「商談の成果を上司に報告する」、「会社の業務状況を株主に報告する」というように、ビジネスシーンでは「報告」を必要とする場面が頻繁に出てきますね。
今回の記事では、「報告する」を意味する英単語、あるいは英語で誰かに物事を報告したい場合にどのように表現すれば失礼なく相手に伝わるのか、例文を交えながら詳しく解説していきます。
シチュエーションや報告する人との関係性に合わせて、いくつかの「報告する」表現がありますので、まとめて覚えていきましょう!
報告する時の英語表現
「報告する/報告」を意味する単語と聞くと、まず初めに”report(報告する、報告)”が思い浮かぶ方も多いと思いますが、「報告する/報告」の意味を表す英単語は”report”だけではありません。
以下に、よく使われる「報告する/報告」という意味を持つ単語をいくつか紹介します。
Report (動)報告する (名)報告/報告書
日本語では「レポートする」と言いますが、英語の発音としては名詞・動詞とも「リポート」/rɪˈpoʊrt/となりますので要注意です。
“report”を名詞として使う場合、「報告する」は”make a report”となります。
報告したいのですが。
問題を報告したいのですが。
Tell (動)伝える、教える
報告のように何かを人に伝えることを表す、最も一般的な動詞は”tell”です。
”tell+人+内容”で、「…を人に伝える」という意味になります。
プロジェクトがどのように組織され、どのように資金が調達されているのかお伝えしたいと思います。
私たちのABCシステムとは何なのか、お伝えしましょう。
Update(動)更新する(名)更新
日本語でもIT関連のトピックでよく目にする“Update(アップデート)”は、「更新」することを表す単語です。
”update “を使うと「報告する」の中でも最新の事柄を報告するというニュアンスが加わります。
1時間ごとに状況を報告します。
ある業務について上司に報告する必要があります。
inform (動)伝える
動詞”inform”も”tell”同様に「伝える」という意味の動詞ですが、日常的に使われる”tell”と比較して、”inform”は「情報を」与えるというニュアンスを含みます。
メール、Webサイト等の書き言葉で使われることが多い単語です。
ご依頼の書類が完成しましたので、お知らせいたします。
当社のオンラインシステムが正常に戻りましたことをお客様にお知らせいたします。
直接報告する時
続いて、英語での報告の切り出し方についてご紹介します。
会議や上司との会話の中で、「今から報告をしますよ」と切り出したい場合によく使われる表現として”let me…(…させてください)”、”I would like to…(私は…したいと思います)”があります。
”Let me…(…させてください)”は、友達同士や家族との近況報告はもちろん、ビジネスの場でも使いやすい表現ですので是非使ってみてください。
”I would like to…(私は…したいと思います)”「I will…(私はします)」より丁寧かつ控えめな表現です。
ここまでに紹介した、「報告する」という意味の単語を組み合わせ、以下の例文のような表現が可能です。
プロジェクトについての報告をさせてください。
進捗状況について報告したいと思います。
それでは、日本での状況について報告させてください。
メールで報告する時
続いて、メールで報告する場合に便利な表現を2つご紹介します。
I am writing to you/reaching out to you to…
メール文の冒頭部分に置くことで、「…のためにこのメールをお送りしています」、「…のために連絡しています」と簡潔に伝えることができます。
タスクが月曜日に完了したことをお伝えするために連絡しています。
今期の進捗状況についてご報告するために連絡しています。
We regret to… /We are happy to…
相手にとって思わしくない内容を伝える場合に使えるフレーズが”We regret to (inform you that…)”です。
”Regret”は残念、後悔という意味の動詞で、このフレーズは「私たちは残念ながら~であることをお知らせします」という意味を表します。
ご質問に関して、残念ながら、データを手動で追加することはできません。
残念ながら、あなたのご応募が今後の選考から外れたことをお知らせします。
今月から新しいオペレーターが仲間入りしたことを(喜んで)お伝えします。
プロジェクトが完了したことを(喜んで)お伝えします。
相手から報告してもらう場合
続いて、相手から何かを報告してもらいたい場合にどのように相手に依頼すればよいか、便利な表現をいくつかご紹介します。
報告してほしい場合には、”I would like to know…(…について知りたいです)”や、”Please let me know …(…について教えてください)”、あるいはもう少し丁寧に”Could you please let me know …?(…について教えてください)”という表現を使うことができます。
タスクの進捗について教えていただけますか?
バグの状況について知りたいです。
“Can you…?”と”Could you…?”はどちらも「…してくれますか?」という意味で使うことができますが、”Could you…?”の方が丁寧かつフォーマルな印象を与えます。
何が起きたか教えてください。
「報告」するときに使う英単語
資料の添付
報告メールの場合、添付ファイルを一緒に送信するケースが多いと思います。
「〇〇を添付しています」と表現したい際に使える表現として、”I am attaching …(…を添付しています)”、”I am sending you …(…を送っています)”、”Please find…(…をご覧ください)”の表現が使えます。
”Please find…”は、直訳すると「見つけてください」となりますが、「ご覧ください」という意味で使われる表現です。
詳細については添付のPDFをご覧ください。
本メールにファイルを添付しています。
質問はありますか?
口頭やメールでの報告を終え、相手からの質問を受けたい場合の表現をいくつかご紹介します。
ここまでで質問はありますか?
質問があればお知らせください。
(メールで)質問がある場合や詳細な情報が必要な場合は、ご連絡ください。それ以外の場合は、返信は不要です。
またご報告します
一通りの報告と質疑応答を終えたところで、最後に「それではまた報告します」と伝えたい場合の表現です。
またご報告します。
またご報告します。
“get back to+人” は、誰かに「返信する、連絡する」という意味があります。ビジネスシーンに限らず、日常英会話でも頻出の表現ですので、是非活用してください。
まとめ
今回の記事では、ビジネス英会話や英文メールで必須の「報告」の仕方についてご紹介しました。
難しい英語フレーズや英単語ではありませんので、今回の記事で紹介した例文を参考に、是非一つずつ英会話レッスンや実際の英会話で使ってみてくださいね。
宮城県出身の一児の母。外国語系の大学を卒業したのに英語が話せないことがコンプレックスで、大人になってから主にオンライン英会話で英語を学びなおしました。TOEIC940を取得したあと英語を生かせる職場へと転職し、現在は英日翻訳者として主にニュース記事の翻訳を担当しています。趣味は最近始めたドイツ語。言語学習をイチから始める難しさに久々に直面しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.