ネイティブスピーカーが使う「Come on」の意味は?イントネーションによって違いがある!

今回は、皆さんも聞きなじみがある「Come on」という表現について見ていきます。

一般的には、「来て!」という意味で使いますが、実はイントネーションやその場の雰囲気によって意味が異なります。

一応スラング的な立ち位置になっているものもあり、その意味は多いのでここでまとめて覚えてしまいましょう!

たくさんあると覚えるのが大変と思うかもしれませんが、そのほとんどは会話のシチュエーションで自然とわかるので問題ありませんよ!ここで、Come onが持っている意味を軽く知っておきましょう。

「急げ」のCome on!

「来て」という意味は基本なのでもう紹介は不必要ですね。

となると、知っておきたいのはCome onが「急げ!」という意味になることです。

同じニュアンスを持つ英語表現には「Hurry up」があるので、どちらを使っても構いません。自分が使う英語表現は自分で選べますが、相手がどちらの表現を使ってくるかはわからないので、どちらも覚えておくことをおすすめします。

シチュエーションとしては、例えばあなたが電車が来る時間ギリギリに駅に着いた時、待っていた友達が急かして「急げ!」と言っているような感じですね。相手を急がせる、急かす時にとっさに出る表現のひとつです。

A:Come on! The train’s about to leave!!

B:I can’t run faster…!

A:急いで!もう電車が行っちゃう!!

B:これ以上速く走れないよ・・・!

「頑張れ」のCome on!

Come on!には「頑張れ!」という意味もあります。

日本語ではよく使う「頑張れ」という表現に合った英語はないとも言えますが、似た意味の言葉なら複数あり、シチュエーション別で使えば問題ありません。そのうちのひとつが今回のCome onです。

この場合の「頑張れ!」は、例えば誰かがスポーツをしていてその応援をする時に使います。

テレビを見て、疲れが見え始めてきた好きなテニスプレーヤーを応援する時や、マラソン大会に出場している友人がダレてきた時にCome onと言います。海外のスポーツの大会などでは観客がCome onと叫んでいることも多いです。

Come on, Bob! You can do it!

頑張れボブ!君ならできる!

「お願い」のCome on!

「お願い!」と相手に何かを一生懸命に頼む時にもCome onを使います。

一般的な「お願い」に相当する英語は「Please」ですが、Come onもそれと似た意味合いです。両方を組み合わせて、Come on, pleaseということもあります。

発音は、「カモーン」と延ばし、後ろの方にアクセントが置かれます。渋っている相手に対して背中を押してカジュアルに言うので、よほど気心が知れている相手でないと使えない表現ですね。

例えば、今月お金がないけれどどうしても遊びに行きたくて、友達にお金を借りたい時のもう一押しをする時などに使います。

この場合のCome on親しい相手にカジュアルに話しかけるニュアンスであるため、丁寧にこちらがへりくだってお願いする時には違和感を感じるフレーズです。目上の人には使えないので、親友同士でだけ使える表現と覚えておきましょう。

A:Why don’t we go to the party tonight?

B:Why? You go there with Fred.

A:But I don’t know much about him. Come on! Please!

A:今夜のパーティー一緒に行かない?

B:なんで?フレッドと一緒に行くんでしょ?

A:でも彼のことあんまり知らないからさ。お願いだよ!

挑発のCome on!

時にCome onは、挑発の意味にもなります。

日本語で訳すと「来いよ!」となりますが、これだと単にこちらに来てほしいという意味にもとらえられるので文脈やその場の空気によって意味を適切にとらえることが重要になってきます。

実生活ではあまり使わないかもしれませんが、海外ドラマや洋画の中で、敵と戦うシーンでは見かけたりします。

わかりやすく戦闘モードや、キャラクターが敵意をむき出しにしているシーン限定で使われる表現なので、仮に意味を知らなくてもなんとなく意味合いはわかるでしょう。

A:How dare you do such a thing…!

B:Oh you’re angry?...Come on!

A:やってくれたな・・・!

B:怒っちゃった?・・・来いよ!

「まさか」のCome on!

Come onには、「まさか」や、「冗談でしょ?」のような意味合いもあります。

相手の言ったことを本気にしていない時に言う定番表現ですね。似た表現では「You kidding」などがあります。他愛無い日常会話でもよく出て来るので、こちらはリアルでも使う機会はあるでしょう。

本来のCome onの意味は「こちらに来て」という意味なので、「冗談はやめて」という意味で使うのは逆説に当たりますね。

英語では、このように逆の意味で使われているフレーズも多いので注意が必要です。特に相手の表情や言い方がわからない文章を読む時などには、どの意味で使われているのか読み解くのが難しい場合があります。

今まで英語になんて見向きもしなかった友人が、突然「イギリスに留学しようかな」なんて言った時にはCome onが来ます。

軽く受け流すような感じで、相手も冗談で言っていることが多いです。四角四面に額面通り言葉を受け取ってしまいがちな英語学習者だと、おちょくられることがあるのでリスニング力とともに英語圏のジョークを学ぶ必要がありそうです。

A:I have something to tell you, John. I decided to be a lawyer.

B:Haha, come on.

A:Hey I’m serious.

B:…Really?

A:Come on!

A:ジョン、君に言っておきたいことがあるんだよね。私弁護士になろうと思って

B:ハハ、冗談よせよ

A:ちょっと、私本気なんだけど

B:・・・本当に?

A:まさか!

「いい加減にして」のCome on!

もしかしたら、日常生活で一番多く使うのはイライラしている時に使うCome onかもしれませんね。

スマホが思うように動かない時、急いでいるのにパソコンの立ち上がりが遅い時、自分の言いたいことが他の言葉で伝わらない時、電車の中でマナーを守らない人がいた時などなど、ちょっとイラっとくる時にはCome onと言います。

モノに向けて、ひとりの時に怒りをぶつけるならCome on!は声が大きくなりますし、感情的で「カモーン!」と語尾を伸ばします。

人に対してのイライラは、そこまで怒りをあからさまにぶつけることがないため、呆れた調子でCome onと、最初にアクセントを置いて静かに独り言をいうようなイメージです。

もちろんその人の性格にもよりけりですし、シチュエーションによっても違いますね。言っている人がいる場合は、表情で怒りを見て取れるのでCome onの意味は汲み取りやすいです。

WHY doesn’t my PC move!! Come on!!

なんで!パソコンが動かないの?おいー!!

Hey, look. They are talking so loudly on the train.

ねえ見て。あの人たち電車内で大声で話してるよ

Come on, guys…

勘弁してくれよ・・・

「大丈夫だよ」のCome on!

Come on人を励ます時にも使います。

社会人になってから人前でのプレゼンテーションが始めてで緊張している人を勇気づけたり、日本なら入試を控えた学生に向けて言うこともできるでしょう。(英語圏では基本的に入試制度はありません)

この場合は、相手が安心できるようになるべく優しく話しかけ、そのあとに続けて「You can do it!」や「Just relax, Okay?」などの言葉をかけます。

誰にでも緊張してしまうシチュエーションはありますが、そんな時に英語で気の利いた一言を言えたらかっこいいですよね!

A:Oh my gosh, I’m so scared. I can’t do my presentation in front of everyone…

B:You’ll be okay! Come on! Just relax.

A:どうしよう、すごく怖い。皆の前でプレゼンなんて無理だって・・・

B:大丈夫だよ!さあとにかくリラックスして

落胆した時に使うCome on!

日本語訳はその時のシチュエーションによって変わるので、あえて「落胆した時に使う」という見出しにしてみましたが、がっかりした時にもCome onは使えます。

スポーツ中継を見ていて、好きな選手が相手から1点を奪ったら「そのまま行け!頑張れ!」という意味で、上記で解説したようにCome on!を使います。

しかし、その後に相手にやられ、結局負けてしまったら今度はトーンを落としたCome on…で落胆するなんてこともあります。発音に注意していれば、相手がどんな意味でCome onを使ったかがわかります。

OHHHH! She lost… Come on…

ああああ!負けちゃった・・・やっちゃったな

まとめ

Come onと言えば「来て」という意味がメインですが、言い方やシチュエーションによってこんなにもいろいろな意味があります。

これらは暗記するというよりは、「そういう意味もあるんだな」と知っておくだけで構わないでしょう。

なぜなら、ネイティブスピーカーが使う時にはシチュエーションや言い方、表情からどのような意味で言っているのかが瞬時にわかるからです。

むしろ日本語訳を覚えず、英語でそのまま瞬間的に相手の感情や言わんとしていることがわかるならそちらの方が英語脳に近いです。

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