英語で「もちろん」は「Of course」? ネイティブがイメージする「Of course」と様々な言い換えを学ぼう!

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英語で「もちろん」は「Of course」?ネイティブスピーカーがイメージする「Of course」と様々な言い換えを学ぼう!

学校の授業で「Of course」が出てきた時、「もちろん」という意味を学びますね。ところが、ネイティブスピーカーにとっては「当たり前じゃん!」とか「当然でしょ!」と言っているように聞こえることがあるって、知ってましたか?

「Of course」の正しい使い方と、それ以外に使える単語やフレーズ、言い換えを例文と合わせて覚えていきましょう!

「Of course」は「当たり前」!?

日本語では、「そのペン、借りてもいい?」と聞かれた時や、「コンサート、楽しみだね」と言われて同意したい時に「もちろん!」と返事をします。

ところが、ネイティブスピーカーによると、「誕生日は食事に行きたい?」と聞かれて、同意のつもりで「Of course!」と答えると、「当然よ!」とか「当たり前でしょ!」というニュアンスになるそう。

英和辞典にも「当然」という訳語が出てきます。しかし、ハイレベルな英語学習者でも、実際の英会話の中で「もちろん」の意味だけで使いがちな表現です。

A: Do you want to go out for dinner tonight?
B: Of course. It is my birthday!

A:今晩は食事に行く?
B:当然でしょ。誕生日なんだもん!

ただ、「もちろん」と言いたいだけなのに、強く感じますね。よほど心が通じ合ったパートナーなら問題なさそうですが、まだ浅い関係だと、らかに角が立ちそうです。

この場合はどう返事をするのがベストか、後で確認しましょう。

では、どんなシーンで「Of course」を使うかというと、「ペンを借りていい?」と言われて、断る理由がないお願いをされた時や、「助かったよ、ありがとう」とお礼を言われて、「(助けるのは)当たり前(のこと)だよ」と答えたい時です。

1)断る理由がないお願いをされた時

A: Can I borrow your pen?
B: Of course. Here you are.

A:ペンを借りてもいいですか?
B:もちろん。これ、どうぞ。

2)お礼を言われて、「(助けるのは)当たり前(当然)だよ」と答えたい時

A: Thanks for your advice. The event was successful.
B: Of course. You can rely on me anytime!

A:ご助言をありがとうございました。イベントは大成功でした。
B:当然のことです。いつでも頼ってきてくださいね!

お礼を言われた時は、つい「You’re welcome」や「Welcome」と答えてしまいますが、こうした場合、「Of course」の方がこなれた感じが出せますね。

「もちろん」と言いたい時は?

先ほどの「今晩は食事に行く?」で「Of course」と答えると、「当然でしょ」というニュアンスになって、角が立つかもしれない、という話をしました。

じゃあ、どう答えたらよかったのか?答えはシンプルに、「Yes」でOK!

A: Do you want to go out for dinner tonight?
B: YES! I’d like to!

A:今晩は食事に行く?
B:うん! 行きたい!

ただ「Yes」と答えるだけなら、揉め事になる心配なし。「じゃあ、どこに行こうか?」と話も盛り上がりそうです。

「Of course」の言い換え表現

「Yes」以外の表現も、例文を見ながら覚えておきましょう。

1. Sure

ドラマや映画の様々なシーンで使われているので、ご存じの方も多いことでしょう。

ビジネスでのシリアスな場面からカジュアルな友人同士の会話まで、幅広く使えます。「当然」の意味合いが強い「Of course」よりも、「Sure」の方が「賛同や承諾」の気持ちに近いと言えます。

翻訳家は、「喜んで」や「もちろん」、「いいですよ」など、場面に合わせた表現をしています。

A: Excuse me. Could you tell me where the conference room A is?
B: Sure. Turn left and go straight.

A:すみません。A会議室の場所を教えてもらえますか?
B:いいですよ。左へ曲がって真っすぐに行ったところです。

2.Definitely

「Definitely」は、形容詞「Definite」を語源とする副詞です。「Definite」の意味は、「一定の;明確な;確定的な」

「Definite」の語源は、他動詞の「Define」。「(語句や概念を)定義する」や「(意味や立場などを)明らかにする」、「(~の)境界などを定める」といった意味を持ちます。

そうした語源を知ると、「Definitely」がかなりの確信をもって言う時に使う言葉なんだな、と想像できますよね。日本語では、「もちろん」以外に「確かに」や「その通り」といった言葉が当てはまります。

A: So you think the report is correct?
B: Definitely. The market is worse than last year.

A:では、このレポートが正しいと考えるんだね?
B:その通りです。昨年よりも市場が悪化していますから。

また、次の「Absolutely」とともに、後ろにnotをつけることで「絶対に~しない」という意味を伝えられます。

A: You mean you don’t trust him?
B: Definitely not!

A:つまりは彼を信じてないってこと?
B:その通り(信じてないよ)!

3.Absolutely

「Absolutely」は、「絶対に」や「完全に」と訳される副詞で、その語源が形容詞の「Absolute」です。

「Absolute」の意味は「絶対の;絶対的な;完全な;独裁の」。かなり強めの「もちろん」を意味することが、この訳語から理解できると思います。

A: Would you like to visit our factory?
B: Absolutely. I’ll make a plan.

A:私たちの工場をご覧になりたいですか?
B:もちろんです。予定を立てます。

「Definitely」と同様、後ろにnotをつけることで「絶対に~しない、できない」という意味を伝えられます。

A: Can I walk all the way to get there?
B: Absolutely not. It’s about 50 km from here.

A:そこまでずっと歩いていけますか?
B:絶対に無理です。ここから50キロはありますから。

4.Certainly

「Certainly」は、「もちろん」を意味する用語の中でも、比較的丁寧な表現です。

日本語では「かしこまりました」のニュアンスに近くなります。ですので、ビジネスの場面で快諾を表したい時に適しているとも言えます。

A: Could I visit your office to check some samples?
B: Certainly. I’ll show you them.

A:サンプルを拝見するために、そちらの会社へ伺ってもいいですか?
B:かしこまりました。お見せいたします。

5.By all means

相手が「~していいですか?」と聞いてきた時などに、許可を与える表現として用いられます。

日本語では「どうぞ、どうぞ」や「もちろんです」と訳されますが、表現としては「Certainly」よりも少し強めになります。

A: May I sit here?
B: By all means.

A:ここに座ってもいいですか?
B:どうぞどうぞ。

文頭に置いて、「是非とも」や「必ず」と言った意味を持たせることもできます。

By all means, please drop by anytime.
是非、いつでもお立ち寄りください。

6.No problem

「問題ないよ」や「喜んで」と訳されることが多い表現です。

相手が何かお願いをしてきた時や、申し出を断ってきた時の返答として用いられます。基本的に誰に対しても使えますが、ややカジュアルな印象であることは覚えておきましょう。

A: Can you buy me a carton of milk after work?
B: No problem.

A:仕事帰りに牛乳を1パック買ってきてくれない?
B:問題ないよ。

7.Sure thing

「Sure thing」は、「Of course」と同様、お礼を言われた時に返したり、相手の誘いに快諾を伝えたりする時に用いる口語です。

「Sure」よりもカジュアルですので、友人や同僚など親しい間柄で用いましょう。

A: Thanks a lot!
B: Sure thing!

A:どうもありがとう!
B:どういたしまして!

8.You bet

「You bet」もかなりカジュアルな口語です。

「bet」は元々「賭ける」を意味する単語で、「You bet」で「あなたはそれに賭けていい」となり、転じて「もちろん」や「その通り」と同意を表すようになりました。

また、アメリカ国内では、「You’re welcome(どういたしまして)」と同様に使われることもあります。

A: Are you going to the party tonight?
B: You bet! I’m looking forward to it!

A:今夜のパーティ、行くの?
B:もちろん!楽しみだよ!

A: Thanks for your help!
B: You bet.

A:助けてくれて、ありがとう。
B:どういたしまして。

まとめ

「Of course」は「もちろん」だけでなく、「当たり前」や「当然のこと」という意味があり、使い方には少し注意が必要である。「~したい?」と聞かれた時は、ごく普通に「Yes」と答えれば安心。
それ以外の表現として……

汎用度が広く、ビジネスでもカジュアルでもOK → Sure
汎用度は広いが、ややカジュアルな印象 → No problem
ビジネスで用いても良い → Certainly, Absolutely, Definitely, By all means
カジュアルな場面が良い → Absolutely, Definitely, Sure thing, You bet

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