「○○さんはいつも礼儀正しい」「私の婚約者は礼儀正しいので、両親からの受けもいい」「常に礼儀正しくしているのは疲れる」など、みなさんも意外と多くの場面で「礼儀正しい」という表現をつかっているのではないでしょうか?また、日本の文化では「礼儀正しい」ことが大切だとされていますよね。
では、みなさんは「礼儀正しい」を英語でどのように言うか知っていますか?実は、英語にはさまざまな言い方で「礼儀正しい」ということを表現できるんです。
そこで、今回の記事では、「礼儀正しい」を意味する複数の英語表現をご紹介します。あわせて、無礼・マナー・エチケットといった礼儀正しさに関連する表現についても解説していきます。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「礼儀正しい」の英語表現
まずは、「礼儀正しい」を意味する英語表現をご紹介していきます。
ここでは、「polite」「courtesy」「preppy」「decorous」の4つの単語を解説していきます。それぞれ少しずつ意味合いやニュアンス、使う場面が異なりますので、一つ一つチェックしていきましょう!
polite
「礼儀正しい」を意味する英単語と聞いて、まず頭に思い浮かべるのが「polite」という方も多いのではないでしょうか。
ネイティブスピーカーもよく使う定番の単語です。「礼儀正しい・丁寧な・上品な」という意味の形容詞です。
失礼のないようにその場や状況に合わせて振舞うような礼儀正しさ、というニュアンスがあります。本心からというよりも外面的な礼儀正しさ、外交辞令的な礼儀正しさ、という意味合いもあります。
対義語は「impolite(礼儀正しくない)」となります。また、名詞形の「politeness(礼儀正しさ)」や副詞形の「politely(礼儀正しく・丁寧に)」もぜひあわせて覚えてみてください。
私のためにドアを押さえておいてくれた彼女は礼儀正しかったです。
私はこれほど礼儀正しい人を見たことがありませんでした。
今夜お客様がいらっしゃるから、礼儀正しくしてください。
エミリーはいつもとても礼儀正しいです。
会議でのあいさつはとても礼儀正しいものでした。
courtesy
「courtesy」は「礼儀正しさ」を意味する名詞です。形容詞形は「courteous」です。
「polite」との違いは、「courtesy」の方が心からの思いやり、丁寧さ、温かみのある礼儀、誠意といったニュアンスが含まれる点です。また、「courtesy」の方がややフォーマルな印象があります。
私たちは彼らを礼儀正しさと優しさをもって扱うべきです。
そのホテルのスタッフたちは、礼儀正しいことで有名です。
彼女は基本的な礼儀正しさを持っていません。
日本社会では、礼儀正しいことは重要です。
同僚の一人は、私のメールに返信する礼儀を持ち合わせていません。
preppy
上記2つの単語と比べるとあまり聞いたことがないかもしれませんが、「preppy」は主にアメリカで使われる表現です。prep school(良い大学に入るための名門私立校)に由来する形容詞です。
「金銭面が裕福な」「お坊ちゃん・お嬢様育ちの」「(態度・服装などが)名門私立校風の」といった意味があります。必ずしも相手が良い意味で捉えない(皮肉として捉える)可能性もありますので、使う際には少し注意が必要です。
彼は、いいとこのお坊ちゃんです。
彼女はいつも名門私立校風の服を着ています。
メアリーはとてもお嬢様育ちです。
decorous
「decorous」は、「礼儀正しい・上品な・ふさわしい・端正な」という意味があります。性格や振る舞い、マナー、行為などが礼儀正しいことを表現できます。
パーティーでの彼の態度は礼儀正しかったです。
礼儀正しいドレスコードをお守りください。
彼女はいつも礼儀正しいです。
礼儀正しい話し方と身だしなみは重要です。
関連表現
ここまで、「礼儀正しい」を意味するさまざまな英語表現をご紹介してきました。礼儀正しい人は好感が持てますが、実際は無礼な人も多くいますよね。
また、私(筆者)はイギリスに住んでいますが、イギリスでは日本と同じようにマナーやエチケットを守ることが重要視されています。
ここからは、礼儀正しさに関連する言葉について、それぞれの英語表現をご紹介していきます。
無礼・マナー・エチケット
「無礼な」は先ほどご紹介した「impolite」や「rude(失礼な)」、「uncivil(不作法な・失礼で)」、「impertinent(ずうずうしい・生意気な・失礼な・でしゃばった・厚かましい)」などで表現できます。
ストレートに言いたくない場合は「that’s not nice(良くない)」と言っても良いでしょう。
また、マナーは英語でも同じく「manner」です。ただし、単数形の場合は「やり方」という意味合いが強くなりますので、礼儀や日本語のマナーというニュアンスで使う場合は「manners」と複数形にしましょう。
さらに、エチケットも英語では「etiquette」と言います。フランス語に由来する単語です。「etiquette」は「manners」よりも、ある状況・場面に合ったふさわしい行動・作法を指します。「manners」は幅広く一般的に求められる行動様式で、特定の状況や場面にとらわれません。
他の人に対して失礼にしないで。
彼は彼女に無礼な態度をとりました
それは不作法です。
そんな質問をするなんて、あなたはずうずうしいですね。
それは良くないね(無礼だね)。彼に謝った方がいいよ。
私は祖父母から良いマナーを学びました。
そのレストランには独自のエチケットがあります。
ちなみに、私の住むイギリスでは、ドアを次に来る人のために押さえておく、道を譲る・譲ってもらったらthank youと言う、といったマナーを守る人が多いです。
また、thank you・sorry・pleaseはいつでもどこでも聞きます。ぜひ、イギリスに来る機会があれば、こういった一言を使ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「礼儀正しい」を意味するさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。また、無礼・マナー・エチケットといった、礼儀正しさに関連する用語についてもさまざまな単語を解説しました。
日常生活においても、ビジネスシーンでも「礼儀正しい」ことは大切ですよね。人の特徴を表すときにもよく使われる表現だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら嬉しいですよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「礼儀正しい」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「礼儀正しい」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と講師の母国での「礼儀正しさ」に関する考え方の違いなどについてディスカッションをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.