「アメリカ英語とイギリス英語の違いって?」
「同じつづりでも違う意味の言葉ってあるの?」
アメリカ英語とイギリス英語では発音や文法、単語などに違いがあると言われていますよね。具体的にどう違うのか知りたい人も多いのではないでしょうか。
アメリカ英語とイギリス英語の単語には、以下のような違いがあります。
・同じ意味でもつづりが違う
・同じつづりでも意味が違う
・異なる言い方をする単語がある
この記事では、両者の単語の違いについて徹底解説します。
アメリカ英語とイギリス英語の語彙の違い!
アメリカ英語とイギリス英語では使う語彙や綴りに違いがあります。ここでは、3つの分類に分けて単語の違いを説明します。
アメリカとイギリスの綴りの違い
アメリカ英語とイギリス英語には、意味は同じであっても、つづりが異なる英単語が多くあります。また、違いは名詞だけではなく動詞にも存在します。
今回は、つづりの分類ごとに単語の一例を紹介します。
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
色|color|colour
香り|flavor|flavour
労働|labor|labour
蒸気|vapo|vapour
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
鋳型|mold|mould
いぶる|smolder|smoulder
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
百科事典|encyclopedia|encyclopaedia
中世の|medieval|mediaeval
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
囲む|inclose|enclose
尋ねる|inquire|enquire
確実にする|insure|ensure
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
承認|acknowledgment|acknowledgement
判断|judgment|judgement
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
中心|center|centre
メートル|meter|metre
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
防御|defense|defence
免許|license|licence
日本語|アメリカ英語|イギリス英語
わびる|apologize|apologise
~だとわかる|realize|realise
上記は数ある異なるつづりの単語の一例です。そのほかにも両者の英単語にはさまざまな違いが見られます。
アメリカとイギリスで異なる言い方をするもの
続いて、アメリカとイギリスで異なる言い方をする単語について説明をします。
なす:eggplant/aubergine
甘いお菓子:candy/sweets
ポテトチップス:potato chips/crisps
※イギリスで「chips」というと、フライドポテトとしてとらえられます。
クッキー:cookie/biscuit
※アメリカスタイルでは「biscuit」というと、朝食で食べるスコーンのようなパンを指します。
薬局:drug store/pharmacy
駐車場:parking lot/car park
アパート:apartment/flat
秋:fall/autumn
トイレ:restroom/toilet
シャンプー:shampoo/hair wash
携帯電話:cell phone/mobile phone
休暇:vacation/holiday
※アメリカでいう「holiday」は長期休みではなく祝日を指します。
セーター:sweater/jumper
※アメリカ英語の「jumper」は「エプロンのような上着」としてとらえられます。
市街地:downtown/city centre
歩道:sidewalk/pavement
ガソリンスタンド:gas station/petrol station
テイクアウト:take out/ake away
伝票:check/bill
※アメリカで「bill」はコイン以外の紙幣を意味する単語として使われます。
タクシー:cab/taxi
※イギリスのロンドンでは、タクシーを「black cab」と呼ぶこともありますよ。
(時間の言い方)
時間の言い方は、アメリカとイギリスでは大きく異なるため、混乱しやすいと言われています。イギリスでは特有の言い方があるので、ぜひこの機会に覚えてみてください。
30分:thirty minutes / half an hour
2時15分:two fifteen / a quarter past two(2時を超えて15分経った)
2時半:two thirty / half past two
2時45分:two forty-five / a quarter to three(3時になるまであと15分)
pastは、新しい時間を超えて○○分経った場合に使われ、長針が30分を超えるまで使われます。toは、次の時間になるまであと○○分という意味であり、長針が30分を超えた場合に使います。また、halfは半もしくは30分を表し、quarter は15分か45分を指します。
同じ語なのに意味が異なるもの
続いて、同じ言葉にもかかわらず意味が異なる単語について説明します。
(日常生活)
Chips
アメリカ:ポテトチップス イギリス:フライドポテト
イギリスの人気フードである「Fish & Chips」の chips はフライドポテトのことですよね。混乱した場合は、Fish & Chips を思い浮かべるのがおすすめです。
アメリカ:洗濯カゴ イギリス:ランチバスケット
使い間違えてしまうと誤解を生んでしまうため、注意しましょう。 Pants
アメリカ:ズボン イギリス:下着
日本とイギリスでは意味が同じであるため、理解しやすいかもしれません。イギリスではズボンのことを「trousers」と呼びます。
(街)
Trolley
アメリカ:路面電車 イギリス:ショッピングカート
アメリカではショッピングカートは cart といいます。
アメリカ:指導者 イギリス:長距離バス
アメリカ英語は日本語と同じ意味となります。 Lift
アメリカ:上昇、向上 イギリス:エレベーター
イギリスで「elevator」といっても通じないので注意しましょう。 Subway
アメリカ:地下鉄 イギリス:地下道
イギリス英語のsubwayは歩行者用の地下道路を指します。地下鉄は「underground」と言いますよ。 First floor
アメリカ:1階 イギリス:2階
アメリカ英語とイギリス英語では階数の数え方が異なります。特にイギリス英語の場合は混乱しやすいため、1階は「ground floor」であることを頭に入れておきましょう。
2階:Second floor / First floor
1階:First floor / Ground floor
イギリス英語でよく使われる表現
続いて、イギリス英語でよく使われる表現を紹介します。
Queue:列イギリスではqueueが一般的なものの、アメリカでは「line」といいます。
列に並んでいますか?
「Cheers」は、イギリス英語では「thank you」と同じ意味の言葉として使用されます。アメリカでは「乾杯」の意味で使われることが多いです。
リンゴをもう一つどうぞ。 - ありがとう。
イギリス英語では、異性に好意があるときや、食べ物や飲み物が欲しいとき、おしゃれなものや高級なものを指すときなど、さまざまな場面で fancy が使われます。
彼は私のことが好きだと思う。
イギリスに行くと lovely は高頻度で耳にします。天気や景色、食事などさまざまなものに対して使われます。
なんて素晴らしい天気だ!
アメリカ英語でよく使われる表現
続いて、アメリカ人が独自に使う英語表現を紹介します。
Bucks:ドルdollarsのスラングとしてネイティブスピーカーがよく使う表現です。ビジネス英語の場合を除いて、日常生活では bucks が使われることも多いです。
スーパーで20ドル使った。
extraは「多めに」「余分に」などの意味を持つ単語であり、日本でも使われていますよね。スラングでは、人の行動に対して「やりすぎ」と言いたい時に使います。
ニックってすごくうるさいよね。あいつはやりすぎだ。
英語の「cool」や「awesome」と同じ意味であり、人や物に対して使われます。
あなたのバッグ最高!
まとめ
今回は、アメリカ英語とイギリス英語の語彙の違いについて詳しく説明しました。
アメリカ英語とイギリス英語には、以下のような単語の違いがあります。
・同じ意味でもつづりが違う
・同じつづりでも意味が違う
・異なる言い方をする単語がある
英語学習をしている方は、ぜひ違いを勉強してみてはいかがでしょうか。

◇経歴(英語を使用した経歴)
2018年 英語科高校卒
2022年 国際系学部卒
◇資格
TOEIC885点
◇留学経験
・2019年~2020年
→アメリカ 7か月 カリフォルニア大学リバーサイド校
・2016年
→オーストラリア 3週間
◇海外渡航経験
イギリス 2年半 在住
海外13カ国に渡航経験
◇自己紹介
英語学習記事を執筆するWebライターです。
オーストラリアとアメリカへの留学経験があります。
ここでは、経験を活かして留学にも興味を持っていただけるような記事づくりをします!
青年時代のイギリス在住をきっかけに英語に目覚め、高校・大学とともに国際系学科へ進学しました。
個人的にイギリス英語が好きで、ネイティブのように話せるよう日々学習中です。
皆さまに分かりやすい!興味深い!と思っていただけるような表現をしていきます。どうぞよろしくお願いします。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.