英語学習者の皆さん、こんにちは!ネイティブキャンプのこの記事では、英語学習に励む皆さんのためになるような英語表現、英単語、そして英語学習に必要な効果的な学習方法を紹介していきます。
今回特集するのは英語の「コロケーション」という概念についてです。これまで「コロケーション」という単語を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか?実は、ネイティブスピーカーのようなナチュラルでリアルなアウトプットをするために最も重要と言われているのが、英語の「コロケーション」を学ぶこと、と言われているのです。
英語の文法は一通り学んでしっかりと定着はしているけれど、いざ英会話をしたりライティングしてみたりするとなんとなく自分の発する英語に違和感を感じる人や、伝えたいニュアンスが本当に伝えられているのか、不安がある人はおそらく、この記事を読んでみるとそのモヤモヤが解決されるでしょう。
まずは「コロケーション」とは一体何を意味するのか確認し、その後英語のコロケーションの具体例を見ていきましょう。最後に、コロケーションを学習するための効果的な方法をいくつか紹介していきます!
コロケーションとは
英語の「コロケーション」とは、一体何のことでしょうか?意外と、中学校や高校の英語教育では「コロケーション」の重要性について教えられることはありません。しかし実際のところ、ネイティブスピーカーたちが使うようなナチュラルでリアルな英語をアウトプットするためにはとても重要と言われるのが「コロケーション」です。まずはその意味を確認しておきましょう。
コロケーションの定義をケンブリッジ・ディクショナリーで確認すると、「The combination of words formed when two or more words are often used together in a way that sounds correct. (自然な聞こえ方をする、頻繁に用いられる2つかそれ以上の単語の組み合わせ)」と書かれています。
要するに、英語のネイティブスピーカーたちが普段用いる英語表現の中で頻繁に使用される2つかそれ以上の単語同士の組み合わせのことを「コロケーション」というのですね。そして、「コロケーション」は伝えたいニュアンスや、音声の響きがしっくりとくるというのが特徴です。
長年英語学習に取り組んでいる方や、英文法は一通りマスターし、完璧になった方が英会話をしてみて戸惑うのは、「自分が伝えたいニュアンスがしっかり伝わっているかどうかがわからない時」「文法的には間違っていないのだけれど、何か違和感があって聞こえる時」「文法はあっているのになぜか相手に内容が伝わらなかった時」ではないでしょうか。そんな時、コロケーションを学習してみるとこれらの問題が解決される可能性があります!なぜなら、コロケーションはネイティブスピーカーたちが頻繁に用いる、自然に聞こえる単語同士の組み合わせだからです!
参考資料:
英語のコロケーションの例文一覧 ー英単語どうしのつながりの調べ方! | らぶりい英会話
https://luckypeople.net/collocation/
COLLOCATION | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/collocation
コロケーションとイディオムの違い
コロケーションとは何なのか、その意味がわかったところでこんな疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。「では、コロケーションとイディオムってどこが違うの?」おっしゃる通り、コロケーションもイディオムも両者ともに英単語同士を組み合わせて作られる英語表現の塊であることに間違いありません。
しかし、両者には明確な違いがあります。コロケーションは「単語と単語を組み合わせて1つの意味を表すもの」であることが多い一方、イディオムは「単語と単語を組み合わせてあたらしい意味の英語表現を作り上げる」という点です。以下のイメージを見るとわかりやすいでしょう。
コロケーション:◯+△=◯△
イディオム:◯+△+=☆
ここからは、コロケーションのみに焦点を絞って、その具体例の紹介と、効果的なコロケーションの学習方法についてみていきましょう!
参考資料:
コロケーションの種類と覚え方
https://toiguru.jp/collocation
コロケーションの例
コロケーションにも種類があります。コロケーションは英語が使われる際に頻繁に用いられる語句の組み合わせだとお話ししましたが、実はその組み合わせにもレベルがあり、語句の結びつきが強いものと、語句の結びつきが弱いものが存在しているのです。語句の結びつきが強いコロケーションは特定の語句と語句以外で用いると意味が通じなくなってしまいますが、語句の結びつきが弱いコロケーションでは語句を別のものに取り替えても意味が通じることがあります。 ここからはコロケーションのレベル別に、日常的によく使用されるコロケーションを紹介していきます!
<結びつきの強いコロケーション)>
まずはコロケーションの中でも語句と語句の結びつきが最も強いものから紹介します。それに相当するコロケーションは、イディオムとも言われ、その特徴は1つの表現に含まれる複数の語句の意味を足し合わせても全体の意味にはならないという点です。例えば、「out of the blue」で「突然に」という意味の表現がありますが、「out」「of」「the 」「blue」それぞれを足してみても特に意味を持たず、「out of the blue」でようやく1つの意味が通じるのです。
そして、「out of the blue」の中の語句を何か別の語句に変えてしまった場合、全く意味が通じなくなってしまいます。例えば、「out of the blue」の「out」を「out」と同じような意味で用いられることもある「away」に変えて「away of the blue」にした場合、この表現は全く意味を持たないただの語句を羅列したものになってしまいます。
そのため、語句の結びつきがコロケーションは表現を丸ごと暗記して覚えてしまうのがいいでしょう。以下のようなものがあります。
「Lose your touch」 能力・才能をなくす
You seem to have lost your touch with mathematics.
君、数学の才能がなくなったみたいだね。
「Ring a bell」 聞き覚えがある
Hey, that name rings a bell. I think I've met that person before.
ねえ、その名前に聞き覚えがあるな。以前その人に会ったことがあるかも。
「Get over something」乗り越える
I think I finally got over her.
僕、ようやく彼女との別れを乗り越えたよ。
参考資料:
英語イディオム大特集!必須イディオム100選 (テーマ別まとめ) | FluentU英語
<語句の結びつきが弱いコロケーション>
語句の結びつきが強いコロケーションが存在する一方で、他の単語に取り替えても全体の意味が変わらないような語句の結びつきの弱いコロケーションも多く存在しています。これらのコロケーションでは、表現の中の特定の国の前後に来る語句が他のものに取り替え可能で、例えば「問題に直面する」という意味の「find trouble in」という表現ですが、「find」を「experience 」に、「trouble」を「difficulties」に変更しても同じ意味が通じます。
Have / experience / feel a need 〜の必要性がある
We have a need for enough money to live in Japan.
私たちは日本に住むための十分なお金が必要です。
Great/ huge/ heavy responsibility 重い責任
It is a huge responsibility for you to run your own company.
自分で会社を経営することは重い責任を伴うよ。
コロケーションの覚え方
コロケーションには国と国の結びつきが強いものと弱いものがあることを学んだところで、ここからはコロケーションの効果的な学習方法について紹介しておきたいと思います。コロケーションがリストアップされたテキストや辞書を丸暗記する以外のクリエイティブで飽きない、楽しい勉強方法を紹介します。
<外国語学習サイト「You Glish」を使った学習方法>
みなさんは「You Glish」という外国語学習者むけのサイトをご存知でしょうか?You Glishのサイト内にある検索バーに、意味が気になったり実際の会話の中での使われ方が気になる英語のコロケーションを打ち込み検索にかけると、YouTube上に無数に上がっている動画の中からそのコロケーションが使われているシーンを切り取って再生してくれるんです!
TEDなどのスピーチ、プレゼンテーション系の動画から海外ドラマ・映画のワンシーン、海外のYouTuberの動画や海外セレブや俳優のインタビュー動画などその動画の種類は多岐に渡り、特定のコロケーションがさまざまなシーンで使われている様子が確認できます。
YouGlishでコロケーションを学ぶいい点は、動画で学べるため発音やイントネーションまで知ることができることと、記憶に残りやすいところ、そして何よりも実際にネイティブスピーカーたちがリアルな会話の中で使用している様子を確認できるのでその場の状況や文脈、ニュアンスまで理解した上で学ぶことができるという点でしょう。
コロケーションを効果的に学びたい方にはぜひおすすめの学習サイトになるので使用してみてくださいね。
参考資料:
Improve your English pronunciation using YouTube
まとめ
この記事ではここまで、英語のコロケーションの定義と重要性、そしてその種類を例文を交えながら解説してきました。いかがでしたでしょうか?英語学習歴の長い方や、文法を一通り理解したけれど実際に英語でアウトプットをする際に自信が持てないという方は、コロケーションを勉強するのが絶対におすすめです!コロケーション学習にとても効果的な外国語学習サイト「YouGlish」も活用しながら、英語のアウトプットを楽しめるようになるためのコロケーション学習をぜひ、試してみてください。

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.