「普通」を表す英語表現はこんなにあった!違いと使い方総まとめ!

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英語で「普通」と言いたい時、どう表現すればよいのでしょうか?

「normal」と言いたいところですが、実は日本語の「普通」は、「normal(正常な)」だけでなく、「一般的な」・「平均的な」・「ありふれた」といった様々なニュアンスを含んでいます。

つまり、英語に日本語の「普通」をぴったり表す訳語はありません。そのため、それぞれの文脈に合わせて、フレーズを使い分ける必要があります。

そこでこの記事では、英語で「普通」を表す様々な表現について、例文とともに紹介します。

「普通」の英語表現はこんなにある!

「普通」を表す英単語というと、「normal」を思いつく人が多いと思います。

確かに「normal」「普通」という意味で使うことができるのですが、その他にもニュアンスの違う表現がいくつもあります。

general

「general」は、「一般的な」という意味合いでの「普通」を指す表現です。「世間一般の」「普遍的な」とも訳されます。

具体的には、以下のような例文で使います。

He eats a general meal every day, despite being a millionaire.

彼は大富豪だが、毎日普通の食事を食べている

This anime is more for the general adult audience than it is for children.

このアニメは子ども向けというより普通の大人向けだ

ちなみに「general」の対義語は、「special(特別な)」や「specific、particular(特定の)」です。

つまり、「特別でない」「一般的な」という意味で「普通」を指すのが「general」です。

usual

「usual」「いつも通り」という意味合いでの「普通」を表します。頻度を表す副詞「usually(たいてい)」になじみのある人も多いでしょう。

形容詞「usual」を「普通」という意味で使う場合、以下のような用法があります。

She came home later than usual.

彼女は普通より遅く帰宅した

This hot weather isn't usual for March.

3月なのにこんなに暑いなんて普通じゃない

このように、「普段通り」を意味する「普通」として使われるのが「usual」です。

normal

「normal」は、「正常な」という意味合いでの「普通」を表します。

対義語の「abnormal(異常な)」も有名なので、「異常ではない状態」と解釈すると良いでしょう。

具体的には、以下のような例文で使います。

It's normal to get angry when someone talks behind your back like that.

そんな陰口をたたかれたら、怒るのが普通だ

She had very normal parents.

彼女はごく普通の両親を持った

このように、「normal」は、「異常でない状態」「正常である状態」という意味の「普通」を表します。

ordinary

「ordinary」は「平凡な」という意味合いで「普通」を表します。

I'm just an ordinary office worker.

私は普通の会社員ですよ

I can't believe you gave me a gift on a very ordinary day that wasn't an anniversary.

記念日でも何でもないごく普通の日にプレゼントをくれるなんて

ちなみに「ordinary」の対義語は、「special(特別な)」や、「extraordinary(並外れた・異常な)」などです。

つまり「ordinary」は、「特別ではなくありふれた」という意味での「普通」を表す単語といえます。

average

「average」は「平均的な」という意味合いでの「普通」を表します。「並の」と訳すこともできます。

This winter was colder than the average year.

今年の冬は普通より寒かった

Dinner at that hotel was pretty average.

ホテルのディナーは全く普通の味だった

ちなみに、「avarage」に対義語はありません

common

「common」は「ありふれた」という意味合いでの「普通」を表します。

元々「共通の」、「共有の」という意味の単語で、転じて「常識的な」という意味での「普通」を表す言葉になりました。

It wasn't a serious illness, just a common cold.

大した病気じゃなく、普通の風邪だった

It's now common for guys and girls who meet on the Internet to become lovers.

インターネットで男女が出会うのはもはや普通のことだ

ちなみに対義語は「uncommon(非凡な、珍しい)」です。

plainly

「plainly」は「明白に」という意味の副詞です。そこから転じて「率直に言うと」という意味になりました。

そのため、くだけた言い方で「普通に」という時に使う表現です。

What do you think that guy did?

あの男のしたことどう思う?

Plainly awful.

普通にひどいよ

How's her cooking?

彼女の手料理はどう?

It’s plainly delicious.

普通においしいよね

ちなみに「普通に」という意味では、形容詞「plain」を使うことも多いです。

普通にヤバくない?

Isn't it just plain bad?

フォーマルな場面ではあまり使いませんが、カジュアルな会話の中で使われた時に理解できるよう、覚えておきましょう。

alright / nothing special

「alright(大丈夫)」「nothing special(特別なことはない)」「普通」という意味でよく使われます。

「alright」は「all right」の書き間違いともいわれるため、フォーマルな場面ではあまり使いませんが、カジュアルなメールやSNSではよく見られます。

How was the latest movie?

最新作の映画はどうだった?

It was alright. Nothing special.

普通だったよ

このように「とても良くはないけど良い」というニュアンスの「普通」です。

「普通」を使った英語表現

日本語で「普通」を使った表現には、「普通席」や「普通預金」などもあります。これらの言葉を英語で表現しろと言われても難しいですよね。

そこでこのセクションでは、日本語で「普通」を使った言葉を、英語でどう表現するのかについて紹介します。

普通席 / 普通預金 / 普通郵便

「普通席」「standard seat」または「regular seat」と表すのが一般的です。

How much does a regular seat cost?

普通席料金はいくらですか?

I'd like to reserve a standard seat on the Shinkansen.

新幹線の普通席を予約したいんですが

電車の「普通席」を「coach」と表すこともありますが、「coach」はアメリカ英語なので、場合によってはうまく通じない可能性もあります。

また、飛行機の「普通席」は「economy class」と表現することもできます。

「普通預金」は「savings account」といいます。

「saving」は「貯金」、「account」が口座なので、「預金口座」という意味で「普通預金」を表す言葉です。

I would like to open a savings account.

普通預金の口座を開設したいんですが

「普通預金」を「ordinary deposit」と表現することもあります。「deposit」は「預金」という意味の英単語です。

I'd like to close my ordinary deposit.

普通預金を解約したいんですが

普通郵便は「regular mail」といいます。

Please send by express, not regular mail.

普通郵便じゃなく、速達で送ってください

このように、「普通〇〇」という表現は、「通常の」という意味の英単語「regular」が使われる場合が多いようです。

How are you?に対する「普通だよ」

学校英語では「How are you?」と聞かれたら、「I’m fine, thank you.」と答えるように習いましたよね。

しかし、「I’m fine, thank you.」という返答は少し堅苦しく、あまり一般的に使われてはいないようです。

「How are you?」に対して「普通だよ」と答える表現には、以下のようなものがあります。

I’m OK./Okay.

I’m all right. (I’m alright.)

Not bad.

Nothing special.

Same as usual.

「I’m OK.」や「I’m all right.」「元気だよ」という意味ではなく、「普通だよ」という意味で使われていることに注意しましょう。

「元気だよ」という時は、「I’m great.」や「Awesome.」のような、少し大げさな表現が使われるようです。

「普通」の英語表現 まとめ

「普通」といえば「normal」と思いがちですが、「normal」はあくまで「正常である」という意味の「普通」を表します。

「ありふれている」という意味なら「ordinary」や「common」「普段通り」という意味なら「usual」などと使い分ける必要があります。

そして、「普通」と言いたい時は、「common」は「共通の」、「average」は「平均的な」というように、元の意味をおさえながら使うと、正しいニュアンスで使えると思います。

この機会に、それぞれの単語の元の意味も一緒に覚えてしまうことをおすすめします。

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