英語の否定疑問文の使い方とは?ニュアンスや答え方についても徹底解説

否定疑問文、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英会話をしているときに、「〜しないのですか」や「〜ではないのですか」、と聞きたいときってありますよね。そんなときは、否定疑問文と呼ばれる用法を使うことで、簡単に表現できます。

今回は、否定疑問文の使い方やニュアンス、答え方などを徹底解説します!例文も載せているので、ぜひ参考にしてください!

否定疑問文とは

否定疑問文とは、一言で言うと、「否定文の疑問形」です。

普通の疑問形はストレートに「〜しますか?」や「〜ですか?」と聞きますよね。一方、否定疑問文は日本語にすると、「〜しないのですか」や「〜ではないのですか」のようになります。

否定疑問文は主に、念のための確認や、自分が思っていたことと違うときなどに使われます。

例えば、「あなたはお肉を食べないんですか?」や「まだ買い物に行ってないんですか?」といった文章は、否定疑問文を使って表現可能です。

否定疑問文の使い方

否定疑問文は普通の疑問文と違って、否定の「not」を入れる必要があるため、やや混乱しがち。

さらに否定疑問文で聞かれたとき、答え方はなんと日本語の感覚と真逆になるなど、何かとやっかいなポイントの多い文法です。

ここでは否定疑問文について具体的に、文章の作り方や例文、正しい答え方について解説していきます。

否定疑問文の作り方

否定疑問文は、通常の疑問文の出だしに、「not」を付け足してあげるだけで作れます。

例えば、通常が「Do you 〜?」から始まるのであれば、否定疑問文だと「Don’t you 〜?」。「Are you 〜?」から始まるものであれば、否定疑問文だと「Aren’t you 〜?」となります。

以下によくあるパターンをまとめているので、チェックしてみましょう。

<通常「Do・Does・Did」始まりの場合>

(通常)Do you 〜?

(否定疑問文)Don’t you 〜?

(通常)Does she /he 〜?

(否定疑問文)Doesn’t she / he 〜?

(通常)Did you 〜?

(否定疑問文)Didn’t you 〜?

<通常「is・are・was・were」などbe動詞始まりの場合>

(通常)Are you 〜?

(否定疑問文)Aren’t you 〜?

(通常)Were you 〜?

(否定疑問文)Weren’t you 〜?

(通常)Is she / he  〜?

(否定疑問文)Isn’t she / he 〜?

(通常)Was she / he  〜?

(否定疑問文)Wasn’t she / he 〜?

<助動詞始まりの場合>

(通常)Have you 〜 ?

(否定疑問文)Haven’t you 〜?

(通常)Will you 〜 ?

(否定疑問文)Won’t you 〜?

(通常)Can you 〜 ?

(否定疑問文)Can’t you 〜?

ポイントは、「〜n’t」のように、省略形を使うこと。

発音は、主語が「you」の場合は、「t」との連結で「チュー」なるのも覚えておきましょう。

Don’t you 〜?

発音:「ドンチュー」

※発音の仕方は個人差があり、人によっては全く連結せず、「ドン ユー」と言うこともある。

否定疑問文の答え方

英語における否定疑問文への答え方は、日本人にとっては注意が必要です。

まず、日本語で「〜ではないですよね?」と聞かれた場合、一般的には以下のように答えます。

質問:〜ではないですよね?

答え:「はい、違います」または「いいえ、そんなことはないです」

質問:〜はしないですよね?

答え:「はい、しません」または「いいえ、しないことはないです」

日本語の場合は、「相手の質問内容があっているかどうか」、に焦点が当たっています。

一方、英語で同じように聞かれた場合、答え方に違いがでます。

質問:〜ではないですよね?

答え:「いいえ、違います」または「〜ですよ」

質問:〜はしないですよね?

答え:「はい、しません」または「〜しますよ」

英語では相手の質問内容があっているかどうかは関係なく、聞かれている事実に対して答えていることがわかります。

以下に、日本人の英語学習者がやりがちな間違いと、正しい答え方の例を挙げています。日本人の感覚からすると最初はやや不自然に感じるかもしれませんが、しっくりくるまで何度か音読してみてください。

質問:Don’t you like curry?

(カレーが嫌いな場合)

✖︎:Yes, I don’t like curry.

◯:No, I don’t.

質問:Aren’t you sleepy?

(眠くない場合)

✖︎:Yes, I’m not sleepy.

◯:No, I’m not.

否定疑問文の例文フレーズ

ここでは、実際に否定疑問の用法を使った例文をいくつか紹介します。

動詞・be動詞・助動詞を使う場合で分けているので、音読をしながらしっかり使い方を覚えておきましょう。

<動詞を使う場合>

Don't you like pizza?

ピザは好きではないですか?

Don't you go to work today?

今日は仕事に行かないのですか?

Don't we have a meeting tonight?

今夜、私たちはミーティングはないですか?

Doesn't he like to play basketball?

彼はバスケットボールをするのは好きではないのですか?

Doesn't she speak English?

彼女は英語を話さないのですか?

Didn't I tell you about the party?

あなたにパーティについて話していませんでしたっけ?

<be動詞を使う場合>

Isn't she an English teacher?

彼女は英語の先生ではないのですか?

Aren't you coming to the party tonight?

今晩のパーティに来ないのですか?

You said you didn’t eat breakfast. Aren't you hungry now?

朝食食べてないって言ってたけど。お腹はすいていないんですか?

Wasn't the test difficult?

テストは難しくなかったですか?

Weren't you at the movie theater yesterday?

昨日、映画館にいなかったですか?

Isn't it too late to go to the park now? It’s 10 pm though.

今公園に行くには遅すぎませんか?今夜の10時ですよ。

<助動詞を使う場合>

Haven't you finished your homework yet?

まだ宿題を終えてないのですか?

Haven't they arrived at the station yet?

彼らはまだ駅に到着してないのですか?

Hasn't she come here yet?

彼女はまだここに来ていないのですか?

His English is so good. Hasn't he lived overseas before?

彼の英語はとても上手です。彼は以前に外国に住んだことがないのですか?

Can't you come to the office today?

今日はオフィスには来れないのですか?

Can't he play golf? I thought he could.

彼はゴルフができないのですか?できると思ったのですが。

Couldn't you find your smartphone?

あなたのスマートフォンを見つけられなかったのですか?

Couldn't you get a ticket for the concert?

コンサートのチケットを手に入れられなかったのですか?

Won't you help me with my project?

私のプロジェクトを手伝ってくれませんか?

Wouldn't you like to try the new restaurant?

新しいレストランに行ってみたくありませんか?

付加疑問文との違い

付加疑問文は、「〜ですよね?」や「〜じゃないですよね?」、という聞き方をするための用法です。

質問する側が、自分の思っていることが正しいかどうかを、念のため相手に確認するようなニュアンスになります。

否定疑問文と異なり、出だしは普通の文章から始まり、最後に疑問文を付け加えるのが特徴です。

以下の例を見てみましょう。

<否定疑問文>

Don’t you go to work today?

意味:今日は仕事に行かないんですか?

<付加疑問文>

You don’t go to work today, do you?

意味:今日は仕事に行かないのですよね?

You go to work today, don’t you?

意味:今日は仕事に行くのですよね?

上記のように付加疑問文は、出だしの文章が肯定であれば付加の部分は否定、出だしの文章が否定であれば付加の部分は肯定の形になるのが特徴です。

ただし、質問への答え方については、否定疑問文と感覚は同じになります。

質問:You don’t go to work today, do you?(今日は仕事に行かないんですよね?)

(仕事に行かないのであれば)

答え方:No, I don’t.

(仕事に行くのであれば)

I go to work today.

質問:You go to work today, don’t you?(今日は仕事に行くんですよね?)

(仕事に行くのであれば)

Yes, I do.

(仕事に行かないのであれば)

No, I don’t go to work today.

付加疑問文についても学びたいという方は、以下の記事も参考にしてくださいね。

付加疑問文とは?文章の作り方や答え方を例文を使って分かりやすく解説!

まとめ

最後に、本記事のまとめです。

<否定疑問文=否定文の疑問形>

・「〜しないのですか」や「〜ではないのですか」という意味

・念のための確認や、自分が思っていたことと違うときなどに使う

・「Don’t you 〜?」や「Aren’t you 〜」のように否定形から始める

今回は否定疑問文について解説しました。

文章を作るのはさほど難しくありませんが、答え方が日本語と反対で混乱しやすいので、しっかり練習しておきましょう。

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