ワーキングホリデーとは?簡単にわかりやすく初心者向けに解説!

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「ワーホリ」についてなんとなくは知っているけど、制度の概要や準備など詳しくは知らないと言う人は多いのではないでしょうか?

ワーホリとは、海外での就労・観光・就学ができる自由度の高い制度のことで、他では得られない貴重な経験ができます。

ワーホリ経験を通して自己成長やキャリアアップなど今後の人生を豊かにできる人がいる反面、帰国後の選択肢が狭まってしまう人もいます。

本記事では、ワーホリの概要について詳しく説明します。ワーホリ前の準備からワーホリを成功に導くポイントまで幅広く解説しているので、ワーホリに興味のある人はぜひ参考にしてください!

ワーキングホリデーとは?その制度と基本情報

ワーキングホリデーとは、日本国籍を有する18歳から30歳までの若者を対象とした特別なビザ制度です。

申請手続きは行き先によって多少異なりますが、日本にある相手国の大使館や領事館で行う事ができます。

ワーキングホリデービザは観光・就学・就労が認められる自由度の高いビザで、この制度を利用することで、海外で就労しながら滞在国の文化や生活様式を体験し、旅行などを楽しむことが出来ます。

現地で語学学校に通ったり、気になる企業のインターンシップに参加したり、高単価のアルバイトでお金を稼いだりするなど人によってワーホリの目的や楽しみ方は様々です。

ワーホリは若者が長期間海外で過ごすことの出来る貴重なチャンスです。ワーホリビザを発行できるのは一つの国ごとに一人一回までなので、国の選定や行くタイミングはしっかりと吟味しておきましょう。

各国別ワーキングホリデー制度の特徴まとめ

ワーキングホリデー制度は1980年にオーストラリアとの間で開始されて以来、対象国が拡大していき現在では26以上の国と協定を結んでいます。

滞在期間やビザ取得の難易度などが国ごとに異なるため、自分の行きたい国のビザの特徴を事前に確認しておくことが重要です。

ここでは、メジャーなワーホリ加盟国5ヶ国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド)の特徴を比較しながら説明していきます。

各国の滞在可能期間や予算、ビザ制度の違い

国名 カナダ オーストラリア ニュージーランド イギリス アイルランド
滞在可能期間 1年間 3年間 1年3ヶ月 2年間 1年間
ビザ取得難易度
定員 6500 6000 800
抽選制度
就労制限 同一雇用主の下で最長6ヶ月間/年 週39時間まで
就学制限 最長6ヶ月間 4ヶ月間/年 最長6ヶ月間

以上がワーホリで人気の5ヶ国の比較表になります。

各国とも英語圏の多文化社会の国々で、外国人が暮らしやすい事から人気を集めています。5ヶ国の中でも特にオーストラリアは就労制限や就学制限など多少の制限はあるものの、滞在可能期間が3年間と長く言語や文化的にも日本人が暮らしやすい国として人気です。

ワーキングホリデー前の準備

ここではワーホリ前の準備の全体像を見ていきます。 ワーホリ準備はやるべき事が多く、1年ほどの期間がかかるため出発日から逆算して今自分が何をすべきなのか見極めましょう!

渡航前準備は主に以下の5つの順番で行っていきます!

1.パスポート取得
2.ビザ申請→取得
3.学校に通う人は語学学校の手配
4.航空券の手配
5.持ち物の準備

渡航する国によって細かい手続きは異なりますが、どの国でも上記の手順は共通して行う事になります。

パスポートやビザ、航空券などの準備が出来ていないとそもそも渡航すらできないので準備は抜かりなく行いましょう!

1.パスポート取得

パスポートとは海外で使える唯一の身分証明証で海外に行く際には必ず必要となります。取得時は住民登録がある市町村のパスポートセンターで申請しましょう。

2.ビザ申請→取得

パスポートを取得したらワーホリビザの取得に取りかかりましょう。取得方法や取得時期は行き先によって異なるので、各国の大使館ホームページで確認しましょう。

3.学校に通う人は語学学校の手配

自分の語学レベルやプログラムの内容、授業料などから通いたい語学学校を選択します。申し込みにはエージェントを利用するか、語学学校に直接申し込むか2種類の方法があります。

4.航空券の手配

行き先が決まったら語学学校の開始日に合わせて航空券を手配しましょう。

5.持ち物の準備

現地での生活に必要な持ち物を準備します。

特に海外旅行保険、クレジットカード、銀行口座の開設などは時間がかかることが多いので早めに取りかかりましょう。

以上5つの手順を踏むことで、晴れてワーホリに行くことができます。

ワーホリは行くまでの準備も大変ですが、行ってから何をするのかの方が大切です。貴重なワーホリの機会を存分に楽しむために事前準備をしっかりと行いましょう!

ワーキングホリデーから得られる経験

ワーホリに行くことで語学力の向上や異文化理解、多様な人脈形成など日本では得られない経験が出来ます。

このセクションではワーホリで得られる成長と、より成長するためのポイントを紹介していきます!

ワーキングホリデーで得られる成長とは?

ワーホリでは主に3つの面で成長を得られます。

1.人間的な成長
ワーホリでは、異国での生活や現地の人々との交流を通じて新しい価値観や生活様式を学ぶことが出来るため自分の中の価値観が大きく変わることもあるでしょう。

また自分の力で準備から渡航までの手続きを行い、慣れない土地で一人暮らしをする経験から自己管理能力が向上します。

その他にもコミュニケーションスキルや自己肯定感の向上など総合的な人間力を高めるには絶好の機会となるでしょう。

2.キャリア面での成長
ワーホリでは様々な職種での就業が可能となっており、海外は成果主義の文化が根付いているため昇進や昇給など現地でのキャリアアップが見込めます。

また、語学力や職能の向上、海外就労経験の獲得などにより日本でのキャリアアップに繋げることも可能です。

3.経済的成長
同じ職種でも海外では日本の数倍の賃金がもらえることがあるため、経済的な成長も見込めます。

また、日本より労働時間が短い傾向にあるため、空いた時間で副業やスキルアップに挑戦し、さらなる収入アップも可能です。

ワーキングホリデーは人間的にもキャリア的にも経済的にも大きく成長出来る貴重な経験です。

しかし、挑戦の期間や回数が限られたワーホリで大きな成果を残すために意識すべきポイントがあります。

次のセクションではワーホリでより成長するためのポイントを解説します!

ワーキングホリデーでより成長するためのポイント

ワーホリでより成長するためには「目的意識を持つこと」が非常に大切です。

ワーホリは就業、観光、勉強など選択肢が非常に多いので最初にワーホリに行く目的を明確化しないと結局何のために行ったのか分からないなんてことになりかねません

例えば、「CEFRでC1レベルまで英語力を伸ばし、通訳として働く」や「インターンシップで10人規模のチームのマネジメント経験を積み、○○社の海外事業部に就職する」など達成すべき数値目標と達成した先の未来まで考え目標を具体化する事が重要です。

渡航前に具体的な目標を立てて、ワーホリ経験をより有意義なものにしていきましょう!

ワーキングホリデーの失敗事例と重点対策

ワーホリは自身の成長を促す非常に貴重な機会ですが、ワーホリに行ったからといって必ずしも成長を得られるわけではありません。

ここではワーホリの失敗例とその対策を挙げていきます!

海外の友人ができない

海外の友人ができないと言うのがワーホリのよくある失敗例です。

ただでさえ慣れない環境で異国の友人を作るのは簡単な事ではありません。

自分からコミュニティに参加したり積極的に話しかけたりするなどしてきっかけを作らなければ海外の友人を作ることは難しいでしょう。

また、ワーホリ先によっては日本人のコミュニティや日本食レストランなどで英語を使わずに日本人との交流を深めることが出来るため、日本人コミュニティの安心感から自分で積極的に海外の人と交流するのをためらってしまう人もいます。

海外の友人を作るには次の様な事を心がけましょう。
・語学学校に通う
・Meet upなどで海外の人が集まるイベントに参加する
・海外の人が集まる仕事場で働く

とにかく海外の人が集まる場所に行き、自分から積極的に話しかけることが重要です!

仕事を見つけられない

現地での仕事がなかなか見つけられないと言う失敗例も多くあります。仕事が見つけられない原因には英語力不足や仕事の選びすぎ、情報不足など様々な要因があります。

筆者が留学に行った際もバイトはネットで求人を探すよりも人づてに紹介してもらう方が圧倒的に見つかりやすかったので、ある程度の英語力と情報網を持つことはバイト探しに有利に働きます。

現地での生活に必須である仕事をスムーズに見つけられるように

・語学学校や短期留学で英語力を高める
・条件を絞りすぎず、積極的に仕事に応募する
・インターネットでの検索に加えて、現地の人に直接紹介してもらう

などの対策が必要です。

英語力があがらない

思うように英語力が上がらないと言うのもよくある失敗例です。英語が上達しない原因は日本人とばかり遊んでいたり、語学学校のレベルや内容が合わなかったりと人によって様々ですが、英語力不足は他の失敗にも繋がるため深刻な問題になります。

筆者の経験上、語学学校や自主学習で座学を行うよりも臆せずどんどん話しかける方が英語力の上達に繋がりますよ!また、短期間の学習では効果が薄いので長期的な目線で学習を行っていきましょう。

英語力を向上させるために以下のことに気をつけましょう。

・海外の人と積極的に話す
・語学学校では自分の学習したい内容やレベルにあったコースを選択する
・日本にいる内から英語学習に取り組む

英語力アップは現地での生活を豊かにしてくれるのみならず、帰国後のキャリアアップにも繋がるためしっかりと取り組んでいきましょう!

ワーホリから帰国後、就職活動に活かすには?

ワーホリで帰国後の就職活動に活かせる経験やスキルを身につけられる人がいる一方で、ワーホリに行ったことによってキャリアの選択肢が狭まる人もいます。

ここではワーホリ経験が強みにならない理由とワーホリ経験を就活に活かすためのポイントを紹介していきます!

ワーキングホリデーが「強み」にならない理由

ワーホリ経験が就職活動で強みにならない理由は主に次の3つです。

・ブランクと見なされるから
ワーキングホリデー期間中は履歴書上「無職」として扱われることがあります。現地で何か仕事をしていたとしても職歴がないと見なされるため書類審査上不利に働くことがあります。

・観光と見なされるから
「ホリデー」という言葉が先行してワーホリ期間中、観光や休暇をしていたというイメージを持つ企業も少なくありません。

・日本社会との価値観のズレが生じるから
海外の自由な働き方や個人主義に影響を受け、日本社会独自の「協調性」や「思いやり」を重んじる文化とのズレが生じることもあります。

この様な人材は企業から扱いづらいとレッテルを貼られ就職活動で不利になることも多いです。

ワーキングホリデー経験を就職活動に活かすためのポイント

ワーキングホリデーを就活に活かすには次の2点を意識する必要があります。

企業の望む人材像と自分をすりあわせる

ワーホリの経験を自社で生かせる人材を企業は欲しがります。そのため、自分が企業の望む人材であると言うことをワーホリの経験を絡めて説明することが重要となります。

例えば、英語力を評価する企業の場合、「ワーホリ先で語学学校に通い、TOEIC900点を取得した経験」などをアピールすると良いでしょう。

行きたい企業や働きたい職種が決まっている人は、そこでどんな人材が求められているのかを考えワーホリ先で生活していきましょう。

ワーホリに行ったという事実ではなく現地での経験をアピール

ただ単に「ワーホリに行った」という事実だけではなく、「どんな目的を持ち、ワーホリ先でどんな経験をして、何を得たのか」を採用者に伝えることが重要です。

近年、ワーホリや留学が身近になり海外生活自体が採用におけるアドバンテージになることは少なくなりました。だからこそ、自身の経験を踏まえて他と差別化する事が大切です。

例えば、「ドイツの日本食レストランでのバイトをした」という事実だけではなく、「日本の食文化を海外の人に伝えるために、ドイツの日本食レストランで働き、自身の考えを伝える語学力とコミュニケーション能力を得た」のように具体性を持たせた説明をしましょう。

ワーホリで得た貴重な経験をうまく活用し就職活動を有利に進めましょう。

まとめ

この記事ではワーキングホリデーについて解説しました。

ワーホリは海外での就労・観光・就学ができる非常に自由度の高い制度である反面、目的意識を持ち現地での生活を考えなければ今後のキャリアを狭めてしまう制度でもあります。

ワーホリでしか得られない貴重な経験を存分に活かして、自己成長やキャリアアップなどに繋げていきましょう。

ワーホリを検討している人は、ぜひ本記事を参考に準備してみてください!

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