今回は、「勝利」を英語でどう伝えるのか解説していきます!皆さんは、「勝利」と言われてどのような英単語が思い浮かびますか?その単語の品詞はわかるでしょうか。文の中のどの位置に入れれば自然な会話となるのか、以下で学んでいきましょう!
「勝利」の英語表現
「勝利」を英語で表す際には、似た意味を持つ言葉が複数あるのでセットで覚えることが大切です。対して大きな意味の違いはなくとも、ニュアンスが異なる場合は使いながら覚えていきましょう。
win / victory
「勝利」は、英語でwinやvictoryと言います。皆さんの中には、「勝利」と言われてこのうちのどちらかを思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。
Winもvictoryも意味は同じです。ただし、winは名詞だけでなく動詞にもなり、「勝つ」「勝利する」という意味があります。一方、victoryは名詞しかありません。例文をチェックしてみましょう。
You’ve got a victory!
「君は勝ったんだ!」
この例文の中で使われているvictoryは名詞ですから、冠詞のaが直前に付きます。
She finally won the prize!
「彼女はついに賞を取った!」
こちらの例文の中ではwinが動詞として使われていますが、過去形は不規則動詞でスペルが変わるため注意しましょう。英語では、prize「賞」を取るときにwinを動詞として使います。日本語訳でわかりやすくするならば「勝ち取る」でしょうか。
beat
Beatは「打ち負かす」や「やっつける」という意味があります。「勝利」と訳すこともできますが、beatは何かを叩く際に使う動詞なので相手を打ち負かすイメージがあります。
この動詞も不規則動詞で、動詞変化はbeat-beat-beatenとなるため気を付けましょう。
Scotland has beaten the opponent in the tournament!
「スコットランドがトーナメントで敵を打ち負かせたぞ!」
スポーツの場合の「敵」は、例文の中に出てきたように英語でopponentと言います。もしかしたらenemyという単語を思い浮かべた方もいるかもしれませんが、enemyは自分を攻撃してくる敵であり、戦争などで使う表現なのでニュアンスが違います。日本語にするとどちらも「敵」ですが、英語では使い分けをします。
「勝利」の関連表現
では、ここからは「勝利」にまつわる英語の関連表現をご紹介していきます!基本となるwin, victory, beatを覚えたら、以下も追加で暗記してみてくださいね。
完全勝利
相手に圧倒的な差を付けて勝つ気持ちの良い「完全勝利」は、英語ではいくつか表現方法があります。すでに皆さんは上記で「勝利」はvictoryと言うことを学びましたので、このvictoryを使った表現を以下に記載しておきます。
complete victory
Completeは、「完全な」という意味の形容詞です。これにvictoryを付ければ、和訳の通り「完全勝利」となりますよ。Completeは、日本向けのゲームをしていると「ミッション・コンプリート」と音声が流れることでお馴染みです。
total victory
Totalも「完全な」「全くの」という意味です。日本語になっている「トータル」は「合算して」という意味なので少し違いますね。注意が必要です。
absolute victory
Absoluteは「完全な」「完璧な」という意味です。ネイティブスピーカーは、物事を強調する際などにabsolutelyとよく言うので、ぜひここで覚えておいて欲しい表現です。
entire victory
Entireも「完全な」という意味です。英語では「完全な」という形容詞がいかに豊富かわかりますね。
perfect victory
Perfectは「完全な」と訳しますが、そのまま「パーフェクト」として捉えた方がわかりやすいでしょう。
clean victory
Cleanは「欠点のない」「傷がない」という意味です。日本語でも、「クリーンな状態」と言いますね。キレイなほど、欠点がないほど完璧に勝ったという意味になります。
例文では、以下のように使います。皆さんも、好きな表現を使ってオリジナルな文章を作ってみましょう。目の前にネイティブスピーカーがいると仮定し、英会話を頭の中で繰り広げてみてください。
I've never seen such a complete victory.
「これほどまでの完全勝利は今までに見たことがない」
勝利を掴む
「勝利を掴む」にも、いくつか英語での言い方があります。ここで使う「勝利」にvictoryを使います。問題は「掴む」の方の動詞です。
ここで使う「掴む」には、grabとgainがあります。
Grabは「つかみ取る」「ひっつかむ」という意味で、gainは「(努力して)得る」「獲得する」という意味です。イメージとしては、grabは手で何かをもぎ取る形で、gainは「得る」ことに重点が置かれている状態です。
ですから、「勝利を掴む」を英語で表現したいのであれば、以下の2通りが一般的です。
grab a victory
gain a victory
では、例文です。
I’m sure you can grab a victory! Believe in yourself!
「君なら勝利を掴めるよ!自分を信じて!」
日常生活では、「勝利」というとやはりスポーツに関するものが多くなりますね。
勝敗
「勝敗」は、英語でwin or loseと言います。日本語と同じ仕組みでわかりやすいですね。winが「勝つ」、loseが「負ける」です。名詞の「勝利」と「敗北」ではなく、動詞バージョンで表記されている点がポイントです。
ただ、ここで注意しなければならないのが、win and loseではない点です。andではなくorになっているのでしっかりと暗記しましょう。勝つか負けるか、どちらかひとつです。
“Life is about winning or losing.” My mother always says this.
「”人生は勝つか負けるかだ” 母がいつもこう言ってるんだ」
「負け」は英語で?
「勝利」はwinかvictoryですが、「負け」「敗北」は英語でどう言うのでしょうか。答えは、lossかdefeatです。
Lossは、上記でも出てきた「負ける」という動詞のloseと似ていますよね。loseを使って文を作る際には、誰に負けたか説明しなければいけないときもあります。そんなときは、lose to~かlose against~を使いましょう。これで、「~に負ける」と表現できます。ちなみに、loseの過去形はlostで、こちらも不規則動詞なので注意してください。
Defeatは動詞では「敵を負かす」「倒す」という意味になります。名詞では負けているのに動詞では相手に勝っているので、この単語を初めて知る方にとってはややこしい単語と感じるでしょう。慣れてくると、「どこがややこしいの?」とわからないほど馴染んでくるので、この境地を目指してみてください。
You are too afraid of defeat. On the other hand, I’ve got loads of experiences of loss.
「君は敗北を怖がりすぎなんだよ。一方で私はたくさんの負けた経験がある」
スポーツに関する英語
勝利と敗北がつきもののスポーツ。世界で話題になるスポーツにまつわる英語はそのままカタカナで日本語になっていることも多いのですが、意外と知らない言い方もあります。皆さんは、以下のうちどこまで聞いたことがありますか?学生時代のことを英語で言う際に、体育の授業のことや部活動のことに触れるなら知っておきたい単語です。
まずは、スポーツの種目を英語で言ってみます。
水泳競技 water sports/swimming
水泳競技は、言えなくても見たらわかる単語で構成されていますよね。シンプルにswimmingだけでもOKです。
陸上競技 athletic sports/track and field
陸上競技の場合も水泳競技と同じで2つの言い方があります。Track and fieldは今の中学生の英語の教科書に出てきますが、athletic sportsを「陸上競技」と訳せる方は少ないのではないでしょうか。
体操 gymnastics
日本が強い体操は、英語でgymnasticsと言います。聞いたことがあるようなないような…という方も多いのでは?パッと「体操」とは結びつかないかもしれませんね。
格闘技 fighting sports
格闘技を表す英語にはfightが入っているので、「ファイト」「闘う」のイメージから正解にたどり着くかもしれません。
武道 martial arts
武道は意外と英語で言うのが難しいです。見たらわかる方はいても、自分から英会話の中で使っていけるかと言うとなかなか馴染みが薄いものになります。
球技 ball game
球技は簡単ですが、これも自分から発したり書いたりする前には調べないとわからない方が多い単語です。見たらとてもシンプルなので読んだり聞いて理解することはできそうですよね。
まとめ
「勝利」は英語でwinかvictoryでしたね。英語学習をする際には覚えておきたいフレーズも多いので、lose to~なども一緒に覚えておきましょう。今回ご紹介した単語はスポーツの試合を観戦しているときなどに使えるため、英語力アップのために何度も書いて覚えてみてください。スポーツの話題は世界中で通用するため、スモールトークでも使えます。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.