスでは、レストランに行くとランチで£10£〜£15(1900円〜2800円)、パブで1杯ドリンクを頼んだとして、£4〜£10程度です。

こちらもロンドンの方が価格は高くなりがちという傾向があります。

交通費

滞在先と大学との距離がどの位かによっても、交通費は異なります。地下鉄は1回£3.5(672円)程度、バスが£1.75(約330円)程度です。現金決済は一般的に高く、オイスターカード(ロンドン公共交通機関のプリペイドカード)やコンタクトレス決済を用いることが大切です。

ビザ費用

イギリスの大学に留学をする場合、学生ビザ(Student Visa)の取得が必要です。学生ビザの申請に£490 (約9.4万円)と、イギリスの健康保険加入のための470£(約9万円)の支払いが必要です。

学生ビザを取得することで、長期滞在の他に週に20時間までのイギリス国内での就労が可能になります。

渡航費

イギリス留学には、渡航のための航空券代がかかります。航空券は、航空会社や渡航時期、購入時期により価格が変動します。イギリスの新学期が始まる9月は、一般的に8月の観光のピークが落ち着く時期で、航空券代は約15万円程度かかります。

イギリスからはヨーロッパへの移動が簡単なため、休暇中にヨーロッパを旅行したい場合、そのための費用が必要です。

留学の費用を抑えるコツ

上記で解説の通り、イギリスの大学留学には多額の費用がかかります。以下、イギリス留学の費用を抑えるための工夫について解説をします。

奨学金の利用を考える

一つは、奨学金の利用という方法があります。奨学金には、一般的に貸与型と給付型があります。貸与型は、低い金利でお金を借り、卒業後に返済していくタイプの奨学金で、給付型は返済不要の奨学金です。

奨学金の申し込み先としては、日本の政府関連の独立法人や民間財団、イギリス政府提供の奨学金、留学先の大学、国際機関が運営するものがあります。

日本国内の奨学金で有名なものは、日本学生支援機構(JASSO)、柳井正財団、ロータリー財団などがあります。英国政府チーヴニング奨学金なども有名です。

中でも給付型の奨学金は、倍率が非常に高く、審査基準も高いので、奨学金だけを頼りにすることは、難しいのが現状といえます。

アルバイト収入を得る

大学留学に必要な学生ビザ(Student Visa)は、週20時間に限りイギリス国内でアルバイトをすることが可能です。主な職種としては、カフェやレストランがあります。イギリスの最低賃金は、18歳〜20歳が時給 £8.6(約1.650円)、21歳以上が£11.44 (約2,200円)。ただし、最低時給は変動します。

なので、20歳の場合、週£172(約33,000円)を生活費などにあてることが可能です。

生活の工夫をする

最後に、生活で支出を抑える工夫も大切です。スーパーマーケットで健康に良い食材を選びながら、価格を抑えた買い物をする、定期券の学割を利用する、学生寮はキッチンやリビングは共用タイプにする、など自分ができる範囲で倹約をすることが可能です。

まとめ

いかがだったでしょうか。イギリス大学への留学は、人生を左右するような、大きな金額がかかります。しかし、質の高い教育を提供しているイギリスの大学で勉強をし、その後のキャリアにおいて評価され、金額以上のリターンがあれば、素晴らしい投資になるとも言えます。

イギリスの大学への留学について考える一助となれば幸いです。

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