
フィリピン旅行や留学へ行く際に、ほとんどの方がiPhoneなどのスマートフォンやパソコンなどの電化製品を持って行きます。
そこで気になるのが、電化製品の海外対応です。スマートフォンやパソコンが現地で使えなかったり、充電できなかったりすると本当に困りますよね。日本と同じように電化製品が使えないと、仕事ができない、いつものように過ごせないと感じる方も少なくないでしょう。
本記事では、フィリピンの電圧やプラグ事情、変換プラグ・変圧器が必要になるケースまでわかりやすくお話しします。
フィリピンに渡航予定がある方、あるいはご興味がある方、必見のお役立ち情報をご紹介したいと思います。現地で困らないためにも、出発前にぜひ参考にしてみてください!
- フィリピンで日本の電化製品は使えないのは本当?
- フィリピンの電圧は220V
- フィリピンでの電化製品の使用
- フィリピンのコンセント・プラグの種類と変換プラグの必要性
- フィリピンでのスマホやノートパソコン充電
- フィリピンでドライヤーは使える?
- まとめ
フィリピンで日本の電化製品は使えないのは本当?
「フィリピンで日本の電化製品は使えない」と聞くことがありますが、結論から言うと、半分本当で半分違うというのが正解です。
というのも、日本の電化製品にはフィリピンでそのまま使用できるものもあれば、使うと危険なものもあるからです。
日本とフィリピンでは、電圧やコンセント、プラグの形状が異なります。日本から持って行った電化製品をそのまま使うと、場合によっては危険なケースもありますよ。
次の章では、フィリピンの電圧事情についてお話ししましょう。
フィリピンの電圧は220V
日本とフィリピンでは、電圧やプラグが異なります。ここでは、以下について解説します。
・フィリピンのプラグタイプと電圧
・日本のプラグタイプと電圧
・電化製品がフィリピンで使えるどうかの確認方法
・使えない場合は変圧器を使用する
では、順に確認していきましょう。
フィリピンのプラグタイプと電圧
フィリピンでよく見かけるプラグ(コンセント)には、主に、「Aタイプ」、「B3タイプ」、「Cタイプ」の3種類があります。
施設によって差はありますが、複数の形状に対応したマルチタイプのコンセントが設置されていることもあります。電圧は一般的に220Vで、周波数は60Hzです。
日本のプラグタイプと電圧
日本のプラグは「Aタイプ」で、電圧は100Vです。フィリピンのコンセントは大抵が「Aタイプ」にも対応するマルチタイプなので、多くの場合、日本の電化製品のプラグを、そのまま差し込めるケースが少なくありません。
しかし、注意したいのが電圧です。フィリピンの電圧は日本よりも高いため、100Vまでしか対応していない日本の電化製品をそのまま使用することはできません。無理に使用すると故障や事故につながる恐れがあります。下の表からわかるように、日本は世界的に見ても電圧が低く設定されています。
| 電圧 | 国名 |
| 100V | 日本 |
| 110V | カナダ |
| 110~120V | アメリカ |
| 220V | 中国、韓国、香港、タイ、フィリピン |
ただし、日本製でも海外の電圧に対応している電化製品は多く、その場合はフィリピンでもそのまま使用できます。
フィリピンで使えるかどうかの確認方法
日本の電化製品がフィリピンで使えるかどうかは、製品の背面やアダプター、取扱説明書で確認できます。
例えば、製品や取扱説明書に「100-240V」といった記載があれば海外対応です。
この場合、フィリピンでもプラグの形状が合えばそのまま使用できます。なお、プラグ形状が合わない場合は変換プラグが必要になります。
使えない場合は変圧器を使用する
電化製品の対応電圧を調べて、もしフィリピンでは使えないようなら変圧器を使用するという方法があります。
【変圧器とは】
電圧を変換するための機器で、使用する電化製品のプラグを差し込んで使います。変圧器はネットや家電店で購入することができますよ。フィリピンでも購入可能ですが、日本で準備した方が安くて質の良い製品を選びやすいです。電化製品が使えるかどうかの確認や変圧器の購入は、日本にいる間に行っておくことをおすすめします。
フィリピンでの電化製品の使用
前述したように、海外の電圧に対応した電化製品をフィリピンで使う場合は、変圧器は必要ありません。一般に、変圧器が不要な電化製品と必要な電化製品は、以下の通りです。
変圧器が不要な電化製品
スマホ、ノートパソコン、デジカメ、タブレット、スマホ充電器、ゲーム機器
変圧器が必要な電化製品
ドライヤー、ヘアアイロン、電気シェーバー(電動髭剃り)、美顔器、電気ポット
ドライヤーやヘアアイロンのように、消費電力の大きなものは海外非対応の場合が多いです。一方、スマホやノートパソコン、スマホ充電器などはほとんどの場合海外対応されています。ただし、製造が古い機種では未対応の製品もあるため、念のため注意が必要です。
変圧器の選び方
変圧器を購入する場合は、以下の3点を意識するとよいでしょう。
フィリピンの電圧220Vに対応している 軽量・小型でシンプル 延長コード付き
まず必須条件はフィリピンの電圧に対応していることです。購入時にしっかり確認しましょう。また、飛行機で移動することを考えると、できるだけ軽量・小型でシンプルな作りのものが良いですね。
さらに、延長コード付きの変圧器がおすすめです。なぜなら、ホテルや留学先では、コンセントが手元にない場合や、差し込み口が足りない可能性もあるからです。変圧器が不要な場合も、単に延長コードとして使えるので重宝しますよ。中にはUSBが差し込めるものもあります。USBなら電圧等一切関係なく気軽に使えるので、さらにおすすめです。
フィリピンのコンセント・プラグの種類と変換プラグの必要性
ここからは、フィリピンのコンセントタイプについてもう少し詳しく解説します。ポイントは以下の2点です。
・変換プラグは念のため持って行った方が良い
・電圧が対応しない電化製品をそのまま使うのは危険
では、1つひとつ見ていきましょう。
変換プラグは念のため持って行った方が良い
フィリピンへ行く際は、念のため変換プラグを持って行くことをおすすめします。
【変換プラグとは】
プラグとコンセントの穴のタイプが異なる場合に、プラグの先端に取り付けてコンセントに差し込めるようにする機器のこと。
前述したように、フィリピンのコンセントの多くは「A、B3、C」に対応したマルチタイプなので、日本の電化製品を使用するのに変換プラグは必要ない可能性が高いです。
しかし、中にはAタイプに対応していないコンセントもあります。もし、「B3」や「Cタイプ」のコンセントしか無い場合は、持参した電化製品が使えなくなるので、念のため変換プラグを持って行った方が安心です。
また、海外にはコンセントのタイプが異なる国も多いといえます。変換プラグをひとつ持っておくと今後も役に立つので、この機会にひとつ購入しておくと良いですね。
電圧が対応しない電化製品をそのまま使うのは危険
電圧に対応していない日本の電化製品を、フィリピンでそのまま使うのは危険です。
プラグが刺さるとつい油断してそのままコンセントに差し込みがちですが、電化製品が故障する可能性があります。
特に、消費電力の大きな製品だと最悪の場合は発火の危険性すらあるため、フィリピンで日本製の電化製品を使う場合は、必ず対応電圧を確認してから使用するようにしてください。
フィリピンでのスマホやノートパソコン充電
旅行や留学で最も気になるのは、スマホやノートパソコンの充電ではないでしょうか。
家族や友人と連絡を取り合うスマホや、仕事や勉強に使うノートパソコンが充電できないと非常に困ります。
結論から言うと、スマホやノートパソコンなどの電子機器は、フィリピンでも問題なく充電できるケースが多いです。
その理由は、充電の際に使う電源アダプターが100V~240Vの電圧に対応していることが多いからです。
ただし、前述したようにまれにコンセントの形状が異なる場合があるため、変換プラグは用意しておいた方が安心です。
また最近はUSB端子を使って直接充電をおこなう場合も増えました。ホテルなどにUSB端子がある場合は何の問題もないので、USBから直接充電すれば良いですね。
フィリピンでドライヤーは使える?
スマホやパソコン関連以外で旅行に持って行きたいものといえば、ドライヤーですね。フィリピンで日本のドライヤーは使えるのでしょうか?
ここでは、以下について解説します。
日本製のものは使えない 日本で海外対応品を購入するか現地で買うのが良い ヘアアイロンは充電式がおすすめ
順に見ていきましょう。
日本製のものは使えない
日本製のドライヤーをフィリピンで使うことはできません。フィリピンの電圧は220V、日本の電圧は100Vのため、フィリピンのコンセントに日本製ドライヤーのプラグを差し込むと故障してしまいます。
ドライヤーや電気ポットのように使用電力の大きいものは、基本的に海外対応していません。なら、変圧器を使えばいいのでは?と思うかもしれませんが、ドライヤーは消費電力が大きすぎて変圧器側に負荷がかかりすぎる場合があります。
基本は「日本製のドライヤーはフィリピンでは使えない」と覚えておきましょう。
日本で海外対応品を購入するか、現地で買うのが良い
フィリピンでドライヤーを使いたい場合は、日本で海外対応品を購入するか、現地で買うことをおすすめします。
もちろん短期間の滞在なら、ホテルで貸してもらうのが最も簡単で間違いのない方法ですね。
プラグが差し込めるからといって、海外非対応のドライヤーをそのまま使用するのは危険なので要注意です。
ヘアアイロンは充電式がおすすめ
最近は、ヘアアイロンに充電式のものも増えています。電源アダプターやUSBで充電できるものなら、電圧を気にすることなく使用できるのでおすすめです。ヘアアイロンを日常的に使っている人は、充電式のものを持って行きましょう。
まとめ
本記事では、日本からフィリピン留学や旅行へ行く方に向けて、日本製の電化製品が現地で使えるのかどうかを解説しました。
ポイントは以下の通りです。
・フィリピンのコンセントは変換プラグが不要な場合が多い
・スマホやパソコン、充電器はフィリピンでもそのまま使える
・海外対応している電化製品(100-240V表記など)はフィリピンでも使える
・変圧器を使えばフィリピンで使用できる電化製品もある
・ドライヤーなどの消費電力が大きいものは、フィリピンでは使用できない
・念のため変換プラグも持参すると安心
出発前に対応電圧とプラグ形状を確認しておけば、フィリピンの電化製品事情のトラブルはかなり減らせます。この記事がフィリピンへ行く人の参考になれば幸いです。
◇経歴
現在はプライム上場企業で管理職を務める傍ら、Webライターとしても精力的に活動中。
2人の子どもの育児と仕事を両立しながら、英語を通して自分の世界を広げることを大切にしています。
◇留学経験
日本の高校を卒業後、1年間ハワイ・オアフ島へ留学。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
(アメリカ・ハワイ・インドネシア・オーストラリア・台湾・タイなど)
ハワイ留学をきっかけに世界の文化に興味を持ち、3年近くバックパッカーとして単身放浪の旅に出発。
ハワイで出会ったサーフィンに魅了され、現在では毎年、家族とともに良い波を求めて世界各地へサーフトリップを楽しんでいます。
◇自己紹介
英語は勉強というよりも、世界の人と心を通わせるための意思疎通のツールとして日々学習中。
将来的には子どもと一緒に親子留学をすることを目標に、日々学びを重ねています。