【似過ぎ】Crash・Crush・Clashの使い分け

crash, crush, ネイティブキャンプ

英語の学習をしていると、とてもよく似た単語に出会うことがありますよね。「Crash」「crush」「clash」もその一つではないでしょうか。綴りも意味も発音も似ているため、「こんがらがる」「紛らわしい」と感じる人もいるのでは……?中には違いを意識したことがなかったという人もいるかもしれません。

そこで、この記事では、「crash」「crush」「clash」のニュアンスの違いや発音の違いを詳しく解説します。日常会話でも使える「crash」のスラングやもう一つの似ている単語である「smash」についても説明しています。

この記事を読んで、「crash」「crush」「clash」の単語をマスターしましょう!

Crash・Crush・Clashのニュアンスの違い

まず、「crash」「crush」「clash」の違いについて解説します。すべて似た単語ですが、それぞれ意味やニュアンスが異なり、場面や文脈に応じて正確に使い分ける必要があります。

それぞれのニュアンスや使い方について順に説明していきますね。

Crashの意味と使い方

「Crash」は、「衝突する」「ぶつかる」の意味を持つ単語です。日本語でも「クラッシュする」というため、イメージしやすいですよね。辞書には次のように紹介されています。

<Crashの意味>

自動詞:〔大きな音を立てて〕衝突する・〔航空機が〕墜落する・〔物が〕つぶれる、砕ける・〔事業などが〕崩壊する

他動詞:〔大きな音を立てて~を〕つぶす、壊す・〔車などを~に〕衝突させる

名詞:衝突(事故)、墜落(事故)、破壊、崩壊

引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=crash

「Crash」は、物が激しく強くぶつかったり、衝突したりして粉々に壊れる様子を表します。たとえば「車が壁に衝突する」「波が岩に衝突する」などが該当します。一般的に、物理的な接触や激しい衝突を指すことが多く、car crash(自動車事故)やplane  crash(飛行機事故)などの文脈ではこの単語が使用されます。ちなみに、自動車事故でも、破損を伴わない軽い接触は「hit」を使うことが一般的です。

「Crash」を使った英語例文は以下を参考にしてみてください。

A: Did you hear about the accident last night?

(昨夜の事故のこと聞いた?)

B: No, what happened?

(ううん、何があったの?)

A: A car crashed into the storefront. It was all over the news.

(車が店舗に衝突したんだよ。ニュースで大々的に報道されてるよ。)

A: What was that loud noise?

(今の大きな音なに?)

B: I think a vase crashed to the floor.

(たぶん、花瓶が床に落ちたんだと思うよ。)

Crushの意味と使い方や

「Crush」は、物を圧縮したり、押しつぶしたりする行為を表す単語です。辞書には次のように書かれています。

<Crushの意味>

他動詞:押しつぶす、砕く、圧搾する、踏みつぶす、破砕する、粉々にする、粉にする、粉砕する

自動詞:つぶれる、しわくちゃになる、クシャクシャになる

名詞:〔強い圧力で〕押しつぶすこと、圧搾

引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=crush

「Crush」は、感情的な意味でも使われます。たとえば、夢が砕け散ったことを表現する際に適した単語です。また、ネイティブスピーカーは、一目ぼれやべ惚れしているような状態を、「I had a crush on her/ him.」と言うことがよくあります。

「Crush」を使った英語例文は、以下を参考にしてみてください。

A: Can you help me crush these cans for recycling?

(リサイクルするために、この缶を潰すのを手伝ってくれる?)

B: Sure, I'll use the can crusher to flatten them.

(もちろん、ペタンコにするために、缶クラッシャーを使おうかな。)

A: I accidentally crushed my glasses when I sat on them.

(座ったときにうっかり眼鏡を押しつぶしちゃった…。)

B: Oh no, are they broken?

(あぁ、壊れちゃった?)

Clashの意味と使い方

「Clash」は、通常、硬い物体同士が衝突するときに使われます。辞書には次のように書かれています。

<Clashの意味>

自動詞:〔大きな金属的な音を立てて〕衝突する、ぶつかる・ガチャンと鳴る、大きな金属音を出す・意見がぶつかる、口論する・〔一緒にしたときに見た目が〕調和しない、美しくない

他動詞:〔大きな音を立てて~と〕ぶつかる、衝突する

名詞:けんか・戦闘

引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=Clash

「Clash」は、意図的に物をぶつけ合う場合にも使われます。たとえば、シンバルなどの金楽器同士がぶつかる様子をイメージするとわかりやすいでしょう。さらに、物理的な衝突だけではなく「意見がぶつかる」「価値観が衝突する」「戦闘が始まる」などの文脈でもよく使用されます。

「Clash」を使った英語例文は以下の通りです。

A: The clash of opinions during the meeting made it difficult to reach a decision.

(会議では意見がぶつかり合って、決定を下すのが難しかったね。)

B: Yeah, it seemed like everyone had different priorities.

(うん、みんなそれぞれ優先順位が違うんだろうね。)

A:The clash between the two soccer players resulted in a yellow card for both.

(2人のサッカー選手が衝突した結果、両者にイエローカードが渡されました。)

B: They need to control their aggression.

(彼らは攻撃性をコントロールする必要があるね。)

Crash・Crush・Clashの発音も違う?

「Crash」「crush」「clash」は、発音もよく似ているうえ、日本人にとって区別が難しい音が含まれているのでリスニングもスピーキングも訓練が必要です。発音のポイントを解説するので、ぜひ練習してみてくださいね。

3つの英単語の発音記号は、以下の通りです。

「crash」 ⇒ krˈæʃ

「crush」 ⇒ krˈʌʃ

「clash」 ⇒ klˈæʃ

ポイントは、「r」「l」の違いと、「æ」「ʌ」の違いです。

まず、「r」と「l」の違いですが、「r」は舌先を口の中のどこにも触れずに発音するのに対し、「l」は、舌先を上前歯の近くに当てながら発音することがポイントです。続いて、「æ」「ʌ」の違いです。「æ」は、日本語の「ア」の口の形を作って「エ」のような音を出します。「ʌ」は、舌を中央に置き、口を横に開いて短く「ア」と発音しましょう。

発音を練習をしたら、正しくできているのかチェックすることが大切です。自分で自分の発音を確認するのは難しいので、オンライン英会話で実際に伝わるか試してみると良いでしょう。また、発音認識機能のついた英語アプリやSiriなどに話かける方法も役立ちます。

「Crash」のスラングは?

「Crash」には、以下2つのスラングがあることを知っていますか?

・寝るの意味

・押しかけるの意味

ネイティブスピーカーが実際によく使う表現なので覚えておくと便利です。順に紹介していきます。

寝る

1つ目のスラングは、「寝る」です。ただ寝るというよりは、「疲れ切って倒れる」ようなニュアンスが含まれています。たとえば、「仕事で一日中立ち続けていたら、疲れ切って帰宅後にベッドにクラッシュした」というようなイメージです。

英語例文は以下を参考にしてください。

I'm so tired, I just want to crash into bed.

(すごく疲れた。ただベッドにクラッシュしたい(寝たい)。)

When I got home from the trip, I crashed on the couch and fell asleep.

(旅行から帰宅したとき、カウチにクラッシュして寝ちゃった。)

押しかけるの意味

2つ目のスラングは、「押しかける」「侵入する」です。たとえば、パーティーに招かれていないのに勝手に参加することを 「crash a party」 と表現します。

He crashed the party even though he wasn't invited.

(彼は招待されていないのに、パーティーに押しかけました。)

I found out someone crashed into my backyard last night.

(わたしは、昨夜誰かが裏庭に侵入したことに気づきました。)

「Smash」と「Crash」の違い

最後に、「smash」についても解説します。両者とも、物が激しくぶつかったり壊れたりすることを表しますが、以下のような微妙な違いがあることがポイントです。

<SmashとCrashの違い>

Smashは意図的な行為や暴力を意味することが多く、crashは偶発的な出来事を意味することが多い

Smashは、物が強く砕けることを強調しているのに対し、crashは物が激しくぶつかる様子を意味している

暴力的な場面では「smash」、事故などの偶発的な場面では「crash」を使うことが一般的です。

Crash・Crush・Clash まとめ

この記事では、「crash」「crush」「clash」の違いについて詳しく解説しました。

「Crash」「crush」「clash」は、発音も意味もスペルも似ているため、正しく使い分けるためには、ニュアンスの違いを理解し、発音の練習をすることが大切です。

会話の中でこれらの表現を使いたくなったら、ぜひオンライン英会話「ネイティブキャンプ」のレッスンで使ってみてください。ネイティブキャンプには120ヵ国以上の魅力的な講師が揃っています。

しかもレッスンは24時間予約不要で受け放題なので、スキマ時間を利用してたくさんアウトプットできますよ!今なら7日間の無料体験を実施中。まずは無料体験からスタートしてみましょう!

nativecamp.net

nativecamp.net