2023年のWBCでは、日本が優勝する快進撃が話題となりました。WBCが行われている期間は、野球に詳しくない人でも耳にしたのではないかと思われるワードが「二刀流」というワード。
「二刀流」というワードで思いつく人物と言えば大谷翔平選手ではないでしょうか。バットを振れば打てるし、ボールを投げれば好成績を残すという選手。
しかし、この「二刀流」という言葉は野球だけに留まらず使われていますよね。例えば武器を両手に持って戦うことや、1人がいくつも技術や技を持っていることも「二刀流」という日本語を使うことがあります。
今回は「二刀流」という言葉について英語表現をご紹介します!野球に関する英語表現も合わせてご紹介しますので、英会話で使ってみてくださいね。
「二刀流」日本語の意味とは
「二刀流」という言葉の英語表現を知る前に、母国語である日本語の意味をまずおさらいしてみましょう。
なんとなく技術や技が2つ備わっているといった漠然な理解をしている方も多いのではないでしょうか。筆者も実際にちゃんとした意味を理解していたか‥と言われれば答えはNoです。
英語を勉強をする時には、まず母国語の意味を知ってその意味を説明できることをゴールとするとより英語の知識や語彙力、つまりは英語力のアップに繋がります。
これから英語を勉強する人や現在勉強している人も、「この言葉はどういう意味?」と聞かれて答えられるような語彙力を身に付けるために、母国語を知っておきましょう!
日本語で「二刀流」を調べると2つの意味が出てきます。
・酒も甘いものも好きなこと(比喩的表現)
この2つの意味が転じたことで、2つの異なる手段をもって事に当たること・あるいは同時に2つのことを意味するようになったと言われています。
一番有名なのは、宮本武蔵の「二天一流」という流派が二刀流として最も有名だそうです。
大谷選手に対して「二刀流」という言葉は、本来の意味から転じた意味を当てているということになります。
「二刀流」と言われると「普通じゃない・超人的」のような「高い尊敬」が含まれているような感情が混ざっている際に使われることが多いので、大谷選手=二刀流選手と定着したのかもしれません。
「二刀流」の英語表現
さっそく本題に入りましょう。この「二刀流」を英語表現にするとき、どういった英語表現を使うのがいいのでしょうか。
実はいくつか候補があります。「二刀流」ということばは日本語独特の表現なので英語にすると色々な言い方が存在します。
しかし微妙にニュアンスが違っているので、できれば使い分けできることが望ましいのですが英語を勉強したての方にしたら、ハードルが少々高いかもしれません。
まずはメジャーな英語表現を2つほど覚えて英会話でたくさん使ってみましょう!
自分に馴染んできたら、新しい表現を覚えるというステップも効率的ですので参考にしてみてくださいね。
Two-sword style
まずはTwo-sword styleという英語表現を紹介します。この表現は、「2」「刀」「スタイル」を組み合わせた表現です。
日本語の「二刀流」の意味を英語に直訳した英語表現となりますので、英語で日本語の本来の意味を英語で紹介する場合はこの表現を使うのが適切です。
昔は両手に剣を持って戦う戦士がいた。私たちはそれを二刀流と呼んでいる。
Dual-wielding style
続いては、Dual-wielding styleという表現です。このDual-wielding styleという表現は、Two-sword styleとは意味が異なります。
「二刀流」という意味の中でもこのDual-wielding styleは「二つの武器を持ち、その2つの武器を使って戦う」という意味を持ちます。
Dual-wielding styleの英単語を1つ1つ分解し、それぞれを和訳すれば違いに気づくと思いますが、Dualには「2の」という意味を持っており、Wieldingは「振り回す」という意味を持っています。
分かりやすい例を挙げるとすれば、片手には刀・もう片手には拳銃といった全く違う武器を2種類持っているようなイメージです。
現在、皆さんが使っている「二刀流」を表す時はこの表現がニュアンス的に合っていると思います。
あるキャラクターは二刀流で、片手に剣、もう片方の手に銃を持つ。
Two-way player
続いてはTwo-way playerという表現です。同じ「二刀流」という言葉でも、このTwo-way playerはアスリートやゲーム上でのみ使われています。
要は、一般的な日常会話では例えで使うことはないけれどスポーツ試合などではよく使われている少々専門的な場面で使われている表現ということになります。
意味として、英語表現を見れば一目瞭然かもしれませんが「2種類の技術を持つプレイヤー」という意味です。
「ディフェンス」と「オフェンス」の両方を担える選手やプレイヤーを指す時に使われています。特にバスケットボールの世界では一番使われている表現だそうで、意味合いとして「攻守の両方に貢献できる選手」を指すのだそう。
大谷翔平選手を「二刀流」と表現したいときは、こちらのTwo-way playerという表現ががまさにといった言葉ですね。
そのバスケットボール選手は、攻守両面で貢献する二刀流プレーヤーである。
two-way sensation
最後はtwo-way sensationという英語表現を紹介します。この表現は比較的最近に使われ始めた表現なので初めて聞いたという方もいるかもしれません。
単語をそれぞれ分解して見ていくと分かりやすいので、分解してみます。
sensationは「感覚・気持ち・評判・大騒ぎ」
sensationは日本語で「センセーション」と使われることもありますので、聞いたことあるなと感じた方も多いはずです。センセーションの意味を分かりやすくいうなれば「世間の大きな関心を得ること」ということ。
つまりtwo-way sensationは「双方向から大評判を受けている」「二刀流で世間を賑わせている」という意味なのです。
これも、ひとえに大谷翔平選手の活躍が「双方向=日本と海外」からの評判を受けているからこそ生まれて使われるようになった表現なのかもしれません。
大谷翔平は、日本のみならず海外でも二刀流として高い評価を受けている。
野球関連の英語表現
最後は野球関連の英語表現をいくつか箇条書きにして一気に紹介していきます!
メジャーリーグの試合は、インターネットやサブスクの配信サービス等で気軽に観戦することができますので、ぜひ実況を英語で聞いてみてください。
アーカイブを英語字幕で読みながら英語の語彙力アップが期待できる素晴らしい教材になること間違いなしです!
「選手」を表現するための英語
pitcher
batter / hitter
catcher
infielder(内野手)
first/second/third baseman
outfielder(外野手)
shortstop(ショート、遊撃手)
right fielder(ライド、右翼手)
「攻撃」「守備」を表現するための英語
single/double/triple(一塁打・二塁打・三塁打)
steal(盗塁)
strikeout(三振)
base on ball(フォアボール)
hit by pitch(死球)
defense
grounder(ゴロ)
tag out(タッチアウト)※(tagは鬼ごっこで鬼が触るときに使われる。=触ってアウトにするということからきている)
relay(中継)
hole(三遊間)
muff(落球)※(muffは「しくじる」「へま」という意味)
「投球」を表現するための英語
starter(先発投手)
reliever(リリーフ投手)
fastball(ストレート)
breaking ball(変化球)
pickoff(けん制)※(「つかみ取る・狙い撃ちする」という意味)
intentional walk(敬遠)※(intentionalは「意図的な」。intentional walkは「意図的に歩かせる」という意味)
まとめ
今回は、「二刀流」という言葉の英語表現についてご紹介してきました。
やはり「二刀流」というと大谷翔平選手の事が思い浮かぶというのは、それだけ大谷翔平選手の活躍が日本中に限らず世界中で知られているという影響ですよね。
WBCでの活躍も素晴らしいものでした!皆さんはご覧になりましたか?記事内でも少し触れましたが、昨今はネットでメジャーリーグの試合や世界のスポーツの試合が気軽に観戦できます。
英語の勉強としても、海外の実況は耳をネイティブスピーカーの発音に慣らすいい機会です。好きなスポーツ×英語の勉強。この掛け合わせは最高の英語力アップになりますので是非とも挑戦してみてくださいね!
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.