「such」の使い方とは?意味や似た表現まで徹底解説します!

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Suchという単語は、日常会話で頻出の単語なので、耳にすることは多いでしょう。しかし使い方が色々あり、いざ自分で使うとなると戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。

Suchは会話の中で何かを特定・限定したり、強調したりするときに便利な表現です。使いこなせれば、「ネイティブ感」がグッと増すはずです。

例文を用いて解説しているので、Suchの意味をしっかりと理解して、会話でも英作文でも使えるようになりましょう。

suchの使い方と例文

Suchには、形容詞もしくは代名詞として使うことができます。形容詞と代名詞で意味が全く違うので、混乱しがちです。2つの使い方を、分けて覚えておくと良いでしょう。

形容詞としてのSuch

形容詞としてのSuchには大きく分けて、「あのような、そんな」という種類を限定する意味と、「非常に、これほどの」という程度を限定する意味があります。意味については後半で詳しく見ていきます。大まかな使い方を、例を用いて見ていきましょう。

I can’t believe he said such a thing.
彼がそんなこと言ったなんて信じられない。

suchだけで「そんなに悪いこと」というネガティブな意味になることがあります。

I couldn’t say anything in such a situation.
そんな状況で何も言うことができなかった。

この場合の「そんな状況」では、どのような状況であったかは文脈によって変わるでしょう。しかしSuchによって、状況が限定されているのが分かります。

Such men as him are rare nowadays.
彼のような男性は、今どき珍しい。

「Such A as B」で、「BのようなA」という言い方もできます。名詞を修飾しているので形容詞の使い方になるのですが、このような活用の仕方は形をそのまま覚えると良いでしょう。

We had such a fun time.
私たちはとても楽しい時間を過ごしました。

この文章でのSuchは、副詞的な役割をしています。「楽しい時間」を強調する役割をしていると考えましょう。

代名詞としてのSuch

代名詞としてのSuchは、使い方が限られています、決まり文句のような感じで使われることが多いので、文章ごと覚えてしまうと良いでしょう。

The party was great. We’ll never have another such.
パーティーは素晴らしかった。こんなパーティーは二度とないだろう。

「another such」は、前文の素晴らしかったパーティーを指す代名詞です。直訳すると「このようなもう1つは、もうないだろう」となります。

Such is life.
人生とはこんなものだ。

これは決まった言い方で、「人生などこの程度のものだ」「人生はそういうものだ」という意味になります。変則的ですが、品詞で言うと代名詞になります。他にはSuch is the world(世界とはこんなものだよ)というフレーズも有名です。

The way he hit the table was such that everyone in the restaurant turned around.
彼のテーブルの叩き方は、店中の人が振り返るほどのものだった。

「~のようなもの」という代名詞として、Suchが使われています。That以下がSuchを説明している、と考えると分かりやすいでしょう。

Suchは特殊な単語で、品詞があいまいになることがあります。言い回しや例文を覚えて、それを参考に使い方を覚えていくと良いでしょう。

suchの意味

ここからはSuchの意味を、例文を用いて解説していきます。Suchのようなややこしい単語は、たくさんの例文に触れてニュアンスを覚えていくのが習得の近道です。

このような

まずは、英会話で最も使用頻度の高い「このような、そのような、そんな」と言う意味のSuchを見ていきましょう。複数のニュアンスがあり、文脈によって変わるので、注意が必要です。

You shouldn’t say such a thing to your parents.
親にそのようなことを言ってはいけません。

「Such a thing」はお決まりのフレーズで、「そのような(悪い)こと」という意味になります。文脈によっては「そんな恐ろしいこと」「そんな恐れ多いこと」というニュアンスにもなります。

ポジティブな意味で使われることも無くはないですが、基本的にはネガティブな意味になります。

How can you run such a long time.
どうしてそんな長い時間走れるの?

「such a+形容詞+名詞」という、副詞的な意味のSuchも頻出です。Suchが無くても「How can you run for a long time(どうして長い時間走れるの?)」と、ほとんど同じ意味になります。

しかし、どれくらい長い時間なのかが限定されず、広い意味になります。

Such an attitude is not approved here.
そのような態度はここでは許されません。

どのようなAttitudeなのかを、Suchを使うことで限定しています。例えば、高級レストランで横暴な態度をとるお客に対して、警備の人がかける言葉として、上記のような文章を使うことができます。

In such cases, I need you to talk to me first.
そのようなケースでは、まず私に相談してください。

職場でトラブルがあった場合などに、「今後、今回のようなトラブルがあった場合は」という意味を込めて「そのようなケースでは」という言い方をしています。このニュアンスを、Suchをつかって表現することができます。

非常に

Suchは、単純な強調表現としても使うことができます。名詞と形容詞、どちらの前でも使うことができます。形容詞的、副詞的どちらの役割もできる、と考えると分かりやすいでしょう。

He had such a crazy life.
彼はなんともおかしな人生を送った。

Suchが「a crazy life」を強調する役割をしています。He had a really crazy lifeとほとんど同じ意味にとらえて良いでしょう。

It was such an exciting game.
とてもエキサイティングな試合でした。

こちらも同じく、Suchを使い「an exciting game」を強調しています。

I was such a nerd back then.
当時は、すごくオタクだったんだよ。

「オタクだった」だけでもいいのですが、どれくらいオタクだったのか「オタク具合」を強調するためにSuchが使われています。

He is such a tall man that he needs to duck often.
彼はとても背が高い人なので、頻繁にかがまなければいけません。

このようにThatと組み合わせて使うこともできます。Such that構文と呼ばれる構文です。「Such A that B」の形で「とてもAなのでBである」という文章を作ることができます。Aには名詞、Bには文章が入ります。

So that構文と似ていますが、So that構文ではSoの後に形容詞が入るので、使い方が微妙に違います。

~のような種類

「~のような人・もの」「例えば~などの」と言ったように、具体例を出して、話題になっている対象を限定するときにも、Suchが使えます。Asと合わせて使われることが多いです。

You can follow me on social media, such as Facebook, Twitter, or Instagram.
フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのSNSで、私をフォローしていただけます。

SNSは英語だとSocial Mediaです。SNSには色々な種類がありますが、Such asをつかい、「~などの」と限定的にして分かりやすくしています。「SNSで」とだけ言うと、「どのSNS?」とわかりにくくなってしまうので、ここでのSuchは会話の対象を分かりやすくするのに効果的です。

“We should introduce new things into our company”
“Such as?”

「我々の会社に、新しいことを導入するべきです。」
「例えば?」

Such as?とだけ聞き返していることが分かります。Like?とかFor example?と同じ意味ですが、Such asの方がややかしこまった印象になります。「新しいこと」とだけ言われても、曖昧で分かりづらかったので、「例えばどういうもの?」と限定を促す質問をする、という例文です。

There is no such thing as miracle.
奇跡なんてものは存在しない。

「such A as B」で、BのようなAという言い方ができます。There is no such thing as~はよく使われる言い回しです。There is no such thing as a perfect human(完璧な人間なんていない)なども、有名なフレーズです。

You don’t see such woman as her so often.
彼女のような女性にはそうそう会えないよ。

「Such A as B」の応用です。such woman as herが、動詞Seeの目的語となっています。

Suchにはたくさんの意味があるように思えますが、主な役割は「限定と強調」です。文章の中であいまいな部分を分かりやすくするための言葉と覚えておきましょう。

suchと似ている単語

Suchに似ている英単語はいくつかあります。合わせて覚えておくことで、長文読解のやリスニング時に対応できるボキャブラリーが増えるので、ついでに学習しておきましょう。

comparable

Comparableは「~と比較できる」「~に相当する」という意味の形容詞です。

This material is comparable to plastic in durability.
この物質は、耐久性においてプラスチックに相当する。
Tokyo is comparable to New York.
東京はニューヨークと比較される

というような使い方ができます。

並列の物を列挙するときに使うフレーズなので、Such asと同じような使い方ができます。

It is a huge global event comparable to the World Cup or the Olympics.
それはワールドカップやオリンピックに並ぶ世界規模の大きなイベントです。
Huge global events, such as the World Cup or the Olympics influence the world economy.
ワールドカップやオリンピックのような世界規模の大きなイベントは、世界経済に影響を及ぼす。

上記の2つの例文を比べると、such asとcomparable toが同じ種類の例を並べるという点で、似ている表現であることが分かります。

代用こそできませんが、同じようなシチュエーションで使える単語として、セットで覚えておいても良いでしょう。

Like

Likeも、suchと似た使い方ができます。「好き」ではなく「~のような」という意味の前置詞の方です。

You won’t find a guy like me.
You won’t find such a man as me.

どちらも「俺のような男は見つからないよ。」と言う意味になります。LikeとSuch asが「俺のような」と、同じ役割をしているのが分かります。

European countries, like UK, France or Germany.
European countries, such as UK, France, or Germany.

どちらも「イギリス、フランス、ドイツのようなヨーロッパの国々」と言う意味になります。Likeの方がやや口語的になります。

suchの使い方 まとめ

suchの役割をまとめると、

・程度の限定
・程度の強調
・種類の限定
・例を挙げる

といったところです。基本的に、話している内容をより詳しくしたいときに使える単語です。

便利ですが、文章の中でどの場所に使うかが分かりづらいのが難点です。しかし使いこなすことができれば、より細かいニュアンスや感情を伝えることができるようになるでしょう。

複数の使い方を学び、練習して、少しずつ実践で使えるようにしていきましょう。

勉強や練習のサポートには、ネイティブキャンプの利用がおススメです。オンラインで24時間いつでもどこでもネイティブスピーカーのレッスンを受けることができます。

日本人の講師もいるので、いきなり英語での会話ができない人でも安心です。ネイティブキャンプで、Suchの使い方の練習と添削を同時にしましょう。

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