ロンドンは雨が多いって本当?季節ごとの気候の特徴やおすすめの服装を徹底解説

ロンドン、気候、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

都会的な雰囲気が漂うイギリスの首都、ロンドン。洗練されたイメージがある一方で、「ロンドンはとにかく天気が悪い」とも言われます。雨が本当によく降るのか、心配な方も多いでしょう。

本記事では、ロンドンでは本当に雨がよく降るのかを含め、季節別のロンドンの気候やおすすめの服装などを徹底解説します。

ロンドン留学や旅行を控えている方は、ぜひ最後までお読みください。

ロンドンではよく雨が降るって本当?

ロンドンでは頻繁に雨が降る、というのは本当です。ロンドンの気候について解説する前に、まずロンドンの雨事情を紹介します。

雨はよく降るが短時間で止む

ロンドンではよく雨が降りますが、多くの場合短時間で止みます。1日中雨が降っていることは珍しく、降ったり止んだりの日が多いです。

2024年にロンドンで最も雨が降ったのは9月で115mm。ちなみに、年間を通じて降水量が100mm以上だった月は2回だけでした。

年間を通じて雨は頻繁に増えますが、特に秋から冬にかけて曇りや雨の日が多いです。春と秋は比較的過ごしやすい気候で、夏は日照時間が長く気温も上がりますが、湿度は日本ほど高くなりません。

傘を差さない人が多い

イギリス人は傘をささないという有名な話も、雨が降る気候が理由です。年間を通して雨がよく降り曇りがちな天気も多く、雨は急に降り出し急に止むのがロンドン流。

ちなみに、細かい霧雨が頻繁に降るため傘で防ぐのが難しいのも、傘を差さない理由のひとつのようです。

ロンドンの気候の特徴

日本の北海道よりも北に位置する、イギリスの首都ロンドン。寒そうに感じるかも知れませんが緯度のわりには過ごしやすく、年間を通してマイルドな気候だと言えます。以下では、ロンドンの気候の特徴について詳しく解説します。

西岸海洋性気候に属する

ロンドンは西岸海洋性気候という気候区分に属しており、暖流と偏西風の影響で冬は温和、かつ年間平均した降水量があります。夏は涼しく、冬は東京より暖かいのが特徴です。

ちなみに、日本でほとんどの地域が属しているのは温暖湿潤気候。北海道や東北地方は亜寒帯、南西諸島の気候は亜熱帯に属しています。

年間の寒暖差が少ない

ロンドンにも四季はあるものの、年間の寒暖差が比較的少なく、安定した気候を楽しめます。年間を通して気温差が大きい日本と比べると極端な暑さや寒さがなく、穏やかな気候だと言えるでしょう。

なお、夏の平均最低気温は10℃台前半になることも多く、東京よりもかなり低いです。

真夏の最高気温も20〜22℃。日本と比べると非常に涼しいため、夏でも1枚アウターを持っておくと安心です。

変わりやすく予測が難しい

「イギリスには一日の中に四季がある」という表現のとおり、ロンドンの天気は変化しやすく予測が難しいのが特徴です。

曇り空かと思っていたら急に雨になり、そして突然強い陽が射す……というように、天気がコロコロと変わります。

かつて、フランス出身の画家モネがロンドンで絵を描いていたとき、天気の変動があまりにも大きいために「絵の色が決まらない」と怒った、という逸話があるほど!

ロンドンでは天気予報もあまりあてにならないので、自分で温度調節したり、折り畳み傘を持ち歩いたりするといった工夫が必要です。

以下では、季節ごとのロンドンの気候とおすすめの服装について紹介します。

季節別・ロンドンの気候の特徴とおすすめの服装①:春(3月〜5月)

暖かくなりつつある季節といえど、気温が低いロンドンの春。気候の特徴とおすすめの服装を詳しく解説します。

3月〜5月:気候の特徴

ロンドンの春は3月から。気温は日本の春ほど急には上がらず、平均気温は3月が7.6℃、4月は9.9℃、5月には13.3℃。少しずつ暖かくなるものの昼夜の温度差は大きめで、最高気温が20℃に満たない日も多いです。

春とは言えども、まだまだ肌寒さを感じる気候なので、ロンドン観光や留学をする際は防寒対策が欠かせません。

3月〜5月:おすすめの服装

気温によって服を調節できるように、レイヤードスタイルを選ぶのがポイントです。

日中は暖かくなる日が増えてくるため長袖シャツ薄手の羽織があれば過ごせますが、パーカーやカーディガンなどのアウターも温度調節用に持っておきましょう。冬用のトレンチコートやウールジャケットなどの厚めのアウターが活躍する日もあります。

靴は防水仕様のスニーカーやショートブーツがおすすめ。薄手のスカーフや帽子もあると、寒さや軽めの雨もしのげます。

少しずつ日差しも強くなるので、サングラスを持っておくと紫外線対策もできますよ!

季節別・ロンドンの気候の特徴とおすすめの服装②:夏(6月〜8月)

比較的過ごしやすいのがロンドンの夏。ロンドンの夏をより快適に過ごすために、気候の特徴やおすすめの服装を見ていきましょう。

6月〜8月:気候の特徴

ロンドンが夏を迎えるのは、6月くらいから。夏といっても日本のように朝からずっと暑いのではなく、朝夕は冷え込むことがあるので注意が必要です。

平均気温は18℃程度で、太陽光が強くなります。日中には30℃を超えることもありますが、湿気の低いカラッとした暑さが特徴です。

日照時間も長くなり、時期によっては21時近くまで日が沈まないため、お出かけを存分に楽しめます。

春の終わりから秋の始まりまでが、ロンドンのベストシーズンと言えるでしょう!

6月〜8月:おすすめの服装

晴れた日の日中は半袖短パンでも過ごせますが、朝晩の冷え込みや日陰の寒さには要注意。薄手のカーディガンやジャケットなどの羽織りを1枚用意し、想定外の肌寒さにも備えておくと安心です。

また、夏には頻繁に雨が降るため、出かける際には折りたたみ傘を持ち歩くか、撥水素材のアウターを持っておくことをおすすめします。

日差しも強くなるので、日焼け止めやサングラスで紫外線対策も欠かさないようにしましょう。

季節別・ロンドンの気候の特徴とおすすめの服装③:秋(9月〜11月)

気温が少しずつ下がり、涼しくなってくる秋のロンドン。気候の特徴やおすすめの服装を見ていきます。

9月〜11月:気候の特徴

9月下旬になると、ロンドンも秋を迎えます。最低気温も9月には13℃だったのが、10月は10℃、11月には7℃と徐々に低くなっていきます。

10月には街で紅葉も見られるようになり、11月には冬の訪れを感じるほどの肌寒さです。秋になると朝晩がかなり冷え込むので、気温の変化に対応できるようにしましょう。

9月〜11月:おすすめの服装

徐々に寒さが厳しくなる季節なので、レイヤードスタイルがおすすめです。薄手のカーディガンやセーター、ライトジャケットを重ね着しておくと、気温の変化にも対応しやすくなります。

日によっては厚手のセーターやダウン、手袋など、冬の装いが必要になることも。しっかり寒さ対策をした上で、外出しましょう。朝夕は冷え込むので、ストールやマフラーがあるとさらに安心です。

また、雨の降る日が増えてくるため、折りたたみ傘はマスト装備。活躍の機会が多くなります。ロンドンっ子のように傘を差さないスタイルに挑戦したい場合は、防水対応のジャケットがおすすめです。

靴も、春のように防水仕様のスニーカーやブーツを選びましょう。

季節別・ロンドンの気候の特徴とおすすめの服装④:冬(12月〜2月)

気温が低く寒いロンドンの冬。できるだけロンドンの冬を快適に過ごせるよう、気候の特徴やおすすめの服装を知っておきましょう。

12月〜2月:気候の特徴

冬のロンドンの平均気温は、5℃以下。日本の冬と比べると寒さは厳しくありません。氷点下を割ることはありますが、雪が降っても積もることはほぼありません。

12月〜2月:おすすめの服装

厚手のウールコートダウンコートセーターやタイツなどで重ね着し、防寒対策をしましょう。日本ほど寒くはないとは言えども、防寒対策は重要です。服を着込むだけではなく、温かいインナーを着て暖をとりましょう。

手袋マフラーニット帽ホッカイロも役に立ちます。

また、冬の雨は体を冷やすので、防水性や防風性の高いアウターも忘れずに!油断しがちな足元には、雨が染みない防水性のレインブーツや、撥水素材の靴を用意しておくと安心です。

ロンドン滞在中は体温調節しやすい服装を心がけよう!

ロンドンの気候は日々の変動が大きいため、季節にかかわらず調節しやすい服装を心掛けることが大事!気温と気候の変化に柔軟に対応するのが、ロンドン攻略のポイントです。

例えば、春はジャケットなど軽めの羽織もの、夏は薄手の長袖にカーディガンなどの羽織もの、秋はトレンチコート、冬は厚手のコート……といった形で、レイヤーで服装を組み立てるといいでしょう。

さらに、雨が多いので、折りたたみ傘や防水スプレーもあると役立ちます。

また、ロンドンでは屋内外の気温差にも要注意です。基本的にロンドンの家屋やレストランなどには冷房はありませんが、ショッピングモールなどでは強めに冷房が効いていることも多いため、脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。

おまけ:雨に関する英語表現

英語で雨を表現するフレーズや言い回しは、降り方や降る強さによって異なります。以下では知っておくと役に立つ、雨にまつわる表現を紹介します。

雨を表す動詞

以下では、雨を表す動詞を紹介します。雨の降り方によって動詞が変わるのが面白いですね。

動詞 例文
rain "It's raining."(雨が降っている。)
pour "It's pouring."(非常に強い雨が降っている。)
drizzle "It's drizzling."(小雨が降っている。)
sprinkle "It's sprinkling."(細かい雨が降っている。)
shower "It's showering."(一時的な雨が降っている。)
mist "It's misty."(霧雨が降っている。)
spit "It’s spitting."(少しだけ雨が降っている。)

雨の強さを表す形容詞

形容詞を使うと、雨の様子を補足できます。文脈に合わせて適切な表現を使うと、より表現が豊かになりますよ!

・a heavy rain(強い雨)
・a light rain(軽い雨)
・a steady rain(一定の強さで降り続ける雨)
・a torrential rain(猛烈な雨、大雨)

知っておくと役立つ雨の慣用表現

雨にまつわる、知っておくと役立つ慣用表現も紹介します。ニュアンスがつかめると、暗記しなくても意味を理解しやすくなります。

まとめ

年間で変動が少なく、穏やかで過ごしやすいロンドンの気候。ただし、通年で曇りや雨が多いので、心づもりが必要です。

観光やアウトドア活動には雨具が欠かせませんが、ロンドンっ子たちに混ざって曇り空の下でも元気に活動したいものです。

ロンドンの気候は、街の独特な魅力や文化を育んでいる要素のひとつ。ポジティブに捉えて現地の暮らしをぜひ肌で体感してみてくださいね!

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