信号は英語で?
生活の中でよく使う言葉の中には、英語で言おうと思ってもなかなかパッと出てこないものもあります。
「信号」もその一つではないでしょうか?
英語で「信号」って、何て言うのでしょう?
例えば人に道を教える時には、「2つ目の信号を右折して…」などと言いますよね。海外からの観光客に道案内をするような時にも知っておきたいフレーズの一つです。
今回はそんな「信号」に関連する英語表現を取り上げていきたいと思います。
traffic signal / traffic light / stoplight
「信号」や「信号機」と言いたい時
「信号」や「信号機」を表す英語表現は複数あります。以下が代表的なものです。
signal
light
traffic signal
traffic light
話の流れや文脈で交通信号のことだとわかる場合は「signal」や「light」だけでもいいのですが、「traffic」を付けた方が意味がはっきりして誤解が少なくなります。
また、アメリカ英語では「a traffic signal」などと単数形が、イギリス英語だと「traffic signals」などと複数形が好まれる傾向があります。
Please turn right at the next traffic signal.
次の信号を右に曲がってください。
Be careful to obey traffic lights.
信号をきちんと守ってね。
「信号」「信号機」という意味の単語には
stoplight
もあります。アメリカ英語です。
「信号機」という意味で使えますが、特に「赤信号」を指したり、「自動車のブレーキライト」を指すこともあるので注意しましょう。
なお、「signal」に似た「sign」は「看板」「標識」などの意味を持ちます。「traffic sign」「road sign」「street sign」などで「交通標識」の意味です。まれにですが「信号」もこうした「traffic sign」の一つに入れられることもあります。
「赤信号」「黄信号」「青信号」は?
信号は基本的に「「赤」「黄」「青」の3色ですね。歩行者用の信号は「赤」と「青」の2色です。
でも実は、英語では「「青(blue)」ではなく「「緑(green)」というのが普通です。また、アメリカ英語とイギリス英語で若干の違いがあります。
「a red light
赤信号
「a stoplight
赤信号(アメリカ英語)
「stoplight」は前述のように「信号機」という意味でも使われます。
「a yellow light
黄信号
「an amber light
黄信号(イギリス英語)
「a green light
青信号
日本の信号も、よく見ると緑色っぽいものが多いように思います。でも日本語では「青」と言います。不思議です。
「Remember you should stop at a red light.
赤信号ではちゃんと止まりなさいよ。
「Why do Japanese people call a green light a blue light?
日本の人々は、なぜ緑の信号を青信号と言うのですか。
信号に関する英語表現
さてここでは、知っているととっても便利な、「信号」や「信号機」に関連するさまざまな表現、定型フレーズを紹介したいと思います。たくさん覚えておくときっと役に立ちますよ。
信号が変わる
「信号が変わる」「信号が赤になる」「信号が赤から青になる」などとよく言います。
これらは英語でどう表現すればいいでしょうか。
「信号が変わる」という場合は「change」が使えます。
I waited for the light to change.
信号が変わるのを待ちました。
The signal will change from red to green soon.
信号はすぐに赤から青に変わります。
ただ単に「〜色に変わる」とだけ言いたい場合は、「turn」を使うのが簡単で一般的です。
「turn red」「turn yellow」「turn green」など、「turn」のすぐ後に色を表す形容詞を置けばOKです。
The signal will turn green soon.
信号はすぐに青になるよ。
信号を渡る
日本語では「信号を渡る」と普通に言いますが、よく考えるとこれってちょっと変ですよね。「信号を渡る」は、「信号のある交差点や道路を渡る」ということを一部省略して表現したものだと考えられます。ですので英語にする場合は、日本語そのままではなく、文脈に応じて言葉を足したりしなければなりません。
Go down this way and cross the street at the next traffic signal.
この道を進んで、次の信号を渡ってください。
Cross the road at the green light.
青信号で道を渡ってください。
Don’t cross the street until the light turns green.
信号が青になるまで道を渡ってはいけません。
You should press the button to change the light.
信号を変えるにはボタンを押さないとダメですよ。
ここまでの例文でも出てきましたが、「青信号で」「赤信号で」などと英語で言う場合、前置詞の使い方がなかなか難しいです。どのような動詞が使われているかによって、適切な前置詞が変わってきます。
「赤信号で止まる」という場合は、
stop at a red light または
stop for a red light
など、「at」や「for」が多く使われます。
一方、「青信号で渡る」という場合は、
cross a street at a green light
cross a street on a green light
というように「at」や「on」がよく使われます。 「on」は「青信号になった時」というように、赤から青に変化した瞬間を意識する場合によく使われます。
歩行者
「歩行者」の意味でよく使われる英語が「pedestrian」です。
以下、この単語を使った交通関連用語をいくつか挙げましょう。
歩行者用陸橋
pedestrian bridge
横断歩道
pedestrian crossing
「pedestrian crossing」はイギリス英語です。アメリカ英語だと「横断歩道」は「crosswalk」です。
歩行者天国
pedestrian mall アメリカ英語
pedestrian precinct イギリス英語
歩行者専用道路
pedestrian walkway
「歩行者優先」の標識
Right of Way for Pedestrians
You must stop at a crosswalk when you see a pedestrian standing near it, even with no traffic light.
横断歩道の近くに立っている人を見かけたら、たとえ信号がなくても、横断歩道で止まらなければなりません。
When driving, be careful of pedestrians who are distracted by watching smartphones.
運転している時は、スマートフォンに気を取られている歩行者に注意してください。
Cars from all directions must stop at a scrambled intersection while pedestrians are crossing.
スクランブル交差点では、歩行者の横断中はすべての方向の車が止まらなければならない。
なお、歩行者を「pedestrian」というのに対して、自動車の運転者を「driver」、自転車やオートバイに乗っている人を「cyclist」といいます。
Pedestrians, drivers, and cyclists often blame each other.
歩行者、自動車運転者、自転車運転者は、お互いを非難することがよくあります。
信号が点滅する
道路を渡っている途中で歩行者用の信号が点滅し始めることがあります。また、日本の場合、常に黄色で点滅している信号や、赤色で点滅している信号がありますね。
これらのような「信号が点滅する」状況を英語で表現する場合、「flash」をよく使います。「まばたきする」などの意味もある「blink」を使う場合もあります。
The traffic light for pedestrians started to flash when crossing the street.
道を渡っている途中で歩行者用信号機が点滅し始めた。
Don’t start to cross the road once the light begins to blink.
信号が点滅し始めたら、道路を渡ろうとしてはいけません。
In Japan, you must stop and look both ways at a permanently flashing red signal.
日本では、常に点滅している赤信号の所では、停止して左右を確認しなければなりません。
鉄道の信号
前述した「点滅」に関連するものとしては、鉄道の信号も挙げられます。
鉄道の信号は、
signal
light
railway signal
railway light
railway crossing signal
railway crossing light
などと言います。道路の信号と同様、文脈上「信号」ということがわかる場合は単に「signal」や「light」で大丈夫です。
なお、「railway」はイギリス英語です。アメリカ英語では「railroad」が一般的ですので、「railroad signal」などとなります。
In rural areas, there are many railway crossing signals.
田舎には踏切の信号機がたくさんあります。
信号無視
「信号を無視する」と言いたい場合、「無視する」という意味の「ignore」を使うのが一般的ですが、その他にもいくつか異なる表現方法があります。
以下、例文で紹介しましょう。
Don’t ignore traffic signals even if you see no cars.
車がいなくても信号無視はダメです。
Last night, I saw a group of cars ignore the red light and drive away.
昨夜、自動車の一団が赤信号を無視して走り去るのを見ました。
She sometimes goes through a light.
彼女は時々信号無視をする。
Some young guys crossed against a red signal.
赤信号を無視して渡る若者たちがいた。
Did you see the car run a red light?
車が赤信号を無視して走っていったのを見ましたか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「信号」「信号機」に関連するさまざまな単語や表現を紹介しました。
生活にとても密着したものであっても、意外と学校では習わない語句やフレーズがたくさんあります。
普段の生活の中で「これって英語でどう言うんだろう?」と思ったら、すぐにメモをして自分でいろいろと調べてみるのもとてもいいことです。きっと、英会話の場面で役に立つ言葉が自分の中にたくさん蓄積されていくと思います。そうすればだんだんと、英語での自然なコミュニケーションがスムーズにできるようになりますよ。
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.