付加疑問文とは?文章の作り方や答え方を例文を使って分かりやすく解説!

付加疑問文、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

みなさんは、英語の付加疑問文を正しく理解し、実践の場で使えていますか?

ネイティブスピーカーと会話をしていると、意外にも付加疑問文が頻繁に使われていることに気が付いた、という方もいらっしゃるかもしれません。それもそのはず、付加疑問文は肯定・否定・命令など、さまざまな用法で使えるからです。

そこで、今回の記事では、英語の付加疑問文について、その概要や作り方、肯定・否定・命令それぞれの用法の使い方、そして会話の相手が付加疑問文を使ったときの答え方などを詳しく解説していきます。例文も豊富に用いてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

付加疑問文とは

付加疑問文とは、平叙文(通常の文)や命令文のあとに付け加えて作る疑問文のことです。

みなさんも、英文を読んでいて、文末に「~, aren’t you?」や「~isn’t she?」などといった短縮された疑問形が付け加えられているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。

日本語では「~ですね」「~ですよね」「~でしょう」などと訳され、相手に確認をしたり念を押したりする際に使われます。

たとえば、「You are a high school student, aren’t you?」は通常「You are a high school student.」で完結する平叙文に、「aren’t you?」という短縮された疑問文が付加されています。日本語では「あなたは高校生ですよね?」と訳すことができます。

ちなみに、細かな違いではありますが、付加疑問文が会話で使われるときは、イントネーションによって意味が変わります。イントネーションが上がり調子のときは「相手に確認・質問をしたいとき」であり、イントネーションが下がり調子のときは「(話の内容を当然のこととして)相手に同意を求めるとき」となります。

たとえば、「Do you like dogs, don’t you?」はイントネーションが上がり調子のときは「あなたは犬が好きなのでしょう?」という「確認」になります。イントネーションが下がり調子のときは「あなたは犬が好きなのですよね?」という「同意を求める」意味になります。

細かなところですが、余裕のある方はぜひイントネーションによる付加疑問文の意味の違いも覚えてみてくださいね。

また、補足ではありますが、英語で付加疑問文のことを「Question tags」と言うので、こちらも余裕のある方は覚えてみてください!

付加疑問文 作り方

付加疑問文は、文章のあとに「be動詞/助動詞+主語(に対応する代名詞)」を付け加えることで作ります。付加疑問文を表す表現は文末に置かれることが一般的です。

以下で詳しく解説しますが、肯定文に続く場合は否定形、否定文に続く場合は肯定形が付加されます。前の文とは反対の形が付く、と覚えておくとわかりやすいかもしれません。また、時制についても、前の文が過去形であれば付加疑問文の部分も過去形を使います。

付加疑問文 肯定

肯定文の付加疑問文を作るときには、文のあとに「be動詞/助動詞の否定形+主語(に対応する代名詞)」を付け加えます。

たとえば、be動詞のパターンであれば、「This is the good book, isn’t it?(これは良い本ですよね。)」となります。一般動詞のパターンであれば「Do you bring a textbook, don’t you?(あなたはテキストを持ってきましたよね。)」となります。

いずれも、否定形と主語に対応する代名詞が使われていることに気付くと思います。

Your older brother lives in Singapore, doesn't he?
あなたのお兄さんはシンガポールに住んでいるんですよね。
Yesterday’s party was so much fun, wasn't it?
昨日のパーティーはとても楽しかったですよね。
Mr.Takahashi is working on that, isn't he?
高橋さんがそれに取り組んでいるんですよね。
It was raining last night, wasn't it?
昨日の夜は雨が降っていましたよね。
You are happy, aren’t you?
あなたは幸せですよね。
I am going to Sapporo next week, aren’t I?
私は来週札幌に行くんですよね。

「I am」の文に続く付加疑問文は例外として「aren’t I?」となります。ルールに則って考えると「amn’t I?」になるのではないかと思われるかもしれませんが、これは間違いです。

mとnのように発音が似ているものが続くと発音しにくいため、am notが短縮系になることはほとんどありません。ただし、下品だとして嫌う人もいますが「ain't I」が使われることがあります。

なぜ「aren’t I?」になるのかという理由については、発音しにくいから代用しているのか、古い表現が残っているのか、理由は明確にわかっていません。

付加疑問文 否定

否定文の付加疑問文を作るときには、文のあとに「be動詞/助動詞+主語(に対応する代名詞)」を付け加えます。否定文のあとには肯定の形がとられるので気を付けましょう。

Jenny doesn’t like coffee, does she?
ジェニーはコーヒーが好きではありませんよね。
Tom didn’t go to school yesterday, did he?
トムは昨日学校に行きませんでしたよね。
It wasn’t raining yesterday, was it?
昨日は雨が降っていませんでしたよね。
They couldn’t find a good restaurant, could they?
彼らは良いレストランを見つけられませんでしたよね。
They have not arrived yet, have they?
彼らはまだ到着していませんよね。
I’m not invited to the party, am I?
私はそのパーティーに招待されていませんよね。

→「I’m not」の文では、付加疑問文は「am I?」となります。

付加疑問文 命令

命令文の場合には、「will you?」を付けて付加疑問文を作ります。

「will you?」を付けることで「~してね」「~してくれる?」といったニュアンスが加わり、付けない場合と比べてやや柔らかな表現になります。さらに丁寧な表現にしたい場合には「will you?」の代わりに「would you?」を使うことができます。

なお、命令文の付加疑問文の場合、主語は「you」となりますので、この点にも注意してくださいね。

Close the door, will you?
ドアを閉めてくれる?
Open the window, will you?
窓を開けてくれる?
Don't stay up late tonight, will you?
今夜は夜更かししないようにね。
Don’t forget the meeting, will you?
ミーティングを忘れないでね。

付加疑問文の答え方

ここまで、付加疑問文の概要や、肯定・否定・命令のそれぞれの場合の付加疑問文の作り方についてご紹介してきました。

付加疑問文の作り方がわかったところで、ここからは、会話のなかで相手が付加疑問文を使ったときに、どのように答えればよいのかについてご紹介します。

付加疑問文の答え方は、文末の疑問形が肯定・否定のどちらでも、肯定の答えであれば「Yes」、否定の答えであれば「No」となります。特に、否定文の付加疑問文に答えるときには、日本語の「はい/いいえ」と逆になるので気を付けましょう。

A:It is hot today, isn’t it?
B:Yes, it is./No, it isn’t.

A:今日は暑いですね。
B:はい、暑いです。/いいえ、暑くないです。

→肯定文から始まる付加疑問文(文末の疑問形が否定形)の場合は、日本語の感覚のまま、「はい」の場合は「Yes」で、「いいえ」の場合は「No」で答えます。

A:It isn’t hot today, is it?
B:Yes, it is./No, it isn’t.

A:今日は暑くないですね。
B:いいえ、暑いです。/はい、暑くないです。

否定文から始まる付加疑問文(文末の疑問形が肯定形)の場合は、日本語とは逆で「いいえ」の場合は「Yes」で、「はい」の場合は「No」で答えます。

特に否定文から始まる付加疑問文は日本語とは逆になるため混乱してしまいやすいです。これは、日本語では相手の質問に対して肯定か否定をするように答えますが、英語では自分の答えが肯定か否定かで判断するためです。

そのため、「Yes」のときには必ず肯定文が、「No」のときには必ず否定文が続きます。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、英語の付加疑問文について、その概要や作り方、肯定・否定・命令それぞれの用法の使い方、そして会話の相手が付加疑問文を使ったときの答え方などを詳しく解説していきました。

今回ご紹介したとおり、付加疑問文は肯定・否定・命令などさまざまな使い方があり、覚えておくと便利なものです。便利な表現だからこそ、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使っています。

付加疑問文は、慣れていないあいだはすぐに作るのが難しいかもしれませんが、作り方のルールを覚えて、何度も練習すれば自然と口から出てくるようになるはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文も活用してみてくださいね。付加疑問文はよく使われるだけに、さらっと口に出して言えると「お、この人は英語ができるな」と思ってもらえるはずです。

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