今回特集していくのはズバリ、「戸惑う」という意味を持つ英語表現の数々です!
日本語で「戸惑う」という表現は、何か困ったことや驚かされるような出来事に遭遇したり、予想外の経験をした時の心情を表す表現ですよね。英語ではこの心理状態を一体どのように表すのでしょうか?実は英語には「戸惑う」という意味をもつ表現やフレーズが複数存在しています。
自分が置かれた状況や場面、シチュエーションによって使用するべき表現が異なってくるため、今回はその使い分け方法やニュアンスの違いを学んでいきましょう。
各表現の最後に、必ず英語例文とその翻訳文を用意してありますので、具体的に文中や会話の中でどのように使ったらいいか分からないという方はこのコラムの情報をぜひ参考にしてみてくださいね。それでは「戸惑う」の英語表現について、学習スタートです!
「戸惑う」の英語表現
英語で「戸惑う」という意味を表す代表的な表現・フレーズは以下の6つです。
①「perplexed」
②「confused」
③「at a loss」
④「flustered」
⑤「bewildered」
⑥「puzzled」
3つ目の「at a loss」以外の表現に注目してもらうとわかるように、必ず単語の末尾に「ed」がついていますね。英語で心情や感情を表す際に多いのが、「be動詞+〜ed」です。
日本語では「私は戸惑った。」のように「私」を主語にしてシンプルな文章で表現しますが、英語では「I am confused」のように受動態の形にして「私は驚かされた」という言い方をすることがルールです。
そのため「as a loss」以外の表現には全て動詞の末尾に「ed」がついています。逆に「I confuse him」のように能動態で用いた場合は「〇〇を困惑させる」という意味で用いられますので、使い分けができるように注意しましょう。
それでは上記のことを念頭に置きつつ、各表現の詳しい使い方とニュアンスの違いを確認していきましょう。
参考資料:「戸惑う」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】| 最新記事 | おすすめ英会話・英語学習の比較・ランキング - English Hub
https://englishhub.jp/news/ten-nine-translation-tomadou.html
Perplexed
まず1つ目に紹介する表現は「perplexed」です。「perplexed」は日常生活ではあまり耳にしないですね。
英語辞書でその意味を調べると、「困惑」「混乱」「当惑でいっぱいの」という意味の形容詞と出てきます。
参考資料:perplexedとは・意味・使い方・読み方・例文 - 英ナビ!辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/perplexed/
何か予想だにしない出来事が起きた場合や、人から驚きのニュースを聞いて戸惑いを隠せない状態に使用します。
会話で用いることよりも、文章の中で目にする機会が多い単語であるため少々フォーマルな印象を与えます。カジュアルな会話の中ではあまり用いません。例文を確認していきましょう。
I was perplexed when my boss told me that he was going to leave the company.
私はボスが会社をやめることを聞いて、当惑してしまった。
Many scientists are perplexed by a new disease.
多くの科学者たちは新しい病気に困惑しています。
Confused
「戸惑う」を英訳する際に多くの人がこの「confused」を思い浮かべるのではないでしょうか。「confused」は会話の中でも文章の中でも使用可能な、大変便利で頻繁に用いられる表現です。
「戸惑う」の他にも「混同して迷う」という意味でも使用される表現です。例えば、「MisakiさんとMikiさんは名前がとても似ていて混同してしまいます。」「彼女は僕の元カノにそっくりで、混同してしまう。」と言いたい時などに使用します。
I am confused because Misaki sounds similar to Miki.
Misakという名前はMikiという名前と似ていて困惑してしまう。
I was confused because she and my ex looked really similar.
彼女と僕の元カノがとても似ていて、混同したよ。
参考資料:英語で「混乱する」はなんて言う? 「confuse」の使い方や類似表現を紹介 - ネイティブキャンプ英会話ブログ
https://nativecamp.net/blog/20220823-confuse#%E6%B7%B7%E5%90%8C%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AEconfuse
At a loss
3つ目に紹介する表現は「At a loss」です。
「At a loss」は問題ごとや課題が解決できずに困り果ててどうしたら良いのか分からないという意味合いで用いられることが多いです。実際に使用するときは「Be動詞 + at a loss 」という形で使用しますよ。
I am at a loss because many students haven't studied at all for the midterm exam.
私の生徒の多くが中間テストのための勉強を全くしていなくて、困り果てているよ。
He was at a loss when he realized that he totally forgot about an important meeting.
彼は重要なミーティングがあることをすっかり忘れていることに気づいて、当惑した。
Flustered
聞き慣れない方も多いかもしれませんが、「flustered」という表現にも「戸惑う」という意味が含まれています。
英和辞典では「動揺して」「うろたえて」という意味の形容詞であると表示されるようです。戸惑って動揺したり慌てふためく態度まで想像させる表現ですね。
参考資料:flusteredの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=flustered
When his mother told him the truth, he looked flustered for a moment.
母親が真実を彼に伝えた時、彼は一瞬困惑して見えた。
bewildered
続いて紹介するのは「bewildered」という表現です。こちらもあまり日常会話の中では馴染みのない表現になるかと思います。
英和辞典では「当惑した」「頭が混乱した」という形容詞と表示されます。先ほど紹介した「confuzed」よりもより一層困惑度が強い時に使用されるものです。
「困惑して理解ができそうにない」というような状況に使用できます。少々硬い印象を与えるためどちらかといえば会話よりも文章の中で使用する機会の方が多いでしょう。
The map he gave me was complex so I was bewildered.
彼がくれた地図は複雑すぎて、困惑した。
All the instructions were pretty difficult and I was bewildered.
全ての説明がとても難しく、私は困惑した。
参考資料:bewilderedの意味・使い方・読み方 | 英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=bewildered&ref=sp
【アメリカ人が解説】(混乱する) confused, puzzled, bewildered, baffled, perplexedそれぞれの違い - アメリカ人英語講師ローラが解説 | 英会話 | 初中級者専門
puzzled
最後に紹介する「puzzled」は問題や説明等の情報が難解で「理解ができない」という状況で用いられるものになります。
遊びのパズルのピースが細かくて多い際に頭を悩ませることからこの表現が生まれました。「何かを理解しようと努めて入るものの、理解が難しい様子」を表すことがこの表現の特徴です。
He looked puzzled when he tried to read a magazine in Spanish.
彼はスペイン語で雑誌を読もうと取り組んでいるとき理解に苦しんでいるようだった。
参考資料:【アメリカ人が解説】(混乱する) confused, puzzled, bewildered, baffled, perplexedそれぞれの違い - アメリカ人英語講師ローラが解説 | 英会話 | 初中級者専門
まとめ
このコラムではここまで、「戸惑う」という意味を持つ英語表現・英語フレーズを6つほど特集してきました。いかがでしたでしょうか?
「perplexed 」「confused」「at a loss」「flustered」「bewildered」「puzzled」それぞれどれも「戸惑う」と訳せますが、自分や人の置かれている状況やシチュエーションによってこれらを適切に使い分ける必要があります。相手に伝わるニュアンスまで意識して、英会話の中で積極的に使用していきましょう。

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.