「〜ing」という単語の形を見たときに、英語学習者であればまず思い付く文法と言えば、「〜している」という意味の現在進行形ですよね。
しかし、動詞が「〜ing」という形だからと言って、全てが現在進行形というわけではありません。
「〜ing」が付く単語には、形容詞・副詞・名詞の役割を持つものもあります。それぞれの用法を知らないと、相手が言ったことを理解できない可能性も。
そこで今回は、「〜ing」が持つ4つの意味を解説します。それぞれの使い方がわかる例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
「ing」の意味と使い方
「〜ing」が付く単語には、以下に挙げる4つの異なる用法があります。
■形容詞の「〜ing」
■副詞の「〜ing」
■名詞の「〜ing」
それぞれ詳しく見ていきましょう!
現在進行形の「ing」
現在進行形は、「〜している」という表現をするための文法で、「be動詞+〜ing」という形で使います。
例えば、「私は今本を読んでいます。」を現在進行形を使って言うと、
→be動詞「am」+readのing形
もし「〜していた」と過去進行形にしたい場合は、be動詞の過去形「was」または「were」にします。
I was reading a book at that time.
→be動詞の過去形「was」+readのing形
基本的に動詞が「動作動詞(食べる、走るなどの動作を表す動詞)」であれば、「be動詞+〜ing」で進行形表現が可能です。
一方で動詞が「状態動詞(知っている、存在するなどの状態を表す動詞)」の場合、例外を除いては基本的に現在進行形にはしません。
また「〜ing」には進行しているイメージが伴うため、これから行う予定のこと、つまり未来形としても使えます。「I'm going to動詞」と比べて、より近い未来について述べるときに使われるのがポイントです。
お父さんは今料理をしています。
お母さんは今、妹と話しています。
私は今、記事を書いています。
私たちは今、大きなプロジェクトに取り掛かっています。
間もなく私たちは出かけます。
このミーティングの後は、クライアントのオフィスに行く予定です。
私の新曲が明日出ます。
形容詞の「ing」
「〜ing」の形は、形容詞として使える場合もあります。
形容詞とは、名詞を修飾する単語のことです。「be動詞+形容詞」や「形容詞+名詞」の形で使われます。
例えば、「歩いている人たち」と言いたいときに、「〜ing」の形を使って以下のように表現できます。
walking people
もし上記の文章が「橋の上を歩いている人たち」のように、「walking」だけで表現できない場合は、名詞の後に修飾部を持ってきます。
people walking on the bridge
→名詞「people」を「walking on the bridge」が後ろから修飾
また感情動詞(surprise、bore、tireなど)を「〜ing」形にすることで、「〜させる」という形容詞としても使えます。
驚かせるイベント
退屈させる映画
疲れさせる仕事
私には英語を話す友達が数人います。
私は今朝、飛行物体を見ました。
通りでギターを弾いている少年を見ました。
屋上でスケボーをしているあの男の人をみてください。
ライブはとても興奮させるものだった。
1時間も列に並ばなければならなかったです。イライラさせられました。
ドキュメンタリーはとても興味を持たせるものでした。
副詞の「ing」
副詞の「〜ing」は、文法用語で言うと「分詞構文」で使われます。
分詞構文とは、
・2つの出来事が同時に起きている
という条件の事柄について述べるときに使う用法です。
まずは先に例を見てみましょう。
たくさんのことについて話しながら、私の家で飲みました。
上の文章は、以下のように2つに分けられます。
②talking about a lot of things.
→②が①を副詞として修飾している
どちらも主語は「we」で、飲酒と話すことは同時に起きているので、分詞構文が使えます。
分詞構文での「〜ing」の部分を出だしに持ってくることができ、修飾する対象の文章の前に「,」を付けるのが一般的です。
彼女の性格を知っていたので、それは頼みませんでした。
なお、分詞構文には時や理由、結果、付帯、条件、譲歩など色々な使い方があるため、曖昧な方は別でしっかり学んでおきましょう。
英語を話して育ちました。
私たちはよくここで映画を見ながらくつろぎます。
私は先生なので、たくさん勉強する必要があります。
3年前に結局、田舎の地域に落ち着くことになりました。
私たちは昔、放課後によくつるんでスケボーをしたものだった。
自分自身をバイリンガルだと思っていますが、日本語をもっと上手に話せるようになりたいです。
名詞の「ing」
動詞を「〜ing」形にすることで、「〜すること」という意味になり、以下のように名詞としても使えます。
cooking:料理をすること
running:走ること
など
「〜すること」を表現する「〜ing」は、正確には「動名詞」と呼ばれますが、名詞の一種です。
名詞なので主語や目的語になったり、前置詞の後に続けたり、といった使い方ができます。
Singing is fun.
歌うことは楽しいです。
I like eating.
食べることが好きです。
I'm good at writing.
書くことが得意です。
なお、目的語として動名詞を使う場合、直前の動詞によっては「ing」形しか取らないもの、「To不定詞」しか取らないもの、どちらも使えるものなどが異なります。
「To不定詞」しか取らない動詞の後に「ing」形を続けてしまうと、意味が変わってしまうことも。理解が曖昧になっている方は、この機会に一緒に学んでおきましょう。
ジョギングは健康に良いですよ。
人間にとって睡眠はとても大事です。
買い物はそんなに好きではありません。
常に働きすぎないようにしています。
5年前に、完全にお酒を飲むのをやめました。
最近、英語学習を始めました。
たくさんの人たちの前で話すのは得意ではありません。
まとめ
いかがでしたか?今回は「〜ing」の4つの異なる使い方について解説しました。様々な用法があって混乱しやすいので、1つずつ整理して覚えていきましょう。
また覚えるだけでなく、実際の会話で使えるようになることも重要です。1人で練習するのが難しい方は、レッスン受け放題のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」を活用して、どんどん身に付けていきましょう!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.