「頑張れ!」の英語表現は!?フレーズによっては失礼に!?

You can do it

日本語ではよく使う表現なのに、英語だと意外と知らないフレーズって結構ありますよね。その一つが「頑張れ」です。

英語でどのように表現するのでしょうか。

英語では日本語の「頑張れ」のように一つでいくつものシチュエーションに使える言葉がないので、シチュエーション別で使える表現を紹介していきます。

英語での「頑張れ」はシチュエーション別で覚えるべき

私たちは「頑張れ」という言葉を様々なシチュエーションで使っているためその場で使い分ける必要がありません。

となると、英語で「頑張れ」という表現を学ぶ時にどの表現が最適か選ぶ時に時間がかかってしまうでしょう。

英会話のレッスンなどで使えるようにするなら、どんなシチュエーションの時にどの「頑張れ」を使うべきなのか、これを把握しておく必要があります。

どんな言い回しがあるのかを知るだけでなく、いざという時に実際に使えるように練習をしておくべきでしょう。

そのために有効なのは、フレーズを暗記する時にその言葉の意味まで理解することです。

訳せばすべて「頑張れ」になってしまうのですから、より深い意味まで知っておかないと使いたい時に出てきません。

単語ひとつひとつの意味をとり、この「頑張れ」にはこんなニュアンスが含まれているのかと理解できれば覚えも早いです。

それでは、以下でどのような英語の「頑張れ」という表現があるのか見ていきましょう!

大変な時に「頑張れ」と言いたい時

相手が大変な状況であったり、落ち込んでしまっている時に使える「頑張れ」を紹介します。

Hang in there!

Hang in there!という表現は、日本語訳をすると 「困難な状況であってもくじけずに粘って!」
「もちこたえろ!」
という意味になります。

Hangは身近なところでいうと洋服をかけるハンガーに使われています。

これはひっかかるというようなニュアンスで、そのまま耐えてひっかかり続けろという直訳になっています。

相手が大変な状況である中でも既に頑張っている時に使える表現と覚えておきましょう。

スポーツの試合などで使えるので、応援したい時に積極的に使ってみてください。

ちなみに、この表現はパソコンを開いて英語で「頑張れ」は何と言うのかを調べると最初に出てくることがあるくらいポピュラーな表現です。

ですが、他のシチュエーションでは使えないためしっかり理解している人しか正しく使いこなせないでしょう。

スポーツの試合で声をかけるなら、

“Hang in there! You can win! You can be the winner!”

「頑張れ!君なら勝てる!勝者になれるよ!」

こんな感じでしょうか。勝ち負けがあるスポーツに向いている掛け声ですね。

Hold out/Hang on

こちらは文章の中に盛り込むことができる熟語的表現です。

掛け声だとやはり口語で一般的なのはHang in there!となるので、文語的表現として捉えるのも良いでしょう。

同じく踏ん張っている状況で頑張ることを指します。

文章の中に入れるなら以下のようになります。

“They held out/hung on till reinforcements arrived.”

「援軍が来るまで頑張った。」

ここでも「頑張った」は「踏ん張った」と訳しても良いでしょう。

Cheer up!

Cheer up!は「元気を出して!」という意味合いで、大変な状況の中でも落ち込んでいる人に対して使う表現です。

頑張っている人へ向けた応援メッセージというよりは、くよくよとしていたり気分が落ちている相手に向かって言える日常英会話表現です。

ですから、もし気持ちが沈みきってしまっている相手であれば優しく言えるフレーズでもありますね。

一つ前で紹介したスポーツの試合で叫んで言える表現とは少し違うニュアンスを含みます。

“Oh no…, I’ve lost my key. My mother must be angry.”

「最悪だ…、鍵をなくしちゃったよ。絶対母さんに怒られる。」

“Cheer up, Mike. Somebody may find it.”

「元気出してよマイク。誰かが見つけてくれるかもしれないよ?」

相手の背中を一押しする時の「頑張れ」

何かに向かって頑張っている友達を勇気づけたい時、背中を押してあげたい時、応援しているよと伝えたい時に使える「頑張れ」は何と言うのでしょうか。

You can do it!

助動詞canを使って「あなたならできるよ!」と励ます表現がYou can do it!です。

これも、頑張らなくてはいけないことが目の前にあり、相手がまだそれに直面していない時に応援として使える表現です。

自信を付けてほしい時に言えば相手の緊張を解くこともできるでしょう。

自分自身を励ますなら”I can do it!”ですね。

“I have a big presentation tomorrow, but I don’t like it….”

「明日大きなプレゼンがあるんだけどやりたくないんだよね…。」

“Oh, you can do it, Jane! I was moved by your last presentation. It’s OK!”

「ジェーンならできるって!この前のプレゼンで私感動しちゃったし、大丈夫だよ!」

Go for it!

ネイティブスピーカーも頻繁に使う表現として、Go for it!があります。

これはGoが「行く」という意味ですから、直訳すれば 「それに向かって行け!」 となります。

今から何かに向かう相手に対してそれを応援できる表現ですね。

夢に向かっている人、好きな人とデートに行く人、大切な試験の直前など、そんな時にはぴったりの言い回しです。

やはり意味的にはどんな状況にも使えるような「頑張れ」という表現ではありませんが、目標に向かって頑張る姿はビジネスシーンでもプライベートでもあることですから覚えておくと便利です。

“This is my last game in my school life.”

「これが私にとって学生生活最後の試合なの。」

“Go for it!”

「頑張って!」

Good luck!

Good luck!は「幸運を祈る!」と訳されますが、これも何かに向かってこれから頑張らなければならない人に対して言える「頑張れ」という表現です。

英語での「頑張れ」の中では定番と言えるかもしれませんね。ウェブ上では略されて「GL」と書くこともあります。

英会話レッスンなどでは文字を扱いませんが、このようなウェブ用語も同時に覚えておくと英語のSNSも楽しめるようになりますよ。

“I wanna say to her, ‘Why don’t we go shopping next Sunday?’”

「彼女に、次の日曜買い物にでも行かない?って言いたいんだけど…」

“You can do it! Good Luck!”

「大丈夫だよ!頑張って!」

Wish you the best!

こちらも日本語訳だと「幸運を祈る!」というように上記と同じ訳になりますが、肝心の幸運を笑わすluckという単語がありませんよね。

直訳なら「ベストを祈る!」になりますが、ベストを日本語訳した時に「幸運」が最適だったのだと考えられます。

応援してほしいと素直に言う場合には、この表現を用いて“Wish me luck”と言います。「幸運を祈ってて」という意味ですね。

返事をするなら”OK, I will”と返すのが一般的です。

“This is the most difficult exam of all…. Can you wish me luck?”

「これが一番難しいテストなんだ…。幸運を祈っててくれる?」

“OK, I will. Wish you the best!”

「もちろん、頑張って!」


ここで少し余談!

下記記事ではストレスに関する英語表現をご紹介しています!この記事を読んでストレスを発散しましょう!

nativecamp.net


今の頑張りをそのまま維持してと伝える時の「頑張れ」

Keep at it!

Keepは「~を維持する」という意味があるので、これは「そのまま今やっていることをあきらめずに続けて」などという意味が含まれます。

熟語でも、keep at~は「~を根気よくやる」という意味があるので、これを使った表現ですね。

今も頑張っているけれど、それを持続させて頑張れと言いたい時にぴったりです。

Keep it up!

Keep at it!と似た表現で、もう一つKeep it up!というフレーズがあります。

こちらも同じく「その調子で頑張れ」という意味ですから、この2つはセットで覚えてしまいましょう。

スポーツの試合でも使えますが、その頑張りを維持するという意味合いが強いのでマラソンなどの応援によく使われます。

これはそのままフレーズで使って、短い文で駆け抜けていく選手を応援するのが一番効果的でしょう。

GO! GO!

ものすごくシンプルに、GO! GO!と応援するのもアリですよ。

映画、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」では、魔法界の人気スポーツ、クィディッチをしているシーンで

“GO! GO! Gryffindor! GO! GO! Gryffindor!”

「いけいけグリフィンドール!頑張れ頑張れグリフィンドール!」

と自分たちの寮の名前を叫びながら皆で声をそろえて応援している場面が出てきます。

怠けている相手に使う時の「頑張れ」

宿題をやりたくないなとだらけている子どもや、やる気がない人に対して言える「頑張れ」はまたちょっと上記とは違ったニュアンスですよね。

日本語だと「もっとちゃんとやりなさい!」という意味合いが強いです。

これは中学生で習ったあのフレーズを使って言えるので覚えておきましょう。

Work hard!

Work hard!は直訳すると「一生懸命働きなさい!」となりますが、workは社会人なら働くこと、学生なら勉強することを指します。

もっと言うなら、作業全般を言えるので絵描きさんなら絵を書くこと、料理が本業なら料理をすることなどなど、あらゆる動詞に早変わりします。

数ある「頑張れ」の表現の中でも中学生のうちに習っている貴重な表現です。

“If you don’t work harder, you won’t be able to move up to the next grade.”

「もっと頑張らないと進級できないよ?」

学生に対してはちょっと厳しいセリフですが、このように文の中に組み込んで使えます。

間違った表現の「頑張れ」

日本人に、「頑張れ」は英語でなんという?と聞くとどのような答えが返ってくるでしょうか。

多いのは”Fight!”なのですが、これはちょっと使い方を間違っています。

直訳すると「戦え!」という意味で、取っ組み合いをしたり手を出すイメージがある動詞なので、応援として使われた方に少し首をひねられるような言い方です。

パンチやキックを繰り出すプロレスなどなら違和感はないかもしれませんが、あまり一般的に使う「頑張れ」の表現ではありません。

ちなみに喧嘩をするという意味で使っている人もいますが、これだとやはり手を出す喧嘩を意味するのでとてつもなく仲が悪いように捉えられてしまうかもしれません。

口論という意味で言いたいなら”quarrel”を使うべきです。


ここでまた少し余談!

下記記事では、レベル別に合わせた「疲れた」の英語表現をご紹介しています!自分がどのくらい疲れているのかを相手に伝えられるようにしていきましょう♪♪

nativecamp.net


まとめ

日本語では「頑張れ!」と一言でどんな状況でも言えてしまうものですが、英語ではシチュエーションごとに言い回しが変わることがわかりましたね。

覚えることがたくさんあると思った人もいるかもしれませんが、日本語の「頑張れ」がたまたま便利だっただけです。

場面に応じて正しい使い方ができるように、それぞれのシチュエーションで使える「頑張れ」を1つだけでも覚えておくと便利です。