お正月の風物詩「凧揚げ」って英語でなんて表現する?凧揚げやお正月遊びの英語での説明も含めてご紹介します!

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今回は、お正月にする日本の昔の遊びを英語で何と言うのか見ていきますよ!お正月らしい遊びと言えば凧揚げですが、英語ではどう言うのかご存じでしょうか。

もし英語圏にこのような遊びをする文化がないなら、説明も英語でできないといけませんよね。そもそもどんな歴史がある遊びなのかご紹介しながら進めます。

凧揚げとは

凧揚げは、竹などを材料にして作った骨組みに紙や布を貼り付け、糸で引っ張り空に上げる遊びです。皆さんもご存じですよね。この仕組みを英語で説明するのは大変そうですが、助かることに凧には英語の名詞が既にあります。

凧 英語表現

「凧」と「凧揚げ」をそれぞれ英語で言ってみましょう。

 kite

凧は英語でkiteと言います。半分日本語になっているので暗記の必要はなさそうですね。

面白いのは、日本では凧揚げがイカ揚げと呼ばれていたことです。江戸時代、イカ揚げによって喧嘩になるため「イカ揚げ禁止令」が出されました。それなら「凧揚げ」ならいいだろうと、名前が変わったそうです。そこまでして凧揚げがしたかった江戸時代の人々って…!

I made a beautiful kite today!
今日、キレイな凧を作ったよ!

 凧揚げ kite flying

「凧揚げ」は、英語でkite flyingと言います。漢字だと「揚げ」になっていますが、空に飛ぶものなのでflyを使います。

Let’s go kite flying!
凧揚げしようぜ!

おまけ お正月の遊び 英語表現

凧揚げ以外にもお正月らしい遊びはありますが、これらを英語でどう説明したものでしょうか。日本文化に興味がある外国の方なら、興味を持って聞いてくれるでしょう。例文を含めて紹介していきます。

 福笑い

福笑いは海外にないためそのまま説明をする必要がありますが、似たようなゲームを引き合いに出して説明するパターンも使えると思います。そこでご紹介するのがpin the tail on the donkeyです。

壁にロバの絵を貼り、そのロバのしっぽを目隠しをしながら一番適した場所に貼り付けたプレイヤーが勝者というゲームです。パーティーや誕生日会で行うこともあるそうです。

福笑いを説明する場合は、以下のような例文を作って言ってみましょう。

Fukuwarai is similar to “pin the tail on the donkey”.
福笑いは “pin the tail on the donkey”に似ています
Place the facial features, like the eyes, nose, and ears, onto the right position on the picture showing a human face.
目や鼻や耳を、人の顔を表した絵の上の正しい位置に置いてください

こま回し

「こま」は英語でa spinning topと言います。文脈からこまとわかる場合はa topと省略してもOKです。

Spin「回す」という動詞です。フィギュアスケートの実況解説でよく使われていますし、日本語でも違和感がない英単語だと思います。

こま自体は日本文化特有のものと思われがちですが、似たようなおもちゃは世界中にあるので特に説明する必要はないでしょう。名詞にspinningと回ることが説明されていることからも、その単語ひとつで何かわかります。

The girl is really good at spinning a top.
その女の子はコマ回しがすごく得意だ

 羽根つき

羽根つきは、英語でbattledore and shuttlecockと言います。

あまり見慣れない単語かもしれませね。「羽子板」はbattlecock「羽根」はshuttlecockなので、この2つを合わせたわけです。

Battledore and shuttlecockでピンと来ていないようなら、日本流のバドミントンだと説明すると良いでしょう。Battledore and shuttlecockに使う動詞はplayです。

We usually play battledore and shuttlecock on winter holidays.
うちらは冬休みによく羽根つきやるよね

 けん玉

けん玉のルーツはいろいろ言われていますが、ギリシャ発祥説もあれば、フランス、中国を起源とする説もあります。日本には江戸時代中期に伝わったと言われており、お酒の席で大人がするものだったそうですよ!いつからお正月の遊びとして定着したかはわからないそうです。

そんなけん玉は、英語でcup and ballと言います。どちらを先に言ってもいいので、ball and cupと言っても伝わります。日本のあのけん玉を指す場合は、そのままローマ字でkendamaと表記します。

This is called kendama. Let's try it!
これはけん玉って言うんだよ。やってみて!

かるた

かるたの由来は2つあるそうです。

ひとつは、平安貴族たちがやっていた「貝覆い」から来ているという説です。ハマグリの貝それぞれに上の句と下の句を書いて、上下の句が合わさる組み合わせを探す遊びがあったのだとか。かるたの原型とも言える遊び方ですよね。

そしてもうひとつは、ポルトガルの宣教師から伝えられた説。ポルトガル語で手紙を意味する「カルタ(carta)」が起源で、南蛮かるたと言われていたそうです。西洋らしくトランプに似た遊びだったみたいですよ?

英語では、playing cardsが適した訳だと思います。日本文化をそのまま伝える場合には訳さずローマ字で言ってしまってもいいですが、現物を見せたり、説明を追加しないと正しくは伝わらないかもしれませんね。

Karuta is a Japanese traditional playing card.
かるたは、日本の伝統的なplaying cardです

ルール的には、英語に訳してかるたを海外の方と一緒にプレイできるかもしれませんね。

 百人一首

百人一首は、100種の和歌をまとめた歌集です。鎌倉時代に出来ました。

もともとは宮中だけの遊びだったらしいのですが、江戸時代には歌かるたとして庶民の間にも広がったそうです。現代人にも親しまれており、小学生のうちから百人一首を覚えて皆で競ったりしていますよね。

海外にはないものなので、百人一首は英語での説明をできるようにしておいた方が良いでしょう。ローマ字表記にはハイフンを使うと、長い文字が見やすくなります。Hyakunin-Isshuと表記してみましょう。

Hyakunin-Isshu is a collection of one hundred Japanese poems.
百人一首は、日本の100種の歌を集めたものです

百人一首は日本人が理解するのも難しいものですが、英訳してあげると喜ばれます。独特の雰囲気までは伝わりませんが、少なくとも意味を伝えたいのであれば勉強しておかないといけませんね。

どのような訳になるのか、例として2つを以下に挙げておきます。

“The flowers withered,
Their color faded away,
While meaninglessly
I spent my days in the world
And the long rains were falling.”

これは何の歌かわかりますか?

「花の色は
 移りにけりな
 いたづらに
 わが身世にふる
 ながめせしまに」

 です。

小野小町の有名な歌ですね。むしろ日本人が英訳を見てこの歌の意味を知ることができます。

Their color faded awayでは、色がフェードアウトして変わっていく様を上手く表していますね。

では、こちらはどうでしょうか。

“The stranger who has traveled far,
The friend with welcome smile,
All sorts of men who come and go
Meet at this mountain stile,
They meet and rest awhile.”

こちらの歌は、

「これやこの
 行くも帰るも
 別れては
 知るも知らぬも
 あふ坂の関」

です。

蝉丸による歌です。最初のThe stranger who has traveled farで、遠くから来た見知らぬ人が登場人物であるとわかりますね。

これらの歌の英訳はWilliam N.Porter著『A HUNDRED VERSES FROM OLD JAPAN』(1909)から引用しています。意味を伝えるためにはそれぞれの解釈も入るので、また違った文法や語彙を使うでしょう。人によって訳し方が異なる点も言語の面白いところです。

ある程度日本語に慣れている海外の方なら、自分で百人一首を作れるかもしれません。実際、俳句に挑戦して出句している人もいます。昔の言葉に限定すると難易度が高くなるため、今の言葉で最低限のルールを守って作るのもお正月にいいかもしれませんね。

まとめ

お正月の風物詩は、日本文化に根付いているものでも英語で表現できるものもありましたね。中には、海外にないため最初から説明が必要なものもありましたが、スマホで現物写真を見せるなどしながら説明すれば、英語力に自信がなくても伝わるものは多くなります。

さまざまな英語表現を知ることでその伝える力はどんどん上がるので、今回のようにお正月ならお正月と、テーマを決めて語彙力を増やしていきましょう!

 

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