カナダはワーキングホリデーの渡航先として、
最も人気の高い国
の一つです。
他の英語圏の国々と比較しても治安が良かったり、多文化理解が進んでいたりするため、日本人にとっては安心して滞在しやすい国です。
そんなカナダでのワーキングホリデーには、一体どんな魅力があるのでしょうか?
カナダのワーキングホリデーの基本情報
ビザの申請条件やワーキングホリデーに必要な費用、現地で就労可能な仕事など、カナダのワーキングホリデーで知っておきたい情報はたくさんあります。
本記事では、カナダで過ごすワーキングホリデーの魅力をはじめ、申請条件や費用、現地での仕事など具体的な情報を、各項目でご紹介したいと思います。
これからカナダへワーキングホリデーに行く方や、渡航先をまだ決めていない方は参考にしてみてください!
カナダのワーキングホリデーの魅力
カナダのワーキングホリデーには、さまざまな魅力があります。
それは、雄大な自然と都市部が融合している、カナダという国自体の魅力だけではありません。
いったいカナダのワーキングホリデーが支持されるのは、どのような理由からなのでしょうか。
語学力をしっかり磨ける
カナダのワーキングホリデーでは、語学力をしっかりと磨くことができるのがポイントです。
癖が少ないことから、世界中で広く支持されているカナダ英語。
ワーキングホリデーはカナダ英語を学ぶのにうってつけの機会です。
ワーキングホリデーの間に就学できる期間は国によって異なります。
カナダの場合は、6か月間も語学学校に通うことができます。
これは、他の国と比較してもとても長いです。
安心して学ぶ環境があるため、英語のスキルに自信がない人でも、ワーキングホリデーに挑戦しやすくなっています。
また、カナダの一部地域では
英語よりもフランス語
の方が盛んに使用されている場所があります。
そのため、英語だけでなくフランス語も身につけることができる、というメリットがあります。
あらゆる仕事にチャレンジできる
カナダのワーキングホリデーは、就労条件がないことも魅力の一つになっています。
ワーキングホリデーは基本的に、働きながら現地に滞在する制度ですが、国によっては就労の条件が定められています。
しかしながら、カナダの場合はそれがありません。
就労時間の上限や雇用主の数の上限が定められていないため、比較的自由に仕事を見つけることができます。
例えば、アルバイトからはじめて複数の就業先を転々することができます。
あるいは、複数の仕事を掛け持ちしたり、長期の仕事を見つけたりすることもできます。
チャレンジできる仕事の幅が広い
ため、ワーキングホリデー終了後の自分のキャリアの積み方に合わせた行動が可能になります。
滞在期間の柔軟さ
カナダにワーキングホリデーで行ってみて、「もっとカナダで過ごしたい!」と思う方もいるでしょう。
そんな場合の朗報が、滞在の延長です。
カナダでは、ワーキングホリデービザの有効期限が切れた後、観光ビザや学生ビザへの切り替えが可能となっています。
1年間のワーキングホリデーで稼いだお金を使って、半年間カナダの観光を楽しむもよし。
現地でより深く学びたいことに出会ったならば、現地の学校に通うもよし。
さまざまな選択肢が広がっています。
さらに、ビザの手続きはカナダ国内からオンラインや郵送で申請が可能となっています。
そのため、ビザの切り替えのために再入国する必要もありません。
より長期の滞在が選択肢にある方にとって、カナダは魅力あふれる渡航先なこと間違いなしです。
カナダのワーキングホリデーの申請条件
魅力あふれるカナダのワーキングホリデーですが、残念ながら誰でも参加できるわけではありません。
申請には、条件があります。
まず確認したいのは、年齢の条件です。
カナダへのワーキングホリデーを申請するには、申請時の年齢が18歳から30歳でないといけません。
(申請時にこの条件が合致していれば、渡航時に範囲外になっていても問題ありません。)
次に、日本国籍を有していて、ワーキングホリデーで滞在する期間を超えて有効な日本国旅券(パスポート)が必要です。
パスポートはすぐに作成できるわけではないので、取得が必要な場合は余裕を持って準備しておく必要があります。
上記に加えて、以下のような条件もあります。
・カナダ滞在費用となる2,500カナダドル以上の資金を有していること
・滞在中の健康保険に加入していること(入国時に加入済みであると証明しなければいけない可能性あり)
・カナダの入国拒否に該当しないこと
・帰りの航空券を所持している、あるいは購入できるだけの資金力があることが証明できること
・扶養が必要な家族を伴わないこと
・必要な申請費用が支払えること
一見すると条件が多いように思えるかもしれませんが、内容を一つずつ確認すると、難しい条件がそろっているわけではありません。
条件は変更されることがあるので、カナダ移民局のサイトを定期的に確認し、自分がすべての条件を満たせているかどうか、適時確認してください。
カナダでのワーキングホリデーにかかる費用
では、カナダでのワーキングホリデーにはいったいどれくらいの費用を考えておく必要があるのでしょうか。
12カ月の滞在の場合、平均して170万円前後が必要になると一般的にいわれています。
しかし、実際の費用はケースごとに費用は大きく異なります。
特に、カナダの場合は就学期間によって費用が大きく変動します。
渡航前から高い英語力を持っていて、現地で語学学校に通う必要がない場合は、学費の支払いが不要なので上記よりも60~100万円ほど安くなる可能性があります。
さらに、既に就業経験などもあり現地ですぐに賃金の良い職に就くことができれば、負担額はより少なくなるでしょう。
場合によっては、最終的な出費よりも現地での収入が上回ることもあり得ます。
反対に、想定していた以上に出費がかさむ場合もあります。
現地での収入が思ったよりも低かった場合には、より多くの出費が考えられるでしょう。
特に、語学学校に通う期間を延長する場合は、注意が必要です。
例えば、もともとは3か月の就学を想定していたにもかかわらず、6か月に延長した場合には、延長した分の学費に加えて労働時間減による収入の減少を考慮しなくてはいけません。
現地での収入を考慮せずに、単純にワーキングホリデーで支出する金額としては、200~350万円ほどを想定しておきましょう。
円安の影響で、この費用も前後する可能性があることも注意が必要です。
ただし、予想以上に費用がかかるからといって、保険やサポートのための費用を削るようなことは考えず、安全を第一に考えてください。
事前に、余裕を持った資金準備の計画を立てるようにしましょう。
カナダのワーキングホリデーでできる仕事
カナダのワーキングホリデーでは、どのような仕事に携わることができるのでしょうか。
先述した通り、カナダのワーキングホリデービザのメリットは、就労条件がないことです。
そのため、さまざまな仕事のチャンスが広がっています。
では、具体的にどういった仕事があるのか、具体例を挙げていくつかご紹介していきます。
日本食レストランで働く
カナダのワーキングホリデーで多いのが、
日本食レストランで働く
というパターンです。
特に、英語初心者が多くこの職に就いています。
日本食はカナダでも人気が高く、たくさんのお店があります。
経営者が日本人だったり、そうでなくてもスタッフに日本人が多かったりするので、英語に不安がある人でも比較的安心して働くことができます。
外国で初めて仕事をする人にオススメの働き方です。
「日本食レストランで働くと、英語力が上達しない」という意見もあります。
確かに、現地で接するのが日本人ばかりで、日本人しかいないコミュニティと接していると、英語は上達しづらいでしょう。
けれども、少なくとも接客は英語でしますし、日本人以外のスタッフもお店で働いていることが多いです。
交流の範囲を日本人だけに限定せずに、積極的に英語での交流を行えば、自然と英語力はつきます。
海外での仕事や現地での生活、英語力に自信が付けば、より上位の英語力が求められる職場に転職するのもありです。
それらを意識しながら働くと良いでしょう。
お土産物屋で働く
カナダのワーキングホリデーでは、
お土産物屋で働く
ことも就職先として候補に上がりやすいです。
カナダは日本人に人気の国でもあるので、お土産物屋にも多くの日本人が来店します。
そんなときに、日本人のスタッフは重宝されます。
そのため、日本人向けのお店で比較的容易に職を手に入れやすくなっています。
なので、英語にあまり自信がない人も、はじめの一歩としてお土産物屋で働くことが多いです。
とはいえ、お土産物屋にはさまざまなルーツの方々が来店します。
カナダ英語だけではなく、色んな言語やアクセントに接することができるので、言語力のアップにもつながります。
ローカルショップで働く
英語や現地での生活にある程度慣れてきたら、 中級編として
地元のレストランやショップで働く
のも良いでしょう。
ローカルショップで働くには、日本食レストランよりも上位の英語が求められます。
日本人以外のスタッフも多く、お客さんも日本人以外が多いため英語を使う機会がぐっと増えますが、その分学びも大きいです。
いきなり接客するのが不安、という人はまずはキッチンスタッフとして働くことを目指してみましょう。
調理担当や皿洗いなどが中心となりますが、それでも他のスタッフとの英語のやり取りを聞いているだけでも、大きな学びになります。
そのほかの働き方
他にも、カナダのワーキングホリデーでは様々な仕事のチャンスがあります。
中上級レベルになると、ツアーガイドの仕事も人気です。
日本人向けのツアーであれば、仕事が始めやすいかもしれません。
カナダでは特に、オーロラを見に来た人のためのツアーガイドなどが人気です。
また、オフィスワークをする人もいます。
データ入力などの簡単な作業が多いようですが、安定的な仕事ができます。
また、語学学校で働く人もいます。
雇用主の数や勤務時間の上限がないので、とにかくやりたい仕事に挑戦できるのがカナダでのワーキングホリデーの良さです。
自分にぴったりの働き口を探してみてください。
まとめ
ここまで、カナダのワーキングホリデーについてお話してきました。
ワーキングホリデーの滞在先として、どうしてカナダが人気なのか、カナダに渡航するとして、申請の条件は何なのか、一体どれくらいの費用が掛かるのか、そして現地で実際にどのような職に就けるのか、などをまとめてきました。
ワーキングホリデーに参加するのは、不安もあると思います。
そんな中、カナダは安心して滞在できる国の1つです。
この記事が、少しでも安心材料の一つになれれば幸いです。
◇経歴
・都内私立大学の英米文学科に入学
・大学院にてイギリス文学を専攻し、修士号取得
・翻訳専門学校にて英日翻訳の基礎コース修了
◇資格
・TOEIC 890点
◇留学経験
イングランド・グロスターシャー大学夏期文化研修(大学夏期休暇中)イングランド・オックスフォードの言語学校(大学夏期休暇中)
◇海外渡航経験
カナダ・バンクーバー、カルガリー(部活)
アメリカ・ニューヨーク(旅行)
◇自己紹介
幼いころから英語が好きで、ディズニーとマザー・グース、NHK教育テレビで育ちました。小学2年生で「ハリー・ポッター」シリーズと出会い、それ以降は大のPotterhead道を突き進み、イギリス文学と文化研究にいそしみ続けています。物語がとにかく好きで、映画、ドラマ、音楽、小説などを通じて、日本にいながらして毎日英語を浴びています。
少しでも役立つ情報を発信できればと思っています。よろしくお願いします!