今回は医療用語(メディカルターム)について書かせていただきました。医療用語と聞くと、少しハードルが高く感じますよね。
確かに難単語が多いですが、語源や単語の構造を知ると、単語の意味がイメージしやすくなります。
日常生活で良く使われる医療用語のおさらい
病気になった時、体調が悪くなった時、あなたは症状を詳しく英語で伝えることはできますか?
体調が悪いことを伝えるだけなら、I feel sick や I’m not feeling well などでも十分ですが、特にお医者さん、看護師が話し相手だとしたら、患者の症状をもっと詳しく知りたいでしょう。
海外の病院では、必要な人は母国語の通訳をお願いできる場合もありますが、やはり自分である程度説明できるようにしておくことに越したことはありません。
そのためには単語を知っていなければ伝えられません。
医学辞書のページをめくり、自分に起こり得る症状などをピックアップするのもアイデアです。
今回は医療用語(メディカルターム)について書かせていただきました。
医療用語と聞くと、少しハードルが高く感じますよね。
確かに難単語が多いですが、語源や単語の構造を知ると、単語の意味がイメージしやすくなります。
まずは日常で良く使用する医療英語の
②意外に言えない日常会話で頻出する単語、
③どういう痛みなのか
④体の部位
日常で使える英単語集
①-1. 共通点(ache)
筋肉痛 muscle ache
背中の痛み backache
腹痛 stomach ache
耳の痛み earache
頭痛 headache
歯の痛み toothache
①-2. 共通点(sore)
筋肉痛 sore muscles
のどの痛み sore throat
肩の痛み sore shoulders
足の痛み sore feet
目の痛み sore eyes
①-3. 共通点(pain)
筋肉痛 muscle pain
関節痛 joint pain
胸の痛み chest pain
足の痛み foot pain
腹痛 stomach pain
骨の痛み osteocopic pain
痛みを表す単語には
ache
sore
pain
が使われています。
痛む箇所とache sore painはある程度の相性があります。
例えば、頭痛はheadacheでacheの使用が基本、喉の痛みはsore throatでsoreが基本的に使用されますが、上記で紹介させていただいた単語は、筋肉痛muscle ache sore muscles muscle painのように、ache sore painを使って3通りの同じ意味の単語を作れます。
②意外に言えない日常会話で頻出する単語
めまい dizziness
偏頭痛 migraine
吐き気 nausea
高熱 fever
微熱 slight fever/mild fever
咳 cough
くしゃみ sneeze
鼻水が出る runny nose
鼻血 nosebleed
下痢 diarrhea
睡眠不足 sleep-deprived
インフルエンザ influenza/ flu
食中毒 food poisoning
虫歯 cavity/ decayed tooth
動脈 artery
静脈 vein
認知症 dementia
早期癌 early cancer
末期癌 terminal cancer
甲状腺癌 thyroid cancer
リンパ腫 lymphoma
乳癌 breast cancer
肺癌 lung cancer
食道癌 esophageal cancer
胃癌 gastric cancer
肝臓癌 liver cancer
すい臓 pancreatic cancer
腎臓癌 renal cancer
大腸癌 colon cancer
前立腺癌 prostate cancer
子宮癌 uterine cancer
皮膚癌 skin cancer
心疾患 a cardiac disease / cardiac disorder / cardiovascular disease
心筋梗塞 cardiac infarction
脳出血 brain hemorrhage
くも膜下出血 subarachnoid hemorrhage
脳梗塞 stroke / cerebral infarction
糖尿病 diabetes
白血病 leukemia
意識障害 disordered consciousness
神経障害 nerve disorder
上記はなかなか言えない難単語が多いですが、英字新聞、ニュース等では頻出します。
海外でインフルエンザにかかったときに使える英語表現はこちらをご参照ください!
③どういう痛みなのかを伝える
焼けるように
burning/searing
ガンガン、ズキズキする
throbbing/twinge
ピリピリ、ひりひり、
しみる、刺すような痛み
stinging/tingling
お医者さんから「どういう風に痛みますか?」とよく聞かれますよね。
もし海外旅行や留学中に体調を崩してしまった時、これらの単語を使えると、お医者さんも症状がイメージしやすいです。
④体の部位
目 eye
目の optic/ ocular/ ophthalmic
耳 ear
耳の aural/ auricular/ otic
鼻 nose
鼻の nasal/ rhinal
口 mouth
口の oral/ oscular
首 neck
首の cervical
腕 arm
上腕の brachial
肩 shoulder
わきの下 armpit
上腕二頭筋 biceps
上腕三頭筋 triceps
肘 elbow
前腕 forearm
脚 leg
脚の crural
もも thigh
ももの前側 quads
ももの後ろ側 hamstrings
ひざ頭 knee
すね shin
ふくらはぎ calf
まず基本である人間の体の部位の名前を知ることは重要です。
身体の部位の上から順で紹介しましたが、このなかでも目、鼻、口などの形容詞は見たことのない方も多いと思います。
ophthalmic hospital
眼科病院
nasal voice
鼻声
oral examination
口頭試験
などは日常でも使用機会がある単語ですね。
気になった方は辞書等で調べてみてはいかがでしょうか。
医学用語とギリシャ語、ラテン語
現代医学は古代ギリシャで始まったとされ、当時の研究や医学文献はギリシャ語が使用されていたようです。
その後ラテン語の普及により、医学文献のラテン語への翻訳が始まり、またラテン語でも新たな医学用語が作られ、やがて英語圏に医学用語が流れていったという説があります。
医学用語に関わらず、英語の語源はラテン語から来ている単語が多いです。
ラテン語の語源を覚えることで、英単語暗記に役立つのではないでしょうか。
耳鼻咽喉科って英語で何?
数年前、私自身が中耳炎になった時に、耳鼻咽喉科での治療を考えた時、ふと耳鼻咽喉科って英語で何て言うんだと思いました。
何も思い浮かぶはずはなく、すぐにネットで調べるとotorhinolaryngologyと出てきました。
このような長い単語に初めて出会った際でも、語源に詳しくなると、辞書を引かずに意味がわかるようになります。
これは英語なのか?というぐらい長い英単語ですが耳鼻咽喉科 otorhinolaryngology を分解して解説するとこうなります。
oto
・・・耳に関わる単語に使われます。
rhino
・・・鼻の rhinal から来てます。
laryngo
・・・咽頭喉頭部のlaryngopharynxから来ています。
logy
・・・学問の名前の最後に付きます。
とても長いと感じる英単語ですが、こう見てみるとそのままですね。
診療科の名前を一覧で!
ここで英語の診療科一覧を紹介します。
専門外来など、正しい施設で診療を受けられるように覚えていきましょう。
内科医 physician
外科医 surgeon
一般内科
general internal medicine
/ general practice
一般外科 general surgery
消化器内科(胃腸内科)
gastroenterology
消化器外科
gastrointestinal surgery
/ digestive surgery
神経内科(脳神経)
neurology
脳神経外科 neurosurgery
循環器内科(心臓内科)
cardiology
心療内科
psychosomatic medicine
血液内科 hematology
肝臓内科 hepatology
腎臓内科 nephrology
呼吸器内科
respiratory medicine
内分泌代謝内科
metabolism and endocrinology
心臓血管外科
cardiovascular surgery
整形外科
orthopedic surgery
/ plastic surgery
小児外科
pediatric surgery
眼科 ophthalmology
皮膚科 dermatology
産婦人科
obstetrics and gynecology
泌尿器科 Urology
難しい単語ばかり並んでいますが、耳鼻咽喉科のように分解して見ていくと 消化器内科(胃腸内科)
gastroenterology
→ gastro(胃の)+ entero(腸の)+ logy (学問)
神経内科(脳神経)
neurology
→ neuro(神経の)+ logy (学問)
循環器内科(心臓内科)
cardiology
→ cardio(心臓の)+ logy (学問)
心療内科
psychosomatic medicine
→ psycho(精神)+ somatic(身体の)
血液内科
hematology
→ hemat(血)+ logy (学問)
肝臓内科
hepatology
→ hepat(肝臓)+ logy (学問)
耳鼻咽喉科と同じように、分解されたパーツ部分を知っていれば、そのままだと感じますよね。
実際に分解した語をアプリ英辞郎で検索すると、たくさんの関連単語が出てきました。
さて、日本は超高齢社会です。
介護など関連した用語もまとめて見ました。
介護関連の用語リスト
65歳以上の割合が全人口の21%を占める社会のことを超高齢社会と呼びます。
日本は2007年には超高齢社会になりました。
そこで以下、介護関連の表現もリストアップしました。
介護 care
介護者 carer
福祉 welfare
認知症 dementia
認知症老人または認知症高齢者 elderly people with dementia
老人性認知症 senile dementia
介護施設 nursing home
最後に、その他の医療に関する英語もご紹介しましょう。
その他の医療関係の英語紹介
医者 doctor
看護者 nurse
看護婦国家試験 nursing national exam
患者 patient
診断 diagnosis
合わせて覚えたい!薬局で欠かせない英語表現はこちらから
まとめ
医療用語に関しては個人的に悔しい経験をしたことがあります。
私がタイ、バンコクで交換留学生だった時、日本から友人2人がタイに遊びに来て、3人で現地の日本食チェーンのレストランに行きました。
日本語で書いてあるメニューを見た友人達は安心したのか、生のサーモンを注文しました。
5切れ出てきたサーモンを私は1切れ、友人2人は2切れずつ食べました。
味はとても美味しかったのですが、数時間後、全員の体調が悪くなり入院。
症状の一番軽かった私がお医者さんやナースに経緯や、旅行保険の件、身体の症状を説明する際に上手く言葉にすることができませんでした。
幸い1日で退院できたのですが、もしこの食中毒が生死に関わるような状態だったら、2人の命は救えなかったです。
英語学習に励む私を頼って、タイまで遊びに来てくれた友人をもし救う事ができなかったらと考えると、やはり英語は生半可な気持ちで学習するものではないと、それ以来努力を続けています。
もちろん医療に関する知識なしでは大きな助けはできませんが、逆に英語学習は努力次第で、高齢者や障害者をはじめ、少しは人を助ける能力が付きます。
いつどこでそのような場面に遭遇するか分かりませんが、英語学習に励む皆さんは、そういったシチュエーションのため準備万全にしておきましょう。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.