新型コロナウイルス(Covid-19)のパンデミックが2020年初頭に発生して以来、オンライン上での会議や学校の授業、友達同士の会話などが日常にしっかり根付いてきています。
オンラインでコミュニケーションをするのはもはやあたりまえになりつつあり、日本人同士だけではなく、海外の人と話す機会も増えてきました。
そこで今回は、「zoom」などの遠隔会議アプリを利用する時に使える英語表現を紹介しましょう。定型的な表現がほとんどですので、いつでも言えるように、しっかり覚えちゃいましょう。
ちなみに、zoomが普及するにつれ、もともと固有名詞だった「zoom」という単語が、「Let’s zoom.(ズームしよう)」というように、「ズームする」という意味の動詞としても使われるようになっていますよ。
音声が聞こえているかの確認
まず、接続した際、本題に入る前に、音声が聞こえているかどうか、映像がちゃんと見えているかどうかをお互いに確認しましょう。その際の表現を解説します。
もしもし?
(私の声が)聞こえますか?
(私が)見えますか?
答える時は以下のような答え方ができます。
とてもよく聞こえますよ。
見えますよ。
zoom会議などの出だしでよく使われるフレーズを使って、友人同士の対話形式で例文を挙げます。
B:Hello? Can you hear and see me?
A:Yeah! I can hear and see you clearly. It’s nice to meet you!
B:It’s nice to finally connect with you online!
A:So, how are you?
B:Super! How about you?
A:もしもし?
B:もしもし? 聞こえる? 見える?
A:ええ、はっきりあなたの声も聞こえるし、見えるわ! お会いできて嬉しい!
B:こちらこそやっとオンラインでお会いできて嬉しいわ!
A:元気だった?
B:ええ、もちろん! あなたは?
接続のトラブルがあったとき
なかなか接続ができない、といったトラブルの時などに使える表現を紹介します。
自分の問題で接続ができず、やっとつなぐことができた場合は、「I’m sorry.(すみません)」「I’m sorry to be late.(遅れてすみません)」などと付け加えるといいでしょう。
すみません、ズームの調子が悪くて、ログインできませんでした。
「電波」は「reception」「signal」などと言います。
電波の調子が悪いです。
WiFiの電波の状態が悪かったのですぐに参加できませんでした。
遅れてすみません、パソコンが固まってました。
また、直接の接続のトラブルではありませんが、zoomアプリに表示されている言語、つまり言語設定が日本語以外になっていてわかりにくい時があったりします。そんな場合には、詳しい人などに以下のように質問してみるのもいいでしょう。
zoomアプリの表示言語が英語になっているんですが、どうやれば日本語にできますか。
ミュートになっている
zoomでは音声をオンにしたりオフにしたりできます。
音声を消した状態を「mute(ミュート)」と言います。マイクをオンにするのをうっかり忘れてしまって、ミュート状態のまま話してしまう、といったことがよくあります。
もちろん音声はほかの人に聞こえません。そういう場合は、気がついた人が以下のように注意してあげるといいでしょう。
マイクをオンにしてください。
※マイクは「mike」または「mic」と言います。「microphone」の略です。
ミュートになっていますよ。
すみません、ミュートにしていました。
逆に、マイクをオフにするのを忘れていて、私語が参加者全員に流れてしまうというようなこともあります。下は、そのような時に注意を促す言い方です。
話す時以外はミュートにしておいてください。
接続が悪い
会話や会議中に接続が悪い時は、その状態を相手にしっかり伝えたいものです。そのような時に役立つ表現を紹介します。
回線に問題があると言いたい場合
回線に問題がある、というのはオンライン通話ならではの問題ですね。そのような場合は以下のような表現があります。
ここでは「回線」は「connection」という単語を使っていますが、「line」「Wi-Fi」「Internet」なども使えます。
接続が悪いようです。
回線がおかしいようです。
接続が安定していません。回線の状況が悪いようです。
音声の状態が悪いと言いたい場合
接続が悪いと音声に影響が出ます。聞こえにくかったり、音声が途切れたりします。そのような時に役立つフレーズを紹介します。
聞き取りにくいです。
音声が途切れます。
ノイズがひどいです。
音声が少し反響します。
接続が悪い時に解決策を英語で言いたい場合
接続が悪い時に、ログインし直してみたり、映像をオフにしてみるなどの解決策を英語で言う時の表現の例を挙げましょう。
接続し直してみます。
パソコンを再起動してもいいですか?
通話を少し切ってもいいですか?
「映像」は「video」で表せます。
映像をオフにしましょう。
まだ映像はオンにしないでおきましょう。
映像は後でオンにします。
映像をオフにします。音声だけで参加させてください。
カメラがオフになっている・画面の共有ができていない
カメラがオフになっていて相手の顔や表情が見えない時、また、相手と画面が共有できない時などに役立つのが以下のようなフレーズです。
カメラがオフになっていると言いたい時
相手の顔が見えないなど、カメラがオフになっている時に使える表現を挙げましょう。
映像をオンにしましょう。
カメラが動いていませんよ。カメラをオンにしていただけますか。
残念ながらあなたが見えません。
カメラを確認してもらえますか?
画面の共有をしたい、共有ができていないと言いたい時
画面を共有したい、または画面を共有したいのにできないという時の英語フレーズを紹介します。「画面を共有する」は、「share the screen」と言います。
画面共有します。
今、画面共有しています。見えますか?
画面共有していただけますか?
画面共有をやめます。
画面が固まっている
インターネットの接続状態が悪くなると、映像がカクカクしたり、映像が完全に止まったままになることもあります。
「画面が固まる」などともいいますよね。そのような時のフレーズです。
映像が途切れがちです。
映像が固まってますよ。
「映像が固まっている」の「固まっている」は「frozen」で表すのが普通です。「frozen」は「freeze(凍らせる)」の過去分詞です。
zoomの便利な各種機能を使う時
zoomにはいろいろと便利な機能がついています。
ここでは、テキスト(文字)を入力できる「チャットボックス」、採決や意見を得る時などに役立つ「手を挙げる機能」、大人数で会議や講義を行っている時にも少人数のグループに分けることができる「ブレークアウトルーム」などを利用する時に使えるフレーズを紹介します。
チャットボックスを使う
「チャットボックス」は英語で「chat box」と言います。
チャットボックスに書きますね。
チャットボックスに入力して頂けますか?
チャットボックスで出席を取りますので、皆さん、名前をチャットに記入してください。
チャットボックスでファイルを送ります。必要な人はダウンロードしてください。
そのページのURLをチャットボックスで送って頂けますか?
手を挙げる機能を使う
zoomには、画面上に手を挙げたイラストを表示する「手を挙げる」という機能があります。これを使って相手に確認する例文を挙げます。
聞こえていたら、「手を挙げる」というボタンを押して頂けますか?
聞こえたら、「手を挙げる」というボタンを使って、手を挙げて頂けますか?
ブレイクアウトルームを使う
zoomには、参加者を少人数のグループに分けることができる「ブレークアウトルーム」機能があります。3つのブレークアウトルームがあります。みなさんは所定のブレイクアウトルームに自動的に入室になります。
ブレイクアウトルームでのセッションは15分間です。画面上にあるタイマーをご覧ください。
他のブレイクアウトルームとの行き来はできません。
まとめ
いかがでしたか?今回は、遠隔会議アプリの一つであるzoomの使用中によく行われるやりとりを英語で表現する方法を解説しました。
これからもこうしたアプリを使う機会がどんどん増えていくと思います。海外の人とも気軽にいつでも会話ができて便利ですよね。
今回紹介した英語表現を知っていると、よりスムーズにzoomコミュニケーションができますよ。またzoom以外のオンラインコミュニケーションツールでも使えるフレーズですので、ぜひ覚えて活用してください。

◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.