学生の皆さん、社会人の皆さん、主婦/主夫の皆さん、毎日お疲れさまです!
学習・仕事・家事などの本業に加えて、生活のなかでエンドレスに起こる出来事に、疲れちゃった~なんて方も多いのではないでしょうか?
「残業続きでヘトヘトだよ」
「人間関係に疲れちゃったわ」
「フルマラソン完走でボロボロに疲れた~でも気分は最高!」
日本人にとっても外国人にとっても、「疲れた」が日常生活に欠かせない表現であることは間違いありません。
そこでこの記事では、レベル別に「疲れた」ときの会話のための様々な表現をご紹介しましょう。
知ってる知ってる”I’m tired”でしょう!という人、大正解です。
しかし、英語の”疲れた”はそれだけではないんですよ~!
「疲れた」は3つ、あなたはどのタイプ?
誰もが使う「疲れた」という表現ですが、よくよく考えてみると3つの異なるタイプに分かれます。
1) 肉体的に疲れた
「スポーツジムでエクササイズをしすぎた」
「インフルエンザに罹っちゃって体力消耗、グッタリ疲れたわぁ」
「毎日暑くて、ちょっと動いただけでも疲れるね」
筋肉を使いすぎたり、エネルギー切れになったり、またはオフィスで同じ姿勢を続けてしまうときなどに疲労が溜まり疲れますね。
湿気の多い梅雨に、冷房にあたってばかりでも疲れを感じてしまうこともあります。
2) 精神的に疲れた
「さっきのプレゼンは絶対失敗できないものだった、プレッシャーで疲れた~!」
「海外生活になかなか慣れずストレスいっぱい。疲れちゃった」
こんな話を聞くだけで、その人が苦労していることが伝わってきますね。
疲れるのは体じゃありません。
シチュエーションやストレスから心も疲れてしまうのです。
ひどくなれば、うつ病になってしまう可能性だってありますので心の疲れには注意が必要です。
3) 神経的に疲れた
「スマホの見過ぎで目が疲れた」
「上司や得意先に気を遣いすぎかな。疲れた~」
仕事のクライアントに気を遣ったり、緊張するシーンなどで神経的に疲れる場合があります。
また、長時間コンピュータを使って細かい作業をして起こる眼精疲労は、現代社会では多くの皆さんが持つ疲れではないでしょうか。
このように”疲れた”には様々な意味が含まれていることが分かります。
そして、疲労を表わす言葉にも
”ヘトヘト”
”ボロボロ”
”グッタリ”
などがあるように、疲れのレベルだってライト級からヘビー級までいろいろです。
それぞれに適した英語の表現を知っていると、会話に幅がでることが想像できますね。
「疲れた12選」をご紹介!
”お疲れ度レベル別”を3つに分け、例文とともに解説します。
レベルが上がるほどお疲れ度も高くなりますので、自分がどの程度に疲れているかに合わせて都度ご参考にしてくださいね。
お疲れ度レベル1「疲れた~」
1日の終わりに感じる疲労感など、誰もが感じる疲れたという感覚。
大人であれば、ビールの1杯でも飲みたくなっちゃう感じですね。
お疲れレベル1は、そんな疲れた感じを表現できるフレーズになります。
1. I’m tired.
形容詞tiredを使うI’m tired.はやはり「疲れた」の基本表現、外すわけにはいきませんね。
ちょっとした休養や睡眠が必要なお疲れレベルであり、疲れている原因を幅広くカバーするフレーズです。
また、肉体的な疲れ、そして精神的な疲れを表わすことができます。
I’m tired so I’ll go to bed.(眠いからベッドにいくね=休養が欲しい)というように”眠い”というニュアンスにも使われます。
My legs are tired after the 5km walk.
- 5キロメートル歩いて、足が疲れた~
I’m mentally tired from being in between my wife and mother.
- 妻と母親の間で、精神的に疲れています。
※mentallyを使うことで、精神的に疲れていることを強調できます。
また、「I’m tired out.」という言い方があります。
このフレーズはI’m tired.と同じように使うことができます。
outを加えることで、”すっかり疲れた”といった強調するニュアンスになります。
2. I’m drowsy.
drowsy(ドラウジィ)は、眠い・気だるい・無気力なといった意味を持つ形容詞です。
sleepyと似た言葉ですが、エネルギー切れで何かをする気力がないといった状態のときに使います。
お腹いっぱい食べたとき、飲み会をした後など、疲れもドッとでて疲れたといった経験は皆さんにもあるのではないでしょうか?
Riku feels drowsy after his dinner every day.
- 陸は毎晩、夕食の後は気だるく眠くなります。
Mike had drunk too much beer, so he felt quite cozy and a little drowsy.
- マイクはビールを飲みすぎたため、とても居心地がよくて眠気がさしました。
3. I’m pooped.
I’m poopedはアメリカ英語のスラングです。
I’m tiredとほとんど同じ使い方をします。
I’m too pooped to go more food shopping today.
- 今日は疲れすぎていて洋服のショッピングに行けないわ。
We were pooped and went to bed at 9pm.
- 私たちは疲れていたので9時に寝ました。
ご注意:
poopは「うんち・うんちをする」「お尻」といった意味がありますので、間違いなくpoopedと受動態で使うポイントにお気をつけください!
4. I’m fatigued.
「疲れきっている」というfatigued(ファティーグドゥ)を使った表現です。
ところで、COVID-19の症状には発熱・空咳・味覚や嗅覚の消失とともに倦怠感というものがあります。
この倦怠感がfatigueです。
Everyone was fatigued after the party and needed some rest.
- 全員がパーティで疲れきり、休息が必要だった。
I’m so fatigued following my preparation for the presentation.
- 私はプレゼンの準備で疲れきっています。
5. I’m run down.
疲れは疲れでも、特に仕事に関係する疲れ、仕事のやり過ぎなどで疲れた場合に使える表現がrun downです。
このフレーズを使う必要のある人は多いのではないでしょうか?
I’ve been working so hard for six months without any holiday, so now I’m totally run down.
- 休暇無しで6ケ月間一生懸命に働き、今では本当に疲れきってしまった。
My wife says that I’m looking run down.
- 私が疲れきってるように見えると、妻が言うんです。
お疲れ度レベル2「ヘトヘトに疲れた・・・」
レベル2では日本語で言う「ヘトヘトに疲れた」「くたくたに疲れた」に当たる表現を紹介しましょう。
確実に休息をとることが必要なレベルです。
6. I’m wiped out.
wipe outは拭いされるという意味から、”疲れ果てる””疲れ切っている”という意味の熟語で、特に体力が失われていく様を表現します。
She was wiped out from translating 50,000 English words into Japanese.
- 5万語を英語から日本語へ翻訳する仕事で、彼女はヘトヘトに疲れた。
I worked on it all night as the deadline is today, I’m wiped out!
- 今日締め切りのため徹夜で仕事をしてクタクタ!
7. I’m bushed.
bushは皆さんご存知の”茂みや藪”だけでなく、”(人を)クタクタに疲れされる”という意味をもっています。
be動詞を使いI’m bushed.とすることで、「ひどく疲れた」「ヘトヘトに疲れた」というときに使えるフレーズになります。
I’m bushed after all of the exams.
- すべての試験の後、もうクタクタです。
Communicating with foreign people in English on my long business trip to Canada was a great experience but I was bushed.
- カナダへの長い出張、外国人と英語でコミュニケーションをとることは素晴らしい経験でしたが、ヘトヘトに疲れました。
ヘトヘトになるほど何かを頑張るって、ときには必要なことですね!
8. I’m weary
weary(ウィアリィ)は、「(肉体的に)疲れた」「(精神的に)うんざりした」という意味の形容詞です。
I’m weary.として、肉体的または精神的な疲労がある状態のときに使えるフレーズです。
I’m weary of the relationship with my girlfriend. She is so possessive.
- 彼女との関係にほとほとうんざりだよ。彼女って本当に独占欲が強すぎなんだ。
※possessive=独占欲・所有欲の強い
Trying for the marathon has left me feeling so weary.
- マラソンしてみたけどすごく疲れた~
I’ve been weary in body and mind since I started running my business.
- 事業を始めてから、体も肉体もくたくたに疲れてます。
慣れない海外生活で習慣が合わず苦労したりと、何かに悩みながら疲れている状態に使える表現です。
9. I’m knackered.
ここで、イギリスのスラングをひとつ紹介します。
knackered(ナッカドゥ)は「ヘトヘトに疲れた」「くたくたに疲れた」を表わす単語です。
口語的表現として使えるようにすると、ネイティブのような気分になりますね。
I’m too knackered to go out for dinner this evening.
- 今晩はあまりにもクタクタで食事に行くことができないの。
My knees are knackered after the trek up Mt. Takao.
- 高尾山のトレッキングで、膝がすっごくガクガクだ。
I’ve had the kids all day and they have left me totally knackered.
- 終日、子供たちと過ごしてかなりヘトヘトだよ。
10. I’m shattered.
shatteredには「粉々に砕けた・砕け散った」「動揺した・打ちのめされた」という意味がありますが、「グッタリ疲れた」というときにも使われます。
I was shattered after football training and too tired to complete homework.
- フットボールのトレーニング後、くたくたに疲れていて、学校の宿題を終わらせることができなかった。
We were absolutely shattered after the long journey to New York.
- 私たちはニューヨークへの長旅ですごく疲れていました。
お疲れ度レベル3「ボロボロに疲れた」「グッタリ疲れた」
疲労困憊、身や心がボロボロになっちゃったこと、ありますか?
疲れすぎてグッタリ、周りにもその様子が分かるほどの疲労があるときに使えるフレーズです。
11. I’m on my last legs
on one’s last legsは「疲れてボロボロ、疲れきっている」または「(何かをして)最後の力を振り絞った後にグッタリしている」といったニュアンスです。
特に、仕事やエクササイズなど、肉体的な疲労に使います。
I’ve been working as a doctor to treat many patients of COVID-19.Now I’m so on my last legs.
- 私は医師として多くのコロナウイルス患者を診てきている。ボロボロに疲れています。
Hannah looks like she is on her last legs. I don’t think she should carry on climbing Mt. Fuji.
- ハナはグッタリ疲れきってるように見える。このまま富士登山を続けるべきじゃないと思う。
12. I’m exhausted.
「疲れた」を紹介してきましたが最後のフレーズは、I’m exhaustedです。
肉体的にも精神的にも使え、また相当な疲労感を表現することができます。
I’m very exhausted from the constant friction between my boss and my colleagues regarding our new product.
- 新商品に関して、上司と同僚の絶え間ない摩擦に、私はもうグッタリ疲れてしまってます。
※friction=摩擦・抵抗
There is no doubt that I love my children. But I’ve been exhausted raising them while I am working as the head of the marketing department.
- 子供たちを愛していることに間違いはないの。だけど、マーケティング部の責任者として働きながらの子育てに疲れ果ててもうボロボロよ。
※There is no doubt=疑う余地はない
ここで少し余談!
日本語だとよく使うけど英語だとなんて表現するのか分からない言葉はたくさんありますよね。。そんな悩みを解決できるブログの中から、3つを下記にピックアップしてみました!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
英語「疲れた」表現まとめ
ぜんぶお読みいただき、皆さん疲れなかったでしょうか?
定番のI’m tiredを含め、「疲れた」の表現12選をご紹介しました。
日々疲れるたびに、こんなときはrun downかな、exhaustedかな、などと一瞬考えて適切なものを選んで独り言を言ってみてください。
疲れたときでも、そんなちょっとしたことが英語の勉強になっちゃいます。
そして特にメンタルの疲れは溜め込まず、深呼吸したり、自分にあった気軽なストレス解消法で上手に発散していきましょう!

イギリスであっという間に17年目、毎日英語を使って生活中。 外資系製薬会社勤務や各国への旅行で英語を使ってきたものの、南ロンドンでの生活は人生にもコミュニケーション力アップにも貴重な経験に。暮らしの英語はもちろん、イギリス人夫と運営する剣道道場のメンバー達とのやりとりをメインに、息子のUK大学受験サポート、日本文化を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど幅広く活動しています。言いたいことは表現すべきとする文化は性に合っているようでイギリス生活をハッピーにアクティブに送っています。英国代表ジュニアとして剣道をする息子の応援にヨーロッパ各国に飛ぶこともある、口だけ八段の道場おかみの夢は日本・イギリス完全2拠点生活。