将来仕事で英語を使いたいと思っている人は多いのではないでしょうか。仕事で英語を使うなら、日常英会話表現だけではなく、ビジネス英語表現も覚えなければなりません。
今回ご紹介する「refer to」は、そんなビジネス英語表現の中でもかなり使用頻度の高い表現。ビジネスで使われることが多く、日常会話ではあまり出てこないため、この表現を聞いたことがない人もいるかもしれませんね。
この記事では使えるビジネス英語表現である「refer to」の意味や使い方を例文を用いながら解説します。将来仕事で英語を使いたい人も、すでに仕事に英語が必要でビジネス英語に悩んでいる人も、ぜひこちらを参考にしてくださいね。
「Refer to」の意味
まずはrefer toの意味をご説明しましょう。refer toは、referという単語とtoがくっついた熟語に見えますが、そもそもreferという動詞は「refer to」か「refer+目的語+to」という形でしか使われません。
そのため、referという動詞を使う場合、toがくっつくものだと思っていて良いでしょう。
Refer toの意味は、以下のとおりです。
参照する
注意を向ける
調べる
問い合わせる
尋ねる
関連する
意味を見るだけでも、なぜこの表現がビジネスでよく使われるのかがわかりますね。
ではrefer toの意味をもう少ししっかり掴むために、それぞれの意味についてもう少し詳しく解説します。
1)言及する
言及するという日本語の意味がつかめない人もいるかもしれません。これは、ある事象や物、人についてハッキリとその名を挙げて話すことを言います。
言い換えると、「話題に出す」「取り上げる」「引用する」「触れる」といったところでしょうか。
文脈により訳し方は違いますが、とりあえず話題に出したり、何かについてコメントしている場合にはrefer toが使えます。
2)参照する
Refer toの使い方として非常によく使われるのがこの「参照する」です。こちらは上記の「言及する」よりは意味がわかりやすいでしょう。
たとえば「添付ファイルを参照してください」や「詳細情報については、Webサイトを参照してください」といったことを言いたいときに、refer toを使って表現することができます。
また上記の「注意を向ける」「調べる」「問い合わせる」「尋ねる」というのも、この「参照する」の仲間と言えるでしょう。
たとえば「詳細情報については、Webサイトを調べてください」と言い換えても、自然な日本語ではありませんが、意味は通じますよね。感覚的には、askという単語に近いかもしれません。
3)関連する
何かが何かに関係していること、関連していることを言い表すときにもrefer toが使えます。
たとえば、「This project refers to the special event.」と言えば「このプロジェクトはあの特別イベントに関連しています。」という意味になります。
上記の2つに比べると、この意味で使われる頻度は低めですが、ビジネスで出てくる表現ですから、こちらも覚えておきましょう。
Refer toの意味はほかにもあるのですが、ひとまずはここまでの3つを抑えておけば、ビジネスで困ることはないでしょう。
「Refer to」の使い方を例文で解説!
では、ここからは上記でご紹介した3つの意味のうち、特にビジネスで使われる頻度の高い「言及する」と「参照する」をピックアップに絞り、refer toを使ったフレーズをご紹介していきます。
こちらの例文フレーズと日本語訳を確認すれば、refer toの使い方がわかってくるはず。
ビジネスでそのまま使えるフレーズもあるので、丸覚えして使うのもおすすめです。
「言及する」の意味のRefer to
まずは「言及する」「話題に出す」「引用する」などを意味を持つ「refer to」について、例文とともに使い方を解説します。
今朝のミーティングで、上司が先週起きた事件について言及した。
この英文では、朝のミーティングで上司が先週起きた何らかの事故・事件について、話題に挙げたということを意味しています。
この文章だけだと、ただ言及した・話題に挙げただけで、上司がその事件についてどういう風に話したかまではわかりません。しかし内容はどうであれ、その事件の話がミーティングで上ったよということを言っています。
前のプロジェクトのことですか、それとも新しいプロジェクトのことですか?
もう少し日本語訳を噛み砕くと、「あなたが今話題にしているのは、前のプロジェクトと新しいプロジェクトどちらの話ですか?」ということです。
単に「Are you talking about the previous project or the new one?」というよりも、ビジネスっぽい言い回しになりますね。
もちろん、「talking about」でも通じるのですが、ビジネスミーティングで発言するなら、talking aboutを使うよりも、refer toを使った方が良いでしょう。
この記事は英文法について言及しています。
前の2つの例文よりもシンプルな文章ですが、こういうことを言い表すのにも、refer toが使えます。
また、この文章は「この記事は英文法に関するものです」と訳すこともできますから、「関連する」というrefer toの持つ意味とのつながりも見えますね。
ちなみにこの文章に「詳細に説明する」という意味はないため、上記の文章では「英文法について説明しています」という意味にはなりません。
実際に何らかの英文法について説明しているかもしれませんし、ただ単に英文法を話題に挙げて「英文法は難しい」と言っているだけかもしれません。
「参照する」の意味のRefer to
「参照する」のrefer toも「言及する」と並んでよく使われますから、しっかり覚えておきましょう。
添付ファイルをご参照ください。
ビジネスメールで非常によく使われる表現です。ビジネスで添付ファイルを送り合うことはよくありますから、このフレーズを丸覚えして覚えておくと、非常に便利でしょう。
詳細については、下記リンクをご参照ください。
こちらもメールで使える表現ですね。refer toが「参照する」という意味で使われるのは、主にこんな感じのシチュエーションです。
他の使い方もあるのですが、例文1と例文2の文章の意味がわかっていれば、「参照する」の意味で使われるrefer toに惑わされることはないはずですよ。
まとめ
例文を見ただけでも、なぜrefer toがビジネスシーンでよく使われているのかがわかったでしょう。お仕事で英語を使う人なら、きっといつかはこのrefer toという表現に出くわすはず。
ただ理解するだけではなく、自分でも使いこなせるように、練習しておくと良いでしょう。
英文メールでも頻出の表現ですが、会話の中でもよく出てきますから、ビジネス英会話の練習の一貫としてrefer toが使いたくなったら、ぜひネイティブキャンプの講師陣を頼ってくださいね。

◇経歴
英日翻訳・校正、英会話講師など
イギリスの現地企業にて就業経験あり
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇海外渡航経験
イギリス5年弱、グアテマラ6ヶ月、合計49ヶ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で活動するWebライター兼翻訳者です。これまで手がけた記事は数千件以上。翻訳経験は通算5年位になります。コロナ禍前は世界中を旅をしながら仕事をするノマドワーカーをしておりました。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.