英語の未来形のニュアンスによる使い分け、できてますか?

未来形, 英語, ネイティブキャンプ

未来形と聞くと「will」または「be going to」が浮かんでくるかと思います。でも、未来形のニュアンスを使い分けて会話をすることができますか?

いくつかの未来形がありますが、それぞれの場面に合わせた使い方をすることで、よりネイティブスピーカーに伝わりやすくなり、ネイティブスピーカーが使う英語も理解しやすくなります。

この記事では、中学校で学習した英文法を思い出しながら、それに加えてニュアンスで使い分けたコミュニケーションができるように、例文を使って解説していきます。

英語の未来形

未来形とは、現在を中心に考えて「未来の出来事や状態・状況」を表します。未来についての表現方法は「will」「be going to」だけではなく、未来完了形・未来進行形などさまざま表現方法があります。似ているようで実はニュアンスが違うので、下記の項目ごとに例文を使って意味と使い方を整理していきましょう。

Willの意味と使い方

「〜するだろう・〜するつもりだ」と意味を持ちます。具体的に4つに分けて、例文と一緒に説明します。

1)その場で意思決定をしたとき

「今決めた」「〜するね」というニュアンスで、その場で未来のことを決断したときに使用します。

A: "These croissants are the most popular in this bakery."

(このパン屋ではこれらのクロワッサンがいちばん人気です)

B: "Okay, I will take one."

(クロワッサンを1つください)

A: We are out of milk. Can you get it for me?

(ミルクがないの。買ってきてくれる?)

B: Sure. I will get it for you.

(もちろん。買ってくるよ)

2)未来の状態・状況を予測・確信するとき

未来の出来事に対して信じたり、予想するときに使います。

It’s dark and cloudy. It will rain soon.

(空が暗くて曇ってるよ。もうすぐ雨が降るだろう)

Don’t worry about it. Everything will be fine.

(心配しないで。全てうまくいくよ)

※確信が高い時は「I’m positive」「I’m sure」を文頭に置き、確信が低い時は「I think」「I hope」「probably」などを使って表現します。

3)提案するとき

相手を手伝ったり助けたりする際の提案として使います。

I will carry the luggage for you.

(あなたの荷物を運ぶよ)

A: I want to go to this café. Do you know where it is?

(このカフェに行きたいのですが、どこにあるかわかりますか?)

B: I will take you because it's close. Follow me.

(近くにあるので案内します。 ついてきてください)

4)約束するとき

約束するときに使われたり、強い意志を表すときにも使います。

I will call you after I finish work.

(仕事が終わったら電話するよ)

I promise I will finish my homework when I come home.

(家に帰ったら宿題を終わらせるって約束する)

Be going toの意味と使い方

事前に計画をしている、既に決定していることを示します。ただ、事前に決定しているが準備ができていない状態も加えて表現します。もう少し詳しく見ていきましょう。

1)何かをしようとしているニュアンスがあり、未来の予定を話すときに使います。

I’m done with work. So I’m going to go home.

(仕事が終わったから家に帰るよ)

I’m going to be a mom.

(私は母親になる)

2)「〜の方へ向かっているというニュアンス」があり、未来を予測するときに使います。

This is going to be exciting.

(面白くなるぞ)

This project is going to be completed soon.

(このプロジェクトはもう少しで完成する)

WillとBe going toの違い

willbe going toは同じく未来を表しますが、ニュアンスが違います。どのように違うのか比較しながら見ていきましょう。

「will」その場で決定したこと、意思、または不確定な未来を表します。

一方で、「be going to」前から確定している予定や確実に起こる未来を表します。場合によっては失礼なニュアンスになったり、文脈がおかしくなることもあります。しかし、どちらも使える文章もあります。例文と一緒に見ていきましょう。

He is going to be 35 next month.

(彼は来月で35歳になる)

✖️He will turn 35 next month.

彼は35歳になることは確定しているので、この場合はwillは使えません。

We’re going to visit Paris in August.

(私たちは8月にパリへ旅行するの)

✖️We will visit Paris in August.

8月に旅行することが確定しているためwillは使えません。

A:Do you want to go hiking tomorrow?

(明日ハイキングに行かない?)

B①:Sorry, I will go golfing tomorrow.

B②:Sorry, I’m going golfing tomorrow.

この場合のニュアンスの違いがわかりますか?willを使うと、誘われてから今決断したことになるので失礼になってしまいます。be going toを使うことで、予定が決まっているのでと断る理由を相手に伝えることができます。

Everything will be fine.

(全てはうまくいくよ)

Everything is going to be fine.

この場合はどちらでも使うことができます。

willよりbe going toの方が多くの場面で使えるので、困ったらbe going toを使うと確実です。

「現在形」

スケジュールや時間など既に確定していて、変えられない予定を表すときに使います。

Yoga lesson starts at 2:00 p.m. today.

(ヨガのレッスンは今日の2時から始まる)

My flight to New York leaves at 9:00 p.m. tonight.

(ニューヨーク行きの飛行機は今夜9時に出発する)

willを使うこともできますが、現在形はネイティブスピーカーが自然に使う表現方法です。

「現在進行形」

現在進行形は今行われている最中のことを意味します。未来を表すときは、予定が確定していて準備も整っているときに使います。

We are staying at the resort hotel when I go to Hawaii next month.

(来月ハワイに行ったらリゾートホテルに泊まるの)

I’m having dinner with my friend at the restaurant tomorrow.

(明日レストランで友達とディナーを食べるの)

be going toを使うこともできますが、現在進行形の方がより自然にネイティブスピーカーが使います。

未来完了形と未来進行形

1)未来完了形:未来のある時点までに完了している行動や状態を表現し、「will have + 過去分詞形」を使います。

By the time you arrive, I will have finished my work.

(あなたが着く頃には私は仕事を終わらせてるよ)

I will have finished the laundry in an hour.

(1時間後には洗濯を終わらせているでしょう)

2)未来進行形:未来のある時点で進行している行動や状態を表現し、「will be + 動詞の現在分詞形」を使います。

This time tomorrow, we will be flying to Germany.

(明日のこの時間はドイツに向かう飛行機の中だ)

They will be sleeping till their dad comes home.

(彼らはパパが帰ってくるまでに寝てるでしょう)

その他の未来を表す英語表現

1)be to 構文

「〜することになっている」と訳し、未来の変更できない予定や計画を表現します。特に公式な予定や約束、公式な文書や条件などに使います。

The American president is to visit Japan next month.

(アメリカの大統領は来月日本を訪問する)

The baseball game is to be held this weekend.

(野球の試合は今週末に開催される予定だ)

2)be about to:「まさに〜することになっている」

ある行動や出来事が今まさに起ころうとしている状態のことで「主語 + be動詞 + about to + 動詞の原型」を使います。

He was about to leave his room when the phone suddenly rang.

(彼がちょうど部屋を出ようとしたときに、突然電話が鳴った)

She is about to laugh while she is watching a comedy show.

(彼女はお笑い番組を見ながら、今にも笑いそうになっている)

未来形 英語 まとめ

未来形について理解できましたか?いろいろな種類の未来形があり、それぞれ細かく微妙に違うニュアンスで混乱しますよね。

まずはwii(今決めたこと)とbe going to(前から決定していたこと)のこの違いを把握して、現在形・現在進行形・未来完了形・未来完了進行形を使いこなし、細かい未来について話せるようになるのが理想的ですね。このニュアンスの違いを理解してさまざまな場面で使えるようになると、より深い意思疎通ができます。

これからも英語学習を頑張りましょう。

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