「牙を剥く」って英語で?動物の部位の英語表現をいろいろ紹介!

牙を剥く、オンライ英会話、ネイティブキャンプ

今回は、「牙を剥く」や「牙」を含む、動物の部位に関する英語表現をたくさんご紹介していきます!

ペットを飼っていれば日常的に使う英単語も多いですし、テレビで見る野生動物に関して英語で話したい時、知らない単語があると不便です。学校で習っていないものが意外と多いので、語彙力強化のためにも覚えてみてくださいね。

「牙を剥く」の英語表現

「牙を剥く」は、英語でbare one’s fangsと表現します。「牙」はfangで、bareは「~を剝き出しにする」という意味の動詞です。fangについては後でも解説します。

文字通り動物が牙を剥いた時に使うこともできますが、比喩的に、誰かが敵意を向けてきた時や、攻撃してきた時に使ったりもします。

比喩的表現としても使う点は日本語でも同じですね。言葉そのままの意味で理解すると、かなり凶暴な人間になってしまうことがあるので注意が必要です。文脈を理解する必要があるでしょう。

Mr. Smith always bares his fangs when you refuse his opinion.
スミスさんって、君が彼の意見を却下するといつも牙を剥いてくるよね
You shouldn’t bare your fangs so frequently.
そう頻繁に牙を剥くのはやめるべきだと思うけど

「牙」は普通いくつかあるものなので、複数形にし忘れないように注意してくださいね。

「牙」の英単語

実は、英語で「牙」という意味の単語は複数あります。

どれを使うか迷った時は、それぞれの言葉が持つニュアンスの違いを思い返し、一番適した単語を使いましょう。

fang

fangは、一般的な牙を表す単語で犬などにも使います。普通は肉食動物の鋭くて長い牙に使うので、最もイメージしやすいと思います。

場合によっては「毒牙」という意味にもなるので、毒を持っている動物ならこちらの日本語訳の方がしっくり来ることもあります。

英語学習のためにハリー・ポッターを英語で読んでいる方もいるかもしれませんが、特に2巻を中心にfangという単語がよく出てきます。2巻で出てくるバジリスクという巨大な蛇の牙を指す言葉として頻出しますし、魔法学校のゲームキーパーであるハグリッドが飼っている犬の牙を指している時もあります。

Harry defeated Lord Voldemort with the snake’s fang.
ハリーは、蛇の牙を使ってヴォルデモートを倒した

ちなみに、fangは吸血鬼の牙としても使われ、Vampire fangsと表現されます。

Tusk

Tuskも「牙」と訳す単語です。長くて曲がった牙に対して使い、ゾウやイノシシに生えているものを指します。

犬などの牙と違い、このような大きな牙は攻撃ではなく防御のために使われるという特徴があります。

It’s my first time touching an elephant’s tusk.
ゾウの牙に触るのは初めてです

こちらの例文のように、tuskが単数形ならゾウから切り取られた牙をひとつ触ったか、ゾウの片方の牙に触ったかどちらかのシチュエーションであると想像できます。

Canine

Canineは、人間や犬の犬歯を指す言葉です。「牙」というには少し迫力が足りない印象ですね。これは攻撃でも防御でもなく、食べ物を嚙み切るために使います。

注意したいのは、Canineは名詞だけでなく形容詞としても使える点です。形容詞なら、「イヌ科の」や「犬歯の」という意味になります。

The dentist said my canines are quite clean.
歯医者さんが、私の犬歯はかなりキレイだと言ってた

その他の動物の部位

「牙」についての英語表現がわかりましたね。では、ここからはその他の動物の部位について、英語でどのように言うのか解説していきます。

動物そのものを何と言うかは小学校でも習いますが、部位となると意外と知らないものです。英語学習上級者を目指して暗記を頑張りましょう!

whisker

whiskerは、ペットを飼っている方なら覚えておきたいところです。猫の口の周りに生えているような、ピンとしたヒゲのことです。

ヒゲを一本だけ示すことは少ないですから、常に複数形で覚えることをおすすめします。

日本語では動物のピンピンしたヒゲも人間のヒゲもどちらも同じようにヒゲと言いますが、英語では違います。人間のヒゲの場合、頬に生えているヒゲや顎ヒゲのことはbeardと言い、鼻と口の間に生えているヒゲはmustacheと言います。

人間のヒゲでも、生えている場所によって名前が変わることに注意しましょう。人の容姿を説明する時、ここを間違えると相手にかなり違った印象を与えてしまうことになりますからね。

She makes a stuffed toy and uses cats’ real whiskers.
彼女はぬいぐるみを作っていて、本物の猫のヒゲを使うんだ

muzzle

muzzleは、犬やキツネのような長い顔を持つ動物の口を意味します。日本語では、口というとmouthを使い、犬に対しても別の単語を使うことはありませんよね。

しかし、英語では区別をします。シュッと長く出ている口をイメージして覚えてみてください。

What a lovely muzzle he has!
なんて可愛いお口なの!

Horn

日本語のツノも、英語だと動物によって違う言い方をするので区分けが細かいです。

一般的に知られているhornはヤギやシカなどのツノですが、シカのツノは他にもantlerと言ったりします。これらの使い分けがしっかりしていれば、単語ひとつでどのようなツノかある程度イメージができるわけです。

You don’t know how sharp the goats’ horns are.
君はヤギのツノがどれだけ鋭いか知らない

beak

英語で「くちばし」はbeakと言います。かぎ型をしている大きな鳥が持っているものです。

しかし、くちばしもやはり英語では区別があり、鳩が持つような細くて長いものはbillと言います。どうやら英語圏の人たちは動物に対する知識が日本より豊富なようです。

Could you tell me the difference between “beak" and “bill"?
beakとbillの違いを教えてくれませんか?

fur

furは「毛皮」という意味です。日本語でも「ファー」と言うのでこれは覚えやすいですね。

ただ、商品としての毛皮だけではなく、動物の毛のこともfurと言うので誤解しないよう注意しましょう。人間の毛はhairと言いますが、動物に対しては使いません。

ただし、猫が飲み込んだ自分の毛を吐き出した時の毛玉はhairballと言います。

I really love my cat’s fur! They are so fluffy and smooth.
飼ってる猫の毛が大好きすぎる!すごくふわふわしてて滑らかなの

scale

scaleは「うろこ」という意味です。

「うろこ」というと魚のうろこを思い浮かべると思いますが、トカゲなど、陸に住んでいる動物が持っているうろこに対してもscaleを使います。なかなか知っている人が少ないので、暗記したらぜひ披露する場を作って自慢してくださいね!

Do you know how many scales goldfish have?
金魚には何枚うろこがあるか知ってる?

ちなみに、例文で使ったgoldfishは複数形に見えませんが、fishは単数形でも複数形でも変化がないので上記は文法上複数形となります。疑問文を作るなら、単数形なら三人称単数でdoesが使われるはずですからね。

paw

pawは、犬や猫などのかわいい「手」です。ペットとして犬や猫を飼っている外国人の方が、インスタグラムなどのSNSで使っていたりしますよ!

日本語では人の手も動物の手もすべて「手」ですが、英語では犬や猫の手をhandと言ったりしません。

How cute the paw is! Look! It is so small and soft.
なんて可愛いお手々なの!見て!すごく小さくて柔らかいよ

ちなみに、肉球のことはpadと言いますよ。

hoof

hoofは「ひづめ」です。しかし、この単語にもまた使い分けがあります。馬などのひづめにはhoofを使うのですが、ヤギや牛の足の先はtoeです。

バレエの「トーシューズ」でも使いますよね。動物の違いで覚えてももちろん構いませんが、英語では足先が割れているものをtowと言うことになっています。

人間の足の指のこともtoeと言いますが、割れている…というか指によって分かれているのでtoe側に入ります。ネイティブスピーカーはこのあたりを使い分けているので英語訳に気を付けたいですね。

I watched YouTube, and now I know how to clean horses’ hooves.
さっきYouTube動画を見たから、今は馬のひづめの掃除方法を知ってるよ

hoofは最後のスペルがfなので、複数形にするとhoovesになります。「狼」のwolfの複数形はwolvesのように、変形の仕方が変わっているので注意しましょう。

まとめ

「牙を剥く」や「牙」について学んできましたが、これだけ覚えたら英語フレーズの中にも組み込めますし、英語ニュースで動物園や野生動物について言及された時にもリスニングしやすくなります。

さらに類語を覚えると翻訳だけでは伝えきれないニュアンスまでわかるようになり、英語レベルがワンランクアップするでしょう。

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