「weather」の意味は天気だけじゃない!動詞としてのweatherの意味とは

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皆さんは、weatherという単語を見たとき、きっと天気という意味を思い浮かべるでしょう。中学英語の中でも簡単で、英語学習をしているなら社会人でもこの意味は知っているはずです。しかし、今回ご紹介するのは天気以外の意味です!動詞としても使えるので、天気の情報と共に新たな使い方も見ていきましょう。

weather の意味

weatherは動詞としても使えます。その意味は以下の3つ。

悪天候に耐える

(困難を)乗り切る

風化する

どうでしょうか。なんとなく天気との関連を持てるでしょうか。

これらの動詞の意味を考えてみると、どれもどちらかといえばネガティブなイメージがありませんか?実は、名詞のweatherにはもともとこういったネガティブなニュアンスがありました。例えば、単に天気と訳すのではなく悪天候や荒れ模様といった意味合いを含むこともあります。ですから、動詞になったときに少々悪い意味の言葉として使われるのも納得できるのです。

英語が得意な方であれば、悪天候に耐えるという意味があることがわかれば、困難を乗り越えるといった派生語としてもキレイな訳ができるでしょう。意味合いは少し変わっても、文脈から適切な日本語にできれば英語力はさらに磨きがかかります。言葉として覚えるというよりは、イメージで覚えてみましょう。

weather の使い方

weatherを動詞として使う場合、その使い方も知っておきたいものですよね。ということで、以下に例文を用意しました。単語を変えて自分なりの例文を作ってトレーニングしてみてくださいね。

Japan weathered the recession.

「日本は不況を乗り切った」

困難を乗り切るのは人ではなく国家という規模の大きなものでも良いですよね。アカデミックな文章を読ませる英語の試験、TOEFLやIELTSなどで出てきそうです。主語は人の方が覚えやすいかもしれませんが、時折少し頭をひねって、普段使う言葉より少し難しい言葉をチョイスしてみるのもおすすめです。

He weathered some health problems this year.

「彼は今年いくつかの健康問題を克服した」

こちらは人を主語にして、困難を克服したと訳してみました。その困難を健康上の問題とすると上記のような例文が作れます。自分にとっての困難は何なのか考え、それを英語に落とし込めばオリジナルの例文が完成します。

I think the paint on the outside walls has weathered badly.

「外壁材が剝がれて酷いように思うんだけど」

weatherが持つ風化するという意味を表したのがこちらの例文。天候によって家の外壁材がダメージを負ったという意味です。その天候という単語が、名詞ではなく動詞として使われているパターンですね。このような言い回しまでできるようになれば動詞のweatherは使いこなせると言って良いでしょう。

weather を使った表現

ここからは、weatherを使ったさまざまな表現をご紹介します。天気にまつわる表現もありますし、訳してみると天気とは直接関係がない表現もあります。それぞれ日常英会話としても使えるため、口に出して言えるようにしておきましょう!

under the weather

weatherを使った慣用句でぜひ知っておいてもらいたいのがこちら。

under the weather元気がないとか、体調が悪いといった意味です。ですから、天気とは直接関係がないイディオムですね。前述したようにネガティブな意味になっていることに着目してみましょう。

どうしてunder the weatherが元気がないという意味になるのか、それは、もともとは航海用語であることを理解しなければなりません。

船酔いした船員や船客は、甲板の下に行って天気の影響を受けないよう言われていました。今もそうではないでしょうか。天気の影響を受けない甲板の下ですから、under the weatherという言葉が生まれたのです。このとき、下へ行く人は船酔いなどにより体調が悪いので、今のような元気がない、体調が悪いという使われ方をするようになりました。

You look under the weather.

「君具合悪そうだよ」

こんな風に使います。

素直にイディオムを暗記してしまうのも良いですが、言葉の由来を知った方が覚えやすいこともあります。もともとが航海用語であったことは豆知識として知っておくと良いでしょう。

extreme weather

extreme weatherは異常気象という意味です。extremeの意味を知っていれば簡単に意味を取ることができるでしょう。極端なという意味を持つextremeがweatherにくっつき、極端な天気、つまり異常気象と訳されます。

異常気象にはいろいろありますが、英語圏ではGlobal warming「地球温暖化」Climate change「気候変動」extreme weatherと表現されています。日本は災害も多いですが、その原因を異常気象と言うこともあるので日常会話でも使う英単語となるでしょう。

ちなみに、extreme weatherを含む英語表現を辞書で調べてみると、以下のような言葉が見つかりました。

extreme weather event

《an ~》異常気象事象◆干ばつ、大雨、洪水、ハリケーンなど◆【略】EWE

イベントというと、日本語ではポジティブかつ楽しいことを行うあのイベントを思い浮かべますよね。しかし、ここでは事象として言われているためイメージはずいぶん違います。注意して使いましょう。

under extreme weather conditions

過酷な気候[気象条件]の下で

underとconditionを使い、過酷な気候の下で、という意味を表すこともできます。人には体調というコンディションがありますが、それが天気にもあると理解すれば使いやすくなるのではないでしょうか。

frequency of extreme weather

異常気象が起こる頻度

frequencyは頻度という意味です。この単語さえわかれば意味はわかりますね。

in extremely cold weather

極寒の中で

extreme weatherの形を少し変え、新たな英単語を入れ込むことでとても寒い様子を表すこともできます。ここで使っているcoldをhotに変えるなどすれば、また別の意味としても使えるので覚えておきましょう。

weather report

私たちもよくテレビやスマホでチェックする天気予報はweather forecast / weather reportと言います。

英語圏に旅行に行った際には、テレビを付けて天気予報士が言っていることがわかれば得意げになれますよね。

天気予報でよく使われる表現のうち、英語で何と言うのか知っている人が少ないものには、「晴れのち雨」などの「~のち」という表現があります。これは、英語では以下のように表します。

雨のち晴れ:rainy, and later sunny

曇りのち晴れ:cloudy, and later sunny

晴れのち曇り:sunny, and later cloudy

リスニングなどで、晴れと雨など相反する天気予報が聞こえてきたら、晴れのち雨と言っているのかもしれませんね。andとlaterという簡単な英語を使っているのですが、知らないとなかなか聞き取れません。聞き取れても、サッと適切な意味に変換できないこともありますから、ここで新たな表現を頭に入れておきましょう。

ちなみに、天気予報を見るならぜひ知っておいてもらいたいのが、気温を表す表現です。

実は、英語圏でも摂氏を使うエリアと華氏を使うエリアは異なります。日本で使っている摂氏が世界ではスタンダードなのですが、日本が大好きなアメリカでは華氏が使われています。つまり、これを知らないととんでもない数字になり、肝心の気温がわからない事態になるのです。

摂氏は英語でCelsius、華氏は英語でFahrenheitです。

アメリカやカナダ、オーストラリアへ行く方は華氏になるため、摂氏への変換を忘れないようにしましょう。

天気図に書かれているようなことも天気予報では言われることが多いですが、知らないと英語のニュースが理解できないので以下の単語は覚えておいてくださいね。

高気圧:high pressure

低気圧:low pressure

気圧のことは、圧力だと考えればpressureが使われるのにも納得いきませんか?また、高い、低いはそのまま英語でhighとlowが使われているので覚えるのは簡単です。事前知識があるかないかでリスニング力は大いに変わるでしょう。

前線:front

寒冷前線:cold front

温暖前線:warm front

停滞前線:stationary front

前線のことはfrontと言うので、天気予報の途中でfrontが聞こえてきたら何かしらの前線の話をしているのだとわかるようになります。

台風:typhoon

ハリケーン:hurricane

あとは、日本でも海外でも起こりうる台風やハリケーンですね。これらは日本語と音が似ているので簡単です。

weather の意味 まとめ

weatherは名詞だけでなく動詞にもなることを学びましたね。日常会話でも使えるフレーズがあるので、ここでまとめて覚えておきましょう。天気に関するものもそうでないものも、ネイティブスピーカーの中に入れば知っておいて損はありません。新たに知らないものが出てきたら、出会ったそのときに覚えるようにして語彙力を強化させるのがおすすめです。

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