皆さんは何かのアレルギーを持っていますか?大人になって発症するケースもありますし、アレルギーには様々な種類があってそれは日本でも外国でも同様です。
そこでこの記事では、英語「アレルギー」について、まつわる色々な英語表現や使い方を紹介します。英語学習をしている人は、ぜひアレルギーについて説明できたり理解できるようにしておきましょう。
- アレルギーの英語表現
- アレルギーはallergy
- Allergy / Allergic Reaction
- I’m allergic toのパターン
- アレルギー症状の英語表現
- アレルギーに関する英語表現
- その他のアレルギー一覧
- まとめ
アレルギーの英語表現
アレルギーとは、体の拒否反応ではなく、ある特定の異物に対して免疫が過剰に反応し体に症状が起こることを言います。
花粉症から猫アレルギーまで、アレルギーには多くの種類があります。アレルギー体質の人は、アレルギー科でアレルギー専門医にかかることができる時代になりました。
海外で急性アレルギー反応にならないとも限りません。そこで、アレルギーについて英語の表現を知っておくことは重要です。
アレルギーはallergy
アレルギーは英語で「allergy」になります。Allergyの語源は、ギリシャ語の変じたという意味の“allos”、そして作用や能力の“ergo”であり、変じた反応能力という意味でallergyになりました。
カタカナ英語での発音は日本語とは違い、アラジィまたはアラージィのようにします。筆者が住むイギリスでは前者のアラジィのほうが使われている印象があります。間違っても外国人を相手に「アレルギー」と発音しないでくださいね。
英語辞書で調べるallergy
さらに、英語の辞書Cambridge Dictionaryで単語allergyを調べてみます。
ぜひ、この英文がどのような意味になるのか訳してみましょう。次の単語をヒントにすると訳せそうでしょうか?
Breathing 息をすること・呼吸
Certain(特定できるが名前が分からない)ある
Substances 物質
この英文は以下のような訳になります。
「特定の食べ物を食べたり、特定の物質の近くにいたりしたために、人が病気になったり、皮膚や呼吸の問題を発症したりする状態」
確かに、食べ物で食物アレルギーを発症、猫のそばに行ったらアレルギー発症、そんな状態がallergyです。
引用:Cambridge Dictionary “allergy”
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/allergy
次では「allergy」そして、もう一つアレルギー関連でぜひ覚えたい「allergic reaction」の使い方の紹介に進みましょう。
Allergy / Allergic Reaction
ここからは、さらにallergy、そして”アレルギー反応”のフレーズallergic reactionについて、例文とともに使い方をみていきましょう。
Allergy
上で紹介したallergyは医学英語です。可算名詞ですので、複数形はallergiesにすることを忘れないようにしましょう。
私は猫アレルギーです。
この例文のように、◯◯アレルギーがあると言う場合にはhaveを使いましょう。
私は猫アレルギーはありません。
この例文は、I don’t have a cat allergy.と同じ否定形ですね。
アレルギーによる痒みがあって辛いです。
アレルギーの症状で多いのが痒みです。このようなときは、掻かないようにし痒みのある患部をすぐに冷やすと良いそうです。アレルギーにつきもののitchiness(痒み・痒さ)を一緒に覚えることをおすすめします。
due to/~のせいで・~が原因で
Allergic Reaction
Allergyに関連する用語allergicには「アレルギーの・アレルギー性の・アレルギーが引き起こす」、また「アレルギー体質の」という形容詞としての意味があります。
また、あの人にアレルギーがあるなどと言う際にもallergicが使われます。Allergicにreactionを加えてallergic reactionにすると英語で「アレルギー反応」の意味になります。
弟はピーナッツにひどいアレルギー反応があります。
ピーナッツでも蕎麦でも、人によってはアレルギー反応が出てしまいます。ご自分が何かに強いアレルギー反応を持つ場合は、ぜひ英語で説明できるようにして下さい。
I’m allergic toのパターン
Allergicを使い、主語+be動詞+allergic toのパターンで「◯◯アレルギーがある」ということを相手に伝えることができます。自然な言い方ですので使えるようになることをおすすめします。
私はバナナアレルギーがあるんです。
彼は卵アレルギーだったけれど、今は違います。
アレルギー症状の英語表現
さて、何かのアレルギーがあるとその症状に悩むことになってしまいます。それら症状の英語をどう表現するのか紹介しましょう。
アレルギー症状の英語
まずはアレルギー症状、そしてその英語表現をリストアップします。◯◯があると言う場合には、やはりhaveを使ってI have ◯◯のように表現します。
皮膚の痒み itchy skin
くしゃみ sneezing
涙目 watery eyes
発疹 rash
鼻水 runny nose
咳 cough
頭痛 headache
呼吸困難 breathing difficulty/struggling to breathe
アナフィラキシー反応 anaphylaxis
アレルギーに関わる英語
アレルギー科 allergy department
アレルギーの薬 allergy medicine
抗ヒスタミン剤 antihistamine
アレルギーになりやすい家系 have a family history of allergies
アレルギーに関する英語表現
世の中には様々なアレルギーがありますが、意外なところでは水アレルギーなるものもあるようです。
水に触れ30分ほどすると蕁麻疹が出るというもので世界に32人だけいるという試算があるとのことです。寒暖差によっても、自律神経が乱れてアレルギーが出る場合もあります。
ここからは、各アレルギーについて英語の表現を紹介します。
ハウスダスト
ハウスダストとは、家のなかのホコリやチリで1mm以下の小さいものを指します。そこにはダニの死骸、カビや人間の皮膚片からペットの毛など様々なものが含まれます。
ハウスダストの英語表現でキーとなるのは「dust」です。Dustにはチリ、ホコリ、粉塵などの意味があるからです。
a dust allergy
an allergic reaction to dust
姉はハウスダストアレルギーがあるので、じゅうたんから木のフローリングに変えました。
花粉アレルギー
アレルギー症状と言うとき、多くの人が花粉アレルギーに悩んでいるのではないでしょうか?日本では桜前線ならず、季節になれば花粉前線も毎日のようにテレビで流れます。
海外でもスギや花粉によるアレルギーに悩む人はいて、花粉が飛ぶ時期になると話題になります。
花粉アレルギーは英語で「hay fever」や「pollen allergy」で表現します。pollenはズバリ花粉の意味を持ちますが、一般的な会話ではhay feverが使われます。
花粉症については、ネイティブキャンプブログ「春先の恐怖、【花粉症】って英語でなんて表現するの?」で詳しく取り上げています。花粉症の方はぜひご参考にしてください。
https://nativecamp.net/blog/20240227-pollinosis
鼻水や眼の痒みが出てきて、花粉症の季節がきたと感じています。
イギリス在住の日本人が花粉症にかかったものの、一時帰国ではまったく問題なくなるという話を聞きます。このように同じ人でも環境によって花粉アレルギーを発症する、しないがあるんですね。
食物アレルギー
卵黄、そば、ナッツ、牛乳、小麦、えび・カニなどの食べ物によって、全身じんましんや呼吸困難や嘔吐など、アレルギー症状が出ることがあります。
そのため、ホテルや学校など自宅以外の場所で食事をする場合、何か食物アレルギーを持っていますか?と必ず聞かれることが大切であり一般的になってきましたね。自然に、食べ物の袋や箱に記載のアレルギー表示の確認をしている人もいるでしょう。
そば(粉)アレルギー buckwheat allergy
卵アレルギー egg allergy
甲殻類アレルギー shellfish allergy
乳製品アレルギー dairy allergy
ナッツアレルギー nut allergy
小麦アレルギーと言えば、グルテン(gluten)が原因です。グルテンとはタンパク質であり、小麦粉に水を加えてこねると粘りや弾力性が出るのもグルテンのためです。グルテンに反応する人にはグルテンフリーのパンや麺類という選択肢があります。
金属アレルギー
金属アレルギーとは、金属が汗や唾液で溶けて金属イオンになり、それを体が異物と感じて起こる反応です。ですので、ピアスやネックレスなどをつけることで皮膚がかぶれたりしてしまうのです。
金属アレルギーで肌がかぶれるので、アクセサリーをつけなくなりました。
この例文のように、金属アレルギーはmetal allergyで表現しましょう。
動物アレルギー
かわいい猫でも犬でも、人によっては動物に対してアレルギー反応を起こすことがあります。
家庭でペットとして飼う動物のアレルギーはpet allergy、猫アレルギーであればcat allergy、犬アレルギーならdog allergyです。Allergyを覚えればいろいろと応用ができることが分かりますね。
犬アレルギーがあります。
この英文はすでに紹介した通り、I’m allergic to dogs.にすることもできますね。
ネコを飼っている友人の家を訪ねたのだけど、猫アレルギー用の抗ヒスタミン剤を飲み忘れたのでくしゃみが出始めたんです
その他のアレルギー一覧
最後に、その他のアレルギー英語について紹介します。
アトピー性皮膚炎はatopic skin disease、しかし日常会話ではeczemaのほうが使用されます。
アレルギー性鼻炎 allergic rhinitis
まとめ
アレルギーの英語はallergyを基本に、I have/I’m allergic toのパターンで「◯◯アレルギーがある」にして自分の状態を伝えることができます。
日常生活に影響を及ぼす可能性さえある各種のアレルギー、海外でも伝えられるようぜひ準備しておくことをおすすめします。

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.