DoとMakeは何が違う?中学で習う重要な動詞の基本理解

do, make, ネイティブキャンプ

「doとmakeって何が違うの?」

動詞の「do」と「make」は、英語において基本的な動詞ですよね。しかし、意味はわかるものの、2つの動詞の違いや使い方に関しては、イメージできない人もいるのではないでしょうか。

簡単に言うと、doは動作を行う時に使われ、makeは新たに何かを作り出す時に使用されるという違いがあります。

今回は、doとmakeの具体的な違いや使い分けの方法について、例文を用いながらわかりやすく説明します。ニュアンスの違いなどを知りたい人は、この記事をぜひチェックしてくださいね。

「Do」と「Make」の基本的な違いと使役動詞

まずは、doとmakeの基本的な意味や、使役動詞としての使い方について説明します。

使役動詞とは

使役動詞とは、「人や物に何かをさせる、してもらう」という意味を持った動詞のことです。

例えば、「人に予定を確認させる」「人に家事を手伝ってもらう」のように、誰かに何かをさせる時に使用します。使役動詞として使われる動詞には、make・have・get・letが存在し、その中でもmakeが一番強制力が強く、letが弱くなります。

【主語+使役動詞(make・have・get・let)+人 or 物(目的語)+動詞の原形(使役動詞getの場合 to不定詞】

「Make」の基本的な意味と使役動詞としての使用方法

基本的な意味

make「作る」というイメージで捉えられることがあります。しかし、makeは単なる「作る」ではなく、「新たな何かを生み出す」といったニュアンスです。

I want to make money.

(お金を稼ぎたい。)

make =稼ぐ

Seven and five make twelve.

(7足す5は12。)

make=になる

Her last film made her.

(彼女は最後の映画で成功した。)

make=成功する

このように、makeには状況によってさまざまな使い方が可能です。「作る」ではなく、「ゼロから新しいものを生み出す」という意味で覚えましょう。

使役動詞

使役動詞make「無理やり何かをさせる」という意味で、使役動詞4つの中でも一番強制力のある言い方をする際に使われます。そのため、基本的には上から下に指示するときに使用されますよ。

文型としては【make + 人 or 物(目的語)+動詞の原形】となります。

She made her daughter clean the room.

(彼女は、彼女の娘に部屋を片付けさせた。)

makeを使用する際は、「本人の意思関係なしに行動させる」といったイメージを持つようにしましょう。

「Do」の基本的な意味と使役動詞としての使用

基本的な意味

doは日本語で「〜する」という意味で訳されることが多いです。doは、「動作を行う」ことを指し、日常的に行う家事や活動で多く使われます。

Tom did the work alone.

(彼女はその仕事を一人で行った。)

I do the bathroom.

(私は風呂を掃除した。)

※ 【do the +部屋】で「掃除する」という意味

使役動詞

doはmakeやgetなどの使役動詞とともに使われます。doの前の使役動詞によって、文の意味が異なることに注意しましょう。

make +人+ do:意思に関係なく、無理やりやらせる

The boss made his employees do overtime work.

(上司は、従業員に残業をさせた。)

have +人+do:当然するべき人にしてもらう

I’ll have him do the homework.

(私は彼に宿題をさせます。)

get+人+ to do:難しいことだが調整してどうにか手を尽くす

I’ll have to get Peter to do this report. I won’t be able to finish it in time.

(ピーターにこの報告書を書いてもらわなければならない。私では時間内に終わらせられない。)

let+人+do:本人の好きなようにさせる

The parents let their kids do whatever they wanted.

(両親は子供に好きなことをさせた。)

「Do」と「Make」の使い分け

これまで、doとmakeの基本的な意味についてお伝えしました。それでは、どのように使い分ければ良いのでしょうか?

doとmakeをまとめると、以下のようになります。

do:もともと存在しているものに対して手を加えること

make:何もない状態から何かを生じさせること

do「1→1以上」にする、make「0→1」にするというイメージで覚えるとわかりやすいかもしれませんね。

日常会話での「Do」と「Make」の使い方

ここでは、日常生活におけるdoとmakeを使った例文をいくつか紹介します。

日常生活で使える「Do」を使った例文

「〜する」という意味のdoですが、状況によってさまざまな使い方ができます。

I did the dishes after dinner.

(私は夕食後に食器を洗いました。)

ポイント:do the dishesは「食器を洗う」という意味

We did a lot of sightseeing in Paris.

(私たちはパリで観光をたくさんした。)

ポイント:do sightseeingは「観光する」という意味

My trainer had me do 100 push-ups.

(トレーナーは私に100回の腕立て伏せをさせた。)

ポイント:have me doで使役の構文。have+人+doは「当然するべき人にさせる」時に使用される。

Let her do as she wants.

(彼女のやりたいようにさせなさい。)

ポイント:let someone doで使役の構文。let+人+doは「本人の好きなようにさせる」時に使用される。 

日常生活で使える「Do」を使った例文

makeという動詞は「作る」という意味だけではありません。さまざまな意味で解釈され、どれも「生み出す」といったニュアンスで使用されます。

I made a delicious pasta dish for dinner.

(私は夕食に美味しいパスタ料理を作りました。)

ポイント:made a dishで 「料理をつくる」という意味

I would like to make an appointment for 6 pm tonight.

(本日の夜6時に予約を取りたいです。)

ポイント:make an appointmentで「予約を取る」という意味

I checked my score on the test and found out I made it to the list of top ten scores.

(私はテストのスコアを確認して、トップ 10 のスコアに入っていることがわかりました。)

ポイント:made it は「成功した」という意味

My mother made me eat all of my vegetables.

(私の母は私に野菜をすべて食べさせた。)

ポイント:made someone eatで使役の構文

ビジネス英語での「Do」と「Make」

doとmakeは、ビジネスにおいてもさまざまなシチュエーションで使えます。仕事で英語を使用される方は、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネス英語で「Do」を使った文

ここでは、doを使ったビジネスにおける便利表現を紹介します。

I need to do the monthly reports by tomorrow.

(私は明日までに月次報告書を作成する必要がある。)

ポイント:do reportsで「報告書を作成する」

Would you do me a favor?

(お願いがあるのですが。)

Did you do the meeting minutes?

(会議の議事録は作成しましたか?)

ポイント:do minutes: 「議事録を作成する」という意味

The CEO had his team do the contract negotiations.

(CEOは契約交渉をチームにさせた。)

ポイント:have someone doで使役の構文。have+人+doは「当然するべき人にさせる」時に使用される。 

The HR department had us do yearly training.

(人事部門は私たちに年次研修を受けさせた。)

ポイント:have someone doで使役の構文。

ビジネス英語で「Make」を使った文

ビジネスにおいてmakeは、ゼロから何かを生み出す際に使用されます。

I plan to make a proposal at the next meeting.

(私は次の会議で提案する予定です。)

ポイント: make a proposal「提案する」という意味

I tried to make sense of the email from the client.

(私はクライアントから送られてきたメールの意味を理解しようとした。)

ポイント:make senseで「理解する・意味をなす」

I asked her to make six copies of the document.

(私は彼女に資料のコピーを6枚取るように頼んだ。)

ポイント:make a copyで「コピーを取る」

My boss made me make the difficult call.

(上司は私に難しい判断をさせました。)

ポイント:make someone makeで使役の構文。make callで「判断する」

The company made its employees make budget cuts.

(会社は従業員に予算削減をさせた。)

ポイント:make someone makeで使役の構文。make budget cutで「予算削減」

まとめ

今回は、英語の基本動詞である「do」と「make」の違いについて説明しました。doは、存在しているものに対して手を加えることで、makeはゼロから何かを生じさせることを指します。日常やビジネスなどさまざまな場面で、この記事で紹介した英語表現をぜひ使ってみてください。

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