こんにちは。今年も寒くなってきましたが、みなさんは風邪やインフルエンザにはかかっていませんか?
寒い季節になるとインフルエンザが流行したり、そのせいで合併症を起こしてしまったりといったニュースもよく見かけます。
旅行や留学など、海外にいる間に病気にかかってしまうと、病気で弱った肉体だけでなく、慣れない土地で不安になって精神的にも追い込まれたりもしますよね。そんなときに備えて、事前にどんな英語を使えばスムーズに病院にかかることができるのか学習していきましょう。
今回は、インフルエンザで病院にかかる際に役立つ英会話、フレーズについてみていきます。病院の予約から、問診や診断で想定される英会話をはじめ、薬を処方してもらう際の英語表現や、海外で病院へかかった時の為の旅行保険についても紹介します!
1.はじめに
インフルエンザは、英語でinfluenzaといい、fluというふうに省略形で使うのが一般的になっています。また、鳥インフルエンザはavian flu、インフルエンザウィルスはflu virusと表現します。使い方としては、このように使っていきます。
I’ll be absent because I’ve got the flu.
(インフルエンザなので休みます。)
The flu is going around now.
(インフルエンザが流行しています。)
I’ve caught the flu.
(インフルエンザにかかりました。)
She’s in bed with flu.
(彼女はインフルエンザで寝込んでます。)
2.病院にかかる際に役立つ英会話
ここでは、海外にいる間、風邪やインフルエンザ、何らかの体調不良などで、病院にかかる際に必要となってくる英語を学んでいきます。
病院の予約ってどんなふうにすればいいのだろう?目眩と吐き気ってそれぞれ何てつたえればよいのだろう?といった疑問にお答えしていこうと思います。
それでは、シチュエーション別、症状別で使える英会話をみていきましょう。
①病院を予約したいとき
体調不良などの何かしらの症状がでたら、病院に行く前に予約が必要な時もあるのではないでしょうか。まずは病院の予約の際に使う英語表現について確認していきましょう。
Is there a hospital near here?
(近くに病院はありますか?)
Is there a doctor who speaks Japanese?
(日本語を話せる医師はいますか?)
Can I get a flu shot?
(インフルエンザの予防接種をしたいのですが。)
Can I make an appointment?
(予約を取って貰えますか?)
※reserveとappointmentの違い
この例文を見て、予約ってreserveじゃないの?!と思った人もいるかもしれません。しかし、それぞれの使い方があるんです。
reserve:場所や空間、施設に対する予約(席、レストランやホテルの予約)
appointment:人に対しての予約(弁護士、医者、家族などに会う約束)
一見、診察の際は、病院という施設に対する予約なのでは?と感じるかもしれませんが、病院という場所を予約したところで、肝心のお医者さんに会って診断してもらわなければ意味がありませんよね。
このように、シチュエーションごとに使い分けが必要になってきます。
②問診の英会話
みなさんが病院へ行ったら、通常は診察の前に、まずは問診票に症状を書いたり、説明しなければならないといった場面もあるでしょう。そのときに必要となってくる、英会話について勉強していきましょう。
・今日はどうなされましたか?
What brings you to the clinic/hospital today?
How can I help you?
What brings you to see me today?
・どんな症状ですか?
What are the symptoms?
・この症状はいつ頃気付きましたか?
When did you notice these symptoms?
・この症状はいつごろから続いていますか?
How long have you had these problems?
・これまでに大きな病気にかかった/治療したことはありますか?
Have you ever been diagnosed / treated for a major medical illness?
・その病気は完治しましたか?
Was the disease cured?
・なにかお薬のアレルギーはありますか?
Are you allergic to any medicine?
③診察の際の英会話
インフルエンザにかかってしまうと、高熱が出たり、お腹を壊してしまったりと様々な症状に苦しむことになるでしょう。そして、その状態が続いてしまうとなかなか辛いものですよね。それらの症状を的確に伝えるには、どのような表現を用いればよいのか、症状別でみていきたいと思います。
発熱~fever~
I have a fever.
(熱があります。)
I feel feverish.
(体が熱っぽいです。)
For the past three days, I’ve had a 38℃ fever, but today, my temperature is down to 37℃.
(3日間38度の高熱が続きましたが、今日は37度に下がりました。)
I have the chills.
(寒気がします。)
temperature:体温
chill:寒気
頭痛~headache~
I have a bad headache.
(ひどい頭痛がします。)
The area around my left temple.
(左のこめかみのところがとても痛みます。)
My head is throbbing.
(頭がズキズキします。)
I have a splitting headache that won’t go away.
(頭が割れるように痛み、いつまで経ってもなくなりません。)
temple:こめかみ
throbbing:ズキズキと痛む
splitting:割れるような痛み
のど~sore throat~
I have a sore throat.
(喉が痛みます。)
When I swallow, my throat burns.
(何か飲み込もうとすると、喉が焼けるようにひりひりします。)
When I wake up in the morning, my throat hurts.
(朝目を覚ますと、喉が痛みます。)
I have a tingling sensation of pain in my throat.
(喉がちくちくします。)
burn:焼けるように痛む
swallow:飲み込む
tingle sensation:ちくちく痛む
咳~cough~
I have a cough.
(咳がでます。)
Lately, once I start coughing, I cannot stop.
(最近咳がひどく、出始めたら止まらなくなります。)
Last night, I coughed up some blood.
(昨夜、咳き込んでいたら少し血を吐きました。)
I cough up some sputum.
(咳と同時にタンも出ます。)
cough up:咳き込んで~が出る
sputum:タン
胃腸関係~stomach~
I’m feeling very nauseous and I've been vomiting ever since.
(吐き気があって、それ以来吐いてしまっています。)
I have a poor appetite and diarrhea.
(食欲がなく下痢をしています。)
There is a sharp pain in my stomach.
(胃がキリキリします。)
nauseous:吐き気
appetite:食欲
diarrhea:下痢
vomit:吐く
※痛みの伝え方
・頭/喉/胃/筋肉が痛いです。
I have a headache /throat / stomachache/
・この部分が少し(ひどく)痛みます
I have a slight (severe) pain here.
throbbing:ズキズキと痛む
splitting:割れるような痛み
burn:焼けるように痛む
tingle sensation:ちくちくする痛み
鼻水~runny nose~
I have a runny nose every morning.
(毎朝鼻水が出ます。)
I have a blocked nose.
(鼻づまりしています。)
めまい~dizzy~
I feel dizzy.
(目眩がします。)
倦怠感 ~wear out~
I feel all worn out.
(倦怠感があります。)
④医師の指示
これで病院の予約も症状の伝え方もわかったし完璧だ!と思ったかもしれませんが、肝心のお医者さんとコミュニケーションが取れなければはじまりません。
たとえ自分が症状をうまく伝えられても、それに対するアドバイスや、説明を受けられないと、せっかくの診察も無駄になってしまうので、ここで確認してから病院に向かいましょう。
I’ll check your blood pressure (temperature).
(血圧(熱)を測りましょう。)
I want you to have an X-ray taken.
(レントゲンを撮りましょう。)
You need to have an operation.
(手術が必要です。)
You should be hospitalized immediately.
(すぐに入院してください。)
Take this prescription to a pharmacy and have it filled.
(この処方箋を持って薬局に行き、薬を買ってください。)
blood pressure:血圧
operation:手術
prescription:処方箋
pharmacy:薬局
⑤医師への質問
診察が終わり、何かお医者さんへ相談や質問がある際に、想定される英会話をまとめました。自分に当てはまる場合や使えそうなものがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
How long do I have to stay at home?
(何日くらいの自宅休養が必要ですか?)
How long will it take to get well?
(どのくらいで治りますか?)
Can I have a medical certificate/receipt?
(診断書/領収書をください。)
medical certificate:診断書
⑥薬の服用について
診察が終わった後は、多くの場合薬が処方されることでしょう。薬の飲み方や効能の説明は聞き慣れていないと難しかったりするものです。処方された通りに薬を取り、病気をしっかり治す為にも、診察後に薬局で繰り広げられる英会話をここでしっかり準備しておきましょう。
Please fill this prescription.
(この処方箋の薬をください。)
How many times a day should I take the medicine?
(薬は1日に何回飲みますか?)
Take it three times a day before/after meals.
(1日3回食前/食後に飲んでください。)
Take one pill with a glass of water.
(水と一緒にひと粒服用してください。)
I have allergies.
(私はアレルギー体質です。)
prescription:処方箋
three times a day:1日3回
3.保険って適用されるの?
日本では、病院にかかる際に公的な健康保険が適用されます。しかし、海外では日本の健康保険が効かず、全額自己負担となってしまいます。
普段は多くの人が3割負担で病院にかかっているため、全額負担になると、とんでもない額を請求されてしまうのです!
その上、アメリカやイギリスなど、医療費自体が日本の何倍もの物価となっている国もあるので注意しておかなければ痛い目に遭ってしまうことも…!
そしてその多額の医療費をその場で、かつ現金で全額自費負担するなんてことは考えるだけで恐ろしいですよね。そんなときのためにオススメするのが、海外旅行損傷保険、海外療養費制度の2つです。
①海外旅行損傷保険
一般的に海外旅行損傷保険とは、旅行会社で加入するもの、空港で個人的に加入するもの、クレジットカードの機能として備わっているもの、と大きく分けて3つのタイプがあります。
まずはじめに紹介するのが、旅行会社で加入する海外旅行損傷保険。こちらは、ほとんどの旅行会社で取り扱いがありますので、旅行を申し込む際に、各旅行会社の社員に問い合わせてみるのがいいでしょう。また、いくらまで保険で適用されるのか事前に確認しておくのをオススメします。
次に紹介するのが、国際空港で加入することができるタイプの保険です。こちらは、空港に専用の機械があるので、機会の指示に従って手続きができ、加入することができます。
その場で加入することができるのが、このタイプのメリットとして挙げられますが、少々時間がかかってしまうこと、そして値段が比較的割高となってしまうことがデメリットとして挙げられます。
最後に、クレジットカードに海外旅行損傷保険が予め入っている場合もあります。年会費や入会金をかけずに入れるクレジットカードもあるので、実質無料で保険に加入できることが有ります。ほとんどのクレジットカードに海外旅行損傷保険がついているので、保険に加入する際はぜひ確かめてみてくださいね。
たとえ短期間であってもこのような旅行保険に加入することをオススメします。
②海外療養費制度
事前にこのような旅行保険に加入するのを逃してしまった!そんなときに後からお金を請求できる制度がこちらの海外療養費制度です。
日本で保険診療と認められている場合であれば、勤務先や自治体に届出をすることで、最大7割の金額が戻ってくることになります。
しかし、後から幾分か戻ってくるとはいえ、現地で現金支払いをするとなれば、なかなかの金額となることも。そうならない為にも、事前に保険に加入しておくことがいいでしょう。
4.まとめ
いかがでしたか?今回は、風邪やインフルエンザで病院にかかったときに役立つ英語表現について網羅しました。病院の予約や、症状の伝え方、お医者さんとのやりとりなど、実践的なものを寄せ集めたので、実際に使う場面にも出くわすのではないでしょうか。
海外の病院にかかると、日本の何倍もの金額を請求されかねないので、短期間でも海外へ行く機会があれば今回紹介したような旅行保険にあらかじめ加入しておくことをオススメします。
そして、このような事態にならないように、特に冬場は普段から手洗いやうがいを心がけることで、風邪やインフルエンザの原因となる病原体を体に入れないようにしましょう。また、マスクをつける習慣をつけたり、湿度を保つことでしっかりと予防し、対策して目一杯海外生活を満喫しましょう!
ネイティブキャンプでは、旅行英会話の教材で、タクシーでの会話や道案内の会話を練習することができます。
病院へ行くまでが不安という方は、是非一緒に覚えておきましょう!
札幌育ちの学生フリーランス。普段は英語科の大学に通い、オールイングリッシュの授業でネイティブから指導を受ける。主にウェブライターとして活動し、引きこもりながら細々と生活を送る。その反面、英語のスピーチコンテストをはじめ、ディベートやディスカッション、ポエトリーや英語劇など在学中に数々の大会に参加し、奮闘の末に受賞を果たす。スピーチ原稿を書いているときに、より多くの人自分の知識や価値観をシェアハピしたいと思い、ライターとしての活動を始める。