突然ですが、「UCLA」という大学名を聞いたことがありますか?
UCLAは、University of California, Los Angelesの略、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のことです。1919年に設立された、世界で屈指の名門大学で、政財界、スポーツ界から芸能界に至るまで、あらゆる分野で優れた卒業生を輩出しています。
カリフォルニアにある大学の中で最も学生数が多く、大学と大学院を合わせて約42,000人が在籍し、留学生も世界中から集まっています。全米カレッジスポーツの強豪校でもあり、インターネットが発明されたことでも有名です。
今回は、そんな世界屈指の大学「UCLA」の魅力や入学のための条件など詳しく見ていきたいと思います。
UCLA大学の魅力的なキャンパス
UCLAは、ロサンゼルスの有名なビーチ、サンタモニカから車で15分ほどにあるウェストウッドという街に広大なキャンパスを所持しています。
カリフォルニアの太陽と、緑豊かな環境の中、一年を通じて温暖な気候の中で大学生活を送ることが出来ます。その美しい景観や建築物から、観光名所として各国から観光客がやって来て、学生によるキャンパスツアーも実施されています。
また、ハリウッドに近いということもあって、映画やテレビの撮影に使われることも多いことで知られています。ここでは、そんなUCLAの魅力について解説します。
充実の施設
東京ドームおよそ36個分という巨大な敷地にキャンパスがあり、校内では移動のためのシャトルバスが走っています。緑がたくさんあり、庭園や噴水などの憩いの場が点在していて、芝生の上で寝そべりながら勉強をしたり、友達と食事をしている学生たちをたくさん見かけます。
勉強に集中出来る教室はもちろん、ジムやバスケットボールコート、スタジアム、陸上競技場、バスケットボールコート、フットボールフィールド、水泳プール、テニスコートなどのスポーツ施設をはじめ、警察や病院、美術館までさまざまな施設が立ち並んでいます。
有名なのは12もある図書館で、蔵書数は1,200万と米国トップクラスです。中でもパウエル図書館は、UCLAのシンボル的建築物で、キャンパスの中心的存在としてそびえています。
UCLAの学生は大量の課題をこなしながら勉強をしなくてはいけません。夜遅くまで勉強するのが好きな人もいれば、早朝が好きな人もいるので、館内には学習スタイルや用途に合わせて利用できる部屋がいくつもあります。
パソコンの無料貸し出しを行っていたり、グループで勉強するためのスペースの貸し出し、多くのコピー機など、充実の設備で学生が快適に勉強できる環境を作っています。
カフェテリア
UCLAのカフェテリアは、料理の味も抜群で、種類も豊富なことから満足度が高く、学生に大人気です。国際色豊かなUCLAを象徴するように、中華系、メキシコ系、韓国系、寿司屋、日本料理屋、ヴィーガン専用メニューやイスラム教徒向けメニュー、ベジタリアンメニューなど、世界各国の料理が提供されています。ビュッフェスタイルレストランやセルフサービスでサンドイッチを作るコーナーなどもあり、飽きがくることはありません。
教育面
経済学、社会学、行政学、映画学、ライフサイエンス、環境学、工学など、130以上の専攻があり、開講している授業は3,800以上と世界トップレベルを誇っています。
授業は基本的にディスカッション形式で、学生たちが活発に意見を交換し合います。セミナー、ワークショップなどのプログラムも豊富に用意されていて、自由に参加することが可能です。
さらに、その豊富な講義を支えるノーベル賞受賞者、ピュリッツァー賞受賞者、科学賞受賞者、シリコンバレーのテック企業アドバイザリーなど、トップレベルの指導者がなんと4,000人以上も在籍しています。
世界最先端の教員たちから学術や研究、スポーツを学べる学習環境があるからこそ、ノーベル賞受賞者、オリンピアン、起業家、医師、研究者、ハリウッド俳優など各界の最前線で大活躍して、世界に影響を与えている人材を輩出出来るのです。
UCLA大学の偏差値と世界ランキング
アメリカの大学のシステムは、日本のように偏差値やテストで合否が決まるわけではなく、合格率と大学ランキングを目安にするのが一般的です。UCLAには、毎年15万人もの入学志望者がやってくる世界トップクラスの大学なので、合格率は約10%とアメリカの国公立大学で一番の難関です。
大学ランキングは、2023年QS世界大学ランキングで44位、US News総合大学ランキングでは23位で、特に教育、人文科学、社会科学の分野では、世界トップレベルだと言われています。
ただし、UCLAはカリフォルニア州立大学なので、カリフォルニア州民を優先します。カリフォルニアの高校生であれば、高校でトップ9%以上の成績を修めれば入学が認められるという制度があり、留学生とは難易度が異なります。
いずれにしても、学業で優秀な成績を収めるだけでなく、課外活動や人間性も審査された上で合否が決まるため、早い段階から対策を計画を立てる必要があります。
UCLAの学費
UCLAはカリフォルニア州民優先なので、学費は州民とそれ以外で大きく異なります。カリフォルニア州民の年間学費は14,500ドルほどですが、それ以外の学生はおよそ48,000ドルと、3倍ほどになります。
キャンパスから徒歩圏内に6つある学生寮に入寮する場合、食費と居住費を含めて年間17,000ドルほどがかかります。
また、アメリカでもロサンゼルスは特に物価が高く、交通費や保険などを含めた生活費も年間6,000ドルほどかかります。UCLAは、残念ながら大学生には奨学金プログラムがない上に、学生ビザで留学する場合、アルバイトをすることも出来ません。
年間1,000万円ほどと、経済的な負担が大きくなることを考えると、早めに準備しておく必要があるでしょう。実際、ロサンゼルス郊外に住んだり、シェアハウスをしたり、自炊したりして節約する留学生も多いようです。
UCLA留学のための具体的な手続き
UCLAは、毎年入学出願者数トップクラスの人気校です。留学生の受け入れにも熱心で、世界50ヶ国以上から毎年多くの留学生を積極的に受け入れています。UCLAに留学するためには、まず高校の成績が優秀であることが前提条件です。そして、学力が優れているだけでなく、人間性や学校外での生活も重視されています。ここではUCLA留学を狙うにあたって特に重要な要素をご紹介します。
成績
高校や大学での成績は、最も重要な審査項目です。アメリカの大学に留学する際には、成績をGPA(Grade Point Average)という数値に換算します。UCLAの場合、必要なGPAは3.75以上、日本でいうところほぼオール5が必要です。他の入学志望者も、ほぼ同じレベルの成績なので、これは前提条件だと考えて良いでしょう。それだけに、早い内の準備が必要なのです。
TOEFL
UCLAに留学生として出願する場合、TOEFL83点以上の取得が条件となっています。入学志望者が世界中からたくさん来るため、差をつけるためには、さらに高いスコアの取得が必要でしょう。もちろん入学後に困らないための、本質的な英語力を身につけることも不可欠です。
課外活動
UCLAでは、志望者の人間性や能力、リーダーシップなどを判断するために、課外活動が重要な審査項目となっています。
勉強以外に、その志望者がどのような活動に力を入れて来たか、例えば、クラブ活動やボランティア活動、スポーツ、芸術、アルバイトなど、自分がやって来た課外活動を、具体的なエピソードや実績を交えてアピールします。成績以外の部分で他の志望者に差をつけるために、大事な要素です。
課題作文(エッセイ)
UCLAでは、エッセイが課題として出されます。お題目が与えられますので、それに対する自分の考えや文章力、論理的思考、英語力を存分にアピールするチャンスです。
具体的なエピソードや経験を織り交ぜながら、なぜその学問を学びたいのか、自分はこれまでどのようなことをしてきたか、どうなりたいのかをはっきりと伝えることが大切です。自分自身を振り返って、学習意欲や目標を伝えられるように準備しましょう。
コミュニティカレッジからの編入
世界中から入学志望者が集まるため、狭き門であるUCLA。そんな中、最近コミュニティカレッジからの編入を狙うケースも増えています。コミュニティカレッジというのは、いわゆるアメリカの地域密着型の大学で、学費も安く、働きながら空いている時間を利用して通っている人も多くいます。
しかし最近では、4年制大学への編入に特化したコミュニティカレッジも増えていて、ここで良い成績を取ることによって、UCLAへの編入を目指す人が増えているのです。英語で勉強をして、優秀な成績を修めつつ、スポーツやボランティアなどの課外活動もこなす必要があるため、決して楽ではありません。しかし、努力して力をつけた結果、UCLAへ編入する学生がいるのも確かなのです。
アメリカの大学生活と文化
アメリカの大学は、入学よりも卒業する方が難しいとよく言われています。しかし、UCLAを含めアメリカの大学生活では勉強ばかりしているわけではなく、学生たちは文化系からスポーツ系まで様々なクラブ活動にも参加しつつ、プライベートの時間もしっかり確保しています。
文化交流会やフェスティバルなどの催しも多く、週末になれば多くの学生がパーティやレクリエーション、社交クラブを楽しんでいます。さらにその合間を縫って、ボランティア活動やアルバイトにも励んでいます。自由な環境の中で、人脈を広めながら、勉学に取り組む自己管理能力を身につけていくのがアメリカ留学の醍醐味なのです。
◇経歴
ニュージーランド留学で使用(学校・ゴルフ)
◇資格
なし
◇留学経験
ニュージーランドのクライストチャーチ、2年、Seafield School
◇海外渡航経験
旅行で、インドネシア、タイ、カナダ(オーロラ鑑賞)、イタリア・フランス(新婚旅行)
◇自己紹介
自身の経験を活かすことができるWebライターをしています。正確かつ為になる情報を発信していきます。
Pentabi『https://pentabi.jp/』