みなさんは、「かつら」を英語でどのように表現するか知っていますか?思い出せそうで、なかなかパッとすぐには出てこない……という方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、「かつら」を意味する英語表現をご紹介します。また、関連するスラングもご紹介します。
さらに、関連して「禿げ」にまつわる英語表現もさまざまなものを解説していきます。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
かつら 英語表現
まずは、「かつら」を意味するいくつかの英語表現をご紹介します。
ここでは、代表的なもの3つ(「wig」「hairpiece」「toupee」)を解説します。
wig
「Wig」は頭全体を覆うような総かつらを指します。かつらをかぶる・つけるは「wear a wig」と表現します。また、鬘師(かつらし)は「a wig maker」といいます。
My younger sister wore sunglasses and a blonde wig.
私の妹はサングラスをかけて、金髪のかつらをかぶっていました。
My father started wearing wigs as he lost all his hair.
私の父は髪の毛がなくなってしまったので、かつらを付け始めました。
He was wearing a black wig.
彼は黒いかつらをかぶっていました。
We need a blond wig for a drama.
演劇のために金髪のかつらが必要なんです。
※演劇はa playと表現することもできます。
I’m looking for a black wig.
私は黒いかつらを探しています。
hairpiece/toupee
「Wig」が完全に頭を覆うタイプのかつらを指すのに対し、「hairpiece」は「部分かつら」、「toupee」は「髪の不足を補うもの」を指します。かぶるというよりは装着タイプと考えてもわかりやすいかもしれません。
ちなみに、日本語で「エクステ」という言葉がありますが、英語でも長い付け毛のことは「extension」と言いますよ。
She went on a date with a hairpiece.
彼女は部分かつらをつけてデートに行きました。
His hairpiece was so natural that I couldn’t tell.
彼の部分かつらはとても自然で、私にはわかりませんでした。
I bought a hairpiece.
私は部分かつらを買いました。
The toupee will cover his bald area.
その部分かつらは彼の禿げている部分をおおいます。
His toupee was blown away by a strong wind.
彼の部分かつらは強い風で飛ばされてしまいました。
Wigに関するスラング
ここからは、wigに関するスラング表現をいくつかご紹介します。
Wig
「Wig」は、スラングとして使われる場合があります。何かにとても驚いたとき、クレイジーなことが起きたときなどに「Wig!」または「Omg my wig flew!」のように驚いたトーンで言います。
これは、「かつらが飛んでしまうくらい驚く」というイメージです。なお、実際にかつらを付けているかどうかは関係ありません。
A:I won the lottery!
B:Wig!
A:宝くじに当たったよ!
B:まじで!
bigwig
「Bigwig」を直訳すると「大きなかつら」ですが、スラングでの意味は「重要な人・著名人・大物・偉い人」などの意味になります。これは、もともとヨーロッパでは著名人が大きなかつらをつけていたことが理由です。
She said that she was invited to a dinner with local bigwigs.
彼女は地元の有力者たちとのディナーに誘われたと言っていました。
The bigwigs worried about the future of the industry.
大物たちはその産業の未来について心配しました。
Her dad is a bigwig in politics.
彼女のお父さんは政界の大物です。
wiggy
「Wiggy」はスラング表現で「興奮した」「不穏な、イライラした」「かっこいい」などの意味があります。
Don’t get wiggy.
イライラしないで。
Oh, your new office is wiggy!
新しいオフィス、かっこいいね!
Things are getting wiggy in the country.
その国は不穏な状態になっています。
おまけ 「禿げ」の英語表現
ここからは、おまけとして「禿げ」の英語表現をご紹介します。
なお、ここではさまざまな表現をご紹介しますが、いずれも使う相手や場面には気を付けてくださいね。自分の髪の毛のことを気にしている人は多いため、相手のことを不必要にイジったりしないようにしてくださいね。
bald
「Bald」は「禿げ」を意味する定番の単語です。髪の毛がない人のことを指します。この単語は自分の意思とは無関係に髪の毛が抜けてしまった場合に使われます。
また、後ほど解説しますが、いわゆる日本語の「スキンヘッド」もこの単語で表現できます。なお、「bald」単体でも良いですし「bald head」や「bald-headed」と言うこともできます。
My father is bald.
私の父は禿げています。
My husband said that he thought he was starting to go bald.
私の夫は、自分が禿げてきたと思うと言っていました。
I don't care that I'm bald.
私は自分が禿げていることを気にしません。
Chrome dome
「Chrome-dome」はスラング表現です。Chromeは「クロムめっきを施した金属」を意味します。頭が光っている様子やツルツルだということを強調する表現です。
He's got a chrome dome.
彼は禿げています。
Don't call people chrome dome.
人に対して「禿げ」と呼ばないで。
My dad is a chrome dome.
私のお父さんは禿げています。
Cueball
「Cueball」は「ビリヤードのボール・玉」という意味があります。その形やツルツル具合から、こちらも同じように「禿げ」を意味するスラングです。
The old man’s head we saw yesterday was like a cueball.
私たちが昨日見かけたお年寄りの男性の頭は禿げていました。
Don't call me cueball!
禿げと呼ばないで。
Taller than one's hair
「Taller than one's hair」は「髪の毛よりも背が高い」という意味があり、禿げていることをユーモアを持って表現する言い方です。
He’s not bald, he’s taller than his hair.
彼は禿げているんじゃなくて、髪の毛よりも背が高いだけです。
Skullet
「Skullet」は禿げのなかでも「O字の禿げ(頭頂部から髪の毛がなくなり、横や後ろの髪が残っている状態)」を指します。
That man has a skullet.
あの男性はO字禿げです。
Follicly challenged
「Follicly challenged」は「髪の毛に欠陥がある」という意味で、こちらも遠まわしにいう表現です。
Some people say ‘follicly challenged’.
髪の毛に欠陥があるという人もいます。
おまけ 【スキンヘッド】はそのまま通じる?
日本語には「スキンヘッド」という言葉があり、髪の毛を剃り上げた人・丸坊主の人を指しますよね。カタカナの言葉だから、英語でも同じように使えるんじゃないの?と思った方は少し注意が必要です。
というのも、英語の「skin-head」には「危険な人」や「不良・ギャング」、また政治的に「白人至上主義者」といったイメージがあります。ですので、それらを連想させないためにも、ヘアスタイルとしての丸坊主と言いたい場合は「shaved head」や先ほどご紹介した「bald」などを使う方が無難です。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「かつら」の英語表現について、一般的な表現やスラング表現などをご紹介しました。それぞれの意味やニュアンスの違いを理解するきっかけになればうれしいです。
また、あわせて「禿げ」のさまざまな英語表現についても解説しました。「かつら」や「禿げ」という言葉は日常会話でそれほど多く使う言葉ではないかもしれませんが、だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「かつら」や「禿げ」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「かつら」や「禿げ」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、かつらを付けたことがあるか、身近にかつらを付けている人がいるかどうかなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.