ネイティブスピーカーのような発音にするには?発音上達のコツを紹介

英語, 発音, ネイティブキャンプ

日々英語学習をする中でさまざまな壁に当たると思います。リスニングは得意だけどネイティブスピーカーに聞き取ってもらえないと言う場面に遭遇したことがあるのではないでしょうか。ネイティブスピーカーのような発音でテンポの良い英会話ができると、さらに英会話が楽しくなるでしょう。「発音」を上達するための学習方法、音の変化、発音記号や読み方ついて解説します。

英語の発音をよくする方法

英語の発音を上達させるには「発音記号を理解する」ことが重要になります。その理由は、正確な発音をすることでネイティブスピーカーに理解してもらえるからです。また同じスペルでも異なる発音があるため、音がどのように発音されるのかを知ることでスピーキングだけではなくリスニング力も向上することができます。

英語の発音が難しい理由は、そもそも日本語と英語は全く違う言語であり、日本語にはない音があるからです。一見カタカナと英語は似たように聞こえますが、英語の発音を学習することで全く違う発音だと言うことがわかります。そのため洋画・洋楽・海外ドラマで英語に聞きなれていても英語を話すとなると発音するのが難しく感じるでしょう。

ただ、発音学習はそこまで難しくありません。なぜなら音の変化、発音記号や読み方のルールは決まっているからです。これらの法則を理解したら、アプリやサイトを使ったり実際にネイティブスピーカーと話しながら発音を矯正しながら練習していきましょう。お互いに会話内容を理解できネイティブとスムーズにコミュニケーションを取ることができるようになります。

音声変化

ネイティブスピーカーが英語を話すとき、より話しやすくするために発音を変化させて発音しています。具体的に音を繋げたり、省略したり、短縮するといったいくつかのルールや法則があります。

1)リンキング(繋がり)

音と音が繋り発音が変化することです。

・子音+母音

1つ目の単語の最後の音「子音」+2つ目の単語の最初の音「母音」が繋がって1つの音として発音されるパターン

Hold on  [Holdon]→ [ホードォン]

Keep in touch  [Keepin touch]→[キーピン タッチ]

Hang out  [Hangout]→[ハングァウト]

・子音+子音

1つ目の単語の最後の音「子音」+2つ目の単語の最初の音「子音」が繋がってどちらかの子音が省略されるパターン

Hard times  [Har(d)times]→[ハータイムズ]

Stop playing  [Sto(p)playing]→[ストップレイング]

Good day  [Goo(d)day]→[グッデイ]

※()の部分はほとんど発音されません。

・母音+母音

1つ目の単語の最後の音「母音」+2つ目の単語の最初の音「母音」が繋がると「W」「Y」といった音になるパターン

Go away  [Go(w)away]→[ゴウァウェイ]

Do it  [Do(w)it]→[ドウィット]

I am  [I(y)am]→[アイャム]

2)リダクション(脱落)

スペルでは存在するが、発音するときに「発音されない」または「弱い発音」になることです。ただし全ての音が当てはまるわけではなく、話者が強調したいかどうかによっても異なるためケースバイケースとなります。

Exactly  [エグザクリー] ”t”が発音されない 

I have to finish my work [I hafta finish my work]→[ハフタ] “to”が発音されない

Coffee and bread  [Coffenbread]→[コーフィェンブレッド] “and”が弱く発音される

※「コーヒーとパン両方!」と強調する時は「and」をしっかりと発音する場合があります。

3)フラッピング

単語の中の「t」が「r」や「d」の音に変化することです。「T」が母音の間にあること、「t」の前にアクセントがある時にこの変化が起こります。

Water  [ワーダー]

Better  [ベダー]

Shut up [シャダップ]

※(厳密に言うと「r」と「d」の間の音になります。)

また、フラッピングの条件が揃っていない場合は「t」は発音されます。「Tomorrow」の語頭にある「t」「stop」「t」の後ろにアクセントがある場合、どちらも「t」の音を発音します。

イギリス英語ではフラッピングはあまり見られません。アメリカ英語に見られる音声変化となります。また、TOEICやIELTSなどの英語試験にも出題されるためこの法則を知ることで、リスニングやスピーキングに役立つでしょう。

フォニックス

音とスペリングの関係性を理解しながら正しい発音を身につける学習方法のことです。フォニックスを学ぶことでリスニング・スピーキング・ライティング・リーディング全ての技能を向上することができます。基本的なルールをご紹介します。

1)フォニックスでの読み方(ローマ字読みとは異なります)

A a ェア

B b ブ

C c ク

D d ドゥ

E e エ

F f フ

G g グ

H h ハ

I i イ

J j ジュ

K k ク

L l ル

M m ム

N n ヌ

O o オ

P p プ

Q q ク

R r ル

S s ス

T t トゥ

U u ア

V v ヴ

W w ウォ

X x クス

Y y ユ

Z z ズ

この一つ一つのスペリングを繋げて単語を作ると正しい発音となります。ただし、スペリングを繋げることで読み方が変化したり、省略するといったルールがあります。

2)子音+子音

2つの子音が繋がると新しい音になるパターン

「ch:チ、ク、シ」「sh:シ、シュ」「th:ス、ズ」

「watch」「fish」「teeth」

3)母音+母音

2つの母音が繋がると新しい音になるパターン(単語により異なります)

Autum [au(オー)]

Boat [oa(オウ)]

4)サイレントe

「e」を読まずに直前の母音を読むパターン

Smile [スマィル]

Hope [ホープ] 

発音記号

発音記号を読めるようになると正しい発音ができリスニング、スピーキングが一気に向上します。また新しい単語を覚える時も意味や使い方だけではなく、発音記号も理解することで効率よく学習することができます。難しいと感じるかもしれませんが、意外と覚えるのに時間はかかりません。いくつかの項目に分けて発音記号一覧を見ていきましょう。

発音記号一覧

1)短発母音(短く発音する母音)

[æ]: apple, cat, flag, man

[ ɑ ]:box, drama, stop, shot

[ ǝ ]:about, control, ago, sofa

[ ʌ ]:up, come, bus, enough

[ ɪ ]:it, hill, sick, image

[ ʊ ]:book, put, full, childhood

[ e ]:tennis, egg, end, said

2)長母音(長く伸ばして発音する母音)

[ ɑ: ]:father, spa, calm 

[ ɑ:r ]:arm, dark, art, heart

[ ǝ:r ]:bird, heard, turn

[ i: ]:deal, sheep, each

[ u: ]:cool, rule, blue

[ ju:]:use, sure, music

[ ɔ: ] :August, all, walk

[ ɔ:r ]:door, sore, born

3)複合母音(複数の発音が合わさった母音)

[ ai ]:like, idea, mind

[ au ]:out, cloud, down

[ ei ]:age, break, paid

[ ɔi ]:boy, point, noise

[ ou ]:boat, go, window

4)子音

無声子音(発音時に声帯が振動しない音)  有声子音(発音時に声帯が振動する音) 

[ p ]:play, peach, spoon

[ b ]:boil, beach, stab

[ t ]:dirty, take, night

[ d ]:day, shoulder, word

[ k ]:key, park, pocket

[ g ]:ego, get, league

[ f ]:before, final, off

[ v ]:view, level, very

[ h ]:hand, help, home

[ θ ]:throw, nothing, worth

[ ð ]:than, this, that

[ s ]:soon, see, kiss

[ z ]:buzz, easy, zoo

[ ʃ ]:she, sure, sharp

[ ʒ ]:vision, pleasure

[tʃ ]:change, future

[dʒ ]:age, just, Japan

[ m ]:come, meet, make

[ ŋ ]:long, ring, sing

[ n ]:on, night, nine

[ l ]:like, tall, detail

[ r ]:rule, rush, bring

[ j ]:year, yellow

[ w ]:we, wall, way

母音と子音

先ほどから母音・子音と繰り返しお伝えしていますが発音記号一覧を見ながら一旦整理していきましょう。

英語の音は母音と子音から成り立っていて、母音とは「あいうえお」「a i u e o」に近い音、子音はそれ以外の音を指します。

母音は短母音・長母音・複合母音の3種類、子音は無声子音と有声子音の2種類があります。

英語の発音練習のコツ

まずは発音記号を覚えてどの音になるのか把握しましょう。

・ネイティブスピーカーの音声を聴きながら音読する。正しい発音を声に出すことでより覚えやすくなります。

・自分の発音を録音する。自分の発音とネイティブスピーカーの音を比べることで修正する箇所を把握することができます。

・英語学習アプリを使う。発音練習に特化したアプリで練習することで改善点、新しい知識を取り入れながら効率良く学習することができます。

まとめ

英語の発音学習についていかがでしたか。正しい発音でネイティブスピーカーとスムーズに会話ができるようになるともっと会話が楽しくなります。ぜひ学習方法の一つとして取り入れて見てください。

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