英語の否定の副詞一覧!形容詞との違いや倒置についても解説!

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英語には副詞の数がとても多いです。しかし、それぞれの意味を整理できていないという方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、英語の「否定の副詞」をまとめてご紹介します。また、あわせて覚えておきたい副詞と形容詞の違いや、英語の倒置についても解説します。否定の副詞については、それぞれ例文とともに詳しくご紹介していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

副詞の役割は?

英語の副詞は、さまざまな単語や文を修飾します。代表的なものでは、before/after(~の前に/~の後に)、actually(実は、実際は)、very(とても)などがあります。副詞は、時間、場所、程度、頻度、態度(様子)などの種類に分けられます。

副詞が修飾する対象は、動詞・形容詞・他の副詞・前置詞句・文全体です。いずれも、副詞を使って修飾することで、より細かな描写や意味を的確に伝えたりすることができます。単調な文がより詳しく説明されることによって、表現豊かな文になります。

形容詞と副詞は何が違う?

形容詞と副詞の違いは、修飾する対象です。上記のとおり、副詞は「動詞・形容詞・他の副詞・前置詞句・文全体」などさまざまなものを修飾しますが、形容詞が修飾するのは「名詞」のみです。

英語の倒置とは?

英語の否定の副詞は、文頭に来た場合、後ろに続く文が倒置を起こします。つまり、語順が「否定語 + 動詞(V)+ 主語(S)」となります。英語の倒置は疑問文の場合と、内容を強調したい場合に起こります。

英語の否定の副詞を文頭に置き倒置文となることにより、言いたいことを強調することができます。

否定の副詞一覧

ここからは、否定の副詞をまとめてご紹介します。日常会話だけでなくフォーマルな文章や場面でも使われますので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

Barely

「barely」は「ほとんど~ない」という意味があり、ほぼ何かが起こらない、ほとんど何かをしていない場合などに使われます。なお、「かろうじて~だ」という意味もありますので、文脈によってどちらの意味で使われているか判断する必要があります。noやnotを使わない表現ですが、否定形の文を作ることができます。

I think that there is barely a difference between these houses.

これらの家にはほとんど違いが無いと思います。

Hardly

「hardly」「ほとんど~ない・ほとんど~ではない」という意味があります。なお、間違えやすいのですが、hard(堅い、困難な)を副詞にする場合はスペルが変わらず、hardのままになります。

I was nervous and hardly slept at all last night.

昨晩は緊張してほとんど眠れませんでした。

Never

「never」「一度も~しない・決して~しない・未だかつて~ない」という意味があります。頻度を表す副詞の一つであり、よく文中でも見かける単語ではないでしょうか。

Never have I eaten such delicious food.

こんなに美味しい食べものを食べたことがありません。

→こちらはI have never eaten~.としても意味は同じです。上記のようにNeverを文頭に持ってくることで後ろの節が倒置を起こし、文の内容・意味を強調しています。

Rarely

「rarely」「珍しくて滅多に~ない・ほとんど~ない」という意味があります。「rare(珍しい)」とあわせて覚えると意味がわかりやすいでしょう。

He rarely talks about his private life, so I don't ask.

彼は滅多に自分のプライベートのことは話さないので、私は尋ねません。

Scarcely

「scarcely」「ほとんど~ない」という意味があり、hardlyと同じような使われ方をします。形容詞形のscarceは「少ない」という意味があります。なお、ニュアンスとしてはnotよりは弱い否定になります。

She scarcely comes to the meeting on time. I heard that her boss is not happy about it.

彼女はほとんど時間通りに会議に来ないんです。彼女の上司はそれを快く思っていないと聞きました。

Seldom

「seldom」も頻度を表す代表的な副詞の一つです。意味は「滅多に~しない・ほとんど~ない・~することはまずない」です。少しフォーマルな言い方です。

She seldom goes to the cinema. She said that she prefers to watch movies at home.

彼女は滅多に映画館には行きません。彼女は家で映画を見る方が好きだと言っていました。

No longer

「no longer」もよく使われる表現で、「もはや~でない・もう〜ではない ・これ以上~ない・もはや~しないで」という意味があります。過去と比べて今は~ではない、というニュアンスがあります。

なお、no longerはnot~any longerという表現に置き換えることもできます。ただし、no longerの方が一般的です。

She said that she no longer loved me.

彼女はもはや私のことを好きではないと言いました。

No sooner

「no sooner」「~するとすぐに・~するかしないかのうちに・~するや否や」という意味があります。

I had no sooner begun to work when my phone rang.

仕事を始めるや否や、電話が鳴りました。

In no way

「in no way」「決して~ない・少しも~ない・まったく~ない」という意味です。

I in no way regret my choice.

私は自分の選択を決して後悔していません。

Under no circumstances

こちらもよく使われる表現ですが、「under no circumstances」「いかなる状況下でも・どんな場合にも~ない」という意味があります。

Under no circumstances should you go to that place alone.

どんなことがあっても、一人でその場所に行くべきではありません。

On no condition

こちらはやや聞き慣れない表現かもしれませんが、「on no condition」「どんな条件でも~ない・絶対に~しない・どんな理由があっても~しない」という意味があります。

I can on no condition forgive them.

どんな条件でも私は彼らを許すことはできません。

Only after

「only after」「~して初めて・~してようやく・~した後に限って」という意味があります。

Only after getting on the bus did I realize that I left my phone at my house.

バスに乗って初めて、携帯電話を家に忘れてきたことに気づきました。

Only if

「only if」は限定条件を表し、「~の場合に限り・~する場合に限って・その時以外を除く」という意味があります。

なお、語順を入れ替えた「if only」は仮定法のひとつで「ただ~さえすれば(いいのに)」という意味になります。まったく異なる意味ですので、間違えないように気をつけてくださいね。

She can stay on the team only if she listens to others.

他の選手の言うことを聞く場合に限り、彼女はチームに残ることができます。

Only until

「only until」「~まで・~までだけ」という意味があります。

The sale was only until 6 pm and I couldn't make it.

セールは午後6時までで、私は間に合いませんでした。

Only when

「only when」「~のときだけ」という意味があります。only untilのように、何かの終わりの時間を示すわけではないため、注意が必要です。

It is only when I am indoors that I can feel safe.

安心できるのは室内にいるときだけです。

Not

「not」「~ではない」という意味があります。100%の否定を示します。ただし、not+頻度を表す副詞になると、さまざまな否定の度合いを示すことができます。

He doesn't come to the office often.

彼はあまりオフィスに来ません。

Not many of the students join the club activities.

部活動に参加する生徒は多くありません。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、英語の否定の副詞をまとめてご紹介しました。また、あわせて覚えておきたい副詞と形容詞の違いや、英語の倒置についても解説しました。

「no」や「not」が付く表現はわかりやすいですが、それ以外の表現は慣れていないとなかなか意味がわかりづらいですよね。

今回の記事が、それぞれの表現の意味やニュアンスを理解するきっかけになれば嬉しいです。今回ご紹介したフレーズを覚えて自然に使えるようになれば、語彙力もアップしますし、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。

この記事で学んだ否定の副詞や形容詞との違い、倒置について「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどんな場面でこれらの副詞を使っているのか知りたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!

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