英語で仕事関連の話をしているときに、「上司」や「部下」、「同僚」について述べることは多々出てきます。しかし、それぞれの英単語がパッと頭の中に思い浮かばず、説明に苦労した経験がある方も多いのではないでしょうか?
また、いずれも言い方が1つだけでなく、いくつかバリエーションがあります。違いを理解した上で正しい使い方をしないと、やや不自然に聞こえてしまうこともあるので、注意が必要です。
そこで今回は、上司・部下・同僚の英語表現を紹介したいと思います。使い方がわかるよう、例文も混じえて解説しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
上司の英語表現
「上司」にあたる英語表現を、以下の3つに絞って紹介していきます。②supervisor
③manager
boss
「boss」は、「上司」の意味を持つ英単語の中で、最も一般的に使われています。日本語でも「ボス」という言葉は使われていますが、何だか強面、またはゲームの最後の悪役を思い浮かべる方も多いでしょう。英語では特にマイナスなイメージはなく、カジュアルに「上司」と言える単語です。
ただし、上司に向かって「boss」と呼んだり、上司の目の前で「boss」とは基本的に言いません。上司ではない第三者に、自分の上司について話すときに使いましょう。
なお、一番位の高い上司は「big boss」、直属の上司は「immediate boss」と表現できます。
私の上司はいつもみんなへの対応が良いです。
上司が怖いです。彼は短気なんです。
supervisor
「supervisor」は直訳すると、「監督者」という意味の単語です。監督する側なので、誰かよりも上の立場であり、基本的には部下がいます。意味合いとしては「boss」に似ていますが、やや堅い響きです。
また「上司」の意味で使う場合、「boss」に比べると、「supervisor」を使う頻度は少なめになります。
私の勤務成績について監督者と話す予定です。
私たちの監督者は、仕事を始める前に私たちそれぞれに指示を与えました。
manager
「manager」は直訳すると、「管理者」や「支配人」という意味の単語です。管理する立場なので、部下がいるケースが多め。逆に言えば、「manager」が上司の立場であれば、「boss」や「supervisor」と同じような感覚で使えます。
なお、「manager」と「supervisor」には、厳密に言うと以下のような違いがあります。
supervisor:「manager」が決めたことが行われるように現場で指揮をとる人
そのため、「manager」はオフィス仕事、「supervisor」は現場仕事で使われる傾向にあります。また、会社によっては、1人で「manager」と「supervisor」の役割をするケースがあることも覚えておきましょう。
マネージャーになってからとても忙しいです。
私のマネージャーは私よりも若いです。
部下の英語表現
次に、「部下」の英語表現を、以下の3つの単語に絞って紹介します。②team member
③workforce
subordinate
「subordinate」は、最も「部下」という言葉に当てはまる英単語です。「sub」は下位のイメージ、「ordinate」は「縦座標」を意味する名詞。「sub+ordinate」で、縦座標に下位の人たちを並べると考えると覚えやすいでしょう。ただし、部下に向かって「subordinate」と呼んだり、部下の目の前で「subordinate」とは基本的に言いません。
もし部下がいる前で誰かに部下を紹介する場合は、「She / He is my (役職)」や「She / He is our (役職)」のように、役職名を入れて説明しましょう。
私には合計で7人の部下がいます。
私の部下の1人が結婚する予定です。
team member
「team member」は、読んで字の如く、「チームメンバー」です。「subordinate」のように直接的ではないですが、「部下」という意味合いでよく使われます。下に見ているような感覚がなく、部署や課の一員として見ているニュアンスを出せるのもポイント。「部下」と呼ばれるよりも、「チームメンバー」と呼ばれたほうが、どこか気分的に違いますよね。
「team member」を使う場合は、部下が目の前にいるときに使っても、違和感はありません。そのため、第三者に紹介するときも、「She / He is one of my team member.」や「She / He is one of our team members.」と言えます。
私の部下の1人は台湾出身です。
彼はマイク、私たちのチームの一員です。
workforce
「workforce」は、ある一定以上の数の「従業員」という意味を持つ単語です。直接的に「部下」という意味はないため、「subordinate」や「team mate」のような感覚とはやや異なります。
ただ企業は雇用者と従業員の関係で成り立っているので、雇用側から見たらある意味、「workforce」は部下のようなものと捉えることは可能です。
私たちの従業員の約70%は女性です。
CEOとしていつも従業員のやる気をおこさせようとしています。
同僚の英語表現
最後に、「同僚」の英語表現を、以下4つの単語に絞って紹介します。②co-worker
③associate
④workmate
colleague
「colleague」は、「社内の同僚」を意味する単語です。必ずしも同じチームとは限らないため、社内の別部署の人や、別の支社にいる従業員のことも「colleague」と呼べます。
私の同僚は皆、とても才能に溢れています。
私の妻は以前は同僚の1人でした。
co-worker
「co-worker」も「同僚」という意味の単語で、「colleague」とほぼ同義で使われます。厳密に言うと、「co-worker」と「colleague」の違いは以下の通りです。
colleague:社内の同僚
上記のように考えると、「co-worker」のほうが近しいニュアンスがありますね。
私は同僚たちとよく飲みに行きます。
同僚の1人が私に対してとても意地悪です。
mean to 人:〜に意地悪な
associate
「associate」は、ビジネスにおける「パートナー」や、「提携者」といった意味合いの強い単語です。「colleague」や「co-worker」とは異なり、外部の人間が対象になるため、基本的には社内の同僚を指す場合は使いません。
なお動詞としての「associate」もあり、
「主語 associate A with B.(AをBに関連づける)」
「主語 be動詞 with 〜.(主語は〜に関連している)」
といった表現もよく使われます。
私たちはパーティーにビジネス提携者を招待しました。
私の会社は、私たちの提携者の1つと、新しいプロジェクトを始める予定です。
workmate
「workmate」は「同僚」という意味の単語で、「co-worker」とほぼ同義です。ただし、「workmate」は他の単語に比べると、使われる頻度はかなり少なめ。同じ職場の同僚であれば、「co-worker」と表現するのが無難でしょう。
先日、同僚の1人と口論になりました。
私の同僚は皆、ユーモアがあります。仕事場はいつも明るいです。
上司・部下・同僚を使った英会話例まとめ
では本記事のまとめです!①boss:最も一般的でカジュアル
②supervisor:監督者。bossよりもやや堅い響き
③manager:管理者。オフィスで使われる傾向
①subordinate:最も一般的な「部下」
②team member:チームの一員と見なしている響き
③workforce:一定以上の数の従業員
①colleague:社内の同僚
②co-worker:同じ職場・一緒に働く同僚
③associate:社外のビジネスパートナー
④workmate:co-workerと同義だが、あまり使われない
上司・部下・同僚の英語表現は学べましたか?それぞれ複数の言い方があるので、違いを理解して使い分けてみてくださいね。
もし実践する機会が身近にないのであれば、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」の活用もおすすめ。講師とのマンツーマンレッスンで、楽しみながら英会話上達を目指しましょう!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.