英語で「当たり前」は何という?スラング表現と一緒に紹介します!

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「毎日たくさん食べられるのは当たり前じゃないよ!」
「英語の勉強が大変なのは当たり前だ。」
「家族を大切にするのは当たり前のことです。」

さまざまな場面で使われる「当たり前」ですが、英語でどう表現するか知っていますか?

実は英語には、日本語の「当たり前」に一致する言葉はありません。その代わり、様々な「当たり前」を表現する類義語が存在します。

この記事では、シチュエーション別に「当たり前」の英語表現や使い方を紹介します。ネイティブスピーカーが日常で使う表現ばかりなので、自然な英語を話せるようになりたい人必見です!毎日の英会話学習にお役立てください。

「当たり前」は英語で?

日本語の「当たり前」には複数のニュアンスが含まれています。「常識です」や「当然です」「普通です」「理由はありません」など 、その時々の文脈で異なった捉え方ができます。

また、「当たり前」は、マイナスなイメージとマイナスではないイメージで使われることがあります。「そんなの当たり前だ!」と返答するとマイナスなイメージですが、「友達を助けるのは当たり前です。」には、マイナスなイメージはありません。

そのため、英語で「当たり前」を言う時は、どんなニュアンスの「当たり前」かを考える必要があります。状況に合わせて使い分けることで、適切な「当たり前」を表現できますよ。

加えて、声のトーンや言い方、表情も大切なポイントです。日本語でも、笑って言う「当たり前じゃん!」と、ぶっきらぼうに言う「当たり前じゃん。」とでは、伝わり方が全く異なりますよね。会話で使う際には、言い方まで気を配るようにしましょう。

それでは、ネイティブスピーカーが日常でよく使う、以下6つの表現を紹介します。

Expected :(予期していた・想定通りの)当たり前
Take it for granted:当たり前すぎて感謝を忘れている、おろそかにしている
Obvious :(明確すぎて)当たり前
Natural:(自然な成り行きの)当たり前
It goes without saying:(言うまでもなく)当たり前

Expected

1つ目の「当たり前」は”Expected(発音:イクスペェクティドゥ)”です。基本の単語のため、すぐに使える表現ですね。Expectを辞典で調べると以下のように書かれています。

<Expectedの意味>
・Expectの過去形
・動詞:予期する、(…を)(当然のこととして)期待する
引用:英語「expect」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
https://ejje.weblio.jp/content/expect

「当たり前」と言いたい時は、”It was expected.”と受動態で使います。”very much”や”pretty much”を付け加えることで、より強い言い方の「当然だ」を表現できます。

“Expected”は表情や声のトーンで、良くも悪くも聞こえる表現です。使う際は言い方にも気を配ると良いですよ。

It was expected that he would not win the competition.
彼が試合で勝てなかったのは当たり前だ。
It was very much expected that she could succeed as a fashion model.
彼女がファッションモデルとして成功するのは当然だ。
It was pretty much expected you would be chosen to be the team captain.
あなたがチームのキャプテンに選ばれたのは当然の結果だよ。

Take it for granted

“Take it for granted(発音:テイキッ・フォー・グランティッド)”は「当たり前」を意味するイディオムです。

「当たり前すぎて感謝を忘れている・おろそかにしている」ような状況で使うと適切な表現です。具体的には、身近な人やモノに対してよく使われます。

”it”を対象の言葉に入れ替えてさまざまな状況に応用できます。

Don’t take it for granted.
当たり前だと思ったらいけないよ。
My husband takes for granted that I'll always be able to take care of the kids.
主人は私が毎日子供の面倒を見ることを当たり前だと思っている。
Your boss takes for granted that you can work overtime.
あなたの上司は残業を当たり前だと思ってるよ!
I took my health for granted until I got ill.
病気になるまでは、健康であることは当然だと思ってたよ。

Obvious

“Obvious(発音:アブヴィアス)”も「当たり前」と言いたい時に使える表現です。”Obvious”を辞典で調べると下記のように書かれています。

<Obviousの意味>
・形容詞:(疑問の余地がないほど)明らかな、明白な
引用:英語「obvious」の意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書
https://ejje.weblio.jp/content/obvious

辞書からも分かる通り、”Obvious”は「物事が明確なこと」を意味する単語です。そのため、ニュアンスは「明確すぎて当たり前」となります。”It’s obvious.”や”That’s obvious.” で「当然だよ」と表現できます。

Don’t you think it was obvious that they got divorced?
彼らが離婚したのは当然だと思わなかった?
A: Did you know that she likes him?
B: It’s obvious.

A: 彼女が彼のことを好きって知ってた?
B: 当たり前だよ!

naturals

“natural(発音:ナチャラァル)”も当然の意味を持つ単語です。”natural”を辞典で調べると以下のように書かれています。

<naturalの意味>
・形容詞:自然の、自然のままの、自然の過程による
引用:英語「natural」の意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書
https://ejje.weblio.jp/content/natural

辞書からも分かる通り、自然な過程・自然な成り行きを意味する「当たり前」に使われる単語です。また、何か特別なことではなく普通のことを意味する「当たり前」のニュアンスで使うと良いでしょう。

“It’s natural to~”で「〜なのは当然(普通)のこと」を意味します。シンプルなフレーズですが、ネイティブスピーカーが日常でよく使う表現です。

It’s natural that you get angry.
あなたが怒るのは当たり前だよ。
It's natural for mothers to love their own babies.
母親が子供を愛するのは当たり前だよ。

It goes without saying.

“It goes without saying.(発音:イッ・ゴォゥズ・ウィザァゥト・セェィイン)”も「当たり前」を意味するフレーズです。

「言うまでもなく当たり前」「当然」のニュアンスで使われます。確信をもって「当たり前」と言いたい時に最適な表現でしょう。

“It”を”That”に置き換えても大丈夫です。また、”it goes without saying”の後ろに”that 主語+動詞”と続けることで、「〜は当たり前です」と表現できます。

The Lakers will win tonight’s game, it goes without saying.
今夜の試合はレイカーズが勝つよ。言うまでもないけどね。
It goes without saying that health is above wealth.
健康が富に勝るのは言うまでもないよ。
It goes without saying that I'll help you.
言うまでもなく、手伝うよ。

Duh!

“Duh!(発音:ダー)”は「当たり前」を意味するスラングです。「そんなこと言わなくても分かるでしょ!」という返答に使われる表現です。

”obvious”をよりカジュアルにした意味合いだと覚えておくと良いでしょう。映画やドラマでもよく使われています。

ただし、”Duh”は友達間で使われる表現のため、相手によっては失礼になる可能性があります。仕事相手や上司には使わないように気をつけましょう。

A: Will you be going to the concert tomorrow?
B: Duh!

A: 明日のコンサートに行く?
B: 当たり前じゃん!
A :Are you coming to my birthday party tonight?
B: Duh, of course!

A: 今夜の私の誕生日会に来る?
B: 当たり前じゃん!
A: Thank you!
B: Duh!

A: ありがとう
B: そんなの当たり前だよ。

まとめ

「当たり前」を表現する6つの英単語やフレーズを紹介しました。

複数の言い方を覚えておくことで、状況や文脈に状況に応じた適切な「当たり前」を使い分けることができますね。まずは、ExpectedやNaturalなど、言いやすい表現から積極的に使っていきましょう!

日本語には「当たり前」のように複数のニュアンスを含む言葉が多くあります。英語で表現する時は、どのような場面で使うのかを具体的に考えることが適切な表現を選択するコツです。

新しく習ったフレーズを積極的に日常会話で使いたい人は、ぜひ、ネイティブキャンプの英会話レッスンを試してみてください!

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