海外留学に行くときに以下のような不安を持つ方もいるのではないでしょうか。
「留学先で一人で暮らすのは不安」
「英語力が伸びなかったら最悪だな」
「留学に行って失敗したらどうしよう」
本記事では、海外留学でホームステイを考えている方に向けて、ホームステイのメリットやデメリット・費用について詳しく解説していきます。
ホームステイ先での注意点や、ホストファミリーとのコミュニケーションのコツなど、成功するための秘訣も合わせてご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
ホームステイとは?
ホームステイ(Homestay)とは、海外に留学するときの滞在方法の一つです。
留学生はホストファミリー(Host Family)と呼ばれる一般家庭で受け入れてもらい、その家族と一緒に生活をします。
滞在中は部屋と食事が提供されるので、初めて海外生活を経験する留学生から支持されています。
ホームステイは留学期間中ホストファミリーと一緒に生活をするので安心な滞在方法です。
ホームステイのメリットとデメリット
ホームステイは、現地の生活を実際に体験できる、英語力が向上するなどメリットがあります。しかし、デメリットも存在するため、どちらも事前に確認したうえでホームステイをするか検討したほうが良いでしょう。
ホームステイの4つのメリット
ホームステイのメリットを4つ紹介します。
1.ホストファミリーと一緒に暮らせる
ホームステイでは、滞在期間中、ホストファミリーと生活をともにします。
ホストファミリーと一緒に生活することで、現地の人の考え方や文化の違いについて詳しく知ることができます。
例えば以下の通りです。
- 異なる価値観への理解が深まる
- 自国の文化を客観的に見直せる
- 非言語のコミュニケーションの重要性を理解できる
- プライバシーの概念や個人の時間の使い方を知れる
他国の人と一緒に暮らすことで、文化の違いをより鮮明に実感できるでしょう。
2.英語力の向上につながる
英語圏にホームステイする場合は、日常的に英語を使うので自然と英語力を伸ばせます。
教科書で学ぶ英語ではなく、現地の人が実際に使っているフレーズや言い回しを学ぶことができるでしょう。
日常的にホストファミリーと会話をすることでスピーキング力とリスニング力が鍛えられます。
会話の機会を増やすことでホストファミリーとの距離も縮まり、英語力の上達が期待できます。
3.困ったときに相談できる安心感
ホストファミリーに困ったことを相談できるので、安心して生活できます。
学校や仕事の手続きでは、書類や概要説明に難しい単語が使われることが多いです。
重要な書類だった場合は、自分の英語力だけで理解できない可能性もあるのでホストファミリーに相談できるのが心強いです。
海外での生活で事件やトラブルに巻き込まれないためにも、わからないことは現地に詳しいホストファミリーに相談すると良いでしょう。
ホームステイの3つのデメリット
ホームステイのデメリットを3つ紹介していきます。
1.家庭ごとのルールがある
各家庭のルールで、生活が制限されていると感じるかもしれません。
ホームステイ先によっては、留学生を受け入れるにあたって以下のようなルールを設けている場合があります。
- シャワーは1回10分間まで
- 洗濯は1週間に1回まで
- 夜10時以降は静かにする
- 掃除やベッドカバーの交換は自分で行う
- 外出時は帰宅時間や夕食の有無を知らせる
トラブル防止のために家庭ごとのルールが定められているときは、必ずルールに従いましょう。
2.食事が口に合わないこともある
食事の文化が異なるため、食事の内容や量などが合わない人もいます。
朝食でシリアルやベーグルなど簡単なものを食べるときは、毎日の食事が辛いと感じる人もいるでしょう。
ビーガンやベジタリアンの家庭にホームステイする場合、肉料理が食卓に並ばないというケースもあります。
食事もその国の文化として楽しめると良いですが、口に合わない場合は自炊や外食など工夫が必要です。
3.ホストファミリーとの相性が合わないこともある
ホストファミリーと相性が合わないこともあるかもしれません。
ホームステイ先は、留学エージェントなどの機関を通して審査され、担当者が条件をもとに選びます。
ホームステイの受け入れ経験が豊富な家庭でも、相性が合わないときはホストファミリーの変更を検討した方がいいでしょう。
万が一ホストファミリーと相性が合わない場合は、留学エージェントや担当コーディネーターに相談しましょう。
ホームステイの費用について
滞在する国や地域、または短期留学・長期留学によってホームステイにかかる費用は大きく異なります。
主な費用は滞在費・食費・留学エージェントの手数料です。
国や地域、プランによって異なりますが、英語圏の1か月にかかる費用の目安は以下です。
ホームステイ先 | 1か月の費用の目安 (※留学エージェントの費用は含まれません) |
アメリカ | 約30~50万円 |
カナダ | 約20~30万円 |
オーストラリア | 約30~50万円 |
ニュージーランド | 約20~30万円 |
イギリス | 約40~60万円 |
アイルランド | 約30~60万円 |
マルタ | 約25~50万円 |
1か月の費用の中に滞在費・語学学校の学費・部屋代・食事1日2〜3食・光熱費を含む金額が入っています。
なお、部屋は他の留学生やホストファミリーのこどもと共有の場合もあります。
留学先によってホームステイにかかる費用が違うので、事前に調べておきましょう。
食費
食費はホームステイの滞在費に含まれていることが多いのでほとんどかかりません。
ただし、朝夕の2食・朝昼夕の3食付きなどホームステイのプランによって食事の回数が異なります。
食事なしのプランでは食品を購入して自炊をするか、外食をするため食事にかかる出費が大きくなるでしょう。
3食付きのプランの場合、ホームステイ先で用意してもらったものを毎食食べるので出費を抑えられます。
留学エージェントの手数料
留学エージェントの手数料は、留学の期間や目的などによって異なります。
手数料が無料のエージェントもありますが、有料の場合は3~30万円と差が大きいです。
留学エージェントを利用することで、留学生にあったプログラムの紹介・ビザの手続き・トラブル対応・サポートなどが受けられるので安心です。
予算に合わせた留学エージェントを選ぶといいでしょう。
その他にかかる費用
滞在費・食費・留学エージェントの手数料の他にも留学にはさまざまな費用がかかります。
- 渡航のためのチケット
- ビザの発行
- 海外旅行保険(病院代)
- 授業料
- 教材費
- 交通費
- 通信費
- 交際費 など
何が起こっても大丈夫なように経済的な余裕を持って留学しましょう。
ホームステイの注意点
ホームステイの注意点について3つ解説していきます。
1.ホストファミリーの一員であることを意識する
ホストファミリーの一員であることを意識した行動が大切です。
ホストファミリーは食事や部屋の提供をしてくれますが、ホストファミリーも家族なので身の回りのことはなるべく自分でするようにしましょう。
部屋の掃除・洗濯・共有部分の整理整頓など、できるだけ自分で行います。
家族の一員だという意識を持って生活しましょう。
2.家庭の宗教を尊重する
留学先ではホストファミリーの宗教を尊重しましょう。
ホスト先によっては熱心に宗教を信仰している家庭もあります。
毎週教会に通う人や食事のたびにお祈りをする家庭もあるでしょう。
宗教の勧誘を受ける可能性もあるので自分が望まないことはしっかりと断るようにしましょう。
積極的に宗教行事や儀式に参加する必要はありませんが、家庭ごとの信仰している宗教を尊重することが大切です。
3.金銭的なトラブルを避ける
ホストファミリーと生活をするうえで金銭的なトラブルは避けるようにしましょう。
家族の一員として関わってくれるホストファミリーですが、お世話になっていることは変わりありません。
一緒に生活をはじめる前に、以下のことを話し合い金銭的なトラブルを避けるようにしましょう。
- 外食の際の食事代
- 日用品の買い物の支払い
- お出かけの費用 など
ホームステイ先で盗難トラブルが発生する可能性もあるので、多額の現金は持って行かないなど注意も必要です。
4.文化やマナーの違いに配慮する
ホームステイでは、文化やマナーの違いに配慮する必要があります。
日本よりも水の価値が高かったり、「クワイエットタイム」と呼ばれる静かに過ごす時間が設けられていたりするので、国や文化によってさまざまな配慮が必要です。
ときには知らぬ間にマナー違反をしてしまう場合もありますが、注意されたときは素直に謝罪をして同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
事前に滞在先の文化やマナーを調べておき、配慮することも大切です。
ホストファミリーとのコミュニケーションのコツ
ホストファミリーとのコミュニケーションのコツを3つ解説します。
1.ホームステイ前からの連絡が重要
ホームステイ前からの連絡はホストファミリーとのコミュニケーションにおいて重要です。
留学前にホームステイ先への手紙やメールを書く機会があるかもしれません。
ホームステイ先が決まると、エージェントから簡単な情報が渡されるので、受け入れてもらったことへの感謝を伝えて持ち物の確認や現地でのお迎えの時間などを調整します。
ホストファミリーとの信頼関係を築くためにもホームステイ前からの連絡を大切にしましょう。
2.はっきりと自分の気持ちを伝える
ホームステイ先では、はっきりと自分の気持ちを伝えるようにしましょう。
「嫌だな」と感じていることをただ我慢していてはストレスになってしまいます。
「言わなくてもわかってほしい」「なんだか言い出しづらい」と思っていることでも、しっかりと言葉にして相手に伝えることが大切です。
最初のうちは慣れないかもしれませんが、はっきりと自分の意見をホストファミリーに伝えることが良い関係を作る上で重要です。
3.ホストファミリーと過ごす時間を増やす
ホストファミリーと過ごす時間を増やしましょう。
現地の文化に触れて言語を習得する機会なので、部屋に閉じこもっていてはもったいないですよね。
ホストファミリーも留学生と話したいと思っている場合もあるので、なるべく一緒の時間を過ごすことが大切です。
現地の言葉になれていなくても、自分から積極的に話しかけることがホストファミリーとのコミュニケーションのコツです。
ホームステイを成功させるためには?
ホームステイのメリットやデメリット、費用・注意点・コミュニケーションのコツなど、ホームステイを成功させるための秘訣について解説してきました。
現地の人と一緒に暮らすホームステイは英語力を向上できることに加え、相談できるホストファミリーがいて安心というメリットがあります。
一方、家庭ごとのルールが息苦しく感じたり、食事やホストファミリーとの相性が合わない可能性もあるので、あらゆる状況を事前に想定しておく必要があります。
ホームステイは短期・長期に関わらず、ホストファミリーと一緒に住むという貴重な経験ができます。
ホームステイを選んでよかったと思えるように、ぜひ参考にしてみてください。
みなさんの素敵な体験のきっかけになれば幸いです。
◇経歴
・高校留学を目指して英語科のある高校に進学し、英語中心の生活を送る。
・高校2年生で交換留学プログラムでアメリカ長期留学を経験。
・留学先で出会った彼(夫)と7年間の国際恋愛を経て結婚。
・夫はアメリカ人で日本語が話せないので英語中心の会話。
・現在、アメリカ移住に向けて準備中。
◇資格
・英検準2級
◇留学経験
・アメリカ合衆国ノースダコタ州、10か月、レッド・リバー高校
◇海外渡航経験
・中学2年生で初めての海外旅行でハワイ・グアムに行く
・高校2年生で10か月間のアメリカ留学
・アメリカ人彼氏に会うため、毎年、最短2週間、最長2か月間の渡米
(コロナ禍は2年間は渡米していません。)
・現在、アメリカ移住の準備中
◇自己紹介
普段は翻訳などの仕事をしていますが、Webライターとしても活動しています。
興味の幅が広く、様々なテーマで記事を書いています。
皆様にとってわかりやすく面白い記事を書けるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。