「安心した」「ホッとした」は英語でどう言う?フレーズで確認しましょう!

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何か心配なことがあると、とても不安な気持ちになりますよね。何も悪いことがなかったり、ささいな被害で済んだりした時は、英語でも、ぜひ「安心しました」「ホッとしました」と言いたいものです。

しかし、「安心」した時には、英語でなんと言えばよいのでしょうか?

この記事では、安心した時に言いたい英語表現を、具体的な例文とともに紹介します。

「安心」の英語表現

英語で「安心した」と言いたい時、中級以上の英語学習者なら、「I'm relieved.」という表現が思いつくかと思います。

しかし、「安心した」時に使える言葉は、「relieved」以外にもたくさんあります。

このセクションでは、「安心した」ことを言うための5つの言葉を紹介します。

relieved

「安心した」ことを言いたい時、最も一般的に使われる単語は「relieved」です。

動詞「relieve」はもともと「取り除く」ことを表す動詞なので、「relieve」の過去分詞形「relieved」は、「(緊張や不安が取り除かれて)安心した」という意味の形容詞になります。

具体的にどう使うのか、例文とともに見ていきましょう。

I am relieved to hear you are not seriously ill.

大した病気じゃないって聞いて安心しました

I was relieved to finally find my wallet.

財布がようやく見つかって安心した

また、「I am so relieved.」 のように、「so」を使って「すごく安心した」と強調することもよくあります。

I heard it was a terrible accident, but I'm so relieved to hear that you weren't seriously hurt.

ひどい事故だったそうだけど、大きな怪我はなかったって聞いてすごく安心したよ

relief

「relief」は「relieve」の名詞形で、relieveと同じく「(何らかの問題を)取り除くこと」を指す言葉です。

そのため「relief」も、「(問題が解決して)安心した」時によく使われます。

What a relief!

ホッとした!

My lost phone was delivered to the police station. That's a relief.

失くしたスマホが交番に届けられていたんだ。安心したよ

「What a relief!」は「I'm relieved.」と並んで、「安心した」「ホッとした」という意味でよく使われる表現です。直訳すると「なんという安心だ!」となり、文法的には「感嘆文」に分類されます。

トラブルなどが解決した時には、「That’s a relief!」以外にも、「That’s a great relief!」や「That’s such a relief!」などというフレーズを使って、「一安心だ」という気持ちを表すことが多いです。

reliefには「救済」という意味も

「relief」には「(何らかの問題を)軽くすること・和らげること」という意味があります。

そのため、「その人の抱えている問題を軽いものにしてあげる・和らげる」というニュアンスで、「救済」という意味も持っています。

日常会話での「救済」の例としては、「金銭的な救済制度」や、「災害によって被災した人々の救済」などが挙げられます。

Debt relief programs are a legitimate means of repayment recognized by the government.

債務救済制度は、国によって認められた正当な返済手段です

また、「災害からの救済」は「disaster relief」といい、日本語の「災害救援」や「災害支援」に当たります。

The foundation is committed to disaster relief.

その財団は災害支援に力を入れています

I’m glad

「それを聞いて安心したよ」などと言いたい時は、シンプルに「I'm glad〜(〜して嬉しい)」を使うことも多いです。

I'm glad my phone didn't cost that much to repair.

スマホの修理費用がそんなにかからなくてホッとしたよ

I'm glad the baby was born safe and sound.

赤ちゃんが無事に生まれて安心した

ちなみに、「safe and sound(何事もなく無事に)」というフレーズでは、「sound」は「無事に」という意味で使われています。

「safe and sound」というフレーズは、「安心した」という文脈でたまに出てくるので、余裕があれば覚えておきましょう。

calm

「calm」はもともと「凪(なぎ)」の状態を指す言葉で、海や空模様が穏やかな状況を表します。

そのため、「気持ちが波立つことのない、静かな心の状態」という意味合いでの「安心」を表すことができます。

発音はアメリカ英語で [kɑm](カム) 、イギリス英語で [kɑːm](カァム)となります。「L」は発音しないので注意しましょう。

「calm」は、relieveのように「不安要素が取り除かれて安心した」という状態より、「日常的に心が穏やかである様子」を表します。

I feel calm seeing my daughter sleeping.

娘の寝顔を見ると安心するんだよね

The scent of lavender makes me calm down.

ラベンダーの香りをかぐとホッとする

このように「calm」には、「日常的に安心している状態」というニュアンスがあります。

「悪い要素が取り除かれて安心した」というニュアンスの「relieve」や「relief」との違いに注意しましょう。

reassured

「安心した」ことを表す単語として、「reassured」も挙げられます。

「assure」には「保証する」という意味があり、「assure」の前に「re-(再び)」がくっついているので、「再び保証する」ことで不安がなくなり、「安心」している状態を表します。

単語のニュアンスとしては、「一度は不安になったが、良い知らせや結果によって自信が強まり、安心した」というイメージです。

具体的には、以下のような文脈で使います。

The teacher’s words reassured me.

先生の言葉で私は安心した

I'm reassured that I've been able to keep up my sales performance this month.

今月も営業成績をキープできて安心したよ

「reassured」も、「relieve・relief」とも「calm」ともニュアンスが違います。例えるなら、relieveが-1から+1になるイメージ、calmは+1から+1へと変わらないイメージ、reassuredは+1が+2になるイメージです。

とはいえ、あくまでニュアンスの問題なので、それぞれの表現について、使う場面を間違えても、誤解を生むことは少ないかと思います。

それぞれが難易度高めの単語なので、ある程度知識をおさえた上で、文脈の中で覚えていくとよいでしょう。

安心した時に使えるフレーズ

「安心した」ことを表すには、ほかにも様々なフレーズが使えます。具体的な例文とともに見ていきましょう。

feel better

「feel better」という表現は、体調が回復した時に使うイメージですが、「精神状態が回復した」=「安心した」ことを表すこともできます。

I feel better now that the misunderstanding has been cleared up.

誤解がとけて安心しました

I feel better now that the pressure is off.

プレッシャーから解放されてホッとしました

feel safe

「safe(安全な)」という言葉を使っても、「危険から守られている安心感」を表現することができます。

It was a big earthquake, but the sturdy house made me feel safe.

大きな地震だったけど、丈夫な家だから安心だった

There is a koban on the way to school, so we feel safe going to school.

通学路に交番があるから、安心して学校に通えるね

feel at ease

「at ease」 は、「気楽な状態、くつろいだ状態」を表す前置詞句です。

「feel at ease」は「気を楽にした状態でいられる」という意味で「安心した状態」を表すことができます。

I feel at ease telling him anything.

彼とは安心して [気兼ねなく] なんでも話せる

I feel at ease at home, after all.

やっぱり我が家が一番安心するね

peace of mind

「心の平穏」という意味の「peace of mind」を使って「安心」を表すことも多いです。

It's an additive-free snack, so you can eat it with peace of mind.

無添加のおやつだから、安心して食べられるね

I have peace of mind because I have medical insurance.

医療保険に入っておいたから安心だ

「peace of mind」というフレーズ自体は「心が安定した状態」を指しますが、「安心」という意味で使う場合は、「不安がない状態で」と、暗にネガティブな要素を意図した言い方をすることが多いです。

「God」はうかつに使わないこと

欧米出身の英語話者は、「安心した!」という意味で「神」にまつわる言葉をよく使います。例えば、以下のような表現です。

Oh, thank goodness! Nothing was stolen!

ああ安心した!何も盗られてないよ!

しかし、キリスト教を信じる人の中には、異教徒が神の名を口にすることを、不快に思う人もいるようです。

日本人はつい、気軽に「Oh, my God!」などと言ってしまいがちですが、「神」を含む表現は、自分からは使わないのが無難です。

まとめ

「安心した」と言いたい時は、「I’m relieved.」を使えば、大体は問題ないかと思います。ただし、「relieve」には「不安などを取り除く」というニュアンスがあります。

「日常的に心が穏やかな状態」について言いたい時にrelieveを使うのはあまり適切ではありません。「日常的に穏やかな気持ち」を表したい時には、「calm」を使いましょう。

また、「不安だったけれど、プラスの要素が加わって自信が持てた」という文脈では、「reassure」の方が、意図が伝わりやすいです。

もし、会話中にどの表現を使えばよいか迷ったら、「I’m glad」や「feel better」を使って素直に嬉しい気持ちを伝えるとよいでしょう。

しかし、英語力をアップさせたいなら、「安心した」時の表現について、正しい使い分けをおさえておきましょう。

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