「パンフレット」と言いたいときに、brochureと訂正されることはありませんか?日本語のパンフレットは、英語ではbrochureとなります。
では、ネイティブスピーカーはpamphletとbrochureをどう使い分け、何をイメージしているのでしょうか。それぞれの意味を理解することで、誤解が生じることなくネイティブスピーカーに伝えることができます。
この記事では、pamphletとbrochureのそれぞれの意味と使い方、違いについて解説していきます。また、他にも冊子やチラシ、パンフレットを表現する単語をご紹介します。ぜひこの記事を参考にして、実際の場面で使ってみましょう。
PamphletとBrochureの違い
どちらも情報提供する印刷物を示します。それでは、ネイティブスピーカーはpamphletとbrochureを聞くと、頭の中で何をイメージしているのでしょうか?例文を使って見ていきましょう。
1)Pamphletの場合
薄い冊子または1枚の用紙で、特定のトピックや情報を提供するものを指します。伝えたいことは1つのトピックで、日本語ではパンフレット、チラシを意味します。例えば、自治体の広告、イベントの広告、観光案内や新商品などが挙げられます。
B:Of course. Here is the pamphlet from the environmental group that distributed information about the importance of recycling.
A:パンフレットをいただけますか?
B:もちろんです。こちらが、リサイクルの重要性について情報を提供している環境団体のパンフレットです。
診察の前にこのパンフレットを読んで手順を理解してください。
2)Brochureの場合
本や雑誌になっていて、写真や文章量が多く記載されトピックや情報を提供するものを指します。読者の興味を惹くように工夫されていて、カタログ・パンフレット・案内書などを意味します。例えば、会社・学校の案内や商品の案内などが挙げられます。
B:Of course. These are the latest tours and discounts.
A:旅行パッケージに関する情報が載ったパンフレットをいただけますか?
B:もちろんです。こちらが最新のツアーと割引情報になります。
このパンフレットには、当社が提供するすべてのサービスとその料金が記載されている。
このように似たような意味を持ちますが、実は微妙に違うニュアンスがあることがわかります。同じ情報を伝えるにしても、形や内容量といった伝え方の違いがあるということです。なので、pamphletは内容量が少なく1枚の冊子になっていて、brochureは内容量多く、雑誌のようになっていると覚えるのがポイントです。
Pamphletの意味と使い方
pamphletは[pǽmflət]と発音し、パンフレット、小冊子と意味します。特定のトピック(企業の特定の商品、イベントのキャンペーン、公共機関の案内図など)に関する情報を提供します。
図書館で私たちの町の歴史を説明しているパンフレットを見つけた。
彼女は環境保護の重要性についてのパンフレットを書いた。
Brochureの意味と使い方
brochureは[broʊˈʃʊr]と発音し、語源はフランス語のbrocher(本や冊子をまとめる針金のこと)からきています。パンフレット、カタログ、案内書を意味し、主に企業や教育機関などが、見込み顧客に向けてサービスや製品の宣伝するときに使います。また、文字の量や写真、イラストが多く工夫されていることが多いです。
大学のパンフレットには、学部や学科に関する情報が記載されている。
イベントのブローシャーにはスケジュールと講演者のリストが含まれている。
その他の関連表現
pamphletやbrochureは他の単語でも表現することができます。似たような意味ですが、それぞれ微妙に違うニュアンスを持っています。知っていると、適した場面で活用することができます。
1)Catalog
catalogはアメリカ英語のスペルです(イギリス英語はcatalogue)。商品の目録、カタログ、展示や出品の一覧でリスト化されたものを指します。例えば、企業の商品説明と価格、展示品の名前や説明、講演者の名前や紹介などリストアップされたものがあげられます。
最新のコレクションが紹介されている新しいカタログが家具店から届いた。
このコースのカタログには、次の学期に開講されるすべてのクラスと費用が記載されている。
2)Booklet
小型で薄い冊子を意味し、カタログ、ブックレットを指します。また、pamphletやbrochureより情報量が多く、さらに詳しい情報を提供します。例えば、取扱説明書や商品内容の詳細が書かれたパンフレットを表します。
その企業は製品の詳細な使用方法が記載されたカタログを提供している。
その博物館では、各作品の展示内容を詳細に説明するパンフレットを提供している。
3)Leaflet
日本語でもリーフレットと使われていて、1枚の紙を2、3重に折りたたみ、情報を簡潔に伝えることを指します。pamphletやbrochureよりも文字数が少なく、デザイン重視となります。また「leaf」は葉、「let」で小さいを意味し、小さい用紙と表現されます。
市議会は、新鮮なリサイクルプログラムの概要を説明したリーフレットを配布した。
新商品のキャンペーンについてのリーフレットを受け取った。
違いを覚えるためのポイントを以下にまとめてみました。ぜひ参考にしてみて下さい。
Brochure:文字量が多く、雑誌やカタログにしたもの
Catalog:トピックをリスト化したもの
Booklet:文字量が多く、詳細に書かれた小冊子
Leaflet:2、3重に折りたたんで情報を簡潔にしたもの
「チラシ」や「プリント」の英語表現
その他にも「チラシ」や「プリント」を表す英語をご紹介します。
1)Flyer
広告や情報を伝えるための小さな印刷物を意味し、手渡しやポストに投函すると表現します。
そのカフェはグランドオープンを告知するためにチラシを使った。
そのチラシには店舗で利用できる割引クーポンが含まれていた。
2)Handout
「手渡し」「分け与える」という意味を持ち、そこからイベントや会議に使う資料として使われます。また。無料で配られる資料のことを指します。
彼らはセミナーが始まる前に資料を配布した。
会場のスケジュールと地図が記載された配布物を用意した。
まとめ
pamphletとbrochureのそれぞれの意味と使い方、違いについて理解できましたか?似たような意味ですが、微妙にニュアンスが違います。
pamphletは特定のトピックを1枚〜数枚にした冊子にしたもの、brochureは文字量が多く、雑誌やカタログにしたものとなります。場面や何を示すかによって使う英語が変わってきます。適した場面で適切な英語を使えるように、ぜひ参考にしてみて下さい。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.