「言うまでもなく」「当たり前だけど」といったフレーズは、日常生活で誰しも一度は使ったことがあると思います。ですが果たして、英語でも同じように使えているでしょうか?
この記事では、当たり前の情報を「強調」したり「補足」したりといった様々な英語表現を紹介していきます。
伝えなければいけない内容を淡々と伝えるだけの英会話は、話している方も聞いている方もあまり楽しくないですよね。英語の表現方法を学んで、細かなニュアンスを伝えられるようになりましょう!
- 「言うまでもなく」の英語表現
- needless to say
- not to mention
- as we all know
- to say nothing of
- let alone
- obviously
- まとめ
「言うまでもなく」の英語表現
例えば、「言うまでもなく、英語は話せると便利だ。」「英語は言うまでもなく、彼はフランス語も堪能だ。」といった文章は、英語でどのように言えばいいのでしょうか。
また「明らかに値段が高かった。」「当然だよ。」などの短い文章も、考えると意外と言葉に詰まってしまいますよね。
この記事を最後まで読めば、どんな表現を使えばいいのか分かるようになります。さっそく見ていきましょう!
needless to say
「needless」は「不必要な、無用の」という意味の形容詞で、「needless to say」で「言うまでもなく」という意味になります。
既に相手が知っている情報や、容易に予想できる状況や結果を伝える前置きとして使える表現です。
伝える情報は明白で、相手にも分かりやすいものである必要があります。分かりきったことを改めて言うことで、伝える情報を強調する効果があります。
「It is needless to say that…」の形式主語の「it」が省略されて、「needless to say」という短いフレーズになっています。文頭で使われることが多く、以下の例文のように、カンマで区切ってから本題の文章を続けます。
言うまでもなく、仕事の面接にはしっかりと準備するのが大切です。
テストの勉強を全くしてない。当たり前だけど自信がないよ。
「needless to say」はビジネス英語としても使われます。便利な表現ですが、口癖のように何度も使用するのはおすすめできません。
伝えたいことを強調する効果が薄れてしまったり、相手に冗長な印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。
not to mention
「not to mention」もよく使われる表現の1つ。「mention」は「言及する、話題にする」という意味の動詞です。
「not to mention」は、特定の内容に対して、他の魅力や特徴といった追加の要素を挙げるときに使える便利なフレーズです。話しているテーマをより詳細かつ魅力的に説明できる効果があります。
その映画は素晴らしいストーリーで、見事な視覚効果は言うまでもありません。
そこのレストランは美味しい料理を提供していて、言うまでもないですが、気さくな従業員もいます。
「not to mention」は文中に挿入されることが多い表現です。上記の例文のようにメインの文章を一度カンマで区切り、その後に続けて使うことができます。
先ほど紹介した「needless to say」と同じ「needless」を使って、「needless to mention」という形で使用することもできます。「mention」は「say」よりもよりフォーマルな響きになるので、状況に応じて使い分けてみてください。
as we all know
「as we all know」は「ご存じの通り」「周知の通り」となり、特定の事実や情報が言うまでもなく広く知られているときに便利な表現です。
話し手と聞き手が同じ知識を持っていることを前提として使われ、伝えたい内容を強調したり、理解を促したりする役割があります。
皆さんご存じの通り、地球は太陽の周りを回っています。
同じ意味で「as you know」「as everyone knows」といった表現もよく使われます。
ご存知の通り、来週は学園祭ですね。
皆さんご存じだと思いますが、エッフェル塔はパリの象徴的なシンボルです。
主語を「everyone」にする場合、「everyone」は三人称単数の扱いになるため、動詞の形に注意が必要です。意味自体は「みんな」「全員」ですが、集団の中の個々を指しているイメージです。
to say nothing of
「to say nothing of」は「何もない」を表す「nothing」と前置詞「of」、「to say」が組み合わさり、「~は言うまでもなく」「~はもちろん」という意味を表します。
中心の話題の他に、重要な情報や特筆すべき点があることを示す表現です。使い方は先ほど紹介した「not to mention」に似ています。
そのレストランにはさまざまな美味しい料理があります。もちろん、有名なデザートもあります。
旅行はかなりの費用がかかります。宿泊はもちろん、食事や観光のアクティビティの費用もかかります。
「to say nothing of」は比較的フォーマルな表現であり、ビジネスの場でも問題なく使うことができます。追加情報を述べる際にさりげなく使いこなせると文章がかっこよく締まります。
let alone
「let alone」は主に否定的な文脈で使われるフレーズで、「ましてや」「なおさら」という日本語訳が当てはまります。
すでにある事柄が困難なのに、それ以上のことを考えたり、行ったりすることは当然できない、というニュアンスになります。
買い物に行く時間もないのに、ましてや休暇なんて取るわけにはいかない。
彼は簡単な数学の問題さえ解けない。もっと言えば、高度な微積分を理解するなんて無理だ。
これまでに紹介したフレーズと比べると、少し覚えにくい英語表現ですよね。ですが、「let alone」は「〇〇以上のことはとてもできない」という、「限界」や「制限」を強く訴えることができる便利なフレーズです。
ニュアンスやトーンを理解して使うことで、より自然な英語表現が可能となります。何度も繰り返し練習しておきましょう!
obviously
「obviously」は副詞で「明らかに」「当然のことながら」といった意味合いがあります。相手に対して明確なことや当然なことを示す際に使える表現です。
She's obviously talented, as she effortlessly plays multiple musical instruments.
彼女は明らかに才能があります。複数の楽器を楽々演奏しています。
何か質問をされたとき、「obviously」を使って強めのトーンの「Yes」として返答することもできます。
B: Obviously, he never misses a party!
A: 彼は今夜のパーティーに来ると思う?
B: 当然来るよ。彼は一度もパーティーを休んだことないんだから!
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、「言うまでもなく」「当然」「当たり前」などの様々な慣用表現を紹介しました。
日常生活で使えそうな表現は見つかったでしょうか?まずは英会話教室のフリートークなどの場で、さりげなく使って練習していきましょう!
微妙なニュアンスを表現する言葉を使えるようになると、英語コミュニケーションが一気に楽しくなりますよ。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.