「絶滅する」って英語で何て言う?絶滅危惧種など覚えたい表現について

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今回は、「絶滅する」という英語を学んでいきましょう!生態系や動物学など、なんだか専門的なテーマですが、テレビや動画サイトで動物についての情報を見ることも少なくなく、日常で使う表現です。

環境省令や特定国際種事業者が絡むと難しい話題になりますが、そこまで知らなくても日常の関心事として話せるようにしておきたいものです。英会話レッスンなどで言えるよう、ここで練習しておきましょう。

「絶滅する」の英語表現

「絶滅する」に関する英単語を3つ解説します。

ある種類の動物が地球上からいなくなってしまうことについて、英語ではどのような単語を使って表現するのでしょうか。

extinction

extinctionは、「絶滅」という意味の名詞です。

他にも、「断絶」や「衰退」といった訳があります。そのため、厳密にはある動物がいなくなってしまうこと以外にも使えます。そのときの文脈によって使い分けましょう。

James is passionate about the extinction of the dinosaurs.
ジェームズは恐竜の絶滅について熱心なんだ

extinct

extinctは形容詞で、「絶滅した」「消えてしまった」「廃止された」という意味になります。名詞のextinctionと似ているので、どちらか一方を覚えればスペルの暗記は容易でしょう。

よく使われる形は、一般的な形容詞+名詞の形の他、go extinctやbecome extinctです。どちらも「絶滅する」という意味です。動詞と形容詞を組み合わせ、形容詞が持つ意味を動詞として使う方法ですね。

The news said that a researcher found the bones of extinct animals.
ニュースで、研究者が絶滅した動物の骨を発見したと言っていた
The Neanderthal man became extinct.
ネアンデルタール人は絶滅しました

wipe out

wipe outも「絶滅する」と訳せますが、他に「一掃する」「消す」「(汚れを)拭き取る」「潰す」などの意味もあります。

これらはニュアンスが似ていますが、スラングになると「疲れ果てる」という意味で使われることもあります。

文脈を読み、「疲れる」という意味のtiredやexhausted、burnt outなどと言い換えが可能であれば、「これはスラングとしての意味だ!」と理解できるでしょう。

It’s so sad that some kinds of animals have been wiped out.
いくつかの種類の動物が絶滅していったのはとても悲しいよ

この例文の場合、動物は自然に絶滅したわけではなく、人間や自然など、他の要因によって「絶滅させられた」ことを意味しています。受動態で表現されている場合は、誰が絶滅したのか、主語を捉えることを意識してみると良いですよ!

ちなみに、スラングの「疲れ果てる」という意味で使う場合は、以下のような例文になります。

I was so wiped out today! Someone said I should run in the race.
今日は疲れたよ!誰かさんが私がレースで走るべきとか言うから

関連表現

「絶滅する」という意味の単語がわかったので、次は絶滅に関連する単語をもう少し学んでみましょう。

関連づけて覚えれば記憶に残りやすく、より効率的な暗記ができるのでおすすめです。

生息する

inhabitは「生息する」という意味の動詞です。

動物や昆虫だけでなく、人間にも使うことがあります。「住む」とは少しニュアンスが異なり、よりアカデミックなイメージです。ただ、文脈によっては「住む」「居住する」と訳すこともあります。

Pandas inhabit China, but they are in zoos all over the world.
パンダは中国に生息していますが、世界中の動物園にいます

絶滅危惧種

絶滅危惧種は、英語でEndangered speciesと言います。単語の中に、「危険」という意味であるdangerが含まれているためイメージしやすいと思います。

specieは「(動物の)種」という意味です。ここをanimalに変えても伝わりますが、一般的にはEndangered speciesのセットを使うことが多いです。英語学習をしている方にとっては、こちらの方が耳なじみが良いのではないでしょうか。

絶滅危惧種は、その名の通り絶滅の危機に瀕している種を指します。しかし、生息数が少なくなっている動物だけでなく、生息域が狭くなっている種を指すこともあります。特定の動植物の生息域が狭くなる原因は様々ですが、人間が自然破壊をしたことが原因であったり、環境の変化が原因であったりします。

専門的な話題だと思うかもしれませんが、地球環境の話題は中学校の教科書などにも登場します。Endangered speciesという単語も、実はそう難しい立ち位置に配置されているわけではありません。

Some specialists started a project to protect endangered species.
何人かの専門家が、絶滅危惧種を保護するためのプロジェクトを開始した

野生生物

wildlifeは「野生動物」という意味の名詞です。

wildは日本語でも言う「ワイルド」で、lifeはそのまま「ライフ」、つまりは命という意味です。これらの2つの単語がひとつにくっつきました。ハイフンなども必要ないので注意しましょう。

wildlifeは、動物だけでなく植物にも使うこともできます。

Have you seen any wildlife in Tokyo?
東京で野生動物を見たことある?

絶滅危惧種の動物

絶滅の危機にある動物は世界中にたくさんいます。

特に、野生の動物たちが悠々と生きている自然豊かな場所が残る国では、このような動物保護活動が盛んです。どのような動物たちが絶滅危惧種に指定されているのか、それらの動物は英語でどう言うのか、以下を見てみましょう。

ジャイアントパンダ:Giant panda

英語でもパンダはパンダで、「ジャイアント」の部分もそのままです。

覚えやすいですね。以下で出てくるレッサーパンダなどのパンダと区別するために、ジャイアントをつけます。

シロナガスクジラ:North Atlantic right whale

シロナガスクジラは、英語ではNorth Atlanticと場所がついています。

最後にwhaleとあるのでクジラであることは察せますが、知らないと種類までは推測できませんね。

アフリカゾウ:African elephant

アフリカゾウは、そのままAfrican elephantと表記します。

レッサーパンダ:Red panda

レッサーパンダは、英語では「赤い」という意味のredを使います。

レッサーというのは「lesser」、つまり「小さい」という意味で、ジャイアントパンダと比較したことがうかがえます。しかし、英語圏では通じないのでご注意を。

ヒョウ:Snow leopard

leopardだけなら知っている方もいるでしょう。Snow leopardと書いても同じヒョウを表します。

オランウータン:Orangutan

英語でOrangutanは、日本語だとオラウータンと表記することもあります。

ラッコ:Sea otter

Sea otterはラッコという意味です。海の波にさらわれないように、ラッコ同士は手をつないで漂っているそうです。

有名で、一度は名前を聞いたことがある動物でも絶滅危惧種なのに驚いたでしょうか。動物園で保護されている動物もいますが、有名だからこそいなくならないと思いがちですよね。

ちなみに最後に記載したラッコは、現在は保護活動機関の活動の成果により数が回復中だそうです。人間のせいで絶滅においやられたのであれば、保護活動をするのも人間の責任でしょう。

絶滅危惧種に関する世界での活動

世界では、絶滅危惧種の保存活動が活発です。現在、絶滅する危険がある動物は約3万種以上もいます。このような絶滅の恐れのある動物が記載されたリストのことを、レッドリストと呼びます。

そもそも希少野生動植物をなぜ守るのか。それは、動物園でかわいいパンダや、圧倒的な存在感のゾウが見られなくなるからではありません。地球の環境保全が目的です。私たちはその経過措置を見守る必要があります。

弱肉強食とも言いますが、この地球は食物連鎖で成り立っています。そこに人間が人工的な力で無理やり自然を壊すと、地球環境も崩れてしまうのです。

そしてその破壊行動の影響は人間自身に返ってくるため、絶滅危惧種を守ることは、動物だけでなく地球や人間をも守ることになるわけです。

世界中にある自然保護区を見てみましょう。以下では野生個体を見ることができます。興味がある方は、認定希少種保全動植物園など、認定機関も調べてみてくださいね。

ゴルゴナ島国立自然公園(コロンビア)
イロワーズ海国立海洋公園(フランス)
グラン・パラディーゾ国立公園(イタリア)
シエラネバダ国立公園(スペイン)
オル・ペジェタ自然保護区(ケニア)
竜湾群国家森林公園(中国)
雪岳山国立公園(韓国)
アラクワル国立公園およびケープ・バイロン州立保全地区(オーストラリア)

このような地域を増やすことで、動物たちの絶滅を防ぐことができます。

日本に住んでいると、田舎なら獣害被害などで動物に出会うこともありますが、基本的に都会には野生動物がいません。しかし、イギリスのロンドンなど、世界一利用される空港「ロンドン・ヒースロー空港」があるにもかかわらず、野生のリスはいたるところで見られます。

スコットランドの首都であるエディンバラも観光地で多くの観光客が訪れますが、リスやキツネ、丘には野生のウサギがたくさん住んでいます。

このように、海外では都会と言えど人間だけが完全占拠してしまうわけではなく、緑を残して動物たちの居場所も用意してあります。このあたり、海外の都会を訪れたことがある方はカルチャーショックを受けるでしょう。日本も動物にやさしくありたいですね。

まとめ

「絶滅する」という単語を中心に、野生動植物などさまざま単語を解説しましたが、覚えられそうでしょうか。

暗記した後はアウトプットしないと使いこなせないので、覚えた言葉を使える場に身を置くことも大切です。動物に関する簡単な例文を作ったり、英会話レッスンで実際に使ってみたりして、ライティングやスピーキング能力も底上げしていきましょう!

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