意外と知らない「車」にまつわる英語表現!オープンカーは通じない?!

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車に関する言葉にはたくさんのカタカナが使われています。

英語っぽく聞こえるものも、実は和製英語で海外では通じないということもしばしば。海外で役に立つ、車に関する英語表現をご紹介します。

車の英語表現 car / vehicle / automobile の使い分け

車を意味する英語には「car」「vehicle」「automobile」などがあります。

car

「車」という英単語で真っ先に思いつくのが「car」ですね。

アメリカの日常会話で車の話をする時には、大抵「car」が使われます。車・自動車以外に、鉄道車両(レール上を走るもの)やエレベーターの箱、飛行船や気球などの人の乗る部分もcarと呼ばれます。

vehicle

vehicleには「乗り物」という意味があります。

車のような「陸上の乗り物」以外にも「人や物を運ぶ物」という意味があり、宇宙船やトラックなどもvehicleです。

automobile

こちらも「自動車」を意味する単語です。エンジンのある4輪車を表します。

車種によって異なる英語表現

車には様々な種類があります。日本語と英語が同じ呼び方の物も多いですが、和製英語や日本ではあまり聞きなれない英語もたくさんあります。

日本語と英語が同じもの

多くの車の種類は日本語と英語が同じです。

セダン「sedan」
トラック「truck」
ワゴン「wagon」
バン「van」 ミニバン「minivan」
クーペ「coupe」
ハッチバック「hatchback」
バス「bus」
ハイブリッド「hybrid」

和製英語

オープンカー

「オープンカー」は和製英語です。屋根を開けることのできる車を日本では「オープンカー」と呼びますが、海外では「convertible(car)」と呼ばれます。

「convertible」には「変えられる・変換できる」という意味があります。屋根を開けて、形を変えられる車という意味ですね。

レンタカー

「レンタカー」という言葉はほぼ英語ですが、正式には「rental car」です。

「rent a car」レント・ア・カーが日本語読みでレンタカーになったと思われます。

SUV

最近コマーシャルでもよく見かける「SUV」、いったい何を意味するの?と思ったことはありませんか?

SUVは「sport utility vehicle」の略です。日本語では「スポーツ用の多目的車」と訳されています。荷物を積むスペースが広く、整備されていない道路の走行にも適していて、日常からアウトドアまで多目的に使える車種です。

sport「スポーツ・娯楽の」utility「実用的な・万能の」

電気自動車

近年話題の電気自動車の英語は「electric vehicle」です。electric「電気の」vehicle「乗り物」と日本語訳と変わりないのでわかりやすいですね。

EVと略されます。街中にある充電スポット・スタンドは「EV charging station」と呼ばれます。ここでのchargingは「充電」stationは「場所」という意味で使われています。

車のパーツは英語でなんという?

日本で使われている車に関する用語・パーツ名にはカタカタ語がたくさんあります。英語(アメリカ英語)で呼び方の異なるものをまとめました。

ハンドル

ハンドルという単語自体は「handle」という英語です。

「手で握られる部分」という意味の単語で、ドアの取っ手などを意味します。車のハンドルは英語では「steering wheel」と呼ばれます。

steering「操縦する装置・舵取り」wheel「輪・車輪」

ウィンカー

車の方向指示器を日本ではウィンカーと呼びますが、こちらも海外では通じません。英語では「turn signals」です。

ここでのturnは「車や人などがコーナーを曲がる」という意味で使われています。signal「合図・信号」

クラクション

クラクションの英語は「car horn」です。hornの意味は「警笛」です。警笛メーカーのKlaxonという会社の名前から、日本ではクラクションと呼ばれるようになったようです。

ホッチキスという呼び方がHotchkiss社の社名がからきているのと同じですね。(ちなみにホッチキスは英語では「stapler」と呼ばれます。)

バックミラー・ルームミラー

バックミラー(ルームミラー)は、一見通じそうで通じない単語のひとつです。英語では「rear view mirror」と呼ばれます。

rear「後ろ・後部・背後」view「見る」mirror「鏡」
ドアミラーは、「 side view mirror(s)」または、そのまま「door mirror(s)」と呼ばれます。

フロントガラス

フロントガラスの英語は日本語と全く違い「windshield」と呼ばれます。

windは「風」shieldは「盾・防護物」という意味で、windshield「防風の物」すなわち、乗車中に前からくる風をよける物ということでこのように呼ばれています。ワイパーは「windshield wiper(s)」です。

ボンネット

日本でボンネットというと車のエンジン部分のカバーを意味します。こちらはイギリス英語の「bonnet」が由来のようです。アメリカでは「car hood」と呼ばれます。hoodは「覆い」という意味です。

アメリカでボンネットというと、農家の女性がかぶっているような紐をあごの下で結ぶような帽子を思い浮かべる人が多いです。

アクセル

アクセルは実は和製英語です。「accel」や「accele」といった英単語は存在しません。

正しい英語は「accelerate」「動詞:加速する」または「accelerator(pedal)」「名詞:加速装置(ペダル)」です。「gas pedal」と呼ばれることも多いです。
gas「燃料」pedal「ペダル・踏み板」

サイドブレーキ

サイドブレーキも和製英語です。英語では「parking brake」や「hand brake」と呼ばれます。

parking「駐車」brake「ブレーキ」

ナンバー

車のナンバーはアメリカでは「license plate」と呼ばれます。

イギリスでは日本と同じく「number plate」と呼ばれるようです。license「許可・免許」plate「板状のもの」

バック

シフトレバーの「バック」に「B」ではなく「R」が使われているのはなぜでしょう。「R」はreverse「反対の・逆の」という意味の単語の略です。

「車をバックする。」といいたい時には、reverseを使って「reverse a car」またはbackを使って「back up a car」ということができます。

「back up」「バックする・後退する」というフレーズで使われているのがポイントです。「back a car」というと「車を返す・戻す」という意味になってしまいます。

ミッション

日本ではマニュアル車をミッション車と呼ぶことがあります。

おそらく、英語の「manual transmission (cars)」(マニュアル・トランスミッション)のマニュアルの部分とミッションの部分だけを短縮して呼んだものです。

「マニュアル」は通じますが「ミッション」は通じません。マニュアル車は「stick shift」(スティック・シフト)と呼ばれることもあります。

I can drive a manual car.
マニュアル車を運転できます。
He knows how to drive a stick (shift).
彼はマニュアル車の運転の仕方を知っています。

のように使うことができます。

manual「手動の」transmission「変速機・伝動装置」

オートマ

オートマは英語「automatic」(オートマティック)を略した日本語です。英単語の略ですが「オートマ」は通じません。

I can only drive automatic cars.
私はオートマしか運転できません。

automatic「自動の」

カーナビ

カーナビは「car navigation system」(カー・ナビゲーション・システム)を略した日本語です。

「car (GPS) navigation system」は英語なので通じますが、カー・ナビゲーションよりも「GPS」と呼ぶ人が多いです。

サービスエリア

サービスエリアも実は和製英語です。日本でサービスエリアというと、高速道路にある駐車場・お店・トイレなどがある休憩施設を意味しますね。

アメリカにはまずそういった施設がありません。高速道路の休憩場所は「rest area」と呼ばれる、駐車場とトイレがある公園のような場所で、お店は併設されていません。

日本語(カタカナ)と英語が同じもの

トランク「trunk」
ダッシュボード「dashboard」
ドア「door」
シートベルト「seat belt」
グローブボックス「glove box」
キー「key」
ギア「(car) gear」
ブレーキ「brake」
クラッチ「clutch」
サンルーフ「sunroof」
オーディオ「(car) audio 」「(car) stereo」
バッテリー「battery」
カップホルダー「cup holder」

その他の車に関する英単語

運転席「driver’s seat」
助手席「passenger seat」「 front seat」
後部座席「back seat」
窓「(car) windows」
暖房「heater」
冷房「air conditioner」

ガソリンを給油する時の英語表現

まずはガソリン給油に関する単語をご紹介します。

ガソリン:gasoline
ガソリンスタンド:gas station
ガソリン給油ポンプ:gas pump
レギュラーガソリン:regular (gasoline)
ハイオク:high-octane (gasoline)

しかし日常でハイ・オクタンという言葉は使われることはなく「premium (gasoline)」と呼ばれています。premiumは「高価な・上質な・割増しの」という意味です。

給油所にはレギュラーとプレミアムの間に「plus」(付加の)や「mid-grade」(中級の)があります。値段はregularが一番安く、次にplus、premiumと高くなっていきます。

ディーゼル:diesel
燃料タンク:gas tank
ちなみに給油口は「gas tank opening」そのキャップは「 gas cap」です。

日本のガソリンスタンドとの大きな違いは、アメリカのガソリンスタンドはほとんどがセルフサービスという部分です。窓を拭いてくれたりするサービスはもちろんありません。窓を拭くモップのようなものとペーパータオル、ごみ箱が設置されていて、自由に使うことができます。

車社会のアメリカでは、ガソリンスタンドは街中にたくさんあり、たいていコンビニを併設しています。スーパーの敷地内にガソリンスタンドがある店舗も多く、買い物のついでに給油ができ便利です。カード払いが一般的ですが、併設のコンビニで現金払いできる場合もあります。

自分で給油するガソリンスタンド:self-service gas stations
日本のように店員が給油してくれるガソリンスタンド:full-service gas stations

ガソリン給油に関する例文

I need to get gas.
ガソリンを給油しないといけません。
Where is the closest gas station?
一番近くのガソリンスタンドはどこですか?
Please show me how to pump gas.
ガソリンの給油方法を教えてください。
You have to pay for the gas before you pump it.
ガソリンを給油する前に、支払いをしなければいけません。
I usually get regular gas.
いつもレギュラーのガソリンを使っています。
Self-service gas stations are everywhere in the states except New Jersey and Oregon.
セルフサービスのガソリンスタンドはニュージャージー州とオレゴン州以外、アメリカのどこにでもあります。

まとめ

車に関する日本語にはたくさんの和製英語や略語が使われています。

これらはカタカナなので英語のように聞こえますが、海外では通じないものが多いです。

車に関する英語表現、海外旅行や留学中に車に乗る時の参考にしてくださいね。

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