- 「とにかく」の英語表現
- anyway / anyways / anyhow
- at any rate
- in any case
- either way
- for the time being
- above all
- まとめ
「とにかくやってみようよ!」
「まぁ色々大変だけど、とにかく頑張ろうよ!」
「とにかく疲れてるんだ……」
話題を変えたい・要点を端的にまとめたい・話を終わらせたいなどの場面で使える言葉に「とにかく」があります。日常的に使う表現のため、英語で言えるようになりたい人は多いのではないでしょうか。
「とにかく」と言えるようになることで、相手のペースに流されず、自ら会話を運ぶことができるようになりますよ!
この記事では「とにかく」の英語表現について解説します。カジュアルな口語表現から、ビジネスシーンで使えるフレーズまで集めました。
ぜひ英語学習にお役立てください。
「とにかく」の英語表現
日本語の「とにかく」は、使われる状況や文脈によって意味が変わります。
たとえば、
いずれにしても
とりあえず
何はともあれ
さておき
まずは
などは全て「とにかく」に置き換えられます。
しかし、英語で「とにかく」と言いたい場合は、場面によって異なった単語を使います。口語的な「とにかく」(日本語では「とりま」がありますね。)と、フォーマルな「とにかく」では、違う英語を活用することもポイントです。
この記事では、次の8つの英語表現を紹介します。
anyway / anyways / anyhow
at any rate
in any case
either way
for the time being
above all
それぞれ例文とともに詳しく解説していきます!
anyway / anyways / anyhow
“anyway”(エニウェイ)は、最もよく使われる基礎的な「とにかく」です。おもに文頭や文末で使うことが多く、話題を変えるときや話を終わらせる時に便利な単語です。
辞書には次のように紹介されています。
<anywayの意味>
・とにかく
・いずれにしても、どっちみち、何だかんだ言っても
・それはそうと◆話題を変える時に用いられる
・それでは、それじゃ◆会話を終える時やその場から去る時に用いられる
「話が脱線して本題に戻したい」「会話を切り上げて立ち去りたい」時などにもよく使われます。
“anyway”のスラング(口語的でカジュアルな英語)に、”anyways”(エニウェイズ)があります。
“anyway”とニュアンスや使い方は同じです。ただし、くだけた印象のため、友人間や親しい同僚に使うとよいでしょう。
ちなみに、よりカジュアルな口語表現で”anyhoo”( エニィフゥー)もあります。気心の知れた友人同士であれば使用してもよいでしょう。
“anyway”・”anyways”を使った例文は次の通りです。
Anyway, how are things with you?
とにかく調子はどうですか?
I don't think I'll succeed but let's try anyway.
成功するとは思えないけど、とにかく挑戦してみるよ。
Anyways, I must be going now. Let's catch up later.
とにかくもう行かなきゃいけないんだ。また後で話そうね!
ビジネスで使う場合は、”anyhow”(エニハゥ)が適しています。”anyhow”は、”anyway”よりもフォーマルで改まった印象です。丁寧な話し方ができるようになりたい人は、併せて覚えておくとよいでしょう。
“anyhow”を使った英語例文は次の通りです。
I have to do it anyhow.
とにかくやらなければなりません。
Anyhow, I must finish this job today.
とにかく、今日中にこの仕事を終わらせなくてはなりません。
at any rate
“at any rate”(アット・エニィ・レイト)は、「とにかく」を意味するフレーズです。辞書には次のように紹介されています。
「割合」や「率」を意味する”rate”が使われています。「どの程度の割合でも」というニュアンスです。
ネット上では、AARと略して使われることもありますよ。
例文は次の通りです。
At any rate, our plan needs revision.
いずれにせよ、計画の見直しが必要です。
At any rate, let me thank you for all you did.
いずれにせよ、あなたがしてくれたこと全てに感謝するよ。
At any rate, she is my best friend.
いずれにしても、彼女はわたしの親友です。
in any case
”in any case”(イン・エニィ・ケィス)は「いずれにせよ」を意味するフレーズです。辞書には次のように紹介されています。
「場合」「状況」を意味する”case”が使われていることから「どのような場合でも」「いずれの場合でも」と想像することができますね。
ネットやメールでは、IACと略されることがあります。
“in any case”はフォーマルな場でも使える表現です。ビジネス英語を習得しておきたい人は、覚えておくと便利でしょう。
例文は次のとおりです。
In any case, I had no doubt about the breakup with him.
とにかく、わたしは彼との破局については何の疑いもありません。
In any case, it’s too late.
いずれにせよもう手遅れだよ。
either way
“either way”(イーザァ・ウェー)は「どちらにしても」を意味するフレーズです。辞書には次のように書かれています。
文脈に応じて「どっちにしろ」「いずれにしても」などと和訳されることもあります。二つのものから一つを選ぶような場面で使われる熟語です。
「どっちでもいいよ〜」と言いたい時は、”I don't care either way.”と表現できますよ。
その他の例文は次のとおりです。
He wasn't able to win either way.
どっちみち彼は勝てませんでした。
I don’t mind either way.
わたしはどちらでも構いません。
for the time being
“for the time being”(フォー・ザ・タイム・ビーイング)は、「当面の間」を意味する熟語です。少し固い印象の表現です。日常・ビジネスの両方で使えます。
辞書には次のように紹介されています。
「差し当たり」「とりあえず」などと和訳されることもあります。SNSやメールではFTTBと略すことができます。
同じような表現に”for now(フォー・ナゥ)があります。”for now”は”for the time being”よりもシンプルでカジュアルな印象を持つフレーズです。併せて覚えておくと様々な場面で活用できるでしょう。
例文は次のとおりです。
I’m staying with my mother for the time being.
当面の間、わたしは母のところにいます。
You'll have your own room soon, but for the time being, you'll have to share one.
すぐに自分の部屋が持てますが、当面はシェアする必要があります。
above all
“above all”(アバヴ・オル)は「なによりも」という意味で使われる熟語です。辞書には次のように紹介されています。
“above”は「~より上に」を意味する単語です。”above all”を直訳すると「全ての事柄より上に」となり、優先順位が高いことを意味します。
「特に重要だ」「なによりも優先度が高い」と言いたい時に使える表現です。
“above all”は様々なフレーズで言い換えることができます。
most importantly:最も重要なことに
before everything:なにを差し置いても
most of all:なによりも
first of all:まず最初に
英語は同じ言い回しを繰り返すことを嫌います。複数の言い方を覚えておくことで、英語力の向上につながります。ぜひ使いやすい英語から活用してみてください!
“above all”を使った英語例文は次のとおりです。
Above all, I love him!
何よりも彼が大好き!
Above all, I'd like to thank my family.
なによりも、家族に感謝したいです。