"My pleasure"の意味や使い分けを解説!ネイティブなら何て言う?

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みなさんは、「My pleasure.」という英語表現を聞いたことがありますか?日本語の「どういたしまして」にあたる表現のひとつで、ネイティブもよく使っています。

「どういたしまして」を英語に訳した時、「You are welcome.」が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか?そして、これら2つの英語フレーズの細かな意味やニュアンスの違いを知っている、という方はあまり多くないかもしれません。

今回の記事では、「My pleasure.」の意味や類似表現との使い分けをわかりやすく解説していきます。あわせて、「どういたしまして」と言いたいときにネイティブが使うさまざまな表現を、フォーマルとカジュアルな場面にわけてご紹介します。

それぞれ例文とともに詳しくご紹介していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

My pleasure. の意味と使い方

まずは「My pleasure.」の意味を確認しましょう。「My」は「私の」、「pleasure」は名詞で「喜び・光栄・楽しさ・楽しいこと・愉快・娯楽」といった意味があります。そのため、相手から感謝された際の返答として使う場合、直訳すると「私の喜び」という意味になります。

「あなたを手伝ったこと、あなたの役に立ったことは私の喜びです」、つまり「どういたしまして」という意味で使われています。

使い方としては、「My pleasure.」単体で使われることも多いですし、省略せずに文全体を言う「It's my pleasure.」または「It was my pleasure.」という使い方もできます。「My pleasure.」に比べて、「It's my pleasure.」または「It was my pleasure.」はよりフォーマルな印象になります。

A:Oh, thank you so much!
B:My pleasure.

A:まあ、どうもありがとうございます!
B:どういたしまして。
A:Thank you for carrying my suitcase.
B:My pleasure.

A:私のスーツケースを運んでくれてありがとうございます。
B:どういたしまして。
A:Thank you for having us today.
B:It's my pleasure.

A:今日は私たちをお招きいただきありがとうございます。
B:どういたしまして(こちらこそ)。

「My pleasure」と「You are welcome」の違いと使い分け

「My pleasure.」は「どういたしまして」という意味がある表現だとご紹介しましたが、「どういたしましてはYou are welcome.じゃないの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

「You are welcome.」も「どういたしまして」という意味があります。この2つの表現は似ていますが、ニュアンスが少し違います。

「My pleasure.」はフォーマルな言い方で、「あなたのお役に立てたことは私の喜びです」という心のこもった表現です。力添えできて「私も」嬉しいというニュアンスが含まれ、ビジネスシーンでもよく使われます。また、接客業で店員さんがお客さんに対して言ったり、ホテルスタッフが宿泊客に使ったりするようなイメージです。

一方「You are welcome.」は、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使うことができる万能な表現です。なお、「You are very welcome.」や「You are more than welcome.」「You are most welcome.」のように、強調表現を加えることでさらに丁寧になります。日本語の「とんでもないことでございます」に近いニュアンスになります。

A:Thank you for picking me up at the station.
B: You are welcome.

A:駅まで迎えに来てくれてありがとうございます。
B:どういたしまして。
A:I really appreciate your help.
B:You are very welcome.

A:本当にありがとうございます。
B:とんでもないです。
A:Thank you for taking the time to meet me.
B:You are more than welcome.

A:会うためにお時間を割いていただきありがとうございます。
B:とんでもないです。

「どういたしまして」と言いたい時にネイティブスピーカーが使う表現は?

最後に、誰かから感謝されて「どういたしまして」と言いたいときに、ネイティブスピーカーがよく使うさまざまな表現をご紹介します。ビジネスシーンやオフィシャルな場面にふさわしいもの、SNSや友達と話すときなどカジュアルな場面に適しているものなどがありますので、ひとつひとつニュアンスをチェックしていきましょう!

ビジネスの場面

ビジネスシーンにおいて、誰かから感謝された場合によく使われる表現をご紹介します。

例えば「Not at all.」は「まったく構いません・感謝には及びません・全然気にすることないですよ」という意味があります。イギリスでよく使われる表現です。ビジネスの場面だけでなく、カジュアルな会話でも使われます。日本語でも感謝されたときに「全然(大丈夫・気にしないで)!」と返答することがあると思いますが、同じようなニュアンスがあります。

また「I'm happy to help.」は「お役に立ててうれしいです」という意味があり、こちらもビジネス英語で好まれる言い方です。低姿勢で謙虚な気持ちを表現することができます。

さらに控えめな表現としては「I'm glad I could help.」があります。「could」を使っているため「お役に立てたのであれば(うれしいです)」という仮定的なニュアンスを含み、丁寧な表現となります。もちろん先ほどご紹介した「My pleasure.」も使えます。

A:I hugely appreciate your help.
B:Not at all!

A:あなたの協力にとても感謝しています。
B:全然気にすることないですよ!
A:Thank you very much.
B:I'm happy to help.

A:ありがとうございます。
B:お役に立ててうれしいです。
A:You have made the project a success.
B:I'm glad I could help.

A:あなたのおかげでプロジェクトが成功しました。
B:お役に立てたのであればうれしいです。

SNSや友達と話すときなどカジュアルな場面

続いて、SNSや友達と話すときなどカジュアルな場面で使える表現をご紹介します。代表的なものが「No problem.(問題ないよ)」や「No worries.(心配ないよ)」です。「大したことではないよ・お安いご用だ」といったニュアンスがあります。

「Anytime.(いつでもどうぞ)」もカジュアルな表現のひとつです。友人同士など、また今後手伝う機会がありそうな人に対して使うことが多いです。いつでも力になるよ、という気持ちを親しみを込めて伝えられる表現です。

「Don't mention it.(そのことは言わないで)」も覚えておくと便利です。「お礼を言われるほどのことではないよ」というニュアンスがあります。また、アメリカで使われる表現で、かなりカジュアルなものが「You bet.(気にしないで・別にいいよ)」です。書き言葉というよりは、主に会話で使われます。

A:Thank you for letting me use your phone.
B:No problem!

A:電話を使わせてくれてありがとう。
B:問題ないよ!
A:Thanks!
B:Anytime.

A:ありがとう!
B:いつでもどうぞ
A:Thank you for helping me out.
B:Oh, it's okay. Don't mention it.

A:手伝ってくれてありがとう。
B:ああ、大丈夫だよ。お礼を言われるほどのことではないよ。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「My pleasure.」という英語表現について、その意味や使い方、類似表現である「You are welcome.」との違いをわかりやすく解説していきました。また、あわせて、「どういたしまして」と言いたいときにネイティブスピーカーが使うさまざまな表現を、フォーマルとカジュアルな場面にわけてご紹介しました。

「どういたしまして」というフレーズはビジネスシーンでも日常会話でもよく使われる表現ですが、今回ご紹介したそれぞれの英語フレーズは少しずつニュアンスや使われる場面に違いがありますので、注意が必要です。この記事が、それぞれの表現のニュアンスを理解するきっかけになればうれしいです。

また、今回学んだ「My pleasure.」という英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのような場面で使っているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「My pleasure.」という英語表現をさらに練習しても良いですし、人から感謝されたさまざまなシチュエーションを想定して会話の練習をしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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