「有言実行」の英語表現を解説!フレーズを覚えて有言実行しよう!

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有言実行を英語で表現すると?

「有言実行」とは「言ったことは必ず実行すること」です。よく「有言実行の人」という言い方を聞きますね。

では、英語では「有言実行」をどう表現するのでしょうか。今回は英語の「有言実行」のいろいろな言い方を紹介したいと思います。

A man/woman of one’s word

「one’s」の部分には、主語に合わせて「my」「your」「her」「his」などの、代名詞の所有格が入ります。

「word」には「約束」という意味があり、「A man/woman of one’s word」は「自分自身で自分の発言(約束)を実行し実現する人」、すなわち、「有言実行の人」という意味になります。

主語が男性の場合「man」、女性の場合「woman」を使いますが、性別に関係なく「person」を使うこともできます。

She is a woman of her word.

彼女は言ったら実行する人だ。

I’m a person of my word.

私は有言実行の人です。

Trust me! I will become a man of my word this time.

信じてくれよ! 今回、オレは有言実行の人になるよ。

この「A man/woman of one’s word」は日常英会話でもよく使われます。海外の映画やテレビドラマのセリフにもよく登場します。

例えば、2008年に公開された、『バットマン』を原作とした映画『ダークナイト』(原題: The Dark Knight)の中で、ジョーカーが「Starting tonight. I’m a man of my word. 」と言うセリフがあります。

また1994年公開の『フォレスト・ガンプ/一期一会』(原題:Forrest Gump)では、ガンプとえび漁を一緒にやるために、ダン中尉が約束を守ってガンプの所にやって来た時のセリフが「I’m a man of my word. 」です。

歌手のリル・ベイビーとリル・ダーク(Lil Baby, Lil Durk)が2021年にリリースしたコラボ・アルバム『The Voice Of The Heroes』の中には「Man of my Word」という楽曲も収められています。

Walk the walk

「walk the walk」は「言ったことを実行する」「実際に行動に移す」という意味です。つまり「有言実行」ということですね。

Ok then, it’s time for you to walk the walk.

さて、言ったことを実行する時がきました。

I'll walk the walk.

有言実行だ!

ところで、「言ったことを実行する」という意味の「walk the walk」と対比するような形でよく一緒に見かけるのが「talk the talk」というフレーズです。「talk the talk」は、「口先だけで偉そうなことを言う」という意味です。

You talk the talk! How about you walk the walk?

口先ばかりね! 実際に行動に移したら?

Don't talk the talk if you can't walk the walk.

有言実行できないことを言うな。

「walk the walk」と「talk the talk」を個別に使うと、「有言実行」の意味になるのは「walk the walk」だけですが、「talk the talk and walk the walk」と一緒に使うと、面白いことに「有言実行する」「言ったことをきちんと行う」「口先だけでなく実行する」という意味になります。

また、「talk the walk and walk the talk」という言い方も見かけることがありますが、これもやはり「言ったことをきちんと行う」「有言実行」という意味です。

You need to talk the talk and walk the walk.

あなたは有言実行する必要があります。

They have to talk the walk and walk the talk.

彼らは言ったことをきちんと行わなければならない。

ちなみに「talk and talk」というフレーズもあります。これは「しゃべりまくる」「話に夢中になる」といった意味です。

Put your money where your mouth is

「put your money where your mouth is」は、直訳すると「あなたの金をあなたの口に置きなさい」ですが、「口で言うだけでなく行動で示せ」という意味の慣用表現です。

You should put your money where your mouth is.

あなたは口で言うだけでなく行動で示すべきです。

What? You will be big? You have been repeating the same thing for 30 years! Put your money where your mouth is!

は? 大物になるですって? 30年前から同じことの繰り返しじゃない! 口で言うだけじゃなくて行動で証明してみなさいよ!

You are always too talkative. Why not put your money where your mouth is?

いつも話し過ぎますね。口で言うだけでなく行動で示したらどうですか?

keep one’s word

「A man/woman of one’s word」でも紹介した、「約束」という意味の「word」を使った「keep one’s word」は、「約束を守る」「言ったことを守る」「言ったことを実行する」という意味です。「有言実行する」ということですね。

やはり、「one’s」のところには、主語に合わせて「my」「your」「her」「his」などの代名詞の所有格が入ります。

She always keeps her word.

彼女はいつも有言実行の人です。

I will try to keep my word! I will pass the next test.

有言実行だ! 次の試験には合格するぞ!

Wow! I am proud of my father. It is not easy to keep one's word.

すごい! お父さんを誇りに思うわ。有言実行するのは簡単な事ではないもの。

また「give one's word」も「約束をする」という意味です。これと「keep one’s word」を合わせて「give and keep one's word」でも「有言実行する」という意味になります。

I think I want you to give and keep your word. Go for it!

あなたに有言実行してほしいと思っています。頑張って!

a man of words and action

「a man of 〜」は「〜な人」「A man/woman of one’s word」や「keep one’s word」でも紹介した、「約束」という意味の「word」を使ったフレーズです。

ここでは「words」と複数形で使われるのが普通です。また、「action」が「actions」と複数形になることもあります。

「a man of words and action」は、直訳すると「約束と行動の人」となります。これはつまり「有言実行ができる人」ということですね。

I believe you. You are a man of words and action.

信じています。あなたは有言実行ができる人です。

It’s not easy to continue to be a man of words and action.

有言実行を続けるのは簡単ではない。

I’ll do what I say

「I’ll do what I say」は「言ったことはやります」、つまり「有言実行する」という意味のシンプルな表現です。

「what I say」の部分は「私が言うこと」という、「what」を使った名詞節になっています。ネイティブスピーカーの会話でもよく登場するフレーズです。

主語「I」を「You」「He」「She」「They」など、他の人に代えて表現できます。

Yes, of course. I’ll do what I say.

もちろん。有言実行だよ。

また「I’ll do what I say」は、「will」を使って「これから」という未来のことを表していますが、日常いつも習慣的に「有言実行している」場合は、「will」は使わず、現在形で「 I do what I say.」と表します。

She does what she says.

彼女は有言実行の人である。

もちろん「有言実行した」と過去形でも表現できます。

He said he would do what he said, but he couldn’t do anything.

彼は「有言実行する」と言っていたが、何もできなかった。

その他:「不言実行」「有言不実行」を英語で言うと?

「有言実行」がある一方で、「あれこれ言わずに、なすべきことを実行する」という意味の「不言実行」や、「口先ばかりで何も行動が伴わない」という意味の「有言不実行」もあります。

ここでは「不言実行」と「有言不実行」を英語でどういうか見てみましょう。

不言実行

Actions speak louder than words.

ことわざに「Actions speak louder than words.」があります。これは 「行動は言葉よりも雄弁」という意味で、「不言実行」を意味します。名言ですね。

I’m impressed by him. Actions speak louder than words.

彼には感心するよ。不言実行そのものだ。

a man of deeds, not of words

「a man of deeds, not of words」は「言葉ではなく行動の人」です。

George was a man of deeds, not of words.

ジョージは不言実行の人でした。

有言不実行

・talk the talk

「Walk the walk」のところで少し触れた「talk the talk」は、「口先だけで偉そうなことを言う」、つまり、「有言不実行である」という意味です。

They always talk the talk.

彼らはいつも有言不実行だ。

・all words and no action

「all words and no action」は、「口先ばかりで、行動しない」、つまり「有言不実行である」です。

You’re all words and no action.

あなたは口先ばかりの有言不実行ね。

・all talk

「alll talk」「口ばっかりの人」「口先だけの人」といった意味です。

Vincent is all talk.

ヴィンセントは口ばっかり。

ちなみに「all talk and no action」という言い方もあります。

He's all talk and no action.

彼は口ばっかりで、行動しない。

まとめ

いかがでしたか?今回は「有言実行」の英語表現を、類語やことわざなども含めて、まとめて解説してみました。

こうしたフレーズは会話の中で意外に役立つもの。いろいろな言い方があり、覚えると英語力アップにつながります。「不言実行」と「有言不実行」もあわせて覚えてくださいね。

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