街のいたるところに歴史と文化を感じられる都市がロンドンです。その魅力は常に世界でトップレベルです。留学先や次の旅行の行き先を決めるとき、ロンドンを選択肢に入れる人も多いでしょう。では、決定するためにもロンドンをもっと知りたいと思いませんか?
そこでこの記事では「ロンドン特集」、なぜロンドン留学が人気なのか、また定番・穴場両方のおすすめ観光スポットを紹介します。在英18年の筆者が詳しくお届けしましょう。
ロンドン留学の人気の理由
イギリスの国際都市ロンドンはインターナショナルランゲージである英語の本場の国の首都として、日本人だけでなく多くの外国人が教育を求め、または英語を学ぶために訪れる街です。
ロンドン英語留学
英語は英語でもブリティッシュ・イングリッシュを学びたいという人が世界中にいます。イギリスは地方都市もおすすめですが、多国籍都市ロンドンには様々な文化が凝縮されています。以下、ロンドンが英語留学でなぜ人気なのか、その理由を紹介しましょう。
ブリティッシュ・イングリッシュを学ぶ本場ロンドン
当たり前ではありますが、ロンドンでは本場のブリティッシュ・イングリッシュを学ぶことができます。こういった需要に合わせ、英語留学希望者を受け入れる語学学校も豊富にあり、学校以外の時間もイギリス英語にどっぷりと浸かって習得に積極的に生活することができます。
イギリスと日本の良好な関係を示すものの一つに、両国を結ぶ公的な国際文化交流機関British Councilがあります。ブリティッシュ・カウンシルのウェブサイトには英国留学に関する情報が満載です。
ブリティッシュ・カウンシル「英国留学」ページ
https://www.britishcouncil.jp/studyuk
英語を使う素晴らしい環境
英語ならイギリス英語と考える人にとって、ロンドン語学留学は憧れの場所です。日本から遠いイメージがありますが、一旦ロンドンに降り立てば夢が現実のものとなります。カフェや公園で一休みすればネイティブスピーカーたちの会話が聞こえてきて、自分がロンドンにいることを実感します。
外国人に慣れた人々がフレンドリーにチャット(おしゃべり)してくれることもあります。また、日本好きのイギリス人も多く、文化交流もできるようになるとロンドン生活がさらに充実していきます。
ロンドンのUK大学留学
世界大学ランキング2024でも1位オックスフォード大学、5位ケンブリッジ大学に続き、8位インペルアルカレッジ、22位UCL、38位KCL、46位LSEなど上位50位以内にランキングするロンドン市内の大学があります。このような世界レベルの教育を受けるため、多くの外国人がロンドンの大学への留学を希望しています。
イギリスの大学は、学士課程は3年間または4年間、修士課程は1年間です。現地の学生と比べ、インターナショナルの学生は学費が3倍ほどかかるという点はありますが、ロンドンでの大学生活は将来のキャリアへ確実につながる時間になります。そのままロンドンで勤務することになれば、日本と比べ自分の競争力を高め、ネットワークを作ることができますし、高い年収も見込めるでしょう。
ここまで解説したとおり、ロンドン留学は確立された教育環境とフレンドリーな人たちとの出会いによって多くの人を魅了しているのです。
ロンドンの定番観光地
東京から直行で飛行機に乗ること約13時間、ロンドンに到着します。ある調査では、ロンドンは世界でもっとも魅力的な都市調査で7年連続で第1位です。
ここからは、ロンドン観光の情報を紹介しましょう。まずは定番のスポットからみていきます。観光に必要なミニ情報も合わせてお届けしましょう。
ロンドンの見どころ
東京の約2分の1という面積のロンドンには見どころが詰まっています。テムズ川沿いを徒歩で散策するだけで、ロンドンシンボルのビッグ・ベン、国会議事堂、バッロク様式でイングランド国教会の中心であるセントポール寺院、タワーブリッジ、高さ約135メートルの観覧車ロンドンアイ、シェークスピアのグローブ座などなど、ガイドブックに載っている景色が目の前に現れ興奮するでしょう。
Hop-on Hop-off Bus
ロンドンでの観光のモデルコースと言えるこれらのエリアを効率よく観たい場合は、ロンドン2階建てバスHop-on Hop-off Busなどの利用が便利です。乗車する際、ドライバーにQRコードを提示します。5ケ国のオーディオガイド付きで乗り降りが自由にでき、イギリス王室の宮殿・バッキンガム宮殿やロンドン塔など中心地にある観光地を回ります。気ままな旅におすすめですし、こちらにはテムズ川のクルーズも含まれています。
Oyster card
ロンドンは地下鉄とバスの移動が便利です。観光バスに頼らずに移動も自分でしたいという人にはOyster cardの購入をおすすめします。キングス・クロス駅にはハリーポッターファンが訪れるPlatform 9 3/4があります。
Oyster cardとは、日本のSuicaやPASMOと同じ交通系ICカードです。ロンドンでは数年前からバスの現金支払いが無くなり、オイスターカードまたはクレジットカードになっていますので、そういった理由からもOyster cardをご利用ください。駅のチケット販売機で簡単に購入できます。
ほぼ無料の美術館と博物館
ロンドンの美術館または博物館はマスターピースもそうですが、建築としても注目したいスポットです。
例えば、世界3大ミュージアムのひとつである大英博物館(The British Museum)は1753年設立で収蔵品が約800万点あると言われています。おすすめのアートである、起源前196年から存在するロゼッタ・ストーンを始め、世界中から観光客が訪れる美術品は1日では見切れないほどです。
サウスケンジントンエリアには3つのミュージアムが隣り合わせるようにして建っています。ヴィクトリア&アルバート(The Victoria and Albert)、自然史博物館(Natural History Museum)、科学博物館(Science Museum)はそれぞれの異なる分野で世界有数のミュージアムです。
さらに絵画好きな人には、レンブラントやゴッホなど巨匠のマスターピースが観れるナショナル・ギャラリー、独特な建物の内部でピカソやセザンヌなどが見れるテートモダン、肖像画がメインのナショナルポートレートギャラリーなどなど、芸術好きにはたまらない魅力がロンドンには数多くあります。
なお、どんな階級の人も本物の芸術に触れるべきという考えから、ほとんどのミュージアムは入場料が無料です。その代わり、寄付を受け付ける箱が設置してありますのでコインでもぜひ協力することをおすすめします。そして、お腹が減ったらミュージアムにあるカフェがとても美しくおすすめです!
ロンドンで食体験
ロンドン観光でぜひ体験していただきたい食べ物がいくつかあります。それは日曜にパブで食べるサンデーローストであったり、白身の魚を揚げたフィッシュ&チップスでもあります。そして、多国籍の人々が住むロンドンではインド料理からベトナム料理まで楽しむことができます。
ロンドンの台所Borough Market
ロンドンブリッジ駅を出て徒歩3分のバラマーケットがロンドンを食するのに魅力が凝縮していておすすめです。ここは1000年近い歴史を持ち、ロンドン観光のランキング入りもする有名なマーケットです。
イギリス最大規模の食品市場であり、ここに来れば何でも揃うといわれています。買い物だけでなく、マーケット内ではtake away、座っていただけるレストランなどもあります。ストリートフードに興味があればぜひBorough Marketへ!
Borough Market
https://boroughmarket.org.uk
アフタヌーンティ
イギリスといえばアフタヌーンティという人もいるでしょう。ロンドン市内ではハロッズやリッツ、フォートナム&メイソンやスケッチなど迷ってしまうほど多くの選択肢があります。そして、観光とアフタヌーンティをペアリングしたアクティビティも登場しています。
このツアーはピンクの二階建てバスに乗り、ロンドン・ヴィクトリア駅付近の発着で1時間半という時間のなか、ロンドンの景色を見ながらアフタヌーンティをいただくというものです。バスは終始揺れていますし、スイーツの質などは店舗でいただくもののようにはいきませんが、観光とアフタヌーンティを手頃に楽しむことができます。
ロンドンのコアな穴場観光地4選
ここでは、王道のロンドン観光地ではなく、素晴らしくかつ穴場的な場所を4つ紹介しましょう。
The Painted Hall
グリニッジ天文台のあるグリニッジに旧王立海軍大学があります。この建物に以前、儀式用ダイニングルームだった部屋があり、現在The Painted Hallとして当時の栄光が復元しました。
筆者も訪れたことがありますが、一歩ホールに足を踏み入れれば天井の高さ、そのゴージャスな雰囲気が圧巻です。グリニッジ天文台や、1850年代に中国から紅茶を輸入するために使われたカティサーク号を見ながらThe Painted Hallの美しさを感じればグリニッジで過ごす1日は貴重な時間になります。
Columbia road flower market
日曜のみになりますが、ロンドナーらしい1日を過ごすのに花のマーケットColumbia road flower marketがとてもおすすめです。ここはホクストン駅から徒歩8分にあり、色とりどりの美しい花や植木を見ながら、マーケット付近にある可愛い雑貨屋やカフェでゆったりと時間を過ごすのに最適です。わりと近くにソルトビーフベーグルで超有名なBeigel Bakeもあって完璧な1日になります。
Little Venice
パディントン駅の裏手にLittle Veniceと呼ばれる波止場があります。Little Veniceという名前はイタリアのベネツィアにならってつけられ、川の両岸には緑が生い茂り、カフェなどがありとても豊かなエリアです。北上していくと高級住宅街セント・ジョンズ・ウッドに着き、ここにはビートルズファンには見逃せないアビー・ロードのスタジオ、そして横断歩道があります。
Royal Exchange
ロンドン金融街のシティの中心に、神殿のような建築物Royal Exchangeがあります。ここは1571年設立の旧王立取引所で、かつては商品の取引が行なわれていた場所です。
今では高級ブランド店が立ち並ぶショッピングモールになっており、誰でもなかに入ることができます。素敵なレストランがいくつもあるのでぜひサイトをご覧ください。
Royal Exchange
https://www.theroyalexchange.co.uk/dining/
まとめ
駆け足気味にロンドンを紹介しました。本記事で紹介した以外にもおしゃれなイーストエンドエリア、ハイドパーク、リージェンツパークやグリーンパークといった緑豊かな公園、逆にヨーロッパで一番高い高層ビル・ザ・シャードや高さ約155メートルに360度の空中植物園のあるSky Gardenといった高層ビル群などなど、ロンドンの見どころは紹介しきれないほどです。そして、多国籍の人々が渦巻いて作り上げるロンドンの雰囲気が最高です。
この記事が皆さんの目的地を決める作業に役に立っていればとっても嬉しいです。

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.