改めて英語における「準動詞」について解説いたします!時制や使い分けのポイントについて例文を交えながら解説します!

準動詞, 英語学習, ネイティブキャンプ

 

今回は、英語における準動詞について解説していきます!漢字で「準動詞」と書かれると身構えるかもしれませんが、皆さんも既に習った文法がたくさん入っているので知っているものも多いはずですよ?どういった時に使うのか、どういう意味を持つのか、以下でご紹介します。

準動詞とは

準動詞を簡単に説明すると、「名詞、形容詞、副詞などの性質も持っている動詞」です。代表的なものは、不定詞分詞動名詞です。どれも基礎は中学生の間に習います。

不定詞の形は「to + 動詞の原形」で、同じ形なのに意味が3つに分かれることを学びました。現在はテキストによって4つに分かれていますが、基本は名詞的用法形容詞的用法副詞的用法の3つです。

分詞では、現在分詞過去分詞を習いました。現在分詞「動詞の原形 + -ing」の形で、過去分詞「動詞の原形 + 動詞の過去分詞形」で表されます。

そして動名詞は、その名の通り動詞でありながら名詞の働きもしています。「動詞の原形 + -ing」で表されます。

準動詞の役割

準動詞の役割は、動詞の他に名詞、形容詞、副詞の意味も伝えることです。

「~すること」なら名詞的ですし、「~するための」ならこの後に来る名詞を説明するため形容詞的です。また、「~するために」なら、この後に動詞を説明するため副詞的な意味合いになります。

準動詞の基礎的な理解はここまで!ここから先は、より具体的な解説と例文を交えて解説していきます。

不定詞

不定詞は、通常はtoの後に動詞が来る形で使われます。ですので、公式として「to+動詞の原形」を必ず覚えておきましょう。不定詞には、上記で示した通り3つに分けられます。

まず、名詞的用法では「~すること」と訳します。例文をご紹介しましょう。

I like to play tennis.
私はテニスをすることが好きです

不定詞名詞の役割をしていることがわかるでしょうか。中学校では、不定詞の名詞的用法を主語に持ってくるパターンも同時に習います。

To study English is difficult.
英語を勉強することは難しい

ただし、この例文のような英文だと主語が長くなってしまうため、以下の言い換え表現も習います。

It is difficult to study English.
英語を勉強することは難しい

また、不定詞の名詞的用法は後で解説する動名詞への言い換え問題も頻出しています。一方、不定詞の形容詞的用法では「~するための」「~すべき」などと訳し、名詞を修飾します。

I have a lot of homework to do.
やらなきゃいけない宿題がたくさんある

律儀に「~するための」「~すべき」と訳すと違和感がある日本語になることも少なくないため、意味を変えない程度に自然に訳す能力が求められます。不定詞の副詞的用法では、「~するために」と訳すことが多く、目的を表します。

I went to the library to study math.
数学を勉強するために図書館へ行った

ちなみに、現在中学校ではこれらの不定詞の3つの用法を一気に教えることはしていません。一般的な公立中学では、それぞれを散りばめて習得させ、意味の違いを意識させています。同じ形なのに意味が異なる表現が増えるごとに点数を落とす中学生は多く、3つの用法を一度にテストに出されるとわからなくなるようです。

動名詞

準動詞には動名詞も含まれます。動名詞とは、その名の通り「動詞のような名詞」です。先ほど解説した不定詞の名詞的用法と同じです。動詞ではなく名詞と同じように扱います。

動名詞の形は「動詞の原形+~ing」であり、後で解説する現在分詞と同じ形をしています。

もともと動詞だったものにingが付いて名詞として定着してしまった英単語すらあります。例えば、savings 「貯蓄」は動詞save「貯蓄する」が名詞化したものですし、 earnings 「所得」も、もとは動詞のearn「稼ぐ」から来ています。このようなものはたくさんありますよね。皆さんなら、今何をどれくらい思いつきますか?

動名詞もいろいろと役割はあり、目的語補語を取るパターン副詞で修飾できるパターンもあります。一つひとつ見ていきましょう。

まず、動名詞が目的語や補語を取っているパターンから見ていきましょう。

I finished reading it three days ago.
3日前に読み終わったよ

この例文では、動名詞であるreadingが動詞finishの後に来ていますね。「読む」という動作を「終えた」のです。

例文では動詞の後に動名詞が来ていますが、不定詞が来る場合もあります。どちらが正しいかは動詞によってそれぞれ決まっており、暗記する必要があります。また、動名詞、不定詞、どちらを使っても良い場合もあります。ちなみに、例文を不定詞にしてI finished to read it three days ago.とすると間違いになります。

しかし、すべてを盲目的に暗記する必要はありません。動名詞は、どちらかというと進行していること過去に関係していること否定的なことに対して使われますが、不定詞未来に向けたことに対して使われる傾向にあります。あくまで傾向なので暗記は必須ですが、覚える機会があれば参考にしてみてください。

副詞が出てくるパターンでは、以下のような例文があります。

Can you stop talking loudly?
大声で話すのやめてもらえない?

副詞は動詞などを修飾するloudlyです。文法で細かく分けずとも、意味がすんなりわかる、自分でもスッと言えるのであれば、あまりこだわる箇所ではないと思います。文法的な正確性が大変重視されるテストを受験したり、翻訳家を目指すのであれば例外ですけどね。

分詞

分詞とは、「動詞と形容詞の性質を持つ言葉」です。重要なのは、分詞には現在分詞過去分詞の2種類あるということで、この使い分けができないと意味がまったく違ってきます。

現在分詞は動詞の-ing形で、「〜している」という意味を表します。一方、過去分詞過去分詞形で表され、「〜されている」という意味を表します。

「現在」「過去」と時制が含まれているので混乱しがちですが、時制には何も関係がないので形だけみて便宜上付けられた名前だと把握しておけばOKです。例えば現在分詞なら、以下のように訳されます。

playing(遊んでいる)
running(走っている)
eating(食べている)

すべて、「~している」とまるで現在進行形のように訳します。例文を作ってみましょう。

I’ve met the running man.
走っている男性に会ったことがあるよ

分詞修飾する語句が1つだけなら、「分詞+名詞」の形にします。では、分詞に続く語句が2つ以上ならどうするのか。以下のようにしましょう。

The girls playing football are my sisters.
サッカーをしている女の子らは私の姉妹です

The playing football girlsとは言いません。分詞に続く語句の数により、分詞を置く場所が変わってくる点に注意しましょう。

過去分詞形の場合の例はこちらです。

written(書かれた)
broken(壊れている)
painted(描かれた)

修飾する語句が1つの場合は、現在分詞と同じように分詞を前に置きます。

She repaired the broken watch.
彼女は壊れた腕時計を直した

Brokenが修飾しているのはwatch1つですね。では、分詞に続く語が2つ以上の場合も見てみましょう。

I read a book written by Soseki.
漱石が書いた本を読んだ

修飾したいのは「本」ですが、その本を修飾する語が2語以上あるため「本」の後ろから修飾しています。直訳では、「漱石によって書かれた本を読んだ」になります。

準動詞の使い分け

準動詞の使い分けは結構迷うものです。特に、上記で軽く触れた動名詞不定詞の名詞的用法は、どちらを使えばいいか混乱するところ。もう少し詳しく解説するので参考にしてみてくださいね。

動名詞を目的語にする動詞の一部がこちらです。

advise ( 忠告する )
avoid( 避ける )
deny ( 否定する )
enjoy ( 楽しむ )
finish ( 終える )
help ( 避ける )
mind ( 気にする )
miss( 逃す )
postpone ( 延期する )
practice ( 練習する )
quit ( やめる )
stop ( やめる )
suggest ( 提案する )

傾向として、先ほど解説したように少し否定的な意味を持つ動詞が多いように思えませんか?一方、不定詞を目的語にする動詞はこちらです。

agree ( 同意する )
choose ( 選ぶ )
decide ( 決心する )
expect ( 期待する )
hope ( 望む )
plan ( 計画する )
pretend ( ふりをする )
promise ( 約束する )
want ( 望む )
wish ( したいと思う )

不定詞の方は、未来のことを意味する動詞に多い傾向にあります。それぞれの違いを意識しつつ、少しずつ覚えていってくださいね。

まとめ

準動詞と一口に言ってもたくさんありましたね!不定詞動名詞は比較的早い段階で習いますが、分詞は中学3年生あたりで習います。もし難しければ、動名詞、不定詞、分詞の順で学習してみてください。

覚えることは山ほどありますが、語彙力は文法と平行して徐々に増やすのが効率的です。毎日少しずつ勉強し、英語力の総合的なレベルアップを目指しましょう!

 

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